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2008/05/29

増田俊男氏の「そば屋の出前」も手づまりか Arius3D

『サンラ・ワールド社』(江尻眞理子社長)は28日、2件の「Arius3D,Inc.最新情報」をファンド出資者へ向けて発表した。

このうち1件は、『アリウス3D社』のデヴィッド・ブルッケルマン氏が、増田俊男氏宛てに送っArius000528 た信書の体裁をとった「~Arius3Dの3Dイメージ技術がシャープのラップトップに搭載されていた~」と題する文書だ。

「『ウソ』をついたのが読売新聞なのか、Arius3D, Inc.なのか,数日中に分かると思いますが、その前に、読売新聞(中沢記者)は、自主的に訂正記事を掲載すべきでしょう」と大見得を切ってから1ヵ月半経って、ようやくサンラ・ワールド社が持ち出してきたのが、誰が書いたのかさえわからない1枚の文書だった。

読売新聞の報道を否定できる〝証拠〟は、けっきょく何も示すことができなかったわけだ。

かりに、アリウス3D社の技術が搭載されたラップトップが実在したとしても、それがみつからないというのだから、市場に流通していた製品とは思えない。読売新聞社へ抗議もせず、こっそりとサービスセンター・ウェブサイトの認証ページに〝釈明文〟をアップしたのは、うしろめたい事情があるからだろう。

そして、同日に発表されたもう1件の「Arius3D,Inc.最新情報」が、アリウス3D社の財務担当Pict0601役員から送られてきたとされる報告書だった。

拝啓
時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。 日頃は格別なお引き立てをいただき、ありがたく御礼申し上げます。
さて、Arius3D,Inc.のJim MoG;one氏からの5月26日付の報告が届きましたので、ご連絡いたします。以下はその報告書と翻訳と原文です。
                                                         敬具

我々の幹事投資銀行からの要求である貴殿の背後調査の解決にご協力くださりありがとうございました。最近投資銀行から、検討の結果、日本プレスの誤導報道は今後の合併手続の支障にならなくなったとの知らせがありました。

先に検討しましたとおり、Frontier One LLCが現在所有する全株式は投資家の皆様の利益保護のための諸条件のもとに合併完了時まで信託に移管されることが合意されました。これは大変重要なことで、合併が100%完了するまで投資家の株式保有権移動(売買行為)は禁止されています。もし所有権の移動が起これば合併手続きがそれだけ遅れることになり、その結果は誰の利益にもなりません。特にFrontier One LLCに代表される投資家の皆様にとってはなおさらです。

幹事投資銀行から、日本のプレスの誤導が原因で求められた背後調査に余分な時間をとられた結果、すでに投資銀行と取引所に提出済みであった弊社の決算書を2008年3月31日現在に改めなくてはならなくなりました。弊社の決算期が毎年3月31日になっていることから再び監査が必要になったわけです。遅れを短縮するため監査法人と迅速な監査方式を採用することに双方合意したところです。

我々は一日も早い合併完了のため努力しています。合併についての具体的情報は取引所の承認のもとに今後もSEDERに公表してまいります。
(取引開始は監査済み決算報告書を待つだけとなりました。)

Jim MoG;one
財務担当役員

アリウス3D社の上場については、増田俊男氏とサンラ・ワールド社は過去8年にわたって、数え切れないほど「そば屋の出前」を繰り返してきた。28日の発表を受けて憤慨しない出資者は、慣れすぎて感覚がマヒしてしまっているとしか思えない。

合併が100%完了するまで投資家の株式保有権移動(売買行為)は禁止されています──。

ジム・マッグローン氏からの報告に名を借りた今回の発表からは、日本の擬似株主(ファンド出資者)が増田氏らに対して、出資持分である「株式保有証明書」の買い戻しを求めさせないようにするための〝口実づくり〟の趣旨しか見えてこない。肝心の合併完了については、またしても「そば屋の出前」だ。次回の〝出前〟の予告期限すら明示されていない。

CPC方式によるTSX-V(トロント・ベンチャー証券取引所)での上場を祝って、増田氏とサンラ・ワールド社がクス球を割ったのは、昨年10月のことだ。「上場祝賀会」で、会場の壇上に立った増田氏は翌月の上場(合併)手続き完了を断言していた。

11月に上場し、上場すれば10倍から15倍になる──。

市場取引の開始が確定したかのように錯誤させるイベントを開いて出資を煽り、増田氏らはみずからが経営する『フロンティア・ワン社』(Frontier One,LLC)が保有する約550万株分のアリウス3D社のワラント行使を募集している。

