« 「サンラ・ワールド社」のサイトを席巻した佐藤博史弁護士の咆哮 | トップページ | 「詐欺」などを理由に出資者が「増田俊男」氏らを提訴 〔静岡地裁〕 »

2008/07/31

「増田俊男」氏らが当ブログ管理者「津田哲也」を訴えた『名誉毀損(公認会計士脅迫事件・佐藤博史弁護士の同事件もみ消し)訴訟』でサンラ必死の自爆広報

増田俊男氏と『サンラ・ワールド社』は、投資者とのあいだで締結した和解契約をホゴにして、和解金の不払いを続発させ、すでに訴訟原告から2件の「仮差押」を受けている。そのため、サンラ・ワールド社法律顧問の佐藤博史弁護士(新東京法律会計事務所)は、みずからが同社らとの共同不法行為を理由に被告とされた訴訟の和解もできなくなった。

そして、当ブログ管理者の津田哲也を訴えた名誉毀損訴訟でも、当事者でもある佐藤弁護士は、ウソと捏造を繰り返すことで墓穴を掘っている。

窮地に立たされ、インターネット上で〝ウソの上塗り〟をつづける佐藤弁護士の「赤枠広報」が、増田氏やサンラ・ワールド社らの窮状に追い討ちをかける結果を招いているようだ。

7月30日の「赤枠広報」のリクエストに応えて、証人K氏の「陳述書」を掲載しておく。 

                        陳述書(2)
                             
私、Kは本年2月26日、本件訴訟の証人尋問において、宣誓をした上で証言いたしました。故に、何ら嘘偽りなく、真実のみを述べております。
しかしながら、後に被告代理人の大野裕弁護士より送って頂いた尋問調書を改めて精読したところ、原告代理人の佐藤博史弁護士の尋問に誘導され、事実に反する失言をしていた箇所があることに気がつきました。
また佐藤弁護士は、同尋問の中で虚偽の事実を幾つも述べておりましたが、これと同じ嘘を津田哲也氏に対する尋問でも使い、さらには裁判所へ提出した書面でも主張していることを知りました。
弁護士ともあろうものが、かような拵え事をして、裁判所をも欺こうとするとは何事でしょうか。佐藤弁護士の悪意に満ちた偽計には憤りを覚えますし、法律家の立場を悪用した不正義が罷り通ることを黙認すべきではないという強い思いから、本陳述書を提出させて頂く次第です。
私は、自身の名誉にかけて、失言の訂正、並びに佐藤弁護士の虚偽尋問等に対する反論を以下に詳しく述べさせて頂きます。


1.佐藤弁護士らからH氏の「口止め」依頼を受けた時期

私が、公認会計士の脅迫事件で高津警察署から出頭を求められたH氏の「口止め」を電話で依頼されたのは、全部で3回です。佐藤弁護士から2回と、佐藤弁護士の事務所の若い弁護士から1回でした。
その3回の「口止め」の電話が、H氏が高津警察署へ出頭した日よりも以前であることは、平成19年7月17日付で提出いたしました「陳述書」(以下、「K陳述書1」)の中で述べた通りでありますし、本年2月26日の証人尋問でも同様の証言をしております。まず、「K陳述書1」では、私はこのように書いておりました。

佐藤弁護士から後日、電話がかかってきました。H氏は、確か2月10日に高津警察署へ出頭することになっていたと記憶しています。佐藤弁護士は、「Hさんが警察に出頭しても、増田さんの名前を出さないように、Kさんから説得して欲しい」と要求してきたのです。
その件は、H氏に電話で伝えています。しかし日を改めて、今度は佐藤弁護士の事務所の若い弁護士から電話があり、同じような要求をされました。「Hさんを黙らせることができるのは、Kさんしかいない」というようなことを言われています。さらに、その当日か翌日、また佐藤弁護士から電話がありました。大阪から東京へ帰る新幹線の中から、携帯電話でかけているということでしたが、用件はやはりH氏の口止めの要求です。
あまりにもしつこいので、私はH氏を説得しました。脅迫事件の取調べは口実で、神奈川県警の狙いは増田氏の出資金集めではないかと私は思っていましたので、「増田さんが捕まって詐欺かなにかの罪でやられたら、あんたも共犯にされるよ」と、H氏に言いました。その言葉に効果があったようで、H氏は何回か高津警察署に呼ばれて取調べを受けましたが、公認会計の脅迫事件で増田氏の関与は否認したのです。


H氏が、高津警察署から最初に呼ばれたのが平成15年2月10日であったことは、増田氏との通話の録音などもあって、ほぼ間違いないと思います。
しかし、佐藤弁護士の事務所を訪問した日や、電話でH氏の「口止め」を頼まれた日についてはメモを取っておらず、正確な日にちを覚えておりません。その為、「陳述書1」に日付を記さなかったのですが、H氏が高津警察署へ出頭する以前であったことは絶対に間違いなく、その事実を正直に書いています。
ところが、本年6月半ばに津田氏から電話があり、「佐藤弁護士が、Kさんが電話で口止めを依頼されたと言っているのは、Hさんが高津警察署に出頭した2月10日の後だと主張してきました」と聞かされ、私は吃驚しました。普通に「陳述書1」を読めば、口止めはH氏が警察に出頭する前であったことは、誰にでも理解してもらえるものと思っていたのです。それを一体、どのような解釈をすれば、出頭した後だと言うことになるのか、私は不思議でなりませんでした。
その理由を尋ねたところ、津田氏は、佐藤弁護士らが提出した平成20年6月10日付の「準備書面4」(以下、「原告準備書面4」をファックスで送ってくれたのです。津田氏から説明を受け、同書面を参照すると、口止めの時期については第4項に書かれていました。

