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2008/06/25

増田俊男氏らが当ブログ管理者を訴えた「名誉毀損訴訟」の結審が延期に

増田俊男氏と『サンラ・ワールド社』が、サンラを訴えると脅される?!の記事に名誉を毀損されたとして、当ブログ管理者の津田哲也に対して3300万円の損害賠償などを求めた訴訟の第9回口頭弁論が、きのう東京地方裁判所であった。 今回に予定されていた結審は延期され、次回に持ち越される。審理期間が延びたことを遺憾とする増田氏ら代理人の佐藤博史弁護士(新東京法律会計事務所)が、次回弁論期日をめぐって激昂し、裁判長に食ってかかる一幕もみられた。

次回弁論期日は以下のとおり。

日時 7月29日(火)午前10時30分
場所 東京地方裁判所第712号法廷

今回の口頭弁論では、被告の津田が3通目の「陳述書」を提出した。その全文を掲載する。





                     陳 述 書(3)

                                 2008年6月20日

東京地方裁判所民事部 御中

                              
                           被告本人   津田哲也

1. はじめに

 原告の増田俊男氏(以下、増田氏)とサンラ・ワールド株式会社(以下、サンラ・ワールド社)は、出資法に定められた除外事由はなく、また証券取引業者(現・金融商品取引業者)の登録を受けていません。にもかかわらず、1999年頃から継続して、海外投資などを名目に不特定多数の者から業として出資金を集め、あるいは有価証券とみなされる未公開株式の保有権証券を売買するなどの行為を行ってきたのです。その対象となった出資者は1000名を超え、募集総額は、過去の勧誘資料の集計から200億円以上にのぼると推定できます。
 さらに、それらの不正なファンド等の募集・勧誘において、増田氏とサンラ・ワールド社は誇大宣伝や虚偽説明を繰り返しており、詐欺性も疑われるのです。

 私がインターネット上に「『増田俊男,サンラ・ワールド,SIC』投資被害対策室」(以下、サンラ被害対策室)をはじめとする3つのブログ(以下、津田ブログ)を立ち上げ、運営してきた第一義的な目的は、不正な出資金集め(以下、サンラ商法)の被害拡大を防止することにありました。
そのため、調査をして知り得た正しい情報を発信するだけでなく、消費生活センターや弁護士会、警察の相談窓口などで相談するように、サンラ・ワールド社が募集・勧誘したファンド等に出資した人たち(以下、サンラ出資者)に向けて呼びかけてきています。
 しかし、増田氏とサンラ・ワールド社が運営するファンド等は複数あり、それらは外国に設定された案件がほとんどです。そのうえ、増田氏と江尻眞理子氏(以下、江尻氏)が外国に登記したペーパー会社の口座へ出資金を送金させ、その資金を国内のペーパー会社を経由して還流させるなどの複雑な偽装工作が行われていることから、サンラ商法は盤根錯節なのです。
 さらに、増田氏とサンラ・ワールド社は、ファンドの持分を保有しているに過ぎないサンラ出資者に、投資先会社の株主であるかのように錯誤させるなどの虚偽説明をしています。そのため、出資した本人でさえ、サンラ商法の仕組みについて理解が曖昧なのです。
 多くのサンラ出資者は、自分が資金を払い込んだ先が、どこの誰なのかさえ、正確に認識できていません。公的機関などへ相談に行ったが、予備知識のない相談員や弁護士などに、被害状況を説明しきれなかった。あるいは、外国会社との直接取引と決めつけられて、相談を断られた。などという報告も少なくないのです。サンラ出資者から相談を受けた消費生活センターの相談員が、相談者の説明だけでは理解できず、私に補足説明を求めてきた事例もあります。
 そのような事情から、インターネット上で、サンラ・ワールド社の投資案件に関する詳細な情報を発信する私のもとへ、サンラ出資者から相談が殺到するのは必然でした。

 投資先が「近く上場し、上場すれば株価が何十倍にもなる」などと言って勧誘されたが、いつまで待っても上場しない。投資時には「元本保証の固定配当」と宣伝していたのに、実際には目減りした金額でも売却が難しい。募集時に発表された当初のプロジェクトが、一方的に変更や延期を繰り返され、その説明も不合理で納得できない。サンラ・ワールド社へ問い合わせても、投資先の財務諸表の提示すら拒否される。納得できない部分を問い質したら、幹部社員から無礼な対応をされて不愉快な思いをした。出資時に約束されていた配当が支払われない。解約を申し込んだが、1年経っても返金されない──。

 これらの事由により、増田氏とサンラ・ワールド社に不信感を抱いていたサンラ出資者からの相談が、2006年10月に津田ブログを開設した直後に数多く寄せられました。その相談者数は、同年末までの3ヶ月間だけでも50名を超えています。
 そして、資金を取り戻すことができた元被害者(出資者)らが活動に加わって、「サンラ被害対策室」は短期間のうちに数十名のメンバーを擁する規模となり、被害を自覚したサンラ出資者の受け皿の役割を果たす、唯一のボランティア団体となったのです。
 これまでに、私が「サンラ被害対策室」を代表して相談を受けたサンラ出資者は100名以上(実数は130余名)。そのうち出資金を回収できた人は、結果を確認できている範囲で60名を超えることは、5月8日の本人尋問のなかで申し述べたとおりです。
 それらのなかには、増田氏やサンラ・ワールド社らに対して損害賠償請求訴訟を提起したり、警察に告訴・告発するなどした相談者も少なからずいます。
 また、私が関知した相談者のほかにも、津田ブログが発信した情報によって啓発され、独自に同様の行動をとった出資者も相当数いたものと推認されます。さらには、増田氏やサンラ・ワールド社らに対して返金請求や訴訟の提起などの積極的な行動を起こさないまでも、追加出資を見合わせる出資者が増えたに違いありません。

 本件訴訟の訴因は、『財界展望』2002年9月号の「『投資の神様』は本当か? 出資法違反も疑われる有名評論家増田俊男氏が集めた『四〇億円』」(甲2号証・以下、財界展望記事)と題する記事から引用した「公認会計士脅迫事件」と、それに追記した「もみ消し事件」をまとめた津田ブログの記事「『公認会計士脅迫事件』の顛末」(以下、本件記事)に、増田氏が名誉を毀損されたと主張するものです。
 しかし、前述したように、津田ブログの運営を含む「サンラ被害対策室」の活動は、サンラ商法に多大な影響を及ぼしてきました。したがって原告らにとって、本件記事は重要ではなく、サンラ出資者へ向けた啓蒙・支援活動を抑止することに、本件訴訟を提起した真の目的があったとみるのが妥当です。本件記事を訴因としたのは、同記事の当事者である原告代理人の佐藤博史弁護士(以下、佐藤弁護士)の誘導によるものと考えられます。
 佐藤弁護士は、「サンラ被害対策室」の利害関係人でもあります。津田ブログ上での自己への批判や、懲戒請求の申し立てをされたことなどから、私や「サンラ被害対策室」のメンバーを敵視し、強く憎悪しているのです。本件訴訟は、私に対する報復的な意図をもって、原告らを扇動して提起させた可能性は十分にあります。
 本件訴訟を提起した原告らの主張に理由がないこと。佐藤弁護士が、本件訴訟を主導したとみるに相当する動機があることについて、証拠資料を添えて、以下に詳しくご説明させていただきます。

 
2. 「Arius3D株主説明会」における増田氏の発言

 津田ブログを開設してから2ヵ月後の2006年12月1日、サンラ・ワールド社は『明治記念館』で、「Arius3D株主説明会」〔資料1〕というイベントを開きました。
 Arius3Dとは、カナダの『アリウス3D社』(Arius3D,Inc.)という小規模な未上場会社です。その会社の未公開株式に、2000年から「近く上場する」と宣伝して、増田氏とサンラ・ワールド社が出資金を集めてきた無登録のファンドがあります。「Arius3D株主説明会」は、サンラ・ワールド社の顧客のなかで、『アリウス3D社』のファンドに出資する出資者の集会なのです。
 この「Arius3D株主説明会」に出席した人物から、増田氏と江尻氏による質疑応答の演説を収録した、閉幕近くの約10分間の音声ファイル〔資料2‐①〕を提供してもらいました。それを反訳したものが〔資料2‐②〕の「反訳書」です。同反訳書から、【3.】の増田氏の演説部分を引用します。   

ですから、何度も何度も、私、誤解が永遠に解けないんですけども、SCHというのは、どうも、その、皆さん嫌いらしくてですね。
あのう、売ってくれとか買ってくれとか、もう、なんか、マーケットを作ったら、マーケットを誰か、悪者にですね、なんか、私のことを、なんかあまり好きじゃない人が世の中にいるらしくて、で、うちのあの、マーケットがあったんですけどね、電子取引できる。あれを、アタックしてきましてね。えー、壊されたんですよ。いま、一生懸命、直してますけども、まあ集中的にですね、直せば壊す、直せば壊す。壊していくら儲かるのか、よくわかんないんですがね。私のとこへ来たら、10円ぐらいお小遣いをやるんですけどね、あの、来ないんですよ。
で、遠くのほうでね、イヌの遠吠えみたいことをやってるバカなヤツがいるんですけども、まあ、あの、その人間は、まあ、皆さんご存知かもしれませんけども、うちのほうで訴訟しまして、むこうが勘弁してくれということで、えー、示談金を持ってきまして、謝罪文を取りまして、それを記載した新聞社の、雑誌社ですか。雑誌社から、正式な詫び状を取りまして、そして、えー、頼みもしないのに、多額の、名誉毀損について申し訳ないと。おー、事実無根のことを、その、世間に対してまことに申し訳ないと。ということを自筆で書いてきまして、えー、お金まで持ってきました。だから許してやったんです。
でも、許してやったにもかかわらず、また同じことをやってきて、今度はですね、10億ぐらいの訴訟をやることになってます。ですから、皆さん注意しといてください。関係した人は全部、私、名誉毀損で訴えてですね、やりますから。
あの、今度は許さないつもりです。いくらお金を持ってきても絶対、許しません。というようなことでですね、その人が、ずいぶん影響しているらしいんです。で、あっちこっち書いているらしいんですが、まあ、そのせいもあって、SCHをですね、解約したいって言う、ものすごく多いんです。
だから、大歓迎なんです! だから、もう、私のほうで解約してくれって言うと、皆さんが払った金を払わなきゃならんのだけど、向こうさんからですね、これを引き取ってくれって、向こうが頼みにくるんだから、こっちは半分で引き取ってやろうじゃないかっていうのは当たり前でしょ。だから、こちらのほうから、絶対に、あの、言わないんです。向こうからですね、解約してくれっていうのを待ってるんですよ。
で、その悪い、とんでもないバカ野郎がですね、一生懸命ですね、ネットだのなんだのに書いて煽るもんですから、どんどんどんどん解約してくれっていう人が増えてくるんですね。もう、ありがたい話なんです。なにがって、ふたつありがたい。ひとつは、安く叩いて買えるってことですよ。これが、ひとつのメリット。もうひとつはですね、私を信用しない人がいなくなるっていうことですよ。
私は、皆さんの顔を見て、どなたが信用して、どなたが私を信用してないか分かりますよ。そいつが騒いでくれると、信用していない人が浮かび上がってくるんですよ。で、しかも、そ、その人が支払ったお金の半分ぐらいのカネを払ってやって、出ていけって、叩きだせるんですよ。こんなにありがたいことないと、ね、ですから10億でちょっと訴訟してですね、きりきり舞いさせるとですね、そういうヤカラが全部、浮き上がってくると。それをですね、全部、手ぐすね引いて待っているっていうのが、いまの現状なんです。

 この引用部分のなかで、「悪い、とんでもないバカ野郎」と増田氏が悪罵した相手が私であることは、話の脈絡からも容易に判断できます。増田氏は、同様の話をあちこちで繰り返していたらしく、少人数の会合などでは、「津田」と名指しで言っていたと聞いています。

『SCH』とは、サンラ・キャピタル・ホールディングス社というバミューダ諸島に登記された会社の略称で、サンラ・ワールド社が募集・勧誘してきた投資案件の一つです。
 そして、増田氏の言う「電子取引できるマーケット」とは、『SCH』の株式保有権を出資者同士で取引させるために、サンラ・ワールド社が非合法に運営・管理していた私設取引システムの『SCM』(サンラ・クローズド・マーケット)です。この『SCM』は、津田ブログを開設してサンラ・ワールド社に対して出資金の返還を求める出資者が急増し、訴訟も起こりはじめた2006年11月なかばに突如、閉鎖されています。
 サンラ・ワールド社は当時、自社のホームページなどで、「サーバー・トラブルが原因」として、『SCM』の一時閉鎖を告知していました。その事実について、私は、2006年11月21日の「サンラ・クローズド・マーケット(SCM)が一時閉鎖」と題した記事〔資料3〕を津田ブログに掲載しています。
 ところが、翌月1日の「Arius3D株主説明会」で、増田氏は「悪者(津田)からアタックされて、壊された」と発表したのです。「バカ野郎(津田)が、ネットに書いて煽るもんですから、解約してくれっていう人が増えてくる」と増田氏が言っているように、おそらく出資者の返金請求が殺到したため、意図して『SCM』を閉鎖したのだと思います。それを「破壊された」という虚偽の話を捏造し、数百名の聴衆を前にして「バカ野郎」と罵り、公然と誹謗することで、私の名誉を毀損したのです。
 その増田氏が同時に、「Arius3D株主説明会」において、私に対して名誉毀損で訴えることを予告したわけですが、訴訟の目的として「きりきり舞いさせる」と言っています。本件訴訟の訴因である本件記事とは、まったく異なる理由だったのです。

 ちなみに『SCM』のその後ついては、サンラ・ワールド社は2006年12月29日に「復旧」を発表〔資料4〕しましたが、翌年の春には完全に閉鎖されて現在に至ります。


3. 増田氏が本件訴訟を提起した動機

 本件訴訟は、2007年2月22日に提起されました。
 その直後の同年3月3日、サンラ・ワールド社に対して出資金の返還を求めていたU氏に宛てて、増田氏はファックスで文書〔資料5〕を送っていました。この文書の1枚目の2段には、このように書かれています。   

相変わらずブラックジャーナリストには悩まされています。ああいうことをブログでやっておいてウラでは暴力団を使って要求をしてきます。裁判所や警察のほうも利用されていることがわかりだし、今後相手にしなくなります。あまりにも度が過ぎているので、今度はこちらから告訴することにしました。

 文中に書かれた「ブラックジャーナリスト」とは、増田氏と江尻氏が常日頃から、私に対して使っている人称代名詞です。同文書の5段5行目から「ところがご案内の通り、(津田の影響かもしれませんが)今年はPart6 からPart7への移行が激減したため」と書かれていることからも、文中の「ブラックジャーナリスト」が、私を指していることは明らかです。 
 しかし、増田氏や江尻氏など、サンラ・ワールド社の関係者以外から、私はブラックジャーナリスト呼ばわりされたことは一度もありません。「暴力団を使って要求をする」などという増田氏の言は事実無根であるばかりか、実際はまったくの逆で、言論封じのために暴力団を使ったのは増田氏のほうです。 
 津田ブログを開設した2006年10月には、増田氏らのビジネス・パートナーであった広域指定暴力団『住吉会』系右翼団体『日本青年社』副会長の滑川裕二氏(以下、滑川氏)を使い、第三者を通じて私に圧力をかけてきました。

 そして、本件訴訟の第6回口頭弁論期日の2日前の2007年12月23日、サンラ・ワールド社の危機管理顧問と称する元警視庁暴力犯担当刑事の釘抜進氏(以下、釘抜氏)が部下の丸橋健二氏(以下、丸橋氏)を引き連れて、アポイントもとらずに私の自宅へ押しかけてきています。同日は連休中の日曜日でした。来訪に気がつかず、夕方に玄関ドアに挟まれていた丸橋氏の名刺を、たまたま京都の実家から上京していた母親が発見したのです。『ピラミッド・セーフガード』〔資料6〕という聞きなれない会社名が刷り込まれた丸橋氏の名刺の裏面には、「TEL下さい」とボールペンで書かれていました。
 さっそく、インターネットで調べてみたところ、真偽のほどは定かではありませんが、以下のような情報もみつかりました。

http://www.geocities.jp/enmirai2/2ch-kinmirai54.html

647 古閑双 2006/12/06(水) 00:19:26 ID:T5/CebC70 >>643

ゼウス㈱ 森幸治(代表取締役)
     ↓
ニュースキンの会員(ハワイアンブルーダイヤモンド賞)

ピラミッドセーフガード  釘抜進
     ↓
森幸治が雇った、危機管理コンサルタント(警視庁OB)

森(ニュースキン)と釘抜(警視庁OB)は、近未来の古閑取締役と凶暴の上、内部告発者を鎮圧するために、釘抜が中心となり、 監禁・暴行を行った。当初、所轄であった、神田警察署はOBということもあり、事件の揉み消しを図ったが、内部告発者が、証拠のビデオ映像を添付し、弁護士を立てて、警視庁本庁へ刑事告訴したため、一転、事件を受理。傷害容疑で捜査中。
古閑は、現在、行方不明で、裏で、古閑と森が、内部告発者を封じ込め、事件の揉み消しを図った。

 再び自宅へ押しかけられては家族が怯えますので、私はすぐに名刺に刷り込まれていた丸橋氏の携帯電話に連絡しました。丸橋氏は、「会って話がしたい」と言うのですが、用件を聞いても、「ある人物のことで」としか答えません。そこで翌日24日の午後2時に、都営新宿線「曙橋」駅近くで会う約束をしました。
 待ち合わせ場所にいた丸橋氏の顔に、見覚えがありました。その数日前に、私の自宅を下見に来ていたのを、玄関先で見かけていたのです。丸橋氏に案内された近くのコーヒーショップでは、釘抜氏が待っていました。釘抜氏は、「サンラ・ワールド社の顧問をしている。増田から依頼されて来た」と認めたうえで、「なんの目的で(ブログを)やっているんだ」と質問してきます。
 当初は、あきらかな威圧行為でしたが、「増田さんの出資金集めは違法だと考えています。本来は警察がやるべき仕事なのに、なかなか動かないから、我われが被害の拡大を防がなければならない」などと言って説明したところ、釘抜氏らは態度を軟化させました。
 どうやら釘抜氏らは、増田氏らに騙されて依頼を受けたようです。その頃には、増田氏は滑川氏とのパートナーシップを解消していたのでしょう。その滑川氏と私が組んで、増田氏らを脅しているというような虚偽の情報を、釘抜氏らは吹き込まれていたらしいのです。しかも、その数ヶ月前までサンラ・ワールド社の母体である『サンラ社』の会長を務めていた田中館喬氏を、「津田や滑川とグルになっている」と、釘抜氏らは聞かされていたようです。
 このとき、釘抜氏はK氏についても、どのような人物なのか質問しています。私が、「大正生まれのご隠居さんです」と答えたところ、釘抜氏ら意外そうな顔をして、自分たちの誤認に気がついたようでした。おそらく、依頼人の増田氏らから「K氏に脅されている」とでも、吹き込まれてきたのでしょう。

