増田俊男氏の破綻した〝幽霊銀行〟の債権回収が困難に
増田俊男氏が運営してきた〝幽霊銀行〟の破綻を『読売新聞』が報じたのは、1月24日のことだった。
みずからが会長となり、増田氏がパラオ共和国に設立した『サンラ国際信託銀行』は'05年1月に銀行許可を取り消されたあとも、その事実をひた隠して日本でヤミ営業を継続。1年満期契約の定期預金(年利12パーセント)だけで約16億円の預り金をしていたが、このヤミ商品は'06年末の償還時の解約に応じられなくなり、〝マスダ銀行〟は事実上の破綻をしていた。
ところが、読売新聞の報道を受けて、増田氏は翌日の『時事直言』などで猛烈に反論。「公文書で証明する!」などと息巻いてみせたが、読売新聞をはじめ、増田氏の破綻疑惑を報じたメディアに対して抗議すらしなかった。報道に反論できる証拠も、何ひとつ提示していない。
貸付現状から、新聞で報道されたような「破綻」の事実はありません。ご心配の投資家の皆様には、それぞれの貸付契約書、抵当権設定謄本、競売手続に関する裁判所の記録、名義変更後の所有権を証明する謄本、エスクロー記録(売却中)、さらに貸付業務責任者(ハワイ現地資金運用責任者)の各貸付先別現況報告書等々、できる限りの情報をご提供します。
パラオとハワイの資金運用責任者に公文書等客観的かつ信頼に足る資料の提供をすでにお願いしています。入手し次第、サンラ・ワールドのホームページを含む媒体でお伝えしますので、しばらくお待ち下さい。
昨年末に満期を迎えていた8期目の定期預金を、今年12月末日まで償還期日を引き延ばすなどして、なんとか増田氏は預金者をごまかしてきた。が、その償還に充てるとされた「債権回収」も絶望的となりつつあることが、Arius3D, Inc. - IPO資料舘 ココログ別舘の調べで判明している。
現在、国外で潜伏生活を送っている増田氏だが、すぐに帰国して債権者に状況を説明すべきだろう。
幽霊銀行の一部の債権者は、警視庁に告訴状を提出している。
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