しかし、Kの証言によっても、佐藤は、Kとの面談では(つまり、2月12日までは)脅迫事件のことは一切話題にしなかったのである(K33頁)。Kは、佐藤から「口止め」の電話があったのは最後の面談後(すなわち2月12日以降)であると明言した(K38頁)。
Hの出頭前でなければ、「もみ消し」ができないことは自明であり、本件ブログ記事にもその旨明記され、Kも、Hの出頭前に佐藤から「口止め」の電話があったと証言した(K38頁。被告13頁も同旨)。
しかし、上記のとおり、K証言によれば、佐藤はHの出頭前にはKに「口止め」していないことこそが明らかである。


上記「準備書面4」の引用部分を読んで、私は初めて、佐藤弁護士の誘導尋問に惑わされて、自分が失言していた部分があったらしいことを知りました。
佐藤弁護士との面談の際には、脅迫事件について話題にしなかったことは事実ですし、法廷で証言した通りで間違いありません。しかしながら、(つまり、2月12日までは)という部分については、佐藤弁護士が勝手に主張している虚偽です。(K33頁)とありますで、証人調書を確認いたしましたが、何処にも「2月12日」という日付は見当たりません。第一、H氏が高津署へ出頭する数日前に「口止め」の依頼を電話で受けたという確かな記憶のほかは、その日時についてはメモ等に記録をしておらず、全く覚えてもいないのです。
それを何故に、「2月12日」と日にちを特定して書かれているのか疑問に思ったところ、「準備書面4」には「Kは、佐藤から『口止め』の電話があったのは最後の面談後(すなわち2月12日以降)であると明言した(K38頁)。」と記されております。
私には、「2月12日以降」などと明言した覚えは全くありません。早速、証人調書(以下、「K調書」)の38頁を開いて確認しました。ここでも矢張り、私は正確な日にちを覚えていないことを正直に述べており、「2月12日以降」と言っておりません。寧ろ、佐藤弁護士から口止めがあった時期については、「何日も前ではないでしょう。二、三日前。ちょっと何日かって言われても、もう記憶だめですねえ」と、H氏が警察に出頭する前だったことを述べております。これに対して、佐藤弁護士は「2月10日にHが出頭するとすれば、二、三日前っていうと、2月7日か8日」と尋ね、私は「うん」と、はっきり答えています。これが事実です。
ところが佐藤弁護士は、尋問で「口止め」があったのが「2月7日か8日」ということが判ったにも拘らず、「私の口止めの電話は、あなたと4回ぐらい会った後のことなんですよね」という質問をして、私は迂闊にも「後です。ええ」と答えてしまっていたようです。これは事実に反します。
1回目に会った後に電話があり、その後の面談は、「口止め」があった後のことです。佐藤弁護士の質問の意味を深く考えず、先の質問で答えた「2月7日か8日」のつもりで、「後です。ええ」と答えてしまったのだと思います。
この失言をしていたことさえ、佐藤弁護士が「準備書面4」を提出して、その主張を津田氏から聞くまで、私は全く気がつかずにおりました。そして、証人調書の39頁を読んでみて、法廷での証人尋問の状況を思い出し、佐藤弁護士が仕掛けた誘導に惑わされていたことが分かったのです。
何度も申し上げますが、私は法廷で証言した際にも、日にちについては正確に覚えておりませんでした。H氏が出資金を集めて破綻し、破産の申し立てをしていた頃で、まだ寒くオーバーを着ていた時期であった等の記憶から、佐藤弁護士と面談したのが平成15年2月10日の前後位であろうということしか、分からなかったです。
その為、証人尋問でも、私は何日かについては「記憶にない」と正直に、何度も申し上げました。それなのに佐藤弁護士は、自分は電子手帳の記録か何かを見ながら、覚えていないという私に「2月7日、10日、12日じゃありませんか」と執拗に繰り返し、強い口調で尋ねました。その為、私は記憶が混乱してしまい、非常に不愉快な思いをしたことを覚えています。
最初に、私の証言により「2月7日か8日」ということが判っていながら、このような尋問の仕方をすることこそ、故意に事実を歪めようとする意図の表れではありませんか。