 本件訴訟で争っているのは、「公認会計士脅迫事件」と、その「もみ消し」についてです。その訴訟の係争中に、しかも弁論直前の連休中をねらって威圧行為を仕掛けてきた増田氏らには、あきれるばかりです。

〔資料5〕の2段2行目からの「裁判所や警察のほうも利用されていることがわかりだし、今後相手にしなくなります」という部分は、多数のサンラ出資者が、増田氏らに対して民事訴訟を起こし、警察に被害届や告発状の提出をしていたことについての弁明です。おそらく、「主張に根拠のない虚偽告訴」とでも言いたかったのだと思います。
 そして、そのあとにつづく「あまりにも度が過ぎているので、今度はこちらから告訴することにしました」というフレーズが、本件訴訟の訴因である本件記事とは、なんら結びつきがないことがわかります。〔資料5〕の文書は、増田氏が「サンラ被害対策室」の活動に対する報復的、かつ弾圧的な意図をもって、本件訴訟を提起したことを示唆しているのです。

4. 本件訴訟の訴因を認識していない原告

 2007年3月3日付の〔資料5〕の文書を増田氏から受け取ったU氏は、その後も、出資金の返還をめぐり、サンラ・ワールド社側と交渉をつづけました。しかし、増田氏は返済を約束したにもかかわらず、その支払いが捗らなかったことから、U氏は話し合いのため、同年6月1日に元サンラ出資者のN氏をともなって、サンラ・ワールド社の帝国ホテル事務所(東京都千代田区『帝国ホテル東京』内)を訪問しています。応対したのは、増田氏と江尻氏でした。このときの会話を録音した音声ファイルが〔資料7‐①〕で、それを反訳した書面が〔資料7‐②〕の「反訳書」(以下、U反訳書)です。
 このU反訳書は、元サンラ出資者のHK氏が岐阜簡易裁判所民事部訴訟A係と、第2東京弁護士会へ提出しています。岐阜簡易裁判所へは、佐藤弁護士に対して損害賠償を求めた訴訟〔資料8〕。そして、第2東京弁護士会には、佐藤弁護士および木村文幸弁護士(以下、木村弁護士)に対する懲戒請求事件〔資料9〕で、いずれも当該弁護士のサンラ・ワールド社らとの共同不法行為責任を証明する目的で提出されました。
 本陳述書に添付した〔資料7‐②〕のU反訳書は、岐阜簡易裁判所へ提出されたものです。書面末尾には、2008年1月8日付で録音者のU氏が署名、押印しています。
このU反訳書より、発言番号【26.】から同【34.】までの会話を抜粋します。

26.  増田 まあ、うちの弁護士はですね。あの、津田哲也を……まあ、いま、わたし、私なんですけど、訴えてるわけですよ。

27.  N ああ、はい。

28.  増田 ですからね、津田哲也関係のね、あそこに飛び込んでいった人とか、津田哲也関係で和解してくれとかってくるのは、「ぜったい払ってはいかん」というふうに、厳命されてましてね。それで、まあ、じつは、いろんなことがありまして、Uさんもですね、津田哲也さんに、ちょっとご連絡されたということが、わかりましてね。ま、べつに責めてるわけじゃなくて、当たり前のことですよ。どういうふうになってるんだって、聞くのは、誰でも聞きますよ。そりゃあ、情報をとるために。

29.  N ええ。

30.  増田 それが、ちょっとありまして、で、ちょっと、佐藤さんっていう、うちの弁護士がね。

31.  U ああ、そうなんですか。

32.  増田 「これは、このUさんの場合は、うちのほうの扱いにする」って、そう言われたんです。じつは、ここだけの話ですよ。

33.  N はー、なるほど……。

34.  増田 だから、そういうのが、あるんですよ。津田哲也の関係、津田哲也のほうへ行ってきたとかね、いわゆる、これは、このクレームを入れてるのは津田哲也グループだと、ね。これは、もう、はっきり言って、告訴する人と、津田哲也介入なんですけども、訴訟はしないけども、和解をするというのと、ね、まあ、いろいろあるんですよ。だから、3つぐらい、3つぐらい色分けがあるんですよ、ね。で、Uさんの場合はナンバー・ツー、「B」で、ですね(笑)。ね、まあ、その、プログに出たりなんかしたもんですから、その、決して訴えられてるわけじゃないわけですよ。訴えるとは、おっしゃってるけど、まだ訴えてないわけですから、Uさんの場合、「B」なんですよ、ね。


 以上の会話から、サンラ・ワールド社の法律顧問でもある本件訴訟原告代理人の佐藤弁護士が、増田氏らに対して「厳命」するなどして、私のサンラ出資者の支援活動への対抗策を主導していたことがわかります。

 そして、以下はU反訳書より、発言番号【105.】から同【109.】までの会話の抜粋です。

105. 増田 事実無根のことをね。たとえばね、会社登記していない、幽霊会社、たとえば、銀行なんかでもね、なんか、幽霊銀行でお金を集めたと。幽霊どころか、ちゃんとパラオの政府のライセンスをいただいて、事務所もあって、そして、ちゃんとホール制度で、向こうのグローバル銀行に全部、資金を貸し付けて、たまたま、ライセンスが、(咳払い)これは、まあハンス???、ある事情で取り消されたんで、ただちに持ち株会社に、ぜんぶ資産を移して、ちゃんと監査法人に……。

106. 江尻 正直言うと、あれ、書いてあることはね、もう、みんなデタラメ……。

107. 増田 ぜんぶデタラメ。だから、それをぜんぶ裁判所へ持っていって、こんなきちっとして、証拠もあるのに、幽霊会社だといったと。で、増田は、こうこう、こういうことをしたと。そんなこと、なんにもしてない。ぜんぶ証拠も、ぜんぶデタラメだと。ウソっぱちなことを、こういうふうにして、人に公開したと、ですね。3000万ぐらいで、いま告訴してますからね。

108. 江尻 いずれ、どのみち、はっきりすることだから……。

109. 増田 もう、100パーセント勝ちですよ。


 増田氏の【105.】の発言にある「幽霊銀行でお金を集めた」とは、私が津田ブログに2007年5月21日付で掲載した「『知らなかった』では済まされない〝幽霊銀行〟のカネ集め」〔資料10〕と題する記事を指して言っているものと判断できます。
 しかし、私が〝幽霊銀行〟と表現した『サンラ国際信託銀行』に関する記事は、本件訴訟の訴因ではありません。また、同記事によって、名誉を毀損されたとする原告側からの主張が、本件訴訟のなかでなされたことが一度もないことは、これまで審理していただいた裁判長もご存知のとおりです。増田氏の「それをぜんぶ裁判所へ持っていって、こんなきちっとして、証拠もあるのに、幽霊会社だといったと」という【107.】の発言は、まったくの虚偽なのです。

 本陳述書に引用した部分を含み、増田氏はU氏らとの会話のなかで「津田を告訴している」ことについては強調しているものの、本件記事についてはひと言も触れていません。U反訳書の発言番号【200.】で、増田氏は「そうですねえ、まあ、これで、津田の一件がね、片づいたら、やっと肩の荷が下りて、すっきりして、また、みなさん、ぜんぶ集まって、祝賀会でも……」と言っていることからも、本件訴訟の目的が、サンラ出資者の支援活動の抑止にあったことがわかります。
 そもそも、すでに本件訴訟において、原告側は「公認会計士脅迫事件」の存在と、増田氏が同事件について神奈川県警高津警察から任意で取調べを受けた事実を認めています。本件記事のうち、少なくとも上記の部分については、真実であることを百も承知していたわけです。その増田氏が、自身の意思で本件記事を訴因としたとは考えにくく、他者の意見が大きく作用していたとみるべきだと思います。
 サンラ出資者がサンラ・ワールド社に問い合わせをしても、社員は「津田を告訴している」と説明するだけで、その訴因を把握していないようすだと聞いています。また、原告本人である増田氏とサンラ・ワールド社社長の江尻氏も弁護士にまかせっきりで、なにを理由に本件訴訟を提起したのか理解していない、という人もいます。
 増田氏とサンラ・ワールド社にとっては、出資者に向けて宣伝する材料として、「名誉毀損で津田を訴えている」という既成事実さえできれば、訴因とする理由は何でもよかったのだと思います。

5. 佐藤弁護士による強要行為

 前項までに証拠を添えてご説明したように、増田氏ら原告には、津田ブログの本件記事に名誉を毀損されたという意識があったとは思えません。
 U氏に対する文書や発言をみても、しきりに増田氏が怒りをぶつけているのは、不正な集金活動の妨げとなり、出資金の返還や解約の申し出を増加させるサンラ出資者に向けた広報・支援活動についてです。
 そして、そのサンラ出資者の活動に、対抗的な態勢をサンラ・ワールド社側で主導してきたのが佐藤弁護士です。

 前項で示したU反訳書〔資料7‐②〕の発言番号【34.】のなかで、増田氏は「このクレームを入れてるのは津田哲也グループだと、ね。これは、もう、はっきり言って、告訴する人と、津田哲也介入なんですけども、訴訟はしないけども、和解をするというのと、ね、まあ、いろいろあるんですよ。だから、3つぐらい、3つぐらい色分けがあるんですよ、ね」と言っています。
 増田氏が「3つぐらいの色分け」とは、以下のような返金請求者の区分でした。

■ ランクA:出資者が弁護士を介さず、増田氏やサンラ・ワールド社に対して、本人名で出資金の返還を求める「通知書」を送達した者。
■ ランクB:弁護士に委任して、増田氏やサンラ・ワールド社に対して出資金の返還を求める通知をしているが、訴訟を提起していない者。
■ ランクC:弁護士に委任して訴訟を提起した者。


 このうち「ランクA」は、サンラ・ワールド社が対応しますが、「ランクB」と「ランクC」には佐藤弁護士ら、同事務所の弁護士が介入してきます。これは増田氏の言葉のとおり、2006年末から2007年11月までのあいだは、ほぼ例外なく、上記の条件ごとに対応が区別されていました。
 弁護士に委任したほうが、すみやかに紛争を解決できると思うのが、一般的な概念です。しかし、サンラ・ワールド社の場合は、まったくの逆でした。
 以下は、U反訳書から発言番号【44.】から同【57.】までの会話の抜粋です。

44.増田  佐藤弁護士。ところがね、考えてみればね、Uさんも、佐藤弁護士経由でやってたほうが、先にお金が入ってたんじゃないかと、いうようなお考えがあったかもしれませんけど、それは違うんですよ。

45.U  あー、そうなんですか。

46.増田  それは違うんです。あのね、なんか、なんか裁判、いましてるの10人ぐらい、いるんですけどね。これは、おそらく何年経っても、お金、入んないですよ。

47.U  うーん。

48.増田  何年経っても入んないっていうのは、こっちは払う意思ないですから。ないっていうのは、ようするに、裁判の結論が出るまで払わないっていう、和解は絶対しない。

49.N  ああ、そうなんですか。

50.U  うーん。

51.増田  うん、だから、それは裁判所で、これだけ払えっていわれりゃ、それは払いますよ。

52.N  それは、佐藤弁護士の……。

53.増田  の考えなんです。

54.U  あー。

55.増田  ええ、だから、もう、裁判してるのは、もう、お金は入らないというふうに考え……、そら、そら、入るんでしょ。そう、判決が出れば、うん。

56.N  佐藤弁護士は、ずっと、ご相談されてるんですか?

57.増田  いちばん最初に相談したから、最後までお願いする……。


 津田ブログを開設した直後は、サンラ出資者が資金を取り戻すための最善の策が定まらず、しばらく試行錯誤をした時期がありました。
 その頃から大半の相談者には、弁護士に委任することは勧めず、「サンラ被害対策室」で用意した「通知書」の書式〔資料11〕を提供していたのです。この書式をベースに、相談者自身が固有の事項を記入して、サンラ・ワールド社宛に内容証明郵便で送達すると、1週間から10日ほどで「合意書(案)」がファクシミリなどで送られてきます。条件は、『SCH』が1株あたり67セント、その他の案件は1割引の金額で返金に応じるというもので、支払期日は合意成立後10日以内とされていました。この「合意書(案)」に同意する意思をサンラ・ワールド社に告げると、数日後に「合意書」〔資料12〕が郵送されてきます。これに署名、押印して返送すれば、指定の口座に振り込まれるのです。

 私が相談を受け、「通知書」の書式を提供したサンラ投資者は、2週間から1ヶ月ほどの所用期間で、確実に一定の掛け率で出資金を回収できました。ほとんど手間もかけず、費用は郵送料のみです。2007年の春以降は、支払いの期日がサンラ・ワールド社側の都合により「合意書」の締結後10日以内から30日以内に引き延ばされましたが、それでも「サンラ被害対策室」の相談者は、その後も「通知書」を送るだけで資金を確実に回収できたのです。
 ところが一方で、同時期に運悪く弁護士に委任してしまったサンラ出資者は、貧乏くじをひくことになりました。弁護士が代理人となって返金を請求した案件は、サンラ・ワールド社側は訴訟外でも、顧問弁護士の佐藤弁護士を代理人にします。それが、増田氏のいう「ランクB」です。そして、ひとたび「ランクB」や「ランクC」になると、サンラ出資者は、佐藤弁護士らサンラ・ワールド社側の代理人から、理不尽な嫌がらせを受けたり、和解金と引き換えに不本意な謝罪を要求されるなどの不利益をこうむることになったのです。

 サンラ出資者が、増田氏やサンラ・ワールド社らに対して提起した損害賠償請求訴訟のなかで、佐藤弁護士らの和解のやり方が最も悪質であったケースが、TA氏を原告とする訴訟(平成18年《ワ》第25464)です。
 この訴訟は2006年11月14日、大野裕弁護士(以下、大野弁護士)原告訴訟代理人となって提起され、2ヵ月後の2007年1月18日に裁判外で和解し、同日に取り下げ〔資料13〕られています。この和解で、被告側の増田氏ら代理人の佐藤弁護士と木村文幸弁護士(以下、木村弁護士)が作成し、大野弁護士とのあいだで締結された「和解契約書」は〔資料14〕です。文言や主な要旨は、いわゆる「ランクA」とのあいだでサンラ・ワールド社らが締結してきた〔資料12〕の「合意書」に酷似しています。しかし、常識的に容認できる範囲の「合意書」に対して、佐藤弁護士らが作成した「和解契約書」には、異常な条項が付加されていました。第3項および第4項が、それです。このうち第3項は、以下のような条項でした。

3 甲は,乙,丙,丁に対する上記訴訟を取り下げたこと及び本和解契約が成立したことを,甲の氏名と和解金額を伏せて,津田哲也氏に通知し,同人が運営するインターネットのブログ及びサイト上で公表するよう配達証明郵便で求める。


 情報の公表を判断するのは、私の自由であり、他人の和解契約に定められるべき問題ではありません。しかし、情報を正確に伝えて公正を期するため、私は自主的な判断で、TA氏の訴訟が取り下げられた事実を当日のうちに津田ブログで報じています。それが、「サンラ・ワールド社らが訴えられていた民事事件、また和解」〔資料15〕と題した2007年1月18日付の記事です。
 大野弁護士も、和解契約を締結した当日のうちに、「和解契約書」や津田ブログに情報の公表を求める書面を私宛に配達記録郵便で郵送しています。
 第3項に定められた約束は、ただちに履行されたのです。

 ところが、それでだけでは、佐藤弁護士は満足しませんでした。TA氏代理人の大野弁護士に対して、不服を申し入れてきたのです。佐藤弁護士らが不服としたのは、「和解契約書」の画像が、津田ブログにアップされなかったことです。常識的に考えれば、文字で和解の成立と訴訟の取り下げを報じれば、第3項の目的は果たされたことになります。それを佐藤弁護士らが不服としたのは、次の第4項が掲載されなければ、津田ブログに公表させようとした意味がなくなるからでしょう。

4 甲は,乙,丙,丁に対し,本件株式に対する投資額である合計●●●●●●●の返還を要求したが,乙,丙,丁には本件株式を買い取る義務がないことを認め,甲の第2項記載の行為に対する制裁として通常の和解金額よりも低い金額である合計●●●●●●●を和解金として受領することにより,本件を和解によって解決することに合意した。


 この第4項のなかで「●●●●●●●」で表記したのが、第3項の「和解金額を伏せて」という指示に従って、黒く塗りつぶされていた部分です。「甲の第2項記載の行為に対する制裁」というのは、「証券取引法及び出資法に違反する行為あるいは詐欺行為を行った旨主張して、東京地方裁判所に訴訟を提起した」ことについて、「制裁」を科すという意味です。訴訟を提起すれば「制裁」とは、威圧的で非常識な条項ではありますが、記載事実に誤りがないのであれば、津田ブログに「和解契約書」の全文を掲載することもやぶさかではありませんでした。掲載すれば、非常識な要求事項を盛り込んだ佐藤弁護士が、世に恥を晒すだけのことです。
 しかし、塗りつぶされた数字に、事実を歪曲しようとする不正な工作が施されている疑いがありました。そのため、スキャニングした「和解契約書」の画像を公表することを、私は躊躇したのです。
ところが、「和解契約書」の画像を津田ブログにアップするように、佐藤弁護士が強硬に要求してきたと、大野弁護士から聞きました。要求に応じなければ、大野弁護士が代理人となっている別件の返金交渉で、和解に向けた話し合いを打ち切ると、佐藤弁護士が言っているというのです。
 大野弁護士は、2006年11月に7名のサンラ出資者の代理人となり、連名でサンラ・ワールド社側に返金を求めていました。その交渉は難航していましたが、佐藤弁護士が「TA氏の訴訟を和解すれば、7名の返金に応じる」と約束していたことは、それ以前に聞いていました。7名の返金請求者は、TA氏の和解が完了すれば、つぎは自分たちの番だと信じて、期待していたのです。
 佐藤弁護士の要求は、無関係の他者を〝人質〟に取った卑劣な「強要行為」でした。
 過去に「財界展望記事」の示談交渉で、佐藤弁護士が使う狡猾な手段を知っていた私は、みすみす見え透いた詐術に嵌り、虚偽の事実を公表して、サンラ出資者を欺く片棒を担がされることには抵抗がありました。しかし、私が掲載を拒否すれば、7名の返金請求者が不利益をこうむります。
 そこで、大野弁護士に相談することにしました。大野弁護士は、伏せ字部分のカラクリについて明言はしませんでしたが、墨塗りされた「和解契約書」と「訴えの取下げ書」の津田ブログへの掲載について、不正に操作されている疑いがあることを書き添える条件で同意を得たのです。
 そして2007年1月24日、「『サンラ・ワールド社』弁護士から公開を強要された『和解契約書』」〔資料16〕と題する記事を津田ブログに載せ、墨塗りされた「和解契約書」と「訴えの取下げ書」の画像をアップしました。
 佐藤弁護士の望みを叶えたわけですが、「和解契約書」の小細工についての疑惑をつけ加えたことが気に食わなかったのかもしれません。7名の返金請求者の交渉に関して、佐藤弁護士は「サンラ・ワールドに返金するカネがない」との理由を持ち出し、約束を反故にして7名の示談交渉を拒んだのです。

