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2007/07/10

民事再生申立の「あおば出版」負債額13億6000万円

今月5日、東京地方裁判所に民事再生手続き開始の申立を行った「あおば出版」が、きのう日本青年館ホール(東京都新宿区)で「債権者説明会」を開いた。負債額は13億6000万円。

破綻にいたった理由について、江尻徳照社長は「返品率増加による資金繰りの悪化や、韓国企業との著作権トラブルによる和解金6800万円の発生」などを挙げたうえで、「自主再建は困難な見通しのため、第三者に雑誌発行など営業権を譲渡する方向で再建目指す」と説明したという。作家や取引先など、一般の再生債権だけでも12億円にのぼる。

江尻社長は一昨年9月まで、実姉の眞理子氏が経営する「サンラ・ワールド社」(東京都中央区)の副社長を務め、現在も同社グループ会社の社長だ。そして、サンラ・ワールド社や増田俊男氏らと「投資詐欺を共謀した」どして、投資者から3件(10名)の訴訟を起こされている。

あおば出版の債権者は、今回の民事再生手続きの開始によって、債権のほとんどが回収できなくなる可能性は大きい。が、すぐに泣き寝入りはせず、社長個人の責任の有無について調べなおしてみてはどうだろうか。

取締役は、会社に対して善管注意義務(会社法第330条、民法第644条)、忠実義務(会社法第355条)を負っている。その義務に反して任務を怠った場合、会社に対して損害賠償責任を負う義務がある(会社法第423条)のだ。

会社法第429条(役員等の第三者に対する損害賠償責任)

役員等がその職務を行うについて悪意又は重大な過失があったときは、当該役員等は、これによって第三者に生じた損害を賠償する責任を負う。

次の各号に掲げる者が、当該各号に定める行為をしたときも、前項と同様とする。ただし、その者が当該行為をすることについて注意を怠らなかったことを証明したときは、この限りでない。

一 取締役及び執行役 次に掲げる行為
イ 株式、新株予約権、社債若しくは新株予約権付社債を引き受ける者の募集をする際に通知しなければならない重要な事項についての虚偽の通知又は当該募集のための当該株式会社の事業その他の事項に関する説明に用いた資料についての虚偽の記載若しくは記録
ロ 計算書類及び事業報告並びにこれらの附属明細書並びに臨時計算書類に記載し、又は記録すべき重要な事項についての虚偽の記載又は記録
ハ 虚偽の登記
ニ 虚偽の公告(第440条第3項に規定する措置を含む。)
二 会計参与 計算書類及びその附属明細書、臨時計算書類並びに会計参与報告に記載し、又は記録すべき重要な事項についての虚偽の記載又は記録
三 監査役及び監査委員 監査報告に記載し、又は記録すべき重要な事項についての虚偽の記載又は記録
四 会計監査人 会計監査報告に記載し、又は記録すべき重要な事項についての虚偽の記載又は記録

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