佐藤弁護士は、「準備書面4」の(4)の最後を「しかし、Kが認めたように、佐藤も、Kも、Hが警察に出頭した10日にも脅迫事件のことを話題にしなかった。このことは、佐藤において、Hの警察出頭のことは念頭になかっただけでなく、Kにおいて、Hの警察出頭が原告増田に対し優位に立つ事柄と当時理解されていなかったことを示している」と締め括っています。
これは全くその通りで、私はH氏の警察出頭が増田氏に対して「優位に立つ事柄」などと、考えたこともありません。公認会計士の脅迫事件や、H氏が警察に呼ばれたことは仲間内で解決すべき問題です。「Hさんが警察に呼ばれている」と、増田氏に知らせてあげるのは友人として当たり前ですが、その弁護士に対しては、聞かれでもしない限り、私が自分から話題を持ち出す理由がありません。
この部分に、事実に反する箇所があることに気がつきましたが、それについては後述することとします。
ともあれ佐藤弁護士は、H氏が警察に出頭した10日の面談の時点でも、そのことが自分の念頭になかったと言いたいのだと思います。しかし、それは明白な虚偽です。この第4項の最後の部分の主張によって、佐藤弁護士は自らの嘘を露呈させてしまっています。
証人調書の39頁に記録されていますが、佐藤弁護士は私に対して「あなたが私から受けた脅迫事件の口止めの電話というのは、Hに口止めしてほしいというのではなくて、あなたが私と会ったときに、この法廷であなたが言ったように、Hから増田の指示で脅迫事件をやっということを、私にも吹聴してたから、それでも私が以前関与したその津田さんの本件記事の要するに情報の出どころが、あなただということが分かったので、どうか同じようなことを第三者に向かって吹聴しないようにと、あなたにですよ」と言っています。これが、全くの虚偽であった為、私は法廷で「天下の佐藤先生がね、作り事言わないでください。弁護士なんだから」と言って抗議したのです。
証人尋問では、「あなた(K)が私(佐藤)と会ったときに、私にも吹聴してたから」と言いながら、「準備書面4」では、面談した際に「脅迫事件のことを話題にしなかった」という点を、都合よく主張の根拠としています。
このように、「作り話」は、何処かで必ず綻びがでるものです。私と津田氏の尋問調書や、佐藤弁護士が提出した書面をご精読頂ければ、佐藤弁護士の主張の矛盾が幾らでも見つかると思います。

佐藤弁護士から揉み消しの依頼を受けた時期についての結論は、佐藤弁護士と私が1度目に(佐藤弁護士の主張が事実とすれば)面談したとされる2月7日以降で、H氏が高津警察署へ出頭した2月10日以前です。つまり、2月8日から9日にかけて3回の電話で、H氏の口止めを頼まれたのが真実です。「2月12日以降」では、決してありません。
佐藤弁護士は、私との面談の日にちを明らかにする為に、自分の電子手帳の記録を証拠提出したのだと、大野弁護士から伺いました。しかし、それは2月7日、10日、12日の3日だけだったと聞いています。何故、佐藤弁護士は間の日を飛ばして提出したのでしょうか。
私が、H氏の口止めを電話で依頼されたのは、前述した通り3回です。そのうち2回は、佐藤弁護士から受けたものですが、2回目は新幹線の中から掛けてきていました。若い弁護士は、佐藤弁護士が出張に出ていたことから、重ねて同じ要件で電話を掛けてきたのだと思います。
従って、改竄して証拠隠滅をされていない限り、佐藤弁護士の電子手帳には、2月8日か同月9日に新幹線を利用する地方(多分、大阪方面)へ出張していた記録が残っているはずです。


2.佐藤弁護士の虚偽尋問 

本年5月8日に、津田氏の尋問が行われたことは承知しておりますが、私は傍聴しておりませんでした。尋問の翌日の9日に、津田氏から電話を貰い、佐藤弁護士がまたしても法廷で嘘を吐いていたことを知り、私は非常に腹立たしく思いました。
5月9日の電話で、津田氏から受けた質問は、主に以下の3つでした。

○ Hの破産申立の手続行きをしていた中原俊明弁護士に、「HがK、Nらと共謀して株券を偽造し、詐欺や恐喝にあたるようなことをしているので、告訴する準備がある」と言ったら、Hの代理人を降りた。だからHが激怒したのだと、佐藤弁護士が言っていたが、中原弁護士が代理人を降りたというのは事実か。

○ Kの長男が一時、ブロードバンド・テレビジョン社の社長になっていたことがあり、Kは同社の監査役をしていた。Hの出資金集めには、Kにも責任があるのではないかと、佐藤弁護士が言っていたが、その点はどうなのか。

○ Hが無断で「サンラ出版」の株券を発行して、それを適法に受け取ったような形をとったKとNが、増田にお金を要求していた。事と次第によってH、K、Nを詐欺や恐喝で警察に告訴すると、Kに言ったのだと、佐藤弁護士が言っていた。この佐藤弁護士の嘘を証明できる証拠はないのか。


