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2006/10/25

「自殺者」まで出した警察の不当捜査 US‐MART事件Ⅰ

「 インターネットを利用した拳銃の大量密輸・密売事件」と警察が発表し、一部のメディアが「1000人に密売」などと報じた『US‐MART事件』の公判期日が、以下のとおり決定している。

Img070_1 ○11/2(木)13:30~15:30

○11/16(木)13:30~16:30

「神戸地方裁判所」2階201号法廷(両日とも)

被告は、『US‐MART』(米オレゴン州)元経営者で、銃刀法違反などの罪に問われた和田晃三氏(47)。
'02年秋ごろから兵庫県警などが摘発に乗り出し、全国の『US‐MART』顧客から約150丁の「けん銃」を押収したとされるこの事件、じつは警察の不当な〝押収丁数稼ぎ〟だったのだ。警察が押収したものは「けん銃」ではない。すべてが、弾の撃てない「無可動銃」である。一般の人には分かりにくいと思うが、無可動銃とは銃の発射機能を破壊した装飾品。合法的に輸入・販売が認められており、所持許可なども必要ない。モデルガンと同様の「模擬銃」や「模造銃」の範疇に入り、警察庁も審査の基準を設けて、全国の警察に指導している。
これを「けん銃」として押収した兵庫県警などは、「銃身に金属を詰めるなどの加工をしてあったが、 取り外しが可能で発射能力がある。加工は、モデルガンに見せかけて密輸するための偽装工作」というようなマスコミ発表をしてきた。しかし、上の写真を見ていただきたい。これは警察の科学捜査研究所が作成した『鑑定書』に添付された写真の一部だが、和田氏が販売した商品が、顧客から押収された時点では「無可動銃」だったことが一目瞭然で分かる。それを警察が〝改造〟して、「発射機能あり」としていたのだ。

「フライデー」’04/12/17号記事全文(一部改稿)FRIDAY04.12.17.pdf」をダウンロード(←クリック)

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今年1月に米国から強制送還され、兵庫県警薬物銃器対策課に逮捕された和田氏は起訴事実を否認し、裁判で無罪を争っている。和田氏が有罪か無罪かについては、裁判所の判断に委ねるしかない。だが、彼の顧客については、すでに〝無実〟が確定したも同然なのだ。

和田氏が『US‐MART』の商品の違反で起訴されたのは、わずか8丁。しかも「けん銃」ではなく、「けん銃部品」の営利目的輸入の罪だ。警察は「けん銃」として押収したが、おそらく立件が難しいと判断したからだろう。それほど、「けん銃」に仕立て上げるにはムリのある押収品だったということだ。そして、和田氏が起訴された8丁のほか、警察が押収した残る140丁ほどは「けん銃部品」にも該当しないということになる。

それを「けん銃」として押収され、「ネットで銃4丁を密輸入」などと新聞に書かれて、自殺してしまった顧客もいるのだ。

「顧客の名誉回復のためにも無罪を争います」というメッセージが、神戸拘置所に勾留中の和田氏から届いている。彼は刑事裁判のほかに、2件の民事訴訟を起こしており、いずれも係争中だ。1件は「虚偽の報道で名誉を毀損された」として、テレビ朝日などに損害賠償を求める裁判(東京地裁)。もう1件は、「大阪府警から合法と認められて輸入したのに摘発されたのは不当」とする大阪府(警)と国(警察庁)に対する賠償請求(大阪地裁)である。

神戸地裁での刑事裁判は、11月2日に元兵庫県警科学捜査研究所技術官吏、11月16日には(フライデー記事中の)B子さんらが証人出廷する。

Kaiken

和田氏の弁護人/藤本尚道弁護士(兵庫県弁護士会)

※写真右、東京地方裁判所司法記者クラブにて(撮影者:K・M)

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コメント

とても興味津々に読みました。
これからもたまに寄ります。

投稿: 朴チョルヒョン | 2006/10/26 09:32

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