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2006/11/07

訴訟問題になっている〝投資金集め〟に   『カナダ大使館』が協賛していた  Arius3D

『アリウス3D社』は、カナダの田舎町(ミシソーガ)に本社を置く中小企業だ。設立は'98年。創業から8年になるが、目覚しい成長を遂げたわけではいないし、メディアの脚光を浴びたこともない。そんな無名の外国企業に、日本の個人投資家が20億円もの投資をした大きな要因は二つある。その一つは「近く上場する」というIPO話。そして、もう一つが『カナダ大使館』(港区赤坂)の〝推奨〟である。

5年以上も前からカナダ大使館は、アリウス3D社の「投資説明会」などを催してきた。これまでのおもだったアリウス3D社の投資募集は、その開催と時期が重なるのだ。

最初の説明会は’01年3月。この時期、優先株1000万株(約11億8000万円)の募集を行っていた。

昨年2月、カナダ大使館で開かれた「投資説明会」の翌月、550万ドル(約6億5000万円)の転換社債を完売。

さらに同年5月にはカナダ大使館を離れ、「大阪ウェスティン・ホテル」と東京の「明治記念館」で開催された投資家が集まる「定例会」にまで、女性の大使館員が出席している。

「カナダ大使館を代表してご挨拶します。一等書記官です。Arius3Dの将来性は無限。カナダが誇る優良テクノロジー企業です。きっと皆様の期待に応えてくれるでしょう」

大使館員の〝推薦〟の言葉から一ヵ月後、アリウス3D社は400万株(1株50セント:約2億4000万円)のワラントの募集を始めた。

そして今年7月28日、カナダ大使館は「日本初公開のデモンストレーション」と銘打ったイベントを催した。共催はアリウス3D社である。ここでも舞台挨拶に立った大使館員は、「カナダが誇る技術」と絶賛。3日後の31日には、カナダ大使館はアリウス3D社とともに報道発表を行った。

メディア戦略は不発。大手のほとんどは取材もせず、無名の業界紙が書いたにとどまった。だが、投資者に対しての〝大使館効果〟は大きかったようである。カナダ大使館でのデモと報道発表の合間を縫って、アリウス3D社のデヴィッド・ブルッケルマン社長は、7月30日と8月1日に東京と大阪のホテルで開かれた「定例会」に出席。「カナダ大使館のデモは大盛況」と前置きしたうえで、投資家を煽りたてた。

「50.pdf」をダウンロード

「わが社の上場は、ほぼ確実。キャピタルゲインの税金対策に、皆さんと(海外で)大名旅行でもやりましょう。Arius3Dの技術をペンタゴンやCIAに売り込んでくれる『ホープ・テクノロジー社』から420万ドルの投資を受ける予定が、事情があって不履行になる可能性がある。もし、8月5日までに振込みがなければ、皆様にそのチャンスを差し上げます」

後日、投資家たちのもとに『サンラ・ワールド社』から、「最後のうれしいご報告」と題する8月10日付の案内文が届く。それには、いかにも投資家の射幸心をくすぐるような文句が並んでいた。

<Arius3DのIPO(株式市場新規公開)が確実になった。ホープ・テクノロジー社から振込みがなく、『増田俊男先生』の会社が増資株220万ドルの優先権を得た。全額を希望したが、大手ファンドの申し込みを断れないとのことで、約半分となったが、これがIPOまでの最後のチャンスと思われる>

Photo

アリウス3D社の投資を募集、販売してきたのはサンラ・ワールド社だ。じつに巧妙な連携プレーである。約束どおり、来年の4月にアリウス3D社がIPOすれば、投資者の多くは苦情を申し立てないのかもしれない。しかし、すでにアリウス3D株を含めて「IPO詐欺だ」と、サンラ・ワールド社と増田俊男氏を相手に訴訟を起こした投資者もいるのだ。別の投資者が言う。

「カナダ大使館が推薦したから信用したんです。そうでなければ、投資しなかった」

もしも、来年4月に〝三度目の正直〟がなかった場合は、カナダ大使館も責任を問われることになるだろう。

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