佐藤弁護士は同様の「作り話」を、私が証人出廷した時にもしていました。しかし、津田氏の尋問に使った佐藤弁護士の嘘は、さらに輪をかけて酷いものです。
中原弁護士の事務所へ、佐藤弁護士が数名の弁護士を引き連れて乗り込んだことは事実です。そのほかの部分については、佐藤弁護士の創作だと思います。
佐藤弁護士が中原弁護士の事務所へ乗り込んだ時の状況について、当時、私はH氏から話を聞きました。「サンラの代理人を名乗る佐藤という弁護士が、若い弁護士を3人ばかり、ぞろぞろと従えて、中原弁護士の事務所に乗り込んで来たらしい。サンラの弁護士は、●●弁護士だったはずだ。俺も名前を聞いたことがない弁護士が、いきなり押しかけて来て、訳の分からないことを一方的に捲くし立てたらしい」とH氏は、怪訝な面持ちで話していたことを覚えています。
さらに事情を尋ねてみますと、どうやら佐藤弁護士は、H氏が出資金を集めて破綻した件について、その出資者の氏名や被害の金額を教えろと、中原弁護士に要求したそうなのです。しかし、中原弁護士が「あなたに言う義務はない」と拒否すると、佐藤弁護士は引き揚げていったのだと聞いています。中原弁護士が佐藤弁護士の行為に「無礼な男だ」と憤っていたことは知っていますが、「Hが激怒した」というようなことはありません。怒るというより、何がなんだか意味が分からずに、ただただ唖然としていたのです。

津田氏の尋問で、佐藤弁護士が「中原弁護士が、H氏の代理人を降りた」という大嘘を吐いていたことを知り、私はすぐに津田氏へ証拠の書類をファックスで送っています。平成15年7月28日付の破産の免責決定と、同年8月7日付の「免責決定ご報告」という文書です。それは、中原弁護士が、H氏の破産手続きの代理人を降りていなかったことを示す証拠でした。
この文書を私が受け取っていたのは、私自身がH氏の債権者だったからです。私と長男がブロードバンド・テレビジョン社の役員だったことを、佐藤弁護士は、まるで鬼の首を取ったかの如く、得意げに尋問していました。
しかし実際には、私も長男の●●も、H氏が設立した会社に名義を貸しただけで、経営に関わっていた訳ではありません。H氏の破綻で、責任を問われたこともなく、寧ろ私は被害者なのです。その証拠も、津田氏へファックスで送りました。それは「最後配当の実施及び配当額の通知」という文書で、私がH氏の破綻させたファンドの出資者の一人であった事実を示すものです。
佐藤弁護士は、増田氏やサンラ・ワールド社が出資者から訴えられた数多くの訴訟の代理人として、「増田氏は、サンラ・ワールド社の役員ではないから、経営者ではない」というような主張をしていると聞きます。登記上の役員ではない増田氏が、サンラ・ワールド社の実質上の最高経営責任者であることを誰よりも知っているのは、同社の法律顧問を長年のあいだ務めてきた佐藤弁護士ではないですか。
登記の有無を責任逃れの詭弁に使おうとする弁護士なのですから、私がH氏の会社に違法性があると認識していたとしたら、自分はともかく、我が子の名義を貸すわけが無いことは、理解できているはずです。

佐藤弁護士は、自分が行った「口止め」の事実を隠蔽しようとする一念から、根も葉もない話を捏造しているのだと思います。故に、「口止め」の証言者である私を、何が何でも悪者に仕立て上げる必要があるのでしょうが、取り分け「サンラ出版」の株券に関する佐藤弁護士の「作り話」の悪質性は目に余ります。
2月26日に証人出廷した私に、佐藤弁護士は「その意味ですけれど、私はあなたに対して、あなたは善意の第三者を装っているけれど、Hと共謀して、増田らを困らせる意味で、サンラ出版の株を買い取るように要求してるけれども、あなたが行っていることは詐欺か恐喝にほかならないから株券を黙って私に渡しなさい。もし、渡さなければ、犯罪だからあなたを警察に告訴すると、よく考えなさいというふうに、あなたに言ったのではありませんか」(「K調書」37頁)という尋問をしました。
これは全くの出鱈目です。「サンラ出版」の株券を増田氏らに買い取るように要求した事実はなく、佐藤弁護士と会うまで、持っていることさえ忘れていました。また、佐藤弁護士から「詐欺か恐喝にほかならない」とか、「犯罪だからあなたを警察に告訴する」などと言われた事実もありません。株券の引渡しを求められた時には、「取締役会の承認がないと譲渡できない株だから、持っていても、ただの紙切れだ」と言われ、私はそれに同意しただけのことです。
よくぞ平気で嘘を吐けるものだと呆れ返っておりましたところ、佐藤弁護士は津田氏の尋問で、さらに嘘の上塗りをしていたことを知りました。5月9日に、津田氏から電話で事実関係の確認を受けた際に、私が最も佐藤弁護士に対して憤りを覚えたのは、N氏まで犯罪者扱いをするような嘘を吐いたことです。
後日、津田氏の尋問調書(以下、「津田調書」)を見せてもらったところ、その38頁で佐藤弁護士は「Kさんには、Hが権限もなく株券を発行しているから、それ自身が犯罪なんだけれども、これを適法に受け取ったような形をとって、つまりそれがKであり、N、お金を要求するということは、詐欺あるいは恐喝にあたる可能性があると、あなたをHも警察に告訴する用意があるけれども、事と次第によってはKさんやNさんも、そういうふうにするというふうに私は言ったんじゃないですか」と言っています。
あろうことか、佐藤弁護士は私に対する尋問で吐いた嘘をさらに膨らませて、N氏まで「お金を要求」したことにしているのです。
それが、佐藤弁護士の「作り話」であることは、私が説明するまでもなく、津田氏は十分に承知していました。何故ならば、増田氏とH氏が「サンラ出版」の株券のことで問題を起こしていた平成13年当時に、その経緯を私から聞いていたからです。増田氏とH氏が遣り取りをしたメールも、その都度ファックスで津田氏へ送っていました。
津田氏は、当時の「サンラ出版」の株に関するトラブルをよく知っていたことから、「Kさんを事務所へ呼んで株券を引き渡してもらったことは事実でも、佐藤弁護士は揉み消し事件の存在を否定するために、とっくに終わっていたサンラ出版株の売買問題をこじつけて、虚偽の話を組み立てたのかもしれません」と言っていました。私も、その通りだと思います。