6. 本件訴訟を提起した佐藤弁護士の動機

 増田氏やサンラ・ワールド社らに対して、返金請求や訴訟を起こしているサンラ出資者および、すでに資金の回収を果たした元サンラ出資者らで組織する「サンラ被害対策室」には、インターネット上のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サイト)を利用した情報連絡網があります。登録メンバーは、このSNSを通じて情報を共有していますから、サンラ・ワールド社側との交渉の状況を全員がタイムリーに把握できます。
 そのように緊密な連絡網が確立された環境に、「ランクA」と、「ランクB」および「ランクC」のメンバーが混在して、登録をしているのです。そして、ランクの違いによって、サンラ・ワールド社側の対応に、あまりにも極端な温度差ができていました。その原因をつくったのは佐藤弁護士です。「サンラ被害対策室」メンバーから、佐藤弁護士らが反感を買うのは当然のことだったのです。
 運悪く、弁護士に返金交渉や訴訟を委任してしまった「ランクB」および「ランクC」のメンバーは、佐藤弁護士らによる傲慢で不誠実な対応や、陰湿で卑劣な交渉手法に憤懣を抱えていました。そして、大多数を占める「ランクA」のメンバーは、少数の「ランクB」と「ランクC」のメンバーに同情し、なかでも正義感の強い人は、佐藤弁護士らに対して義憤を感じていたのです。
 増田氏やサンラ・ワールド社らよりも、その法律顧問としてサンラ商法に「適法」とのお墨付きを与え、不正な出資金集めを助長し、さらに被害の回復を不当な理由で阻む佐藤弁護士らのほうが悪質である。というのが、大方のメンバーの考えでした。
 そして、佐藤弁護士らに対する「サンラ被害対策室」メンバーの怒りが頂点に達したのが、2007年1月18日にTA氏の訴訟が和解した直後のことです。虚偽の記載の疑いがある墨塗りされた「和解契約書」などを津田ブログに掲載するよう要求し、さらに別件の7名の返金交渉を打ち切ると威迫して、応じる義務のない私を操ろうとした佐藤弁護士らの強要行為に、多くのメンバーが憤慨したのです。
 SNSのなかで、「佐藤弁護士らの行為について懲戒請求をすべき」という「サンラ被害対策室」メンバーの声が多数あがりました。そこで、私が第2東京弁護士会から「懲戒請求書」の書式を取り寄せ、それをスキャニングした画像を津田ブログに「弁護士に対する『懲戒請求』2」〔資料17〕と題した記事とともに、参考資料としてアップしました。それが2007年1月21日のことです。
 すると、それから2日後の同月23日午後10時26分ごろ、佐藤弁護士から私宛に電子メール〔資料18〕が届いたのです。

津田哲也様 
 添付の請求書を本日速達配達証明で送付しましたので,お知らせします。
 念のため,テキストでもお示しします。
 重要なものですので,誠意をもって対処して頂きたいと存じます。
弁護士 佐藤博史


上記のような前文をつけて、佐藤弁護士は「請求書」のテキスト・ファイルを添付していました。その「請求書」の本文2段目には、このように書かれていました。

すなわち,貴殿は,貴殿が主宰しておられるインターネット上のブログ「『増田俊男,サンラ・ワールド,SIC』投資被害対策室」,「NEWS RAGTAG:増田俊男/サンラ・ワールド」,「NEWS RAGTAG2増田俊男/サンラ・ワールド」などに,貴殿が執筆し財界展望2002年9月号に掲載された「『投資の神様』が本当か? 出資法違反も疑われる有名評論家増田俊男氏が集めた『四〇億円』」と題する記事(以下,本件記事)の一部を引用したうえで,公認会計士が請求人増田を訴えた民事裁判に関連する脅迫事件について,請求人増田は,佐藤博史弁護士と共謀して,事件の「もみ消し」を図った旨記載し,佐藤弁護士の行為は,弁護士職務基本規程に違反し懲戒事由に該当する旨主張しておられます。


 佐藤弁護士は、「請求人増田は,佐藤博史弁護士と共謀して,事件の「もみ消し」を図った旨記載し,佐藤弁護士の行為は,弁護士職務基本規程に違反し懲戒事由に該当する旨主張しておられます」と書いていますが、私は、津田ブログのどこにも、「もみ消し」が懲戒事由に該当するなどというようなことは書いていません。本件記事のなかでは、佐藤弁護士の実名も伏せています。また、「公認会計士脅迫事件」の「もみ消し事件」から、すでに3年以上を経過していたため、その件が懲戒事由にならないことも、私は承知していました。「もみ消し事件」では当事者として位置づけられた佐藤弁護士が、津田ブログに「懲戒請求書」の書式をアップしたことで、勝手な思い込みから危機感を抱いたのかもしれません。
 佐藤弁護士は、同「請求書」の本文5段目に、つぎのように書いています。

また,請求人増田が,上記脅迫事件について「もみ消し」を図った事実がないばかりか,佐藤弁護士は請求人らの事件に当時はまったく関与しておらず,一切無関係で,同事件の「もみ消し」を図ることなどあり得ません。つまり,貴殿の上記行為は,明白な事実誤認に基づく,佐藤弁護士に対する重大な名誉・信用毀損行為であるとともに,請求人らに対する重大な名誉・信用毀損行為です。


 この請求を委任したとされる、請求人のサンラ・ワールド社と増田氏の利益を二の次にして、佐藤弁護士が自己弁護を優先していたことをうかがわせる文章です。そのため、私はこの「請求書」のテキスト・ファイルが添付されたメールは、届いたタイミングから察しても、佐藤弁護士が自分に対する懲戒請求を阻止しようとして、威迫的な目的を持って送りつけてきたものと解釈しました。同文のメールが、同日同時刻に2通届いていたことからも、佐藤弁護士が平静心を失っていたことが判断できます。

 翌日には、佐藤弁護士が木村弁護士と連名で作成した「請求書」が、その他の添付書類〔資料19〕とともに、私の手もとに郵送で届けられました。その「請求書」には、テキスト・ファイルと同じく、「すべてのブログ上に,本書面に同封した,貴殿の請求人らとの和解契約書(但し,貴殿以外の当事者の氏名等を墨塗りしたもの)と貴殿作成の誓約書を掲載したうえで,請求人ら及び佐藤弁護士に対し,その名誉と信用を毀損したことを改めて衷心から認めて,陳謝する旨の文書を掲載する」、「上記ブログ上に,貴殿は,今後,請求人ら及び佐藤弁護士の名誉・信用を毀損しないことを確約する旨の文書を掲載し,その証しとして,上記ブログを閉鎖する」、「平成19年2月10日までに,貴殿の上記不法行為に基づく損害賠償として,金3000万円を支払う」とした要求事項が書かれていました。

 しかし、私は本件記事に記載した「公認会計士脅迫事件」も、その後の「もみ消し」も、事実であると確信しておりました。また、増田氏やサンラ・ワールド社らの実態を知らしめることは、不正な資金集めによる被害の拡大を抑え、公益や社会正義に沿った行為であると信じて疑いませんでした。それを「事実誤認」と主張され、いわれのない謝罪や、3000万円という法外な金額の支払いを要求されたのです。私は、これを明らかな不当要求と受け取りました。送信人が弁護士でなければ、「強要」や「恐喝」に相当する行為だと思います。
 弁護士の肩書きを利用し、法的な威迫を用いて要求すれば、萎縮して言いなりになってしまう人も少なくないのでしょう。「財界展望記事」の示談交渉では、編集部が窓口となって交渉に当たったため、佐藤弁護士の術中に落ちる結果となってしまいました。しかし、同じような手を私に使おうとしても通用はしません。
 不当な要求に屈さず、「然るべき法律上の手段を講じ」てもらうことが、正しい解決につながるのではないかと、私は考えました。そして、「請求書」を無視することにしたのです。下手に回答すれば、のちに悪用される可能性もあったと思います。

 私が、佐藤弁護士から「請求書」を送りつけられ、最も憤りを感じたのは、言論の自由を不当に脅かす要求をされたことです。
 TA氏の訴訟の「和解契約書」は、あとになって、当人から「墨塗り」されていない原本〔資料20〕を提供してもらいました。墨塗りされていた〔資料14〕と、第4項を比較してみます。

〔資料14〕
4 甲は,乙,丙,丁に対し,本件株式に対する投資額である合計●●●●●●●の返還を要求したが,乙,丙,丁には本件株式を買い取る義務がないことを認め,甲の第2項記載の行為に対する制裁として通常の和解金額よりも低い金額である合計●●●●●●●を和解金として受領することにより,本件を和解によって解決することに合意した。

〔資料20〕
4 甲は,乙,丙,丁に対し,本件株式に対する投資額である合計796万4368円の返還を要求したが,乙,丙,丁には本件株式を買い取る義務がないことを認め,甲の第2項記載の行為に対する制裁として通常の和解金額よりも低い金額である合計796万4368円を和解金として受領することにより,本件を和解によって解決することに合意した。


 墨塗りの下に隠されていたのは、佐藤弁護士らが「和解契約書」に虚偽の事実を記載していたことを示す、動かぬ証拠でした。
 返還を要求した投資額と、和解金として受領した金額が、同額の796万4368円になっています。これは、「甲の第2項記載の行為に対する制裁として通常の和解金額よりも低い金額」という記述が虚偽であったことを意味します。「通常の和解金額」とは、サンラ・ワールド社側が一方的に定めて慣例化していた『SCH』が1株あたり67セント、その他の案件は出資額の1割引という返金比率です。これは「ランクA」だけではなく、佐藤弁護士らもその定率に倣い「ランクB」、「ランクC」の返金交渉や訴訟の和解に適用していました。
 この「通常の和解金額」に従えば、TA氏の場合は『SCH』が含まれていたため、和解金額は「投資額」の90パーセント以下にならなくてはなりません。ところが、実際には「通常の和解金額」よりも高い100パーセントが支払われていたのです。それを佐藤弁護士らは「通常の和解金額よりも低い金額」と虚偽の事実を記載し、墨塗りさせることで偽装工作をして、さらに第三者の和解を拒んで威迫することで、津田ブログに偽りの情報を公表させたのです。
 この行為は、きわめて悪質です。
 私や、サンラ出資者らの自由権を侵害しただけではありません。津田ブログの閲覧者であるサンラ出資者を、間接的に欺くことになり、その結果、増田氏やサンラ・ワールド社らの不正な資金集めを幇助することになります。
 この倫理にもとる行為を、佐藤弁護士らは「その使命が基本的人権の擁護と社会正義の実現にあることを自覚し、その使命の達成に努める」(弁護士職務基本規程・第1条)とされ、「詐欺的取引、暴力その他違法若しくは不正な行為を助長し、又はこれらの行為を利用してはならない」(同・第14条)と規程された弁護士でありながら、平然と行っていたのです。

 佐藤弁護士らが所属する第2東京弁護士会に、同弁護士らの懲戒請求が申し立てられたのを、私が最初に確認したのは2007年2月7日ごろのことです。
 同月8日には、理不尽な理由から和解を先延ばしにされた7名が集団で、大野弁護士を代理人として、増田氏らサンラ・ワールド社側に損害賠償を求める訴訟を東京地方裁判所に提起。同日、司法記者クラブで記者会見を開いています。
 それから1週間後の同月15日、佐藤・木村両弁護士は、大野弁護士に宛てて、このような「通知書」〔資料21〕を送っています。

冠省 津田哲也氏(以下,津田氏)が主宰しているインターネット上のブログ「『増田俊男,サンラ・ワールド,SIC』投資被害対策室」,「NEWS RAGTAG」,「NEWS RAGTAG」に,『「サンラ・ワールド社」弁護士から公開を強要された「和解契約書」』と題して,通知人らが,貴職に対し,和解契約書等の書面を,津田氏のブログに載せない限り,貴職が代理人をしている他の者の和解をしないと「脅迫」し,その掲載を「強要」した旨記載(以下,本件記事)されています。
このため,本件記事を見たであろう者が,本件記事を理由に,通知人らの所属する弁護士会に通知人らの懲戒請求を申し立てました。
このような状況では,通知人らは,自らの懲戒請求事件の対応に追われ,その他の職務に支障を来し,貴職が代理人をしている7名とサンラ・ワールドとの交渉の件も,事実上先延ばしにならざるを得ず,早期の和解は困難であることをお知らせします。
まずは用件のみにて失礼します。


 津田ブログに記事を掲載した私や、懲戒請求の申立てをした者を逆恨みして、大野弁護士や7名の原告に八つ当たりするかのような文書でした。
 佐藤・木村両弁護士に対する懲戒請求の申立てが急増したのは、その直後のことです。
すると2月22日、佐藤弁護士らは増田氏らの代理人となって、本件訴訟を提起したのです。「他の職務に支障を来し,貴職が代理人をしている7名とサンラ・ワールドとの交渉の件も,事実上先延ばしにならざるを得ず」と言いながら、私に対する訴訟を起こす余裕はあったようです。

 以上のような状況に鑑みれば、本件訴訟は津田ブログの「『サンラ・ワールド社』弁護士から公開を強要された『和解契約書』」の記事を契機に懲戒請求が増えたと認識した佐藤弁護士らが、原告の増田氏らに提言して起こした可能性は十分にあります。
 本件記事を訴因とした理由には、佐藤弁護士自身が当事者であることや、『財界展望』(2002年9月号)の記事を引用していることから勝訴できる見込みが高いと踏んだ、などが想定できます。
佐藤弁護士は、みずからが捏造し、虚偽の記載を確信していた「和解契約書」を津田ブログに掲載させようと強要した人物です。その行動様式は、不正な手段で強引に真実を捻じ曲げるという点で、「公認会計士脅迫事件」の「もみ消し」にも通じます。

 2006年8月3日に、佐藤弁護士と電話で話した際に、私は「あなたは、公認会計士の脅迫事件で高津警察署に呼ばれたHに、取調べで増田さんの名前を出させないようにしてくれと、Hの知人(K氏)に依頼したでしょう。あなたがなんと言おうと、口止めを頼まれたという当人から、私がそう聞いたことは事実です」と追及しました。すると佐藤弁護士は、激しく動揺し、ろくに反論もできないまま、「サンラから依頼されたから、仕方なくやっているだけだ」という捨て台詞を吐いて、電話を切っています。このことについては、本件訴訟の2008年5月8日の被告本人尋問で証言したとおりです。
 佐藤弁護士らは、増田氏らの代理人として、本件訴訟を提起した時点では、「公認会計士脅迫事件」も存在しないという虚偽の主張をしていました。これについては、「依頼人から虚偽の説明を受けていた」という釈明をするのかもしれません。
 しかし、同事件の「もみ消し」については、佐藤弁護士は当事者です。そして「もみ消し」を争点に含んだ本件訴訟は、佐藤弁護士は単に増田氏らの代理人というだけではなく、実質的には原告と同然の立場にあります。
 その佐藤弁護士は、本件訴訟を提起し、閉鎖を求めている津田ブログへ事実に反した情報の公開を強要し、自己にとって有利な宣伝に利用しようと目論んだ人物です。かりに、本件訴訟にまったく理由がないことを承知していたとしても、裁判所を欺きさえすればよいと、考えたのではないかと思います。
 佐藤弁護士にとって重要なのは「真実」ではなく、いかなる手段を用いてでも、自分に都合のよい「既成事実」をつくることなのでしょう。

7. 言論封殺を企てつづけた佐藤弁護士

 佐藤弁護士らは、サンラ投資者や元サンラ投資者らから、これまでに十数件の懲戒請求を所属する第2東京弁護士会に申し立てられています。
 請求の事由とされているのは、人権侵害やサンラ・ワールド社らとの共同不法行為などです。
そのほか、佐藤弁護士においては、サンラ・ワールド社らとの共同不法行為責任を理由に、複数の訴訟を提起されているのです。それでも佐藤弁護士らは、弁護士としてあるまじき不徳義な言動を自粛することもなく、むしろ、ますます奇行をエスカレートさせています。
〔資料22〕は、HH氏が、ほか1名と連名で大野弁護士を代理人とし、増田氏やサンラ・ワールド社らに対して起こしていた損害賠償請求訴訟の和解契約の提案書です。これは佐藤弁護士らが作成し、2007年10月16日に大野弁護士を通じて、原告のHH氏らに渡されたものです。この和解提案を、同年1月18日に締結された〔資料14〕のTA氏の「和解契約書」と見比べてみれば、さらに奇妙な条項が付加されていることがわかります。
 それは、〔資料22〕の第5項から第7項です。

5 原告らは.被告らが証券取引法及び出資法に違反する行為あるいは詐欺行為を行った旨主張して本件訴訟を提起し,また,原告HH(以下,「原告HH」という)は,警視庁に告発状等を提出(以下「本件告発」という。)し,これらにより津田哲也(以下「津田」という。)による被告ら及び被告ら代理人の名誉及び信用を著しく毀損する行為に加担する結果になったことについて,被告らに対し,自らの主張が誤りであったことを認め,衷心から謝罪する。

6 原告HHは,本和解成立後7日以内に,本件告発を取下げ,平成19年10月末日までに,津田に対し,その旨を津田が管理する下記ブログ(以下「津田のブログ」という。)に掲載するよう文書で通知する。

