« 『サンラ・ワールド社』イベントと『L&G』被害者説明会「10月」の予定 | トップページ | 『L&G被害対策弁護団』に被害者を救済できるのか »

2007/10/13

増田俊男氏と『サンラ・ワールド社』は「金融商品取引法」の施行を乗りきれるのか〔3〕

『サンラ・ワールド社』らは、『アリウス3D社』(Arius3D,Inc.)のCPC(Capital Pool Company)との合併申請の手続きが行なわれたことを発表した。

このさき、TSX-V(トロント・ベンチャー証券取引所)に申請された合併手続きの長い審査期間を経て、首尾よく『アリウス3D社』がCPC制度で上場できたとする。それは半年後か、あるいは1年後になるのかわからない。また、承認されたのちの株価が、サンラ・ワールド社が今年6月に宣伝していた0.35ドルの上場価格を下回り、0.1ドルや0.2ドルの値しかつかない可能性もある。

それでも上場さえすれば、投資先会社の正規の株券を保有していた場合には、一般投資者に持ち株を売却する道はある。海外の「外国証券業者」(外国の法令に準拠し、外国において有価証券関連業を行う者)と自発的に接触し、自身で英語を使って諸手続きを行なう。あるいは、金融商品取引業者として日本で登録を行っている「外国証券業者」と取引をするか、選択肢はそのどちらかしかない。登録を受けない「外国証券業者」は、国内にある者を相手方として、証券(金融商品)取引行為を行なうことを禁じられているのだ。

ただでさえリスクの高い外国未公開株の投資だが、サンラ・ワールド社を通した投資は、さらにハイリスク。かりに『アリウス3D社』が上場したとしても、「外国証券業者」を通して売却することすらできない。投資者の手もとには、『フロンティア・ワン社』(Frontier One,LLC)か『アジアン・ドリーム社』(Asian Dream,Inc.)が発行した証書しかないからだ。

サンラ・ワールド社らは、10日と11日の「Arius3D,Inc.説明会・祝賀会」では、『アリウス3D社』株の売買方法について、このように説明している。

Arius071011001a 株式名義人であるFrontier One,LLCから皆様へのクロス取引による株式名義変更による方法を採用する場合、二重取引で手数料がかさむことなどから、Frontier One,LLCの名義で売却することになりました。Frontier One,LLCへの株式売却注文の窓口として、サービスセンターが代行して申し受けることになります。─中略─投資家がArius3D,Inc.株式の売却を希望された場合、売却資金はカナダの証券会社から米ハワイ州のFrontier One,LLCを通じて、株式売却代金が投資家指定の銀行口座に送金され、出資金とキャピタルゲインを得る事になります。したがって、日本に居住している投資家の皆様がArius3D,Inc.株式を売却した場合、米国で設立されたFrontier One,LLC(外国法人扱い)への出資金と譲渡益を得ることになり、それに応じた税金の適用を受けることになります。

しかし、『フロンティア・ワン社』も『サービスセンター』(サンラ・ワールド社海外事業部)も、現時点では登録を受けた「金融商品取引業者」(第一種もしくは第二種)ではない。もしも、両社が登録をしないまま、『アリウス3D社』株式の証券取引行為を行なえば、「犯罪行為」となるおそれもある。

登録を受けた金融商品取引業者一覧

登録を受けた金融商品仲介業者一覧

投資者は、事前に『フロンティア・ワン社』と『サービスセンター』を通じた取引の適法性について、金融庁などに確認しておくべきだろう。適法な売却手段がなければ、手もとの〝証書〟は紙切れでしかないのだから。

|

« 『サンラ・ワールド社』イベントと『L&G』被害者説明会「10月」の予定 | トップページ | 『L&G被害対策弁護団』に被害者を救済できるのか »

増田俊男/サンラ・ワールド/佐藤博史」カテゴリの記事

悪質商法」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 『サンラ・ワールド社』イベントと『L&G』被害者説明会「10月」の予定 | トップページ | 『L&G被害対策弁護団』に被害者を救済できるのか »