3.H氏による「サンラ出版」株式売り出しについて

平成13年8月に、増田氏がH氏に宛てて送った複数のメールは、被告の津田氏より裁判所へ提出したと聞きましたので、私は佐藤弁護士の嘘を証明する為に、「サンラ出版」の株の問題について詳しく説明させて頂きます。

設立当初、「サンラ出版」の社長は江尻氏で、H氏は同社が発行していた「資本の意志」という雑誌の編集長でした。
この雑誌は、著名人と誌上対談をすることで増田氏を大人物であるかのように読者を錯覚させ、サンラ・ワールド社の「本業」の詐欺的な出資金集めに利用する目的で発刊されたものです。これは、巷の数ある詐欺会社が使ってきたお馴染みの手法です。従って、出版の目的は飽くまで増田氏とサンラ・ワールド社の宣伝であり、採算は端から度外視して運営されておりました。「広告塔」として利用する著名人は、雑誌の取材という名目でギャラを払えば、誰でも対談に応じます。しかし、当時の増田氏には政財界に全くコネが無く、雑誌の運営を支えたのはH氏の人脈でした。その為、増田氏は自分を立ててくれるH氏を非常に大事にしていたのですが、江尻眞理子氏は、そうではなかったようです。
H氏は、よく言えば、天衣無縫で気前の良い男ですが、悪く言えば派手好きで刹那的な男です。大雑把な気性故か経費に糸目をつけず、設立の初年度の「サンラ出版」は1億円程の大赤字を出したというようなことを、聞いたことがあります。その穴埋めに充てられていたのが、親会社のサンラ・ワールド社がパラオやハワイ等の海外投資を名目にして不特定多数のお客さんから集めた出資金です。

親会社の資金がバックにあった為、H氏はなおさら気が大きくなっていたのかもしれません。幾ら経費を使っても、増田氏を出資金集めの「カリスマ」若しくは「スタアもどき」に仕立て上げればよいのだと思っていたようです。実際、著名人の信用を利用して、帰国時には名も無き放浪者だった増田氏を持ち上げ、評論家や金融専門家としての「虚像」を創り上げることに成功しました。
そのH氏の功績に、増田氏は甚く満足しており、出版の赤字にも寛容だったのです。しかし江尻氏は、H氏の金使いの荒さに眉をひそめていました。
増田夫妻から事あるごとに相談を受けていた私は、江尻氏がH氏を嫌っていたことを知っています。「Hさんに、支出を抑えるように言ってほしい」と、煩く頼まれていたのは江尻氏のほうでした。そこで、私が提案した解決策が、H氏を「サンラ出版」の社長兼編集長に昇格させることだったのです。自分の会社であるという自覚と責任を持たせれば、経費の節減を心がけるであろうという考えがありました。
増田夫妻は、この提案に同意し、江尻氏は「サンラ出版」の代表取締役を辞任。代わってH氏が、社長と編集長を兼務するようになったのです。
しかし、H氏が社長に就任した以降も、「サンラ出版」の赤字経営は続きました。著名人に支払うギャラや原稿料、事務所の家賃、社員の給与などの支払いを親会社からの資金援助だけでは賄いきれなかったようです。その為、H氏は「サンラ出版」を増資して、株主を募集することで運転資金を調達しようとしました。
この募集について、私は経営者ではなかった為、詳しいことまでは関知しておりません。当時、「サンラ出版」が増資株の募集に際して「資本の意志」読者に宛てて、平成13年2月10日付で送った「サンラ出版株式会社増資に伴う株式売り出し(第一次募集)のご案内」に拠れば、以下のような募集内容だったことが判ります。

1. 株式の額面の別、種類および数    額面普通株式 300株
2. 額面株式1株の金額         金  50,000円
3. 株式1株の売出価格         金 300,000円
4. 株式の申込、払込取扱期間      平成13年2月15日から平成13年3月15日まで
5. 申込取扱金融機関および口座     三和銀行 四谷支店 普通預金3872685
               (口座名)サンラ出版株式会社


