出資金を返還する責任を認めて〝破綻〟した「増田俊男カネ集め一家」の牽強付会
岐阜県に住む80歳の男性Eさんが、増田俊男氏や『サンラ・ワールド社』(江尻眞理子社長)らに対して「詐欺」などの理由で損害賠償を求めていた訴訟で、和解が成立したことは10日の記事で報じている。
その「和解調書」が、Eさんの手もとに届いた。
これまで1株あたり67セントの返金率とされてきた「SCH社株ファンド」の持分を、出資金額の9割で計算した和解金が、和解当日に現金で支払われるという異例の条件だったことは既報のとおり。そして、なによりも今回の「和解調書」で注目すべきは、被告(増田氏、江尻氏、サンラ・ワールド社ら)が解決金(和解金)の支払い義務があることを裁判上で認めた点だ。
増田氏とサンラ・ワールド社は、昨年12月25日と27日の2度にわたって発信したQ&A方式の「年末文書」のなかで、このような〝大本営発表〟を行っていた。
ほぼ全ての裁判で、原告側は、詐欺、出資法違反、証券取引法違反の主張に理由がなかったこと、その結果、サンラ・ワールド社などの対する悪意のある宣伝に加担した結果になったことを認めて謝罪し、請求金額よりも低い金額の支払いを受けることで和解で終了しています。
この文書は、出資者のみならず、増田俊男氏やサンラ・ワールド社に対して訴訟を起こして係争中の原告にまで送りつけられた。さらに増田氏らは、サービスセンターのサイトに「法務」のページを新設し、一部の「和解調書」を墨塗りして公開している。しかし、それらの主張の根拠とされた「和解調書」は、資金を取り戻したいと願う返金請求者や訴訟原告の弱みにつけこんで、不正に細工されたものだったのだ。サンラ・ワールド社法律顧問の佐藤博史弁護士は、墨塗りで〝偽装〟した「和解調書」の公開と、虚偽の事実の発表を強要したこともあった。
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出資者を欺くための牽強付会(けんきょうふかい)も、Eさんの和解で破綻した。
増田氏ら〝カネ集め一家〟は最近になっても、返金を求める出資者に「増田、江尻、サンラ・ワールド社に返済の義務はない」と言い張っている。返済義務の存在を法的に認めたからには、その逃げ口上も使えなくなった。
Eさんは、裁判上の和解が成立した本件訴訟のほか、「増田氏やサンラ・ワールド社らの違法な投資金集めに加担し、被害を拡大させた」として、佐藤弁護士を相手に損害賠償を求める別の訴訟を起こしていた。 「利害関係人」として佐藤弁護士が「和解条項」に登場するのは、そのためだ。
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また、Eさんの子息が、増田氏個人に対して47万5000円の支払いを求める訴えも起こしていた。'06年に解散した『サンラ・ワールド投資事業有限責任組合』の出資1口分の債権を、増田氏が買取保証をして交換させた『アリウス3D社』(Arius3D,Inc.)の株式持分について、約束の履行を求めた訴訟である。この訴訟は、本件訴訟と同時に、増田氏は請求金額の満額に遅延損害金を加算して返金することで和解が成立した。それを示すのが、和解条項の第2項だ。和解が成立したことで、Eさんの子息は訴訟を取り下げ、岐阜簡易裁判所で28日に予定されていた弁論は中止となった。












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