7 原告らは,上記に必要な連絡のほかは,今後,津田と一切の連絡をとらない。


 犯罪の被害に遭ったと認識した者が民事訴訟を提起し、あるいは警察に告発状を提出したことが、なぜ被告の増田氏や、その代理人の佐藤弁護士らの名誉や信用を毀損する行為に加担したことになるのか、まったく理解に苦しみます。それ以前に、HH氏が警視庁に告発状を提出したなどという事実は存在しません。やってもいないことについて、増田氏や佐藤弁護士らは名誉や信用を毀損されたと主張し、その取下げや謝罪を求めているのです。同人らが、みだりに連呼する名誉毀損が、いかに根拠がないものかわかります。
 HH氏は、この横紙破りの和解提案に憤慨し、大野弁護士を解任して訴訟を分離することで、その後も裁判を争いました。1名の原告のみ、この時点で和解しています。

 HH氏らの訴訟に、佐藤弁護士らが和解提案を出した2007年10月16日の前後に、大野弁護士が原告代理人となって、サンラ・ワールド社に対して東京地方裁判所に起こしていた2件の訴訟が和解していました。
 そのうちの1件は、同年2月8日に提起していた7名の原告による集団訴訟です。この和解は、10月11日に裁判上で調印されました。その時点では、私は和解の内容について、詳細な情報を把握していませんでした。佐藤弁護士が、「和解する件は、津田に言うな」という条件を出していたからです。それについて私は、なんら異論はありません。
 一部の原告から、「和解をする」という漠然とした情報は耳にしていましたが、和解に支障をきたさないように配慮して、私は知らない振りをしていました。もちろん、津田ブログで報じることもしていません。
 佐藤弁護士らが、和解の事実を隠そうとしたのは、「訴訟は割に合わない」とサンラ出資者らにアピールしようという思惑があったからだと推察できます。2007年6月1日、増田氏はU氏らとの会話のなかで、「裁判を起こしたら、判決が出るまで争い、原告は何年経っても資金が返ってこない。和解は絶対にしない」(U反訳書の発言番号【44.】から同【57.】を参照)というような趣旨のことを言っています。これは、わざわざ増田氏の口から説明するまでもなく、それ以前に私が、U氏に訴訟を避けるようにアドバイスをしていたのです。同年3月、状況を把握していなかったU氏が、弁護士に委任して訴状を出しかけた寸前で、私が止めています。
 当時は「ランクA」として、増田氏やサンラ・ワールド社と直接交渉したほうが、短期間でスムーズに資金を回収できることが、わかっていたからです。
 そのような事情から、訴訟の提起を抑止する目的で、佐藤弁護士らが和解の事実を秘匿しようとすることは理解できました。しかし、佐藤弁護士は、大野弁護士や原告に守秘を約束させておきながら、それとは矛盾した奇策を講じたのです。

 佐藤弁護士は、訴訟の和解の事実を知らせまいとする私宛に、大野弁護士から「通知書」を送らせました。その文書は2007年10月18日に内容証明郵便で発信されましたが、あいにく私が不在であったために受け取れず、送り主の大野弁護士のもとへ返送されています。それを同月29日、ファクシミリで送信してもらい、ようやく内容を確認することができました。それが〔資料23〕の「通知書」です。
 この「通知書」には、3つの事項が書かれています。〔1〕は、7名のうちの6名が警視庁への告発を取り下げたこと。〔2〕は、7名のうちの2名が、佐藤弁護士を被告として起こしていた訴訟を取り下げたこと。そして〔3〕は、7名のうち5名が、第2東京弁護士会に申し立てていた佐藤弁護士らの懲戒請求を取り下げたこと。この3つの事項について、津田ブログで報じることを求めるのが、この「通知書」の趣旨でした。
 しかし、7名が増田氏やサンラ・ワールド社らに対して起こしていた集団訴訟の和解については、まったく触れられていません。
 大野弁護士からは、「通知書」を受信する前に、「10月末までに、津田さん宛てに『通知書』を送る約束になっています。とりあえず、受け取ってさえもらえたら、そのあと、どうするかは津田さんの判断に任せます」と聞いていました。
 刑事告発および、佐藤弁護士らに対する訴訟と懲戒請求が取り下げられたことが事実なら、その情報を津田ブログに掲載します。しかし、それは和解金が支払われた訴訟の解決と引き換えの交換条件として、行われたことは明らかでした。ところが佐藤弁護士は、和解金を支払って増田氏やサンラ・ワールド社らに対する訴訟を解決したことは報じさせず、自分たちにとって都合の良い情報だけを公表させようと作為したのです。
 刑事告発、佐藤弁護士らに対する訴訟と懲戒請求が取り下げられたことが事実であったとしても、その背景に和解金の支払いがあったことを伏せるのであれば、それは公正な情報ではなくなります。そのため、私はあえて、「通知書」で知らされた一切の情報を津田ブログに掲載しませんでした。

 すると、それから2ヵ月後の同年12月29日ごろ、サンラ・ワールド社が運営する「サービスセンター・ウェブサイト」(以下、サンラHP)というインターネット・サイトに「法務」のページ〔資料24〕が新設され、そこに7名の訴訟の和解調書が「和解調書1」〔資料25〕として、PDFファイルで貼り出されたのです。

 以下は、そのリンクです。

■サンラHP「法務」のページ
http://www.sc-jp.jp/homu.htm

■「和解調書」
http://www.sc-jp.jp/wakai01.pdf
http://www.sc-jp.jp/wakai02.pdf

 サンラHPの「法務」のページに掲示されて、はじめて私は、7名の集団訴訟の和解条項を知りました。
 HH氏ほか1名に提示された提案と、投資案件や金額などの原告固有の条件が異なるほかは、ほぼ同文の条項が記されています。
 第10項に、「本和解の存在及び内容について,第三者に他言せず」と定めておきながら、みずから禁を破って「和解調書1」を公開したのです。そして7名の集団訴訟とあわせて、大野弁護士らを代理人とし、増田氏やサンラ・ワールド社に対して起こされていた別の訴訟の和解調書が「和解調書2」として、PDFファイルで公開されました。この訴訟の原告が、どこの誰なのか、私はまったく知りません。電話やメールでも、一度も連絡を取ったことがないばかりか、名前すらわからないのです。それなのに「和解調書2」には、他の訴訟の和解調書と同様の条項が記載されていました。

5 原告らは.被告らが証券取引法及び出資法に違反する行為あるいは詐欺行為を行った旨主張したため,訴外津田哲也(以下「津田」という。)による被告ら及び被告ら代理人の名誉及び信用を著しく毀損する行為に加担する結果にはなったことについて,被告らに対し,自らの主張が誤りであったことを認め,衷心から謝罪する。

7 原告は,今後,津田と一切の連絡をとらない。


 これは佐藤弁護士らが、自分の財産を取り戻したいと願う被害者の弱みにつけ込んで、和解金と引き換えに不本意な条項に同意させた「和解調書」を、サンラ・ワールド社らが不正な出資金集めを継続し、あるいは被害の回復を阻むための宣伝に「悪用」していたことを意味します。「津田哲也による被告ら及び被告ら代理人の名誉及び信用を著しく毀損する行為になった」、「自らの主張が誤りであったことを認め,衷心から謝罪する」など、返金請求者や訴訟原告に自己の非を認めさせるような「謝罪条項」に、「悪用」の意図があらわれています。また、その意図は、津田ブログに掲載させることに失敗すると、サンラ・ワールド社運営のサイトで発表したことからも、うかがい知ることができます。

 サンラHPの「法務」のページに、「和解調書」が公開された件について、佐藤・木村両弁護士の懲戒請求を申し立てていたHK氏が、同事件で第2東京弁護士会綱紀委員会へ提出した「意見書(2)」〔資料26〕の第11項で、このように述べています。

11. また、平成19年12月29日に、サンラ社のホームページに「法務のページ」を作り、返金請求訴訟の「和解調書」(乙第7号証、乙第8号証)を公開した。
これらの和解調書では、「原告らは、本和解の存在及び内容について、第三者に他言せず」と原告(被害者)たちに沈黙を強要しておきながら、和解文書を作成し契約した弁護士自らが和解の存在と内容を公にしたのである。
和解調書の文面には、被害者たちは主張が誤りであったことを認めて謝罪する旨の文言が入っており、一見するとサンラ社らの主張が正しいかのように錯覚するが、謝罪文言の入った理由は、「謝罪しなければ返金しない」という、被害者たちの経済的弱みにつけこんだ佐藤博史並びに木村文幸の両対象弁護士の強引な駆け引きの結果であり、投資金の早期回収を何より第一と考える被害者たちにとっては、名より実を取るためにこの文言が入るのに応じたというのが実態なのである。
和解調書の締結に応じた被害者たちは、今も、決して自分たちの主張は誤りであったとは心の中では思っていないし、サンラ社らに対し謝罪の意思など一切持っていないのが実態であるにもかかわらず、被害者に非公開を強要した和解調書をホームページで公開したのは、追いつめられた佐藤博史並びに木村文幸の両対象弁護士が、サンラ社らの行為を正当化するための材料として「和解調書を【悪用】するため」以外の何ものでもない。和解調書の表面的な文字だけでは判らない真の実態を明らかにするため、和解調書の当事者の陳述書を提出する(⑦)。


 この主張を証明する書証として、HK氏は「和解調書1」の当事者である7名の元原告のうち、3名の「陳述書」〔資料27、資料28、資料29〕を第2東京弁護士会綱紀委員会へ提出しました。
 すると佐藤弁護士らは、態度を改めて自粛するどころか、逆に強要行為をエスカレートさせたのです。3名の元原告の「陳述書」が、自分たちの懲戒請求事件に証拠提出された2008年2月以降、佐藤弁護士らは別の返金請求や訴訟の「和解契約書」に、あらたな条項を付け足しました。〔資料30〕は、同年3月4日に佐藤弁護士らがTU氏に対して提示した「和解契約書」ですが、その第11項が従来のものに追加された条項です。

11 甲は,乙に対し,前項の規定に違反したときは,違反行為1回につき,金50万円の違約金を支払う。


「謝罪条項」はそのままで、罰則規定が付加されたのです。相手に不本意な条項に同意させ、それを「悪用」はしたいが、すればあとで暴露されることを懲戒請求事件で学習したのでしょう。罰則規定がなければ、守秘義務を科しただけでは実効は上がらない、と考えたのだと思います。
 罰金の額は、すぐに値上がりし、違反1回につき100万円とされたケースもあるのです。「前項の規定に違反したときは」とありますが、その「前項の規定」には、「津田と一切の連絡を取らない」が含まれています。
 私と連絡を取っただけで、罰金100万円です。
 個人の自由権を侵害し、公序良俗に反する契約の強要は、佐藤弁護士らが自己の利益のために行ってきたことです。「謝罪条項」は、サンラ・ワールド社らが直接、返金請求者とのあいだで締結した「合意書」には一切みられなかったことからも、依頼人の意思でないことは明らかなのです。
 佐藤弁護士は、自身がサンラ・ワールド社らとの「共同不法行為責任」などを理由に訴訟を起こされています。また、所属する弁護士会に多数の懲戒請求をされています。「謝罪条項」と、その罰則規定には、保身のための「証拠づくり」の意も含んでいるのでしょう。

8. サンラ・ワールド社を代理した佐藤弁護士の宣伝活動

 本陳述書の第4項から第5項で示したように、「津田と関係した者には、絶対にカネを返すな」と佐藤弁護士から「厳命」されたとして、増田氏は「訴訟を起こした者には、カネを払う気がない。絶対に和解はしない」と、2007年6月1日にU氏らの前で断言していました。
 ところが同年10月になると、増田氏らは佐藤弁護士らを代理人として、それまで争ってきた訴訟を一気に和解しています。このときに和解しなかったのは、「謝罪条項」に同意することを拒んだHH氏の訴訟だけでした。
 これらの和解は、おそらく増田氏らの自発的な意向ではなく、佐藤弁護士が誘導したのだと思います。それは和解条項に、自己に対する懲戒請求と訴訟の取り下げと、その情報を津田ブログに公表を求めるように定めたことからも判断できます。依頼人の利益よりも自己の利益を優先した結果だったのでしょう。

 佐藤弁護士は、「訴訟や懲戒請求は、津田がブログで大宣伝して煽ったせいだ」と思い込み、逆恨みをしていたようです。そこへ、自分に対する訴訟と懲戒請求の取り下げが、和解条項に定めた10月末を過ぎても津田ブログに公表されなかったことで、憤怒した違いありません。
 そのためか、翌月の11月ごろから、佐藤弁護士はサンラ・ワールド社に返金を求めた案件のほとんどに介入するようになりました。
 それまでは、弁護士に委任せず、本人名でサンラ・ワールド社へ「通知書」を送達した「ランクA」の出資者は、同社とのあいだでスムーズに返金交渉が進んでいました。ところが、その「ランクA」も、「ランクB」および「ランクC」と同様に、佐藤弁護士らがサンラ・ワールド社側の代理人となって介入してきたのです。

 サンラ・ワールド社へ「通知書」を送っても、以前のように「合意書」の提案は届きません。同社から何の音沙汰もなく放置され、しびれをきらしたサンラ出資者が電話などで問い合わせると、同社幹部の熊谷喜代美氏(以下、熊谷氏)らが、「あなたの件は、弁護士にまかせました。今後は、うちに問い合わせはしてこないでください」などと、横柄な物言いで応えます。しかも、「弁護士に委任した」と言いながら、熊谷氏らは弁護士の名前や連絡先を教えようとしないのです。
 そこで仕方なく、サンラ出資者は津田ブログなどで、サンラ・ワールド社代理人の弁護士を調べ、佐藤弁護士の新東京法律会計事務所へ電話をかけます。すると応対に出た佐藤弁護士、もしくは木村弁護士は、「受任した」と言いながら、文書によって「受任通知」を送ることは、徹底して拒否するのです。

 多数の報告事例が「サンラ被害対策室」に寄せられていますが、だいたいが、上記のようなパターンで共通しています。サンラ・ワールド社と佐藤弁護士らの対応が、あまりにも異常に思えたことから、その時点ではじめて「サンラ被害対策室」に相談をもちかけてきた人もいました。
 その後の佐藤弁護士らの対応は、個々の案件によって違いがでてきます。電話で交渉した人もいれば、事務所へ呼びつけられた人もいます。しかし、話し合いの滑り出しは、ほとんどの事例に共通しており、それは以下のようなものでした。

① 真っ先に、津田との関係を問い質された。
② ①の質問について否認すると、認めるまで執拗に尋問がつづけられた。
③ ①の質問を認めると、「津田と縁を切れ」、「心を入れかえろ」などと迫られた。
④ 津田と縁を切り、心を入れかえて、違法性の主張をしたことが誤りだったことを認めたら、助け合いの意味で買戻しをすることもあり得る、という選択肢を与えられた。
⑤ 訴訟を起こしても、勝ち目がないことを強調された。
⑥ サンラ商法の将来性を宣伝し、「いま売却したら損をする」などと言って、返金請求を思いとどまるように説得された。
⑦ 「津田に対して、損害賠償請求訴訟を起こせ」と煽られた。


 なかには、ただブログを見ただけで、私と連絡を取ったことがないにもかかわらず、「津田の影響を受けた」と言いがかりをつけられた。話し合いの9割がたは、津田に対する悪口だった。というような事例も報告されています。それは正常な話し合いとはいえず、まるで「思想狩り」のような対応だったのです。
 これら、かつての「ランクA」でありながら、佐藤弁護士らが介入してきた案件のうち、会話を録音していたサンラ出資者が何名かいます。その1件が、2007年12月25日にTU氏が佐藤弁護士と電話で話した際に録音した音声ファイルを収録したCD-Rが〔資料31-①〕で、それを書き起こしたものが〔資料31-②〕の「反訳書」(以下、TU反訳書1.)です。以下、TU反訳書1.から発言番号【147.】から同【168.】までの会話を示します。

147.TU これは、11億円の抵当の返済っていうのは、もう済んでるっていうことなんですか

148.佐藤 いまの点についてはね、

149.TU はい

150.佐藤 私も、いまちょっと手元に資料がないからあれだけど、

151.TU はい

152.佐藤 その、そういう質問ってありますわね、

153.TU はい

154.佐藤 投資家の方々の

155.TU はい

156.佐藤 それについてはね、1個1個、その、いまの抵当権のことも含めてですね、

157.TU はい

158.佐藤 あの、Q&Aみたいなかたちで書面を作ってですね、

159.TU はい

160.佐藤 送るとかって言ってましたね

161.TU そうですか

162.佐藤 だからもう、たぶん、今日じゅうくらい、今日頃発送するような感じだったから

163.TU はい

164.佐藤 いずれにしても、TUさんにちゃんと届くように言います

165.TU わかりました。あとアリウス3Dの件なんですけど、

166.佐藤 ほお

167.TU いま解約したら儲け損なう可能性があると言われましたよね

168.佐藤 ああ、いや 間違いなくその通りだと思いますよ


 以上の会話のなかで、発言番号【158.】と【162.】で佐藤弁護士が言っているように、この通話のあった同日、サンラ・ワールド社から〔資料32〕のQ&A形式の文書(以下、12月25日付Q&A文書)がサンラ出資者へファクシミリで送られていました。この文書は『アリウス3D社』と『サンラ・コーヒー組合』(Sunra Coffee LLC)、『ツータイガース・ファンド』(Two Tigers Fund LLC)の3つのファンドについての諸説明が書かれており、その出資者に宛てて送信されたものです。そのため、すでにサンラ・ワールド社らに対して出資金の返還を求めていたTU氏の手もとには、届いていませんでした。上記の会話では、それをサンラ・ワールド社に指示して送らせるようにすると、佐藤弁護士が約束をしていたのです。

「12月25日付Q&A文書」には、それまでにサンラ・ワールド社が発表せずにひた隠し、津田ブログなどによって暴かれてきた情報について、案件ごとに釈明する内容でした。同文書のなかで、『サンラ・コーヒー組合』については、それまで停止していた配当を2008年4月以降に支払うとされています。『ツータイガース・ファンド』については、津田ブログなどが指摘してきた事実を完全否定。そして、『アリウス3D社』については、2007年12月21日から同月23日の会議で取引開始時期が決まり、できるだけ早くに報告する、としています。
 すでに臨界点に達しつつあった信用不安を払拭し、サンラ商法を維持、継続しようとして作成、配布した文書だったのでしょう。その末尾である6ページ目のQ10とA10には、3つのファンドとは無関係の説明がなされていました。

Ⓒ-Q10:  Arius3D,Inc.を含め、サンラ・ワールド社などに対して、詐欺、出資法違反、証券取引法違反などを理由として、訴訟が提起され、刑事告訴がされていると聞きましたが、事実ですか。事実とすれば、どのようになっているのですか。

Ⓒ-A10: そのような理由で、いくつかの裁判が提起されたことは事実です。しかし、ほぼ全ての裁判で、原告側は、詐欺、出資法違反、証券取引法違反の主張に理由がなかったこと、その結果、サンラ・ワールド社などに対する悪意のある宣伝に加担した結果になったことを認めて謝罪し、請求額よりも低い金額の支払いを受けることで和解で終了しています。
刑事告訴については、警察が正式に受理したものではありませんが、全て取り下げられて終わっています。サンラ・ワールド社が捜査当局から事情を聞かれた事実は全くありません。
反対に、サンラ・ワールド社は、根拠のない誹謗中傷を続けている津田哲也氏に対し、名誉毀損・信用毀損を理由に3300万円の支払いを求める損害賠償請求訴訟を東京地方裁判所に提起しています。その裁判で、津田氏は、誹謗中傷に対する反論の十分な根拠を示すことができていません。2008年春にも判決が下される見通しですので、裁判の結果については改めてお知らせできると思います。


 この「12月25日付Q&A文書」をみても、本件訴訟が、サンラ商法を維持、継続させるための宣伝活動に利用されていることは明らかなのです。
 サンラ・ワールド社が、「12月25日付Q&A文書」を送ったことで、それまで刑事告訴や民所訴訟が起こされていたことや、津田ブログの存在をまったく知らなかったサンラ出資者に対してはヤブヘビとなりました。「12月25日付Q&A文書」によって、はじめてインターネットで情報を検索して津田ブログにたどり着き、自分が騙されていたことに気がついたというサンラ出資者が、「サンラ被害対策室」に相談してきた例もあります。
 しかし、大多数のサンラ出資者は、「12月25日付Q&A文書」における発表を鵜呑みにしたらしく、もう少し様子を見てみようという結論を出したようです。

 TU氏は、2007年12月25日の佐藤弁護士と電話で話した2日後の同月27日、再度、新東京法律会計事務所へ架電しています。そのときも、佐藤弁護士が対応しました。その通話の内容を録音した音声ファイルを収録したCD-Rが〔資料33-①〕で、それを書き起こしたものが〔資料33-②〕の「反訳書」(以下、TU反訳書2.)です。そのなかから、立証すべき要点となる部分を抜粋して、以下に列挙します。

98.  佐藤:それじゃね、サンラコーヒーについてなんだけども、ごく最近ですねあらたな配当をしますと、

100. 佐藤:いうような連絡は届きました?