総額で9000万円、募集元は「サンラ出版」です。このようにH氏は、会社の資金繰りのためにやったことなのですが、事前に増田氏と江尻氏の承認を得ていなかったようなのです。「資本の意志」は年間購読制で、親会社の「本業」の出資金集めの宣伝雑誌であったことから、購読者はサンラ・ワールド社の顧客と一致します。
案内を受け取った「資本の意志」の読者から、「サンラ出版」が増資株の募集を行ったことを聞いた増田氏と江尻氏が、すぐにH氏に問い合わせてきたそうです。この件について、私は増田氏と江尻氏から相談を受けています。
代表取締役になったとはいえ、役員会議も経ず、オーナーの承認も得ずに独断で増資株の募集したH氏に問題があります。それでも、本業の出資金集めの「広告塔」となる人脈を握っていたH氏に遠慮して、増田氏と江尻氏は強い態度で抗議することができなかったようです。その為、「Kさんから、株の売り出しの中止と回収をするよう、Hさんに言い聞かせてもらえませんか」と、増田氏と江尻氏から頼まれたのです。
この問題は、私が仲裁して、株式の募集の中止と、既に受け入れた代金を返金するようにH氏を説得し、穏便に収拾をつけております。H氏は会社の代表者として、独断専行の責任を取らされることもありませんでした。しかし私は、増田夫妻から「株を発行して売られたら、最終的には私達の責任になる。勝手なことをしてもらっては困ります」というような愚痴を、随分と聞かされました。
その後、親会社のサンラ・ワールド社が運転資金を援助して、資金繰りの問題は解決したものと思っておりました。ところが、親会社から振り込まれた資金では足りなかったのか、またしてもH氏は「サンラ出版」の株を売り出したのです。この2回目の募集について、私はよく把握していなかったのですが、恐らく「サンラ出版株式会社株式売り出しに関するご通知」という2001(平成13)年4月6日付の文書が、それだと思います。手書きであることから、社員にやらせず、パソコンやワープロが苦手なH氏が自分で書き、1回目よりも少人数に宛てて送ったのかもしれません。
この2回目の募集を知った増田氏は、同月10日にH氏に宛てて、以下のようなメールを送っています。

どうして誰よりも先に私に相談しないのですか。言いにくいことを言うためにメイルがあると思います。
これからは真理子に言いませんから、私を信用して、何でも私にメイルして下さい。
真理子のほうはかんかんになっていますが、いきなりお客さんから問われたのですから、びっくりするのは当たり前です。
以前の件がありましたからなおさらです。問題がなくても一言「こうするよ」と言っておけば、逆に応援するのが彼女です。
まあ、お客様に迷惑を掛けないことを第一にして、お互いなんとかしましょう。
出版の経営については、早急に私の方から案を出します。とにかく、貴殿はお金の心配をしてはなりません。貴殿のすばらしいところが死んでしまうからです。
いろいろありましたが、とにかくどこまでいっても男同士は男同士。「いろいろあらあな!」。
増田。


このメールで分かるように、増田氏はH氏の働きを大層評価しており、「サンラ出版」の赤字の穴埋めをするための資金援助にも積極的でした。しかし一方で、親会社(サンラ・ワールド社)の台所を切り盛りする社長の江尻氏が、資金を出し渋っていたようです。増田氏の采配で幾らかの援助は受けても、それだけでは足りず、「今月の給料を払うお金が無い」、「印刷業者(東京プリント)の支払いを待ってもらっている」とH氏が溢していたことを私は知っています。それ故に、資金調達の手段として、H氏は再び自社株の売り出しを行ったのだと思います。
それとほぼ同時期、増田氏は投資組合を作り、「近い将来適切な株式市場に公開する」と宣伝をして、サンラ・ワールド社への出資の募集をしていました。

「サンラ事業投資組合」結成特集 投稿日: 2001/04/10(火) 04:30

サンラ・ワールド株式会社 最高顧問 増田俊男
代表取締役社長 江尻眞理子
取締役副社長 江尻徳照 からの挨拶

「時事直言」の御購読者の皆様の絶えざるご支援のおかげで、サンラ・ワールド株式 会社は1995年の創業以来今日まで躍進を続けることが出来ました。弊社の業務も 多岐にわたり、社会的責任も日増しに高まってまいりました。
私達3人は、「もはや、家族だけでサンラ・グループを所有する時代は終わった」と 判断し、またサンラ・グループの「今日までの目覚しい発展は皆様のお陰である」と の認識から、今日までの成果と、今後限りなく成長するサンラ・グループの利益を皆 様と分かち合うべきであると思い、グループの中心的存在であるサンラ・ワールド株 式会社を近い将来適切な株式市場に公開(IPO)することを決心しました。公開に先立ち、「中小企業等投資事業有限責任組合契約に関する法律」(平成12年4月1日施行)に法(のっと)り、皆様と共に「サンラ事業投資有限責任組合」を結成し、当組合にサンラ・ワールド(株)の普通株式の過半数を所有していただくことにより、私たちの願いと決意が実行されるものと確信いたしました。
サンラ・ワールド(株)は創立後5年にして、150億円にも及ぶベンチャーキャピタル投資の実績を誇るSIC(サンラ・インベストメントクラブ)の監事会社に成長いたしました。また株式・為替についての投資顧問事業、増田俊男の出版、講演、勉強会、 海外旅行企画等々、様々な分野でも業績を伸ばしてまいりました。さらに本年3月23日、私たちの念願であった「サンラ東日本橋ビル(地上10階45室)」が完成、万全の構えで将来に向って発展する基盤が整いました。
今後は「皆様と私たち家族は親戚同士」の精神で、信頼関係を基盤とし、どこまでも皆様と共に発展を続けたいと願っています。私たちの精神と決意をご理解の上、前記サンラ・ワールド持株組合へ皆様がご参加くださることをご期待申し上げます。
「サンラ事業投資有限責任組合」の説明会を別紙の通り行いますので、是非ともご参加いただきたいと思います。またご都合で参加できない方は資料をご請求ください。


