« 元「潜入捜査官」が語るヤクザの拳銃事情 | トップページ | 増田俊男氏は「虹の船」に乗れるのか »

2007/05/08

またも〝危うい〟時事評論家「増田俊男」氏の〝儲け話〟

増田俊男氏と『サンラ・ワールド社』(江尻眞理子社長)が、今年1月に募集した投資案件は2件あった。そのうちの1件「ハワイ円ベース特別ファンドPart8」(円定期預金)は、完全に破綻していたことが判明している。満期となった前年の「Part7」の配当と、同じく「Part7」の解約者への返金に、「Part8」で集めた資金を充てる〝自転車操業〟だった。しかも増田氏は、投資者に対して高利の借金まで頼み込んでいるのだ。

〔関連記事〕破綻していた時事評論家「増田俊男」氏の〝儲け話〟

そして、もう1件がサンラ・ワールド社の「増田俊男事務局」が募集した「ハワイ不動産投資」だった。ハワイ・オワフ島「カネオヘ市」にある『ベイビュー・ゴルフ場』(Bay View Golf)の不動産所有権を販売する。という案件だが、その募集案内には、このように書かれていた。

当ゴルフ場の不可分所有権の売買を行う売買代金(Bay View Golf場の50%)は$6,860,000(銀行借入額)で、売買契約金単位は1口$10,000.00で、最高686口まで投資できます。

なんとも分かりにくい表現だが、「不可分所有権の売買」と書かれていれば、日本の投資者は不動産(現物)を不可分の持分割合で共同所有する投資と解釈するだろう。しかも、この募集に申し込んだ投資者に送られてくるのは、「不動産売買契約書」である。この契約書に記された売主名は、『ツータイガース・ファンド社』(Two Tigers Fundo LLC)。増田氏と江尻社長がハワイに所有・経営する会社だ。そして、たった2枚の粗末な契約書の第1条には、「売主は、標記の物件(以下本物件という)を上記の代金で買主に売渡すことに同意した」とある。

「物件」とは、慣用語としてはもちろん、法律用語でも「物品・品物」を意味する。その言葉を不動産取引で使われた場合は、土地とその定着物(建物など)の現物の取引と考えるのが、通常の解釈である。この契約書で、『ツータイガース・ファンド社』が所有する不動産を区分所有したと思い込んでいる投資者も、少なくないのではないだろうか。

ところが、件の『ベイビュー・ゴルフ場』は、売主を名乗る『ツータイガース・ファンド社』が所有する不動産ではない。所有者は、マイケル・ネコバ氏が経営する会社『ケーベイ社』(KBAY LLC)のほか、複数の法人個人。『ツータイガース・ファンド社』が権利を持つのは、『ケーベイ社』の所有分に対する「抵当権」のみで、現物の売主となる権利はないのだ。おまけに、その抵当権はリスクの高い「二番抵当」だった。

0000017975 0000017976 0000017977 0000017978 0000017979 サンラ被害対策室が入手した、当該物件の「従属抵当契約書」(Subordination and Standstill Agreement)の謄本によると、第一抵当権者は「セントラル・パシフィック銀行」(貸付額6,860,000ドル)で、『ツータイガース・ファンド社』は5,000,000ドルの第二抵当権者となっている。

アメリカには、不動産所有権に限らず、開発案件に対する融資を根拠とした「不動産投資信託」(Reit)もある。『ツータイガース・ファンド社』の「不動産売買契約書」には、「この契約に定めがない事項。またはこの契約事項に解釈上疑義を生じた事項については、ハワイ州の法律に従って解決をはかる」と付記されているが、しかし、契約書そのものが「解釈上の疑義」が生じて当たり前の内容なのだ。

ハワイ州法はどうあれ、日本人投資家に対して、不動産の現物取引と誤認させる表現をもって「カミ」を売るのは、やはり問題があるのではないだろか。

日本には、「他人を欺罔し錯誤に陥れさせ、財物を交付させるか、または、財産上不法の利益を得ること」を処罰する法律もある。

|

« 元「潜入捜査官」が語るヤクザの拳銃事情 | トップページ | 増田俊男氏は「虹の船」に乗れるのか »

増田俊男/サンラ・ワールド/佐藤博史」カテゴリの記事

悪質商法」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 元「潜入捜査官」が語るヤクザの拳銃事情 | トップページ | 増田俊男氏は「虹の船」に乗れるのか »