101. TU:いや、来てないです、それは

102. 佐藤:それ来たら、あなたはどうします

103. TU:まあ、…うーん

104. 佐藤:だからね、あなたがなぜね、今、まず、サンラコーヒーのほうを解約したいというふうに考えているかってことなんですよ

106. 佐藤:それは、やっぱり津田さんの影響じゃないですか

107. TU:いや、もともとはまあボクが、まあ、危機感を感じて動き始めたのが発端で、そのあとで津田さんと知り合ったわけですね


136. 佐藤:アリウス3Dについて、その、上場ができないんじゃないかっていうふうに、津田さんがずっと言い続けてきましたよね

138. 佐藤:それが、どういうふうになっているか、あなた理解していますか

139. TU:うーん、まあそこは、上場できない可能性もあるなと思ってますね

141. TU:ええ、ですから、このあいだ説明を受けましたけど、けっきょく、まだ完全に合併してるわけじゃないですよね、

144. 佐藤:そのね、合併についてはね、

146. 佐藤:もう、たぶん正式に発表してるんじゃないかと思うんですけども、

148. 佐藤:あの、来年の1月末までにね、

150. 佐藤:それをするってことになってるそうです

151. TU:合併をですか

152. 佐藤:そうです

154. 佐藤:母体になるね、会社は上場済みなので、

156. 佐藤:あとはアリウス3Dが合併するってことで、アリウス3Dの社名を名乗るっていう、あるいはアリウス3Dのね、

158. 佐藤:取引が始まるっていうことなんですけど、

160. 佐藤:それが来年の1月末なんですよね、

162. 佐藤:あなたは、それを待つことはできないんですか

163. TU:まあ、今の判断では、とりあえず返金したいと言うのが、

165. TU:そういうふうに考えてますね

166. 佐藤:だから、なぜ、あなたがそういう判断をしたかっていうと、津田さんの影響じゃないですか


190. 佐藤:いいですか、しかもね、増田によって、あるいはサンラによって、あんたがたは騙されているんだ、あなたはそんなふうに書面を書いてきたんだから

192. 佐藤:言ってるんだけど、津田さんのね、そのブログこそね、その、投資家を欺くものだというふうに考えたことありませんか

193. TU:それはないですね

194. 佐藤:だから、いけないんだ! 

196. 佐藤:あなた、まだそんなこと言ってるから。津田のほうは信じて、サンラの言うことは信じないと、こういうことですよね

197. TU:現状の判断では、そうなってますね

198. 佐藤:わかった、わかった。だから、残念ながら、そういう人たちの話に私たちが応じて、

200. 佐藤:たとえばアリウス3Dについて9割であれね、何割であれね、買い戻したとしますはね。

202. 佐藤:そしたらその、アリウス3Dを見捨てた人が、もうひとり増えるっていうだけの話ですよ

204. 佐藤:こちらの立場からすれば


 上記の会話は、佐藤弁護士が『アリウス3D社』と『サンラ・コーヒー組合』の2つの案件について、虚偽の説明を行って出資の継続を勧誘しようとしたところ、TU氏がそれを信用しなかったことから、激昂している部分です。
 なぜ、「虚偽の説明」と言い切れるのかといいますと、まず『アリウス3D社』は佐藤弁護士が断言したように、今年1月末に合併の完了も市場取引の開始もしていませんし、それは6月となった現在も実現していないのです。そして『サンラ・コーヒー組合』についても、佐藤弁護士がTU氏に対して言ったような「あらたな配当」は、現時点で行われていません。これらの虚偽説明を、佐藤弁護士はTU氏に限らず、ほかのサンラ出資者にもしていたことが確認できています。
 佐藤弁護士自身が「こちらの立場からすれば」と言っているように、単なる代理人としての域を超え、サンラ・ワールド社らと一体となって、積極的に宣伝活動を行っていたのです。

86.  佐藤:でも、あなたは津田さんのね、ブログを見て、裁判を起こした人がいるとかね、警察に告訴した人がいるとかっていうふうに聞いて、こういうふうになったわけじゃないですか。

88.  佐藤:なぜ、その結果について知ろうとはしないんですか。あるいは、なぜ津田さんが、その、自分に不利なことをね、

90.  佐藤:言わないと思います?


216. 佐藤:つまり、間違いなく津田さんはですね、投資家のことを考えているように、いちおう装ってはいるけども、

218. 佐藤:私は正しい助言をしているとは思えません。

220. 佐藤:なぜかというと、裁判を起こしたというね、サンラのマイナス情報を伝えるんだけども、あの、弁護士費用も払ってですよ、

222. 佐藤:裁判をやった人が、謝罪をしてですよ、

224. 佐藤:それで、しかも当初考えてた金額よりも低い金額で和解したと、

226. 佐藤:いうことなんかぜんぜん報じないわけじゃないですか。


268. 佐藤:だけど、裁判やったってムダだってことぐらい、もうわかってますよね。

270. 佐藤:少なくとも時間と費用のムダですよ。

272. 佐藤:勝てっこないんだもの。勝てるならね、

274. 佐藤:津田さんのブログを見て裁判を起こした人が、裁判を進めてるんだから、

276. 佐藤:勝たなきゃいけないじゃないですか。

278. 佐藤:その報告が、ぜんぜん出てないでしょ。詐欺だとかなんだとか、あなたがようするに、通知書に書いたことっていうのを、むしろ裁判上で主張している人がいるんですよ。

280. 佐藤:大野弁護士を代理人にして。

282. 佐藤:そのことを引っこめてるっていうことを、なんで津田さんがブログに書かないんですか。


 佐藤弁護士は、TU氏との会話のなかで、過去の訴訟で原告が取り下げたことを報じていない、ということを3度も繰り返して言っています。しかし、これが作為的に事実を捻じ曲げたうえでの虚偽の説明であることは、本陳述書の第5項、第6項、第7項で申し述べてきたとおりです。
 2007年10月以前に和解した訴訟については、佐藤弁護士が和解条項のなかで行った要求に従い、虚偽の事実が記載されたTA氏の訴訟の和解調書を含め、すべての訴訟の取り下げについて、津田ブログで報じています。しかし、同年10月に行われた7名の集団訴訟ほかの訴訟については、佐藤弁護士らが和解の存在そのものを津田に告げさせず、津田ブログで公表させないように仕組んでいたのです。
 強引かつ姑息な手段を用いて歪曲、あるいは捏造した「既成事実」を悪宣伝に利用する佐藤弁護士の手法が、TU氏との会話のなかにもあらわれていました。

294. 佐藤:根拠がないことを言って、しかも人を煽って、9割で受け取ったほうが得だみたいなことをなんで言うんだと、仮にだから上場したときにね、

296. 佐藤:その差額というのがもし生じたとしたらば、

298. 佐藤:津田さん、あなた責任とってくれますかって、聞いてみたらどうですか

300. 佐藤:言う相手を間違ってません、こっちに

302. 佐藤:あなた内容証明に詐欺やってるんじゃないかと書いたけども、

304. 佐藤:津田にね、そういうものを書面書きましたと、

306. 佐藤:いいですか、津田さんがこうこうこういうことを言ってて、で、私は津田さんが言うことが間違いだと分かりましたと、

308. 佐藤:いうことをね、書いてきたらね、

310. 佐藤:相談に乗ります。あなたはね、サンラに対して、これだけのものを書いたんだから、

312. 佐藤:それで回答書をよこせと書面で、

314. 佐藤:言ったんだから、おなじことを津田にしてやってください、津田に。ね、できるでしょ、あなたは。

315. TU:津田さんに…

316. 佐藤:だから、あなたの財産がね、

318. 佐藤:サンラコーヒーとアリウス3Dの株、株ですよ。

320. 佐藤:これを、早くね、9割なら9割で受け取ったほうがいいと、

322. 佐藤:津田さんは助言しているわけです。

324. 佐藤:これは本当なんですかと、責任もてますかと、

326. 佐藤:いうことを書いて、

328. 佐藤:津田さんに宛てて、

330. 佐藤:で書面で回答をもらってください。

332. 佐藤:ね。それを見せてください。

334. 佐藤:で、あなたがちゃんと、もう津田とは関係なくなったと、


358. 佐藤:ただ、TUさんの件について、弁護士である我われがですね、関わるようになったっていうのは、まさに、その、津田のブログを見て、あなたが書いてきたから。

360. 佐藤:それで回答書に書いたように、津田とちゃんと縁を切ってくださいと。

362. 佐藤:いうことを言うんだけど、それは口で言うんじゃなくてですね、

364. 佐藤:津田さん宛てに、あなたが、いま私が言ったことを、念頭において、

366. 佐藤:あなたのためにですよ。津田さん、あなたのいうとおり信じていいんですかと。

368. 佐藤:ね、サンラが潰れてると言ってるけど、佐藤弁護士は違うことを言ってる、あるいはアリウス3Dのことについても、上場を1月末にすることが決まったと言っている。

370. 佐藤:ね、そういうようなことを言ってるんだけど、これはまったくのウソなんだと、いうなら、ちゃんとハッキリと書面で書いてくれと、いうふうに求めてください。

371. TU:津田さんに、じゃあ、その書面、内容を書面で回答しろというふうに、ぼくからお願いするってことですか

372. 佐藤:そうです、津田に対して

374. 佐藤:あなたが、そのうえで、どう判断するかですよ、それを。それで津田さんがね、私の言うのは間違いないと、

376. 佐藤:9割でも受け取ってた方がゼロになるよりも、それはいいだろうと、もし本当に言うんだったらね、

378. 佐藤:それこそ津田に対して損害賠償請求しますよ、こちらから。まったくのデマなんだから。

380. 佐藤:そういうものを、あなたが取ってきたんだったらば、あなたはむしろ、こちらに対する協力者としていうふうに考えることができるかもしれない。ね、津田さんは、ようするにアリウス3Dあるいはサンラコーヒーについて、つまりあなた方、投資家の利益を損なうようなことをやってるんです、いま。

382. 佐藤:で、あなたはまだね、津田さんの言ってることを信じて、行動したほうが自分の得になるように思ってるから、そういうような考え方の人とは交渉しませんって言ってるわけですよ、

384. 佐藤:それは回答書に書いたとおりですよ


440. 佐藤:あなた自身のためにですよ、津田さんの言ってることが本当なのか、本当だったんだったら津田さんは、ちゃんと保証すると言うと思います。

442. 佐藤:アリウス3Dがね、上場するというのはデマなんだと、

444. 佐藤:あるいはサンラコーヒーの事業が順調だというのもデマなんだと、ね、佐藤が言ってることを信用すべきじゃないし、それは私がいま、1月と言ってるんだけど、1月過ぎてもですよ、絶対に9割受け取ってた方がね、得なんだと、

446. 佐藤:そういうふうに津田さんが断言して、それをちゃんと書面に書いてくれたんだったら、

448. 佐藤:それをよこしなさいと言ってるわけ。

451. TU:その書面って何のために使うんですか

452. 佐藤:津田さんに対して損害賠償請求するって言ってるじゃないですか

453. TU:佐藤さんがですか

454. 佐藤:ああ

456. 佐藤:だって、あなた方だって、仮にだけど、10割かそれ以上になるかもしれない財産をですよ、今あなた方が持っててね、

458. 佐藤:資産、それを津田さんの言を信じて9割でやったとしたら、1割損したことになるじゃないですか

460. 佐藤:ちがいます?

462. 佐藤:津田さんに対して損害賠償、あなたがしなくちゃいけないじゃないですか


526. 佐藤:あなたも津田さんに騙されてるんじゃないかと、こんないい加減なブログはね、出すべきじゃないと、人を煽って、で、中にはあなたと同じように弁護士雇って、弁護士費用が無駄だから自分でやってみようかなっていうのがいますよ、それで津田さんが今進めていることは、大野弁護士を立てるんじゃなくてですよ、

528. 佐藤:こんな内容証明書きなさいって、今やってるわけですけど、

530. 佐藤:その結果がこういうことなんですよ

534. 佐藤:だから責任とってくれって、津田さんに言ってくださいよ、で、そう言って、津田さんに対して、あなたがちゃんと今私に聞いたことをもとに、あなたが考えてですよ、

536. 佐藤:書面を書いて、それでちゃんと書面を貰ってください、回答を、それでそれを示してください、私に

537. TU:もういっぺん整理すると、あの、ぼくが津田さんの方に出さなきゃいけない書類の内容というのをもう一回教えてもらえますか

540. 佐藤:津田さんのブログを信じてですね、サンラコーヒーやアリウス3Dについてですね、現在解約したらいいというふうに考えましたと、

542. 佐藤:それであなたのブログを見てですよ、

544. 佐藤:こういう通知を出したんだけども、

546. 佐藤:佐藤弁護士からですよ、言われる通りですね、拒否の回答が来たんだけども、津田さんが言うようにですね、直ちに合意書とかなんとかに進まなくて、

548. 佐藤:実は、サンラコーヒーとアリウス3Dについて、もう全然見通しがないようなことを言われてるけどもですね、それは本当なんですかと、津田さんに。で、特にアリウス3Dについては来年の1月末にですよ、

550. 佐藤:上場することになってると、

552. 佐藤:いうふうに言ってるんだけども、

554. 佐藤:これ、ほんとにデマなんですかと。それは今、たとえばね、どちらにしたって、あの、9割っていうふうに言われてるけども、

556. 佐藤:その減額、目減りしたですね、

558. 佐藤:お金を受け取ったとしますわね、

560. 佐藤:あなたが。そうすると、自分は損することになるんだけども、

562. 佐藤:ほんとに、あの、やっぱり、アリウス3Dというのは上場できなくてですね、現在9割受け取った方が得だとあなたは言うんですかと、

564. 佐藤:万一、上場したときの、ね、その差額、埋めてくれるんですかと。あるいは、その裁判、大野弁護士を立てて、相談に応ずるみたいなことを言ってるけども、

566. 佐藤:大野先生を立てて、裁判をやったとき、どういう見通しなんですかと

568. 佐藤:聞けばいいじゃないですか

570. 佐藤:そちらが。それについて、きちんと書面で回答してくださいと、

572. 佐藤:責任をもって、というふうに求めてください。

573. TU:で、その回答をもって、書面でもって

574. 佐藤:その回答を得てですよ、こんど、あなたがそれを前提として私たちに見せてもらうことになるんだけども、

576. 佐藤:それをあなたが、なお、信じてるかどうかにかかってくるって言ってるんです

578. 佐藤:それで、津田さんが言ってるように、津田と一体になってるということになるとですよ、こっちは応じないと言ってるわけだから、はっきりと。

580. 佐藤:あなた自身が、心からですよ、その津田さんが、正直にね、私が言ったことが嘘でしたと認めればいいんですよ、それで

582. 佐藤:そうじゃなくて、自分が言ってることを信じろと言ってるんだったらば、そこであなたが、その文面を信じてるのか、

584. 佐藤:信じてないのか、どっちかにかかってくると言ってるんですよ、

586. 佐藤:それと同時に、あの、たぶん、時期を前後してですね、サンラ側からもその辺が届くと思いますから、

588. 佐藤:もしかしたら、あなたがこういう通知を出したためにですね、サンラ側では郵便物なんかをあなたに送ってない可能性があるんですね、

593. TU:このあいだ、送ってもらうようにお願いしてくれたんですよね

594. 佐藤:いや、だから、それは改めて、言います

596. 佐藤:ね、もう一度、念を押してね


 9割でも返金してもらったほうが得だと断言し、その言を保証する回答書を私から取るよう、佐藤弁護士はこの会話のなかで4度も繰り返して、TU氏に要求しています。資金の返還を願う心理につけ込み、その希望を叶えることを条件にちらつかせることで、協力者に仕立て上げようと目論んだのでしょう。しかし、TU氏は毅然たる態度で拒否。話し合いの決裂を宣言しました。そして、私も佐藤弁護士が望む回答書を書くこともありませんでした。
 私は、かりに『アリウス3D社』が上場したとしても、9割を超える株価になることはないと思いますが、「9割でも返金してもらったほうが得」と推奨したことはありません。公序良俗に反した契約であるため、出資金額から受けた配当を差し引いた純損失の返金を求めるべきだと考えています。つまり、支払った金額の10割です。そもそも9割という掛け率は、サンラ・ワールド社側が一方的に押し付けている数字であり、サンラ出資者に1割の損害を与えているのは同社らなのです。その責任を私に転嫁して、サンラ出資者に損害賠償請求させようと企図した佐藤弁護士の発想は常軌を逸しています。
 しかし、結果としては、佐藤弁護士が発言番号【442.】から【444.】に「アリウス3Dがね、上場するというのはデマなんだと、あるいはサンラコーヒーの事業が順調だというのもデマなんだと、ね、佐藤が言ってることを信用すべきじゃないし、それは私がいま、1月と言ってるんだけど、1月過ぎてもですよ、絶対に9割受け取ってた方がね、得なんだと」と言っているとおりになりました。佐藤弁護士の言うことを信用すべきでないことは、TU氏との電話での通話が示していますが、以下の発言にも詭計多端な情報操作の術がみられます。

466. 佐藤:津田さんはね、5年前にですよ、あの、ある雑誌にサンラのいろんなことを書いてですね、

468. 佐藤:それが誤りだったってことを認めて、その謝罪をしてですね

470. 佐藤:手書きの謝罪文を書いて

472. 佐藤:えー、示談金まで払ったってこと、知ってます?