この募集で、サンラ・ワールド社は「サンラ・ワールド投資事業有限責任組合設立Q&A」【資料5】の中で「最終的にIPO(上場・公開)コンサルタントの意見に従いますが、現在はナスダック・ジャパンを考えています」、「上場・公開時には1株50万円以上、いや何倍にもなると思いますが、そうなると1株何百万円となります」等の詐欺的な文言で出資を煽り、1ヶ月も経たないうちに15億円程の資金を集めました。この資金のうち数億円が、増田氏と江尻氏がハワイに個人で別荘を購入する費用等に充てられたと聞いています。
それに比べれば「サンラ出版」の株式募集は金額が少なく、「上場」や「値上がり」を謳った詐欺的な勧誘はしておらず、増田夫妻のように自分の懐に入れる訳でもなく、会社の資金繰りを目的としている。だから自分は、何もやましいことをしていないと、H氏は考えていたようです。
「サンラ出版」の株式募集は詐欺ではありませんが、もしかすると、出資法や証券取引法の規制に触れる可能性はあったのかもしれません。しかし、H氏は全く違法性を認識していなかったようですから、尚更、その軽はずみな行動を増田夫妻は懸念したのでしょう。仮に「サンラ出版」が警察に摘発されるようなことにでもなれば、オーナーで創業役員の増田氏と江尻氏が、責任を問われないわけはありません。そして「サンラ出版」に火の手が上がれば、無資格の出資金集めを「裏の本業」とする親会社に火の粉が降りかかり、たちまち炎上するであろうことは容易に想像がつきます。
しかもサンラ・ワールド社の場合は、警察沙汰になれば、より重い罪で罰せられる恐れがあります。投資組合を設立したり、出資金を海外に経由させる等で、出資法や証券取引法の規制は意識していました。しかし、事業への出資として集めた資金を会社の運転資金に流用し、さらには高級外車や豪華なマンション等の購入資金に充て、贅の限りを尽くした生活の為に湯水の如く浪費していたのです。そのように資金の使途が不正である上に、例えばパラオのゴルフ場のように、出資金を集めた事業の実体がない等の詐欺性があります。
違法意識もなく自社株を売り出したH氏とは違い、不法行為であることを認識して「脱法」に余念の無かった増田夫妻は、官憲の目を極度に恐れていたのです。

経費を節約させようとして、H氏を「サンラ出版」の社長に就任させたことが、増田夫妻にとっては、却って仇になってしまったのかもしれません。
子供のように天真爛漫なところのあるH氏は、自分が社長になったことで、親会社に頼らずに自立して、いいところを見せたかったのでしょう。永遠の赤字が必然だった「詐欺的資金集めの宣伝雑誌」の出版において、自力で資金を賄っていくには、株主を募集するしかないと考えたのです。
そのようなH氏の心情に、増田氏は理解を示していました。「広告塔」を紹介して、自分を「スタア」にするために尽くしてくれていたH氏を粗末にはできません。しかし、如何に理解者とは言え、H氏の軽はずみな出資の募集で、株券を購入した者に財務局や警察に駆け込まれては、親会社にとって死活問題となりかねないことは前述した通りです。
2度目の株式募集を知った増田氏は、さすがに黙認できず、「Hさんに株式の売り出しを中止させ、既に申し込んだ人には返金させるようにして欲しい」と、私に頼んできました。日頃から、H氏の経費の無駄使いを嫌っていた江尻氏は、激怒していたようです。

2度目の株式募集の件で、増田夫妻から相談を受けた私は、まさか「サンラ出版」のような若くて小さな無名会社の株を額面の6倍の30万円という高値で買うような物好きがいるとは、思いもしていませんでした。
ところが、増田氏と一心同体の関係にあると思われていたH氏は、サンラ・ワールド社の顧客(「資本の意志」読者)から信用されていたようです。そして増田氏は当時、サンラ・ワールド社が上場すると大宣伝しておりましたから、そうなれば子会社の「サンラ出版」の株も価値が上がると考えた人もいたらしいのです。
私は、増田夫妻から依頼された通り、H氏を説得し、株の売り出しを中止させました。この時、私はH氏が、申し込みのあった全ての人に、株の代金を返したものだと思い込んでいました。増田夫妻も、同じだったようです。
しかし、最近になって、津田氏から、平成13年当時に30万円から40万円の価格で購入した「サンラ出版」の株券を未だに所有しているサンラ・ワールド社の顧客から、たまに相談が寄せられている事実があることを聞き、驚いております。今まで1円の配当もなく、値上がりもしなかった株を7年も黙って持ち続けていたような奇特な人が、サンラ・ワールド社の顧客にはいることを改めて思い知らされました。道理で長い間、増田氏と江尻氏が何十億円、何百億円もの出資金を集めながら、これまで事件にならずに済まされてきた訳です。