〔関連記事〕増田俊男氏が吹くカナダ未公開株「上場話」に、またしても騙されたサンラ投資者 Arius3D

2007_12_25005 しかし、12月になってもアリウス3DはCPCと合併できなかった。増田氏とサンラ・ワールド社は、昨年末に出資者らに配布したQ&A形式の文書のなかで、「市場の趣勢」などを理由に挙げて、市場取引開始の延期を報告している。

それと同時期、サンラ・ワールド社に資金の返還を求めた出資者に向かって、同社顧問弁護士の佐藤博史弁護士(新東京法律会計事務所)はわめき散らした。

アリウス3Dは来年('08年)1月末に取引開始になるから、いま売ったら損をする! 投資家を欺き、9割でも返金してもらったほうがトクだと言っている津田(哲也)に、損害賠償請求をしてやれ──。

「sato.07.12.27.wma」をダウンロード

増田氏らと一体になって、今年1月末の合併手続き完了を断言した佐藤弁護士だったが、自身が投資家(出資者)を欺いた格好となった。

1月29日付で、サンラ・ワールド社はアリウス3D社から連絡があったとして、2月5日に市場取引が開始されると報告する。が、その予告期限の前日になって、期日を2月11日から15日ごろと訂正。訂正の理由は「1月29日付文書の誤訳」という、お粗末なものだった。

〔関連記事〕増田俊男氏が「近日IPO(新規株式公開)」を7年以上も吹きつづけたカナダのIT企業の株式「取引開始」が延期 Arius3D,Inc.

そして、2月15日は過ぎた。すると今度は、増田氏が2月18日付の文書で予定期日の最終発表を行なう。

2月末から3月3日ごろまでに、SEDAR(電子文書検索システム)に掲示され、その数日後に『アリウス3D・コーポレーション社』(Arius3D,Corp.)の社名でTSX-Vにおいて取引きが開始される──。

〔関連記事〕増田俊男氏が「そば屋の出前」終結を宣言 Arius3D

だが、「そば屋の出前」は終わらなかった。

3月3日は過ぎたが、いっこうにSEDARに取引開始の掲示がされない。3月10日なって、サンラ・ワールド社が出資者へ送りつけた文書には、こう書かれていた。

20080311173834a 合併内容がTSXに承認されたにもかかわらず、なぜ3月3日に取引が開始されなかったのか。Arius3D,Inc.のJim MoG;oneの説明だけでは十分説明できないのではないかと思われますので追加説明いたします。実は2月28日突然Arius3D,Inc.のJim氏がTSXから呼び出され最大の株主であるFrontier One LLCについて質問を受けました。Frontier One LLCについては、それまでまったく何の問題もなく質問もなかったのに合併登記の前日になって突然の質問は異常なのでTSXに理由を聞いたところ、TSXに2月27日英文読売の記事が届けられ、Frontier One LLCと投資家の間に問題が発生している旨の情報を得たとのことでした──。

期日を引き延ばし、その抜け句に使った読売新聞に出資者の憤懣を向けさせようとする一挙両得の策だったのだろう。この文書は、「取引所の形式的(正式な)承認にはあと3週間ほどかかる予定です」と、合併完了の日程を予告していた。

しかし、1ヶ月過ぎてもアリウス3D の市場取引は開始されない。苛立ちを募らせる出資者のもとへ、サンラ.・ワールド社から「Frontier One LLCからの報告」と題した文書が届いたのは、4月14日のことだった。

0000046124 0000046125 「日本における増田、江尻、サンラと投資家の法務問題については米国務省調査機関と私立調査機関が調査にあたった」などという、失笑を禁じえないマユツバな能書きをまじえて、増田氏と江尻氏は、このように4月14日付の報告を締めくくっている。

今週はArius3Dにとっての「やま場」となるので、増田、江尻は何時でもトロントへ行ける体勢となっている。今回の読売新聞の報道については、前回の報道(1月24日)について公式調査の結果、単なる「悪質なうわさ話」であることが証明されているので、今後読売の記事がカナダで取り上げられることはなく、Arius3Dの取引開始に影響はない──。

ところが、その「やま場」に増田氏と江尻氏は、ハワイで優雅に遊んでいた。

宿泊体験レポート

Arius3d507そして5月7日、サンラワールド社は5月5日にアリウス3D社の財務担当役員から届いたとされる短い文書を発表する。

内部関係者の背後調査、特にFrontier One LLCと貴殿(増田氏)の調査は満足すべき結果に終わりましたので、我々は現在合併登録(Qualitying Tyansaction)に専念しており、今後1、2週間で終了する予定にしています──。

その結果が、28日の最新報告だった。

増田氏とサンラ・ワールド社が、あの手この手で結果を先送りしてきたのは、アリウス3D社の未公開株投資ファンドに限ったことではない。それを十分に学習しているであろうはずのサンラ出資者が、いつまでも「そば屋の出前」を待ちつづける心境は、門外漢には理解しがたい。

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