473. TU:知らないです。

474. 佐藤:知らない?

475. TU:はい

476. 佐藤:ああ、だから、それもね、津田さんが全然言わないで、誤魔化していることなんですよ、

478. 佐藤:だから、あなた方が津田さんに騙されているんじゃないですか

479. TU:………


 これは、「財界展望記事」の示談について話していることは明らかです。「手書き」ではありませんが、謝罪文を差し入れたことと、編集部が示談金を支払ったことは、まぎれもない事実です。それについて異存はないのですが、TU氏が「知らない」と答えたことをいいことに、佐藤弁護士は発言番号【476.】から【478.】によって、私の信用を故意に貶めようとしています。
 本件訴訟については、過去に何度も津田ブログで、詳細な情報を伝えてきています。「陳述書(1)」と、その添付資料も全文を公開していますし、『財界展望』(2002年9月号)の示談についても書いてきました。
 情を知らない者に対し、経緯を説明せずに結果だけを示し、それを作為して隠していたことにすれば、「津田に騙されている」と思わせることができる──。
 そのように佐藤弁護士は、TU氏との会話のなかで閃いたのかもしれません。その手法は、すぐに活かされたようです。

9. 真実を曲げてサンラ商法を擁護する佐藤弁護士

 TU氏と佐藤弁護士が電話で話した2007年12月27日、「TU反訳書2.」の発言番号【586.】から【596.】で約束された郵便物が、その日のうちにサンラ・ワールド社から発送されました。それは同月25日に、サンラ出資者に宛ててファクシミリで送信された「12月25日付Q&A文書」の日付だけを27日に書き換えたQ&A形式の文書〔資料34〕でした。12月25日付も同月27日付(以下、12月27日付Q&A文書)も本文はまったく同じですが、27日付のものは郵便で、サンラ・ワールド社に返金請求や訴訟を起こしている人や、1年以上も前に資金を回収した人にまで範囲を広げて送りつけられたのです。
 TU氏と約束した佐藤弁護士が、サンラ・ワールド社に指示して発送させたのでしょう。この郵送された「12月27日付Q&A文書」には、増田俊男の署名で書かれたA4判2枚の同日付の文書(以下、増田文書)が同封されていました。「増田文書」〔資料35〕の1枚目、本文12行目から、以下に引用します。

 日本のジャーナリストとは、皆様もご存知のように、津田哲也氏のことですが、津田氏に対しては、既にサンラ・ワールド社と私が原告となって、3300万円の損害賠償と謝罪広告を求める名誉毀損訴訟を東京地方裁判所に提起しており、来年中には判決が下される予定です。
 また、津田氏のブログを見た何人かの投資家が、詐欺、出資法違反、証券取引法違反を理由に投資金の返還請求訴訟を提起し、さらに刑事告訴をしてきました。しかし、いずれも理由がなかったことを認めて謝罪し、請求額から一定額を差し引いた額で持株などを買い戻すことで裁判は終了し、刑事告訴も取り下げています。
 しかし、津田氏は、訴訟が提起されたことなどは大々的に宣伝しながら、裁判が終了し、刑事告訴が取り下げられたことは一切報じないというまことに偏倚な姿勢を取り続けています。そこで、投資家との間で成立した裁判上の和解調書を、投資家の氏名などは伏せて、サンラ・ワールドのホームページに掲載することにしましたので、関心のおありの方は、ご覧下さい。ご覧頂ければ、津田氏の「宣伝」がいかに事実に反するものであるかお分かり頂けると思います。
 また、最近、返金請求してこられた投資家の話しによれば、津田氏は、さかんに「サンラコーヒーの事業は行き詰まっており、やがてサンラグループは潰れるので、早く資金を回収したほうがいい」と言っているそうです。2006年の暮れにも、津田氏は、「今年でサンラは終わりになる」と言っていましたが、それがデマだったことは既に事実が証明しています。
 サンラコーヒーの事業は、行き詰まっているどころか、近々配当を予定していることは既にご報告したとおりです。また、サンラグループが潰れるようなことはありません。返金請求してきた人たちも、そのことを知って考え直すことにしたと言っています。
 私が心から心配するのは、投資家の皆様が、津田氏の言に煽られて、Arius3D,Inc.の株式を手放すと、重大な損失を蒙る可能性が高いことです。何人かの投資家は、津田氏の言を信じて、既に目減りした額でArius3D,Inc.の株式を手放していますが、Arius3D,Inc.の取引が開始されたとき、津田氏は、それらの投資家に弁償する覚悟があるのでしょうか。津田氏こそ、多くの投資家を欺き、損失を蒙らせているのです。
 津田氏は、5年前にもある雑誌に同様の事実無根の記事を書いたことがあります。しかし、そのときは、津田氏は、記事が事実無根であることを認め、示談金を支払って謝罪しただけでなく、サンラ・ワールドや私に対する名誉毀損を二度と行わないと誓約しました。そこで、既に公表されている雑誌の謝罪広告のほか、これまで公表を差し控えてきた津田氏の謝罪文もサンラ・ワールドのホームページに掲載することにします。津田氏の謝罪文をお読みになれば、津田氏のこの間の言動が謝罪文に反するものであることをお分かり頂けると思います。津田氏の違法行為については、やがて裁判所が認定するに違いありません。
 どうか投資家の皆様は、冷静に事実を見て頂きたいと思います。


 この「増田文書」でも、サンラ商法の維持、継続を目的とする宣伝に、本件訴訟と「財界展望記事」の示談が、最大限に利用されています。
 増田氏の言葉として書かれていますが、趣旨や論法、使用文言は「増田文書」が作成された同日に、佐藤弁護士がTU氏と電話で話した内容と酷似していることは「TU反訳書2.」と比較すれば一目瞭然です。サンラHPに「法務」のページを新設したのとあわせて、「増田文書」の制作・配布に、佐藤弁護士が指揮や監修に携わっていたのではないかと思います。

 増田氏とサンラ・ワールド社は、返金請求を食い止めたいがために、弁護士に依存したのかもしれません。しかし、実際には無用に紛争を大きくしただけで、同社にとっては逆効果でした。「ランクA」の返金請求にも佐藤弁護士らが介入したことで、サンラ出資者は弁護士に委任し、訴訟を増加させる結果を招いています。また、警察に相談や被害の申告をする、あるいは告訴状を提出するなどの動きも活発になりました。そして、「トラブルの存在」をみずからが公表したことで、津田ブログあるいは「サンラ被害対策室」という相談窓口があることを、インターネットに疎い高齢のサンラ出資者に知らせることにもなっています。
 さらに、サンラ・ワールド社らに返金を求めれば、介入してくる佐藤弁護士らの高圧的で理不尽な対応が、サンラ出資者の不安や怒りを増幅させ、火に油を注ぐことになったのです。「津田が投資家を煽っている」と、佐藤弁護士らは言っているようですが、被害意識を持たない人が民事訴訟を提起したり、警察に告訴状を提出したりはしません。「物がなければ影ささず」です。
 津田ブログを開設後に、訴訟を起こし、あるいは捜査機関に被害を訴え出たサンラ出資者は、すべてが佐藤弁護士らの対応を行動のきっかけとしています。つまり、サンラ・ワールド社側と出資者側とのあいだの紛争を、佐藤弁護士らが煽っているのも同然なのです。
 2007年11月ごろから、「ランクA」の返金請求にも佐藤弁護士らが介入しだしたことで、増田氏とサンラ・ワールド社は、あらたな紛争の火種を抱えました。そして同年、前年比5倍近くの異常に高額な弁護士報酬を負担するはめになっています。
 けっきょくは、佐藤弁護士らの利益にしかならなかったようです。

10. 本件訴訟を不正な宣伝に利用する原告ら

 一部の大手メディアが、増田氏とサンラ・ワールド社の取材をはじめたのは2006年からのことです。
 2007年2月8日には、7名がサンラ・ワールド社らに対して損害賠償を求める集団訴訟を東京地方裁判所に提起し、同日に一部の原告が記者会見を開きましたが、この時点では、まだ報道に結びつくことはありませんでした。当時は、増田氏とサンラ・ワールド社に対するマスメディアの認知度がきわめて低く、被害も目立つほど表面化していなかったからです。
 会見後、新聞とテレビの数社が取材を継続しましたが、あくまで事件が弾けた場合にそなえた「予備取材」です。そのため、同年4月ごろになると、いったんサンラ・ワールド社らを追うメディアの動きは止まりました。
 悪質投資商法を大手メディアが取り上げるには、慣例化した一定のパターンがあります。それは、経営者が雲隠れしたり、完全に返金不能になるなどして、業者の破綻が確定的になった場合。あるいは、警察の強制捜査や監督官庁が行政処分など、公権力の動きがあった場合などです。そして、この種の商法では、捜査や行政が後手にまわることが通例です。したがって、業者が被害者に返金をつづけているあいだは事件にもニュースにも、なりにくいのです。

 増田氏とサンラ・ワールド社らの出資金集めの問題が、2007年中にメディアに報じられることがなかったのは、返金に応じていたことが大きな要因となっていました。ところが、大多数の「ランクA」の案件に佐藤弁護士らが介入して、返金を塞き止めてしまったことから、たちまち雲行きが変わったのです。
 被害回復の停滞は、いわば末期状態を示すシグナルです。返金が止まることによって、それまで潜在していた被害が一気に表面化し、訴訟の提起や警察の捜査介入が起きる可能性がでてきます。
 沈静化していたマスメディアの動きが、再び活発になりはじめたのは、「ランクA」の返金請求に佐藤弁護士らが介入するようになった2007年11月からのことです。そのころから12月末までに、増田氏とサンラ・ワールド社らに対する取材をはじめた大手新聞は、私が知る範囲で2紙ありました。

 そして2008年1月24日、佐藤弁護士らが介入した「ランクA」の返金請求者2名が、増田氏ら法人個人4名に対する出資法違反の疑いで、警視庁へ告訴状を提出しました。これを契機に、大手メディアが当日から翌日にかけて、一斉に増田氏らの「投資トラブル」を報じています。新聞では『読売新聞』、『朝日新聞』、『産経新聞』のほか、通信社が配信したことで、ブロック紙や地方紙も記事を載せています。そしてテレビは、民放全局が報じました。このなかで、警視庁へ告訴が提出される直前まで、綿密な先行取材をしていた『読売新聞』が他社を抜いて、最も大きく取り上げることになったのです。

 これらの報道を受けて、増田氏らサンラ・ワールド社は、自社が運営するホームページやメールマガジン、ファクシミリなどで無料配信している『時事直言』という情報紙の緊急号(2008年1月25日号)〔資料36〕のなかで釈明を行っています。

■『時事直言』緊急号(2008年01月25日号)
http://www.chokugen.com/opinion/backnumber/h20/jiji080125_450.htm

 ほとんどの大手メディアが報道したのは、警視庁へ告訴状が提出されたことについてです。ところが、なぜか『時事直言』では、最も重要な問題については一切触れず、『読売新聞』が報じた『サンラ国際信託銀行』の破綻疑惑のみの反論に終始していました。そして、このような一文を添えています。

新聞社の記者の方が、私がイスラエルへ出張中、しかも私の「目からウロコの会」新春スペシャル(1月26日)の直前に報道されたのは本当に残念でした。

記者の方は、もう少し正確な情報を得た上で記事をお書きくださればよかったのに、と大変残念に思っています。しかし、これも天から与えられた試練と心得、今後も天命を全うすべく頑張ります。


 さも、記者が当事者に取材もせず、一方的に不公正な報道をされたかのように思わせる文句です。記事が掲載されたとき、イスラエルへ出張中だったことは事実のようです。しかし、取材をしなかったということはあり得ません。会社に申し入れをするなり、書面で質問状を送るなり、弁護士から話を聞くなり、増田氏側に対する取材はかならずします。
 実際、増田氏は国内にいても、マスメディアの取材から逃げつづけているのです。サンラ・ワールド社に取材を申し込めば、「弁護士のところへ行け」と拒否され、佐藤弁護士に問い合わせれば、「サンラに聞け」と言われた。そんなタライ回しをされたと、複数のメディアから聞いています。
 そして、報道のきっかけとなったのは刑事告訴です。それが1月24日に行われたのですから、2日後の「目からウロコ」が終わるまで、都合よく報道を待ってくれるわけがありません。

 同月29日に発信された『時事直言』緊急号(2008年1月29日号)〔資料37〕では、刑事告訴についての釈明がないまま、さらに不条理な声明を発表しました。

■『時事直言』緊急号(2008年01月29日号)
http://www.chokugen.com/opinion/backnumber/h20/jiji080129_451.htm

1月26日、九段会館(東京)で恒例の「増田俊男の目からウロコの会・新春スペシャル」を開きました。私に対するメディアのネガティブキャンペーンの直後だったので、参加者は激減するかと心配していたところ、予定(800人)をはるかに上回る1100名もの方々が来てくださいました。

そして私が壇上に上ると、「メディアの横暴に負けるな」という声があちこちから聞こえました。私は今回の騒動の火付け役とも言えるT氏を名誉毀損で告訴しています。氏は5年前にある雑誌に、今回と同じく、私のことを「40億円の詐欺師」などと書き立てましたが、「事実無根のことを書いてしまった」と雑誌社とともに正式謝罪し、「今後このようなことはしない」と謝罪文を提出した人物です。

ところが、氏は一昨年から、まったく同じ内容を自分のブログに毎日のように掲載し始めたので、やむなく告訴したというわけです。氏は私に対する誹謗記事を裏付けるに足る証拠を裁判所に提出していません。

ところが、前回本稿でご報告したように、大手メディアは私に情報の確度を検証することもなく、T氏が発信する情報だけに基づいて大々的に報道しました。これが日本の一流マスコミ(もちろん一部ですが)のやることかと愕然としています。

先にお伝えしたように、パラオとハワイの資金運用責任者に公文書等客観的かつ信頼に足る資料の提供をすでにお願いしています。入手し次第、サンラ・ワールドのホームページを含む媒体でお伝えしますので、しばらくお待ち下さい。


 5年前に「事実無根の記事を書いた」と認めて謝罪した。それと同じ内容をブログに載せたので告訴した。記事を裏づける証拠を裁判所へ出せない。大手メディアは、その情報だけに依拠して報道した。だから事実無根だ──。という「増田文書」の論法の延長で、大手メディアの報道を否定しようとした牽強付会の説です。

 増田氏らが、私を名誉毀損で訴えていることは事実です。しかし、その訴因は、大手メディアが報じた内容とは無関係。あくまで本件記事に限られています。それも「誹謗記事」などではありません。本件訴訟では、記事の真実性や公益性を証明する努力をしてきています。その私の主張に対して、反論・反証を一切しようとせず、不誠実な応訴態度をとりつづけているのは、増田氏らのほうです。
 サンラ出資者をはじめとする『時事直言』読者に対して、本件訴訟の訴因を本件記事としていることをあえて伏せ、いかにもすべての津田ブログの記事を争点にしているかのように錯誤させています。
 もし、増田氏らが訴因を認識してないのだとすれば、本件訴訟の主張には理由がないことになります。「自分のブログに毎日のように掲載し始めたので、やむなく告訴した」との言にしたがえば、言論封殺を目的として裁判所を欺き、不当に訴権を利用したということなのでしょうか。
あるいは、訴因を十分に理解していたのなら、故意に『時事直言』読者らを騙していることになります。
 どちらにしても悪質です。「大手メディアは私に情報の確度を検証することもなく、T氏が発信する情報だけに基づいて大々的に報道しました」と書いていますが、その報道には、本件記事の内容は含まれていません。私に対する名誉毀損訴訟を引き合いに出すべきではないのです。
 増田氏側に取材をしなかった。名誉毀損で訴えている記事をそのまま報じた。誤報だ、偏った不当な報道だ、などという主張が事実なら、抗議すべきはずです。ところが増田氏とサンラ・ワールド社は、報道を行なったメディアに対して、まったく抗議をしていないのです。

 大手メディアの社会的な影響力は、個人がインターネット上に運営するブログなどの比ではありません。現に、増田氏とサンラ・ワールド社は、大手メディアの報道によって壊滅的なダメージを受けています。
 最初の報道は、1月24日です。その翌日には、コミュニティ放送の『ラヂオもりおか』で1999年からつづいてきた増田氏のレギュラー番組「増田俊男『本日の目からウロコ』」が、放送休止になりました。『ラヂオもりおか』は自社のホームページで、以下のような発表を行なっています。

2008/01/25
増田俊男「本日の目からウロコ」
番組休止について

弊社で毎週月~金曜日8:16~放送させていただいておりました増田俊男「本日の目からウロコ」ですが、1月24日(木)の新聞報道より今回の事態を重く受け、今後、番組を放送していくことが困難と考え、急なことで誠に恐縮でございますが1月25日より番組を休止させていただきます。なお、弊社WEBサイトでのストリーミング放送も休止させていただきます。
番組をお聴きのみなさまには大変ご迷惑をおかけ致しますが、今回の事態をご理解の上、ご了承の程よろしくお願いします。


 また、同月26日には九段会館で「増田俊男の目からウロコの会・新春スペシャル」という増田氏の講演会に、競演する予定だった竹村健一氏が、報道を受けて急きょ出演をキャンセル。その閉演後に予定されていた新年会も、「帝国ホテル東京」が会場の提供を拒否したことで中止になっています。
 そして、サンラ・ワールド社が2000年から出版をつづけてきた雑誌『力の意志』(旧・資本の意志)も、同年2月発売号を最後に休刊となりました。
 報道直後の事象だけをみても、その影響が甚大であったことがわかります。増田氏らが言うように、本当に報道が「デタラメ」だったのであれば、メディアに対して損害賠償請求訴訟を提起して然るべきはずです。ところが増田氏らは、それをせず、抗議すらしなかったのです。
 一部の「既成事実」をもとに誇張、歪曲、虚偽、捏造をくわえて、事実を歪めるのが、増田氏と佐藤弁護士のやり方です。そして、論拠とされる一部の「既成事実」でさえ、真実とはかぎらないのです。

 警視庁に告訴状を提出されてから5日経っても、それについては依然として一言も触れず、メディアを批判しながら抗議もしない。そんな非常識な釈明が、一般社会に通用するとは思えませんが、サンラ商法には宗教性があります。サンラ・ワールド社は2007年末、サンラHPに「法務」のページとともに、「掲示板(応援メッセージ)」のページ〔資料38〕を新設しています。同ページを参照すると、『時事直言』緊急号(2008年1月29日号)が発表された翌日から、私やメディアを批判し、増田氏らを擁護する「信者の声」が急増していることがわかります。以下は、該当するメッセージの抜粋です。

[M様からいただいた手紙 Subject.感謝と激励のメッセージ 2007.12.30]より

先生が津田と言う人間に中傷誹謗されている事が許せないです。


[H様からいただいた手紙 Subject.増田先生、頑張って下さい。 2008.01.08]より

今日HPを開いたところ「法務」のページがあったので読みました。
違和感があったので、津田哲也氏のHPも全部読みました。すごいことになっていますね。
「普通の人」(利殖のみを考える人)が読めば慌てますね。間違いなく。
先生を知ったのは1999年。北海道での講演会。
あの頃はまだ60人くらいの小規模な講演会でした。
とにかく、お話は面白かった。
今までにないスペクトルで、事実に見てきたかの如くストーリーを作られていく。
凄かった。
それ以来、北海道での講演は欠かさず参加しました。
先生には人をひきつける魅力があります。
少し危険な感じはするのですが、そこは少し片目をつむって、という感じ。
だから、「コーヒー」にも「組合」にも参加しました。
応援したいという意味合いからです。
津田氏に言わせれば『洗脳』されているのでしょうね。まぁ、それでもいいかな。


[A様からいただいた手紙 Subject.ガンバッて下さい!!! 2008.01.25]より

新聞記事拝見しました。
ひどいことを書きますね(記事内容が津田の言ってる内容と遜色ないので、元ネタは津田なのでしょう)。
私自身、昔から思っていたことですが、増田先生&江尻社長は日本にとって絶対に必要な人です。
今一番苦しい時かと思いますが、こんなのにめげず必ず頑張り通してくださいネ。


[K様からいただいた手紙 Subject.増田敏男先生への激励メッセージ 2008.01.30]より

今回の読売新聞の不逞のやから記者の誹謗中傷記事が、著しく先生の名誉を傷つけたことに対し、激しい憤りを覚えています。
多分、先生の優れた時事問題への洞察力や予見能力に対し、陰険な妬みから、このような行動に出たのではないかと思われます。
また、もっとも許せないのは、日本の大新聞として、一流と看做されている読売新聞が、この不逞の輩の行為に加担したことです。
私自身は、昔から「朝日新聞と読売新聞とは、まともなマスメディアではない」と断じておりますので、今回の事件も起こるべくして起こったと感じております。
我々会員は、先生の味方です。
最後まで、先生の正義を応援いたします。 早々

平成20年1月29日発信の「時事直言」を読ませて頂き、心境の一端を申し述べました。


[M様からいただいた手紙 Subject.尊敬する増田先生へ 2008.01.30]より

今回の誤報道件に落胆せれる事無く頑張って下さい。
無責任なマスコミの対応や批判に屈することなくお体に気をつけて執筆をお続け下さい。


[Ⅰ様からいただいた手紙 Subject.時事直言拝読(この数日の気持) 2008.01.30]

本日(29日号)、時事直言を拝見いたしました。
先生が素早く立ち上がり、力強い一歩を踏み出したことを改めて感じ大変うれしく思っています。
今回の新聞報道には流石の増田先生にも晴天の霹靂であったと思います。

実は私も1月24日、友人から「読売新聞に増田先生の記事が載っているけど、お前大丈夫か?」との連絡があり、あわてて読売新聞のホームページから記事を読んで見ました。(日経購読のため)
記事の見た時、何だこれはと思いました。あまりにもお粗末で薄っぺらな中傷で、時間が経つにつれ腹が立ち、当日読売新聞のE-mail問い合わせ欄に質問の形で投書しました。

「自分もこれには投資をしているが、私の得ている情報と新聞の内容と大きな乖離がある。
事実確認はしているのか。増田先生のコメントがないが。
一面に載せる価値があると判断したと思うが事実と異なった場合責任を取る覚悟はあるのか。
私の感じではガセネタにダボハゼが食いついたような記事に見えるが。」
等いろいろな質問事項を打ってみました。もちろん回答など来ませんが、…
少々大人げないかとは思いますが、自分の腹の虫を抑えるにはこうするしかありませんでした。
先日の『目からウロコの会』は私も内心不安を持って会場に伺いましたが、真理子さんの毅然とした司会と増田先生の逆境にありながら凛然たる態度で講演された姿を拝見し、安堵。
先生は既に次のステップに進んでいると感じたのは私だけではなかったと思います。


[Ⅰ様からいただいた手紙 Subject.マスコミ等に負けずに情報発信を! 2008.01.30]より

日本のマスコミは、うそが多いように感じますただ国民を混乱させるか?
落胆させる様な…情報操作の様な…?


[O様からいただいた手紙 Subject.メディアの横暴に負けずに 2008.01.30]より

ところで今回のメディアの報道は誠に残念です。
このようなメディアの横暴に負けずに、
そしてお体に充分気をつけられてご精励下さい。


[A様からいただいた手紙 Subject.頑張れー 2008.01.30]より

増田先生
頑張って下さい。どこにも馬鹿な奴がいるものです。
巨木は大きくなればなるほど木陰が広がる。
善男善女もゴキブリも寄ってきます。
最近のマスコミははじめからトンマ、語らずに足らず。
増田先生を応援するグループ 83歳爺より


[いただいたFAX 2008.02.01]より

増田 俊男様

前略、大変、ご無沙汰しております。本日、読売新聞にて、先生に対する告訴の記事を見て、心を痛めております。以前から、インターネット上で、この種の誹謗、中傷があることは、承知しておりましたが、大新聞にこのように、でかでかと、出ることは想像しておりませんでした。投資案件それぞれが、果実を実ろうとするこの時期に、このような記事が出たことは、投資家にとって若干心配でもあります。しかし、誰よりもショックを受けておられるのは、増田先生でありましょうが、負けずに頑張ってください。なを、このような事態に対する説明、および、今後の対応について、説明会を、開催されることを期待いたします。


[M様からいただいた手紙 Subject.増田先生へ 2008.02.05]より

このところ、あらぬ嫌疑で先生の情報発信の場が極端に制限されており、これでは益々排除派の思う壺ではないかと感じ始めております。
しかるべき法的手段に訴えた後は、今まで、いやそれ以上のご活躍の場の拡張を願っております。


[いただいたFAX 2008.02.12]より

増田俊男先生へ H20.2.8

〝応援メッセージをお送りします〟

 今回、読売新聞の記事の件、ビックリすると同時に例のジャーナリストと読売新聞に対して非常に憤りを感じています。
 正にジャーナリストのマスメディアを使った〝ジャーナリズムテロ〟と言えるのではないでしょうか。通常テロとは権力に対抗する術(スベ)のない者が行う戦術だと思っていましたが、今回は増田先生個人を狙って、マスメディアが手を組んで攻撃しており、全くアベコベな訳で、マスメディアも個人攻撃の1道具として使われたりでは日本の真実を伝えるのは、増田先生をはじめメディアに登場しない先生方しかおりません。
 どうか先生に於かれましては、執拗で陰湿なテロにより、世の中の真実を見通す心の眼が曇ることなく(そんなことは絶対ないと思いますが)更に澄んだ目で真実を見通して頂き、我々を導いて下さい。
 私も先生の時事直言「フジモリ大統領じゃ確信犯」で目からウロコの落ちた者です。以来先生の発信する時事直言、資本の意志、力の意志、書籍を通して、その都度、目からウロコの連続でした。そして、この情報をどうしても人に伝えたいと思い、自分の回りの人達に発信してきました。(その数は100名は下らないと思います)。
 今回の記事より2週間が過ぎようとしておりますが、まだ誰一人として先生のことを非難してくる者はおりません。(先生、大丈夫かと心配してくれる者はおりますが)皆先生のこと信じている者ばかりです。
 いつも先生から力を頂くばかりで何のお力添えも出来ませんが、今迄通り情報発信していくつもりです。どうか先生に於かれましては、まだ、いやがらせは続くかもしれませんが、真実を発信し続けることにより一人一人と更に信者が増えて行くと思います。
 御心痛のこととは思いますが、今迄にも増して御活躍下さる事を願っております。

〝頑張れ増田俊男先生〟


[N様からいただいたメール Subject.どうしようもない読売 2008.04.14]より

こんにちは。又読売に載ってしまいましたね。津田ブログそのままの内容で、いよいよネタ切れでしょうか。
もし仮に取引が開始になっても、過去の説明に偽りが有り、これは詐欺である、との方向へ持っていこうとしている様です。読売側の旗色が悪くなっている事を物語っています。
取引開始に当たっては、もう読売の手が及ばない所で進んでいるのであり、投資家にとっては、過去の事より、会社の未来の業績と株価の方が重要です。ご健闘を祈ります。


[K様からいただいたメール Subject. 2008.04.22]より

増田先生我々投資家のために、絶対に負けないでください。

扇情的で週刊誌的なテレビや公平公正を忘れた新聞記事をみると、この国のマスコミに恐怖心を抱きます。
まるで小学校のイジメのレベルです。
投資家救済を謳うなら、投資先のアリウス3Dの上場を喜ぶべきなのに、事実は逆で上場の頓挫を願っているみたいです。
私は、テレビでアリウス3Dの事務所を見て我々が投資したお金が、つまらない本社ビル建設等に使われていない事に安心しました。
TSXが、客観的に上場に値する会社か否かを評価し実際に上場の手続きの最中なのに、売り上げが400万だとか赤字がいくらだとか既にTSXで公表していることを記者が主観的に判断するのは勝手ですが、まさか記事にするとは、今のマスコミはブログのレベルですね。
1300人の株主の利益を考えるならもうこれ以上邪魔してもらいたくないものです。
正義の騎士を気取ってるあのきざったらしい写真の顔のブログを読むと反吐がでますが、信者呼ばわりして我々を愚弄するのもいいかげんにしてもらいたいものです。
本当に投資家救済が目的なのでしょうか?
もしそうであるなら、どうして上場手続きが進行中なのを喜べないのでしょうか?


[A様からいただいたメール Subject.会員一同応援します。 2008.04.25]より

増田俊男先生へ H20.4.22

今回の一連の読売新聞の一方的な報道や、狂気的な津田ブログに、この上ない憤りを感じています。
私も人生70年生きてきましたが、増田先生は出会った中で、この上ない特別に尊敬できる方で、「正に目からウロコ」の人です。名誉回復のためにも、彼等をだまらせて下さい。
そのためには、投資案件の実績を作るのが第一だと思います。

アリウス3Dも昨年4月末日に上場が決定してから1年が過ぎ、コーヒー園も昨夏から、ハワイで一番の不動産屋が半年で販売でしたが、いまだに販売されていないとのことです。
 私達会員一同、先生を信じて最後までついて行きますので、お体に気をつけて、宜しくお願いします。

Aより


 出資者を欺き、サンラ商法を継続するための宣伝材料とする目的で本件訴訟は提起され、そして不正に悪用されつづけてきたのです。

11. 本件訴訟における佐藤弁護士の誤導尋問

本年5月8日、本件訴訟第8回口頭弁論で、私は宣誓をしたうえで本人尋問を受けました。その際、原告代理人の佐藤弁護士は、私に対して以下のような尋問(本人尋問調書36ページ10行目から)をしています。

前回K氏も,私がHの弁護士と会ったことを思い出したと証言しましたね。 

はい,それはしてましたね。

あなたは当時,私がHの弁護士と接触していたということを知っていましたか。

それね,それを大分前にKさんからちょっと聞いたような記憶はありました。そう言えばね。

いつですか。 

いや,大分前ですよ。いつかというより,もう何回も会っているので,特定はちょっとしがたいですけども。

ブログ記事を書いた2006年よりも前ですか。

以前に聞いてますよ。何かいきなり3人ぐらい引き連れて乗り込んできたって,向こうの弁護士が非常に怒っていたと。

向こうの弁護士が怒っていたんじゃなくて,そのことを知ったHが怒ったということじゃないですか。

いやいや,先方の弁護士が非常に無礼な男だと,佐藤弁護士のことを指して言っていたと聞いています。

それはKから聞いているの。

そうです。いきなり電話とかじゃなくて若い人をぞろぞろと3人も引き連れている。

それは全く違うんですよ。弁護士同士の話をちゃんとアポイントをとって行って,私たちのほうが長く待たされたんです。向こうのほうから詫びている。しかし,私たちが指摘したら,その中原弁護士はHの代理人を降りました。それでHが激怒したんですよ。あなたはそのことを知らないですか。

ええ,知らないです。


 佐藤弁護士は、「私たちが指摘したら、その中原弁護士はHの代理人を降りました。それでHが激怒したんですよ」と、尋問のなかで述べています。この「中原弁護士」とは、『法律事務所ホームロイヤーズ』に所属する中原俊明弁護士です。そして、中原弁護士は、H氏の破産申し立ての代理人となっていたのですが、「Hの代理人を降りました」という佐藤弁護士の尋問は事実に反します。
 H氏は、2003年(平成15年)7月28日に東京地方裁判所民事20部で破産の免責決定〔資料39〕を受けました。その決定を債権者へ通知した文書が、「免責決定ご報告」〔資料40〕です。これは同年8月7日付で作成されましたが、その代理人の筆頭に、中原弁護士が名を連ねています。中原弁護士は、佐藤弁護士が部下を従えて事務所へ乗り込んだ同年2月ごろに、H氏の破産手続き代理人を途中で降りてはいなかったのです。
 佐藤弁護士は、本件訴訟の本人尋問において、虚偽の事実を申し述べ、誤導尋問を行ったことは明白です。

 また、同本人尋問のなかで、佐藤弁護士はつぎのような尋問(本人尋問調書22ページ22行目から)を行いました。

あなたは,K氏が自分の長男をブロード社の社長にしたことを知っていますか。

それは後に聞きましたね。

いつ知りましたか。

それは,そういう話がチラッと出ていたことはあったですよ。2004年とか5年ぐらいに。

それで,いつ知りましたか。

だからそのぐらいですよ。

では,Kさんがブロードバンドテレビジョンの監査役だったことを知っていますか。

役員だったかどうかというのは認識してませんけど,お手伝いはしているようなことは言ってましたよね。

前回この法廷でKさんはそのことを認めましたよね。

ええ。

そのときあなたは初めて知った。

そうですね。役員とは知りませんでした。

ブロード社の破綻について,Kさんにも責任があることになりませんか。

確かにあるのかもしれません。その辺は,私はどこまで関与していたのか知りませんから。


 K氏と、その長男がブロードバンド・テレビジョン社の役員になっていたことは事実のようです。その事実をもとに佐藤弁護士は、H氏の出資金集めについて、K氏親子の責任を認めさせるように誘導しています。
 しかしながら、K氏は、H氏の出資金集めの被害者でもあるのです。
 H氏が『サンラ出版』の社長を辞任したのち、会社を設立したということは、当時にK氏から電話で聞いたことがあります。そのときK氏は、「Hが、ブロードバンド・テレビジョンとか、なんとかっていう会社を作ったんだけど、なにをやるつもりなんだろう。ブロードバンド・テレビジョンっていうから、テレビ関係の仕事なのかしら」というような話をしていました。私は、「ブロードバンドだから、インターネット・テレビですね」と答えています。設立時にはK氏も、H氏の会社の業種については、よくご存じない様子でした。
 その後、K氏とは何度か電話で話しています。H氏の会社へは、高齢なK氏は遊びがてら、気ままに顔を出していたようですが、仕事をしていたわけではありません。
 H氏が、株式投資で数億円の資金を集めて破綻したことは、2003年1月末から同年2月上旬ごろに、初めてK氏から聞きました。「公認会計士脅迫事件」で、神奈川県警高津警察署へ出頭を求められたH氏が、潜伏生活をしている理由について説明を受けたのです。
 H氏は、出資者から集めた資金で、一点買いで投資した株式が暴落し、破綻したのだと聞きました。K氏も、その投資話にH氏から誘われ、奥さんの預金を解約するなどして出資をして、大損をさせられたといいます。H氏の無責任な人間性を熟知していながら、なぜ大金を出資してしまったのか疑問に思いました。それについてK氏は、「一度、配当をもらったから、儲かると信じた。まさかHが、僕に損をさせるとは思わなかった」と話されていました。
 H氏の投資の失敗で損をさせられたという話は、その後もK氏から反復して何度も聞いています。また、出資金集めを破綻させたH氏が隠遁生活をしていた時期に、K氏は逃げ隠れをしていません。同年夏には、サンラ・ワールド社の取材をしていた週刊誌の記者にK氏を紹介していますが、そのときに債権者会議に出席したという話もされていました。そのため私は、K氏はH氏と旧知の間柄ではありますが、出資金集めの破綻については、被害者のひとりでもあると認識していたのです。
 K氏の長男が、ブロードバンド・テレビジョン社の代表取締役になっていたことがある件については、単なる名義貸しであったと聞いています。実際に社長の職に就いていたわけではありませんし、特に出資金集めには無関係です。現に、H氏は責任を問われて破産していますが、K氏の長男は債務も法的責任もいっさい負わされていません。それはK氏も同様です。その事実に鑑みても、やはり旧知の間柄のH氏から頼まれて、K氏親子は名義を貸しただけであることは間違いないと思います。このような人の善さが災いして、H氏の出資金集めの被害者にもなってしまわれたのでしょう。
 本件訴訟第8回口頭弁論の翌日の5月9日、私はK氏に電話をかけ、H氏の出資金集めの被害者であったという点について再確認しています。そして、ファクシミリで送ってもらったのが「最後配当の実施及び配当額の通知」〔資料41〕です。
 この証拠によって、K氏が、H氏の出資金集めの被害者の立場であったことを、私は確信できました。つきましては、本人尋問のなかで「確かにあるのかもしれません。その辺は,私はどこまで関与していたのか知りませんから」とした私の回答を訂正させていただきたきたく、お願いいたします。不用意にブロードバンド・テレビジョン社の役員として名義を貸してしまった過失のほかは、K氏になんの落ち度もありません。

 K氏は,佐藤弁護士が当事者となっている「公認会計士事件」の「もみ消し」について,唯一の証人ともいえる人物です。その証言の信用性を損なわせようとして,K氏を増田氏らに対する犯罪行為の加害者であるかのごとく印象づけようと、画策しているように見受けられます。そのような思惑は,当該本人尋問より以下に引用した部分(本人尋問調書38ページ9行目から)に顕著にあらわれています。

私はK氏とは,Hが勝手に発行したサンラ出版の株券をK氏が買い取るように要求していたために,K氏に面談をして,株券を無償で引き渡すよう強い姿勢で望んでいましたけども,あなたはそのことを知っていますか。

Kさんが買ってくれと言っていたんですか。私は,Kさんは自分で買い取るとおっしゃっていましたけどね。

Kが人が持っている株券を買い取った場合に,その買い取った金は最終的にどうするんですか。

だから増田さんが,サンラ・ワールド社は上場するからと,その当時おっしゃていたんですね。だから上場したら売れるじゃないかという考え方があったみたいですよ。

Kさんが何がしかのお金を出しますね,この金はどうやって回収するんですかと。

だから上場したら売れると思ったんでしょう。増田さんも上場すると言ってるから,私はそれを信じて,自分がお金を出して買いましょうというふうにKさんはおっしゃっていたはずなんですが。

K氏は,自分が持っているサンラ出版の株券は価値があるものだと思っていたわけですか。

だから上場すればというふうに言われてましたからね。

それを私からって言って,最初の面談の機会に,無償でもう渡すということを言ってしまったわけ。

ええ。だから,もともとは自分でお金出して買ったものじゃなかったからでしょう。

その場合にいない今度はNさんの分まで,次の機会にはNさんを連れてきて渡しましょうと言ったわけですか。

ええ。もとはHからもらったんでしょう。最初はお金出してなかったんでしょう。

Kさんには,Hが権限もなく株券を発行しているから,それ自身が犯罪なんだけれども,これを違法に受け取ったような形をとって,つまりそれがKであり,N,お金を要求するということは、詐欺あるいは恐喝にあたる可能性があると,あなたをHも警察に告訴する用意があるけれども,事と次第によってはKさんやNさんも,そういうふうにするというふうに私は言ったんじゃないですか。

いや,それは聞いてなかったですね。とりあえず株券は江尻眞理子さんの署名と判子がついてあったというので,偽造なんていうことはなかったと私は思いますけどね。少なくともKさんはそう思っていたでしょう。

あなたは,Hがそういうふうに勝手に株券を出して発行したとは思っていないわけ。
 
思っていません。

Kさんもそういう理解ですか。

そうです。だから私は,Hは告訴してもらったほうがよかったと思ってます。

にもかかわらず,Kは,直ちに私に無償で株券を引き渡したんですね。

ええ,だからもともとただでもらったからでしょう。で、紙くずと領収証に書いて佐藤弁護士は返された。

しかし,Kは,テープの中にありますけれども,Aという人物が持っている株券について,自分が買い取るというふうに増田に告げてますね。

ええ。だから面子があるから,自分がお金を出してでも責任取るというふうなことをおっしゃてるんでしょう。

責任を取る。

ええ。

どういう意味ですか。

もらった人からただで返してくれと言いにくいっていう意味じゃないですか。

Aというのはどういう字ですか。

知らないです。

Aから増田さんが株券を買い取るというのはどういう意味ですか。

だから,サンラ出版の株をAという人物が持っていたんじゃないんですか。

それをKが買い取るのはどうしてですか。

だから,あの人が中にはいってあげたのか,あるいはHが売ったのかも分かりませんよね。Hは多分自分の持ち株を無断で売っていたのは事実でしょう。それでトラブルが起きていたようですものね。

KがなぜAの持っている株券を買い取るのか。

だから,それで中に入って円満に解決するために,自分がお金出してでも買ってもいいと,で,増田さんが上場すると言ってるから,その分もとを取れるんじゃないかという解釈をされたんだと私は思いますよ。

Kが今言ったような形で介入して,要するに自分が身銭を切って株券の回収に奔走しているような体裁をとっていたから,私が出て行って,Kさん,あなたもグルではないかというふうに言ったんではありませんか。

それは知りません。


 上記の引用のなかで、冒頭の佐藤弁護士の尋問にある「株券を無償で引き渡すよう強い姿勢で望んでいました」という部分のみ、真実だと思います。その直前の「Hが勝手に発行したサンラ出版の株券をK氏が買い取るように要求していたため」という文言には、佐藤弁護士の事実誤認、もしくは意図的な仮構の話を基にした「誤導尋問」の疑いがあります。

 佐藤弁護士の事務所を訪ね、『サンラ出版』の株券を引き渡した経緯について、その当時からK氏は、つぎのように、私に対して話していました。

「増田さんから、『Kさんはいい人だから、ぜひ一度、お会いしたいと弁護士が言っている。Kさんには、これまで無料奉仕で、ずいぶんお世話になってきたから、これからは何か得になることをしてもらわなきゃいかんと、弁護士が言っている』と言われたもんだから、事務所へ行った。歓迎してくれると思っていたら、あの佐藤という弁護士は、若い弁護士を用心棒みたいに何人も周りに置いて、いきなり恫喝してきた。こっちはお客さんのつもりで行ってるのに、無礼な態度で『あんた、サンラ出版の株券を持ってるだろう』と高飛車に言われたもんだから、面食らったよ」

 そして、株券を引き渡した理由については、「取締役会の承認がなければ譲渡できない株券だから、それを持っているだけで違法になる」と佐藤弁護士から言われ、「どうせ、Hからタダでもらったものだから、面倒くさいので引き渡した」ということでした。この話を、私はこれまで5年あまりのあいだに、K氏から聞いたのは10回や20回程度のものではありません。何十回も繰り返し、おなじ話を聞いてきましたが、その趣旨にブレはなかったのです。
 だから、佐藤弁護士が「株券を無償で引き渡すよう強い姿勢で望んでいた」ことは真実だと思いますし、その目的は果たされています。
 しかし、「Hが勝手に発行したサンラ出版の株券をK氏が買い取るように要求していたため」という点については、事実ではないと確信しています。
 増田氏らに対して、K氏が『サンラ出版』の株券を買い取るように求めているというような話を、私は一度も聞いたことがありませんでした。
 また、株券の返還要求は、K氏が佐藤弁護士の事務所を訪ねるまで、まったく予想もしていなかった唐突な話だったと聞いています。

 もちろん私は、K氏の話だけを額面どおりに受け取っているわけではありません。佐藤弁護士が株券の返還を要求する直前に、K氏と増田氏が電話で話した際の録音(乙●号証)を聴いても、私の認識に誤りはないと思います。K氏が、増田氏らに対して、『サンラ出版』の株券を買い取るように求めていたことを示すような会話は、ひとつもありません。また、双方のあいだで紛争が起きていたと思わせる空気すら、K氏と増田氏との会話から感じられないのです。

 それが事実であるか否かという以前に、現場には立ち会っていない私は、少なくともK氏による『サンラ出版』の株券の買い取り要求はなかったものと信じて疑いません。にもかかわらず、上記引用の当該尋問部分で、佐藤弁護士は執拗なまでに同様の質問を繰り返すことで、「Hが勝手に発行したサンラ出版の株券をK氏が買い取るように要求していたため」という点について認めさせようとしたのです。

 同尋問のなかで、佐藤弁護士の尋問に対して、私は「Hは多分自分の持ち株を無断で売っていたのは事実でしょう。それでトラブルが起きていたようですものね」と答えています。これは事実です。ただし、それは佐藤弁護士が立証しようとしたK氏による「株券の買い取り要求」などではなく、H氏が『サンラ出版』在職中に行った不適切な行為として存在します。H氏は同社の社長を退任する直前の2001年夏ごろに、雑誌『資本の意志』(のちに『力の意志』と改題)の読者らに対して、自社株を増田氏らに無断で公募販売したことがあるのです。
 佐藤弁護士は、この一部の事実をもとに、同尋問のなかで「Kさんには,Hが権限もなく株券を発行しているから,それ自身が犯罪なんだけれども,これを適法に受け取ったような形をとって,つまりそれがKであり,N,お金を要求するということは、詐欺あるいは恐喝にあたる可能性があると,あなたをHも警察に告訴する用意があるけれども,事と次第によってはKさんやNさんも,そういうふうにするというふうに私は言ったんじゃないですか」という尋問しています。

 これとよく似た尋問は、K氏の証人尋問(第7回口頭弁論『証人尋問調書』
37ページ7行目から)でも、佐藤弁護士は行っています。以下、その引用です。

その意味ですけれど,私はあなたに対して,あなたは善意の第三者を装っているけれど,Hと共謀して,増田らを困らせる意味で,サンラ出版の株を買い取るように要求してるけれども,あなたが行っていることは詐欺か恐喝にほかならないから株券を黙って私に渡しなさい。もし,渡さなければ,犯罪だからあなたを警察に告訴すると,よく考えなさいというふうに,あなたに言ったのではありませんか。


 K氏の場合は、佐藤弁護士と話した当事者です。「そのとき私は、あなたにどのようなことを言いましたか」と尋ねれば、すむことだと思います、ところが佐藤弁護士は、それをせず、そのときに自分が話した内容を再現するかのような尋問をして、K氏に同意を求めています。そして、この尋問をなぞって、私の本人尋問にも同様のセリフを使っているのです。
 これは、佐藤弁護士が自分の書いた筋書きを、裁判上の記録に残そうとする意図でやったのではないかと、私には思えます。
 なぜならば、H氏と増田氏らサンラ・ワールド社側とのあいだで『サンラ出版』株をめぐるトラブルが起きていたのは、K氏と佐藤弁護士が面談する半年も前に決着がついていたことなのです。そのときのH氏の行為は不適切であり、違法性が疑われることも事実なのですが、佐藤弁護士がいうような「詐欺」や「恐喝」とは言いがたいものでした。

 H氏が、サンラ・ワールド社側と『サンラ出版』株の問題でトラブルを起こしていたのは、2001年夏ごろのことです。同年4月に『大和都市管財』が大阪府警の強制捜査を受けたことで、私が増田氏やサンラ・ワールド社に対する取材を行っていた最中に、その問題がありました。そのため、K氏からは話を聞くだけでなく、証拠資料の提供もお願いしていた私は、増田氏がH氏に宛てて送信した電子メールの内容も入手しています。メールをプリントアウトしたものを、H氏がK氏へファクシミリで送信し、それを転送してもらっていたのです。
 これらのメールのなかで、2001年8月10日から同月18日のあいだに送受信されたものに、『サンラ出版』株に関するトラブルについての話し合いの経緯が記されていました。それが〔資料42-①から⑧〕です。
 8月10日17時35分に送信された「お返事」〔資料42-①〕と題するメールに、増田氏はこのように書いています。

お手紙まことにありがとうございました。
我々以外のサンラ出版の株主については貴殿に一任したとおりです。
貴殿には実際にところ今までどおりご活躍していただきたいと思っています。
貴殿の株と他の方の株をどうするかは貴殿に一任ですが、他の方の株は当方で引き取ったらと考えていますがいかがでしょうか。


 8月いっぱいで、『サンラ出版』の社長を辞任する予定になっていたH氏の身の振り方について、増田氏が提案したメールです。H氏は、『サンラ出版』の役員であっただけでなく、同社の株主でもあったことから、その持ち株についても書かれていたのです。ここで増田氏は、「貴殿の株と他の方の株をどうするかは貴殿に一任ですが、他の方の株は当方で引き取ったらと考えていますがいかがでしょうか」と述べていますが、「他の方の株」というのが、H氏が無償で譲渡した『サンラ出版』株を意味し、それが、K氏やN氏らが所有していた同社株なのです。この「他の方の株」について増田氏は、「貴殿(H氏)に一任」と言っており、佐藤弁護士が主張するような「犯罪」ではなかったのです。

 しかし、5日後の8月15日19時に発信した「資本の意志について」と題したメールで〔資料42-②〕、増田氏はH氏に対して苦言を呈しています。

1.お手紙受け取りました。
時事直言でも述べたとおり、貴殿には常に感謝してきましたし、出来る限り弁護してきたつもりです。事前に相談していただいた「カブシキ」など問題なく進んだはずです。

2.貴殿の弁護士さんが問題ないと言っているのは貴殿自身の保有株式を売ることが問題ないと言っているのだと思います。送付された「株式購入申込書」に対して弁護士さんがOKしているはずがありません。

3.前回2度にわたってなされた「株式購入申込書」はいずれも違法であることは関東財務局の実証済みです。

4.そのことをお伝えして、納得されたから返金したのではないでしょうか。

5.今回の案内書は。過去の2回の案内書より「ひどい」ものです。

6.一人でも悪意で誰かが40万円送金し、財務局に駆け込まれたらどうなったでしょうか。貴殿はいつも一生懸命立ててくださいましたが、もしこんなことが起こったら貴殿も私も大変なことになります。ありえないことかも知れませんが、我々は常に「もし」を避けなければいけないと思います。

7.貴殿は「何でも相談する」と約束してくれて、本当によく連絡してくださいました。喜んでいましたので、サンラ・ワールドが渋っても私個人が1000万円用意しました。貴殿の犠牲が大きいことはわかりますが、他にも犠牲を蒙っている人がいることも忘れないで下さい。

8.貴殿の株を売ろうとされたからには資金の必要があったことと思います。今からでもいいからご相談ください。

9.プライドが傷ついたとお感じになったのはわかりますが、3度も同じことを繰り返されたほうの失望は貴殿の怒りに劣りません。簡単なことではなかったのでしょうか。「増田先生、実はこういうわけでこれだけ要るんですよ」。どうしてこの一言が私に言ってもらえなかったのか。残念!これほど残念なことはありません。貴殿は本当に私を立てて下さっています。それは私だけが知っています。私はサンラの中のただ一人の貴殿の味方だったではないですか。

10.今回は間違いなく貴殿の「チョンボー」だからそれを認め、罰を受けてください。こんなことでばたばたせず、「さすがにHだ」とみんなに言わせてください。これからいろんな機会をとらえて私は貴殿を立てる番です。

11.他の株主の株式買取の件、誰よりも私にだけ真実を伝えてください。この取引で少し貴殿に報いたいと思っています。

12.くどいようですが、どんなことでも相談してください。

増田。


 10日のメールで〔資料42-①〕、増田氏から「一任する」と言われたH氏が、都合のよい解釈をしたのか、自分の『サンラ出版』の持ち株の販売を募集するDMを『資本の意志』の読者へ送ったらしいのです。H氏は、それ以前に同様の問題を起こしていたらしく、増田氏はそのことについても述べています。海外に設立したペーパー・カンパニーを経由させるなどの偽装をせず、H氏が国内送金で堂々と株式募集したことで、増田氏は「もし」を恐れたのだと思います。

 ルール違反をしたのはH氏のほうです。しかも、それは証券取引法などに違反する疑いのある行為でした。もし、このH氏の行為が、佐藤弁護士が主張する「詐欺」や「恐喝」に当たるのなら、そのときに告訴すべきだったのではないかと思います。そうしていれば、その後のH氏による出資金集めの被害は、防ぐことができたかもしれません。ところが増田氏は、H氏を告訴しなかったばかりか、16日以降のメール〔資料42-③から⑧〕で、逆に謝罪しています。これは、『時事直言』にH氏に対する記事を載せ、それについて抗議を受けたことへの対応でした。
 H氏の行為も許し難いことですが、けっきょく『サンラ出版』株をめぐる問題は、身内のイザコザに過ぎなかったのです。

 やはり佐藤弁護士による当該尋問は、増田氏らの偏倚した言い分に惑わされた事実誤認か、もしくは故意の虚偽の事実を示した「誤導尋問」の可能性があると思います。

12. まとめ

 増田氏やサンラ・ワールド社らに対して、出資者が資金の返還を求めて提起した損害賠償請求訴訟は多数あります。それらのすべての訴訟で、佐藤弁護士らはサンラ・ワールド社側の代理人を務めてきました。
 それらの訴訟のなかで佐藤弁護士らは、「原告と取引した事実がない」、「出資法や証取法に違反する行為や、詐欺行為を行った事実はない」などの主張を繰り返してきましたが、サンラ商法の違法性を指摘した原告の主張に対する合理的な反論をしたことは、私の知る限り一度もありません。その姿勢は、マスメディアの取材に対しても同様です。取材を拒否するか、あるいは不都合な質問には回答しないなど、不誠実な対応をつづけてきました。
 福島県に住む男性が提訴した損害賠償請求訴訟について、今月4日と5日に『産経新聞』〔資料43〕と『河北新報』〔資料44〕が報じた両記事のなかでは、このような反論をしています。

「敵対する一部の者が訴訟をあおっているだけで主張に理由はない。投資家をだました事実もない」

 この「一部の者」とは、私をはじめとする「サンラ被害対策室」を指して言っていることはあきらかでしょう。つまり、佐藤弁護士らにとって、私の活動を否定することが、サンラ商法を正当化するための唯一の論拠となっているのです。

 本年5月27日、サンラHPが更新され、「法務」のページに「ゴーストライター記事について提訴」という表題が加わりました。追加されたそのページには、なんの説明もなく、「訴状」〔資料45〕PDFファイルだけが掲示されています。増田氏を原告として、5月26日に、私に対する新たな名誉毀損訴訟を、前触れもなく提起していたのです。この訴状をサンラHPに掲載したのは、サンラ商法の維持、継続をするための宣伝と考えられます。

 本件訴訟は、本年6月24日の口頭弁論をもって結審する見込みであることは、同年5月8日の口頭弁論で裁判長が述べられています。新たな訴訟は、その直後に提起されたのです。これは、本件訴訟で証言をした私に対する「嫌がらせ」の意や、サンラ商法を正当化するための「唯一の論拠」を失わないようにする目的で、行われたものだと思います。
 佐藤弁護士は、「訴権の濫用」という単行本を協同著作で出版していますが、本件訴訟こそ、まさに「訴権の濫用」ではないでしょうか。

 何卒、公正な審理をお願い申し上げます。

                                                 以上

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