ともあれ2度目の「サンラ出版」株の売り出しで、当時の増田夫妻は、自分達の「本業」の存続が脅かされる事態に、大変な危機感を抱いていたのです。
しかし、増田夫妻が詐欺的な資金集めを続けて行こうとする上で、「広告塔」の人脈を握るH氏は貴重な人材です。角を立ててH氏の機嫌を損なわないように、円満に(株の売り出しの)再発を防ぎたいという増田氏と江尻氏の意向を受けて、私は、H氏に体裁の良い役職を与えて、社長の職を解くことを提言しました。社長という立場であるから、自社株を売ろうという考えになるのです。
そこで、暫らく増田夫妻と私、そしてH氏の4人で協議した結果、解決策を見つけました。平成13年9月をもって、H氏は「サンラ出版」代表取締役を退任し、その代わりに同社の「最高顧問」の肩書きを与えられ、従来どおりに「資本の意志」出版の仕事を続けることになったのです。つまり、体よく財務関係の権限を剥奪するための人事でした。また、H氏の社長辞任に伴い、「サンラ出版」の事務所を新宿区四谷の賃貸ビルから撤収し、豊島区高松の本社(当時)へ移すことで大幅に経費の削減もできるという、親会社にとっては一挙両得の策です。
その取り決めをH氏も承諾し、一件落着と思っていたのですが、またもや問題は起きました。
H氏は、自社株を保有しており、その処分の仕方について、増田氏と主にメールで相談していたのです。そして、2001(平成13)年8月10日に増田氏がH氏に宛てて送ったメールには、この様に書かれていました。

お手紙まことにありがとうございました。
我々以外のサンラ出版の株主については貴殿に一任したとおりです。
貴殿には実際にところ今までどおりご活躍していただきたいと思っています。
貴殿の株と他の方の株をどうするかは貴殿に一任ですが、他の方の株は当方で引き取ったらと考えていますがいかがでしょうか。
もちろん、貴殿のご希望に沿います。
貴殿が動きやすいことが重要ですので、貴殿のご希望の方もお知らせください。
「最高顧問」のような名称はいかがでしょうか。
事務所の方はとりあえずサンラビルの一室を空けさせましたので、とりあえずは間に合います。
貴殿のおかげでここまできたのですから、このままでいいわけがありません。
貴殿以外の株の取引で貴殿のためになるような方法はないでしょうか。
増田


このメールは、津田氏から本訴訟で裁判所へ提出されていると聞きました。本文にありますように、増田氏は、H氏と他の方の株について、H氏に一任すると言っています。そしてH氏は、自分が所有していた「サンラ出版」の株を「資本の意志」の読者に譲渡する募集を行ったのです。その時の募集要項は以下のようなものでした。

1、 発行価格: 1株40万円
2、 払込期間: 2001年8月15日から8月31日
3、 払込口座: 三和銀行 四谷支店
         普通 ●●●●●
           H


同年2月と4月の募集よりも1株の価格は10万円高く、振込先が「サンラ出版」からH氏個人に代わっています。そのような違いはあれども、過去に2度、株の売り出しについて増田夫妻から中止を求められ、私が仲裁して円満に和解したにもかかわらず、何故に同じようことをするのか。その理由をH氏に尋ねたところ、同氏の言い分は、「自分の持ち株については、増田氏から一任された」、「弁護士にも相談したが、個人が自分の持ち株を譲る相対取引だから、法的に問題ないと言われた。会社で募集した前回とは事情が違う」ということでした。そう聞いて、私は「なるほど」と納得していたのですが、H氏が案内文を発送した直後の平成13年8月15日、増田氏はインターネットとファックスで以下のような「時事直言」を発信したのです。


「時事直言」の読者の皆様へ

平成13年8月15日

サンラ出版株式会社は、昨年4月より月刊「資本の意志」を出版してまいりました。
当初サンラグループの中心的役割を果たしているサンラ・ワールド株式会社の代表取締役江尻眞理子が代表取締役社長、H君が編集長でしたが、その後H君がすべての経営をすると言うことで代表権を持って貰い今日に至っています。雑誌の出版業は他のビジネスと異なり、経費がかさみなかなか黒字が望めないものですが、読者の皆様には、公正を期するため広告を執らず、通常より高い購読料をお願いし、またH君も無給、私も取材、原稿料ゼロ、またサンラ・ワールド(株)も資金援助をして、みんなで頑張り、徐々にではありますが成長いたしております。
今回の月刊「資本の意志」9月号にH君は、「9月から自分は代表取締役を引退し、増田氏に代わる予定なのでサンラ出版の自分の持株の一部を、日頃お世話になっている方々にお譲りしたい。」として(H君の株式)購入案内書を同封しました。読者に対して一株発行価格40万円で購入者を募集するという内容です。H君が読者に自分の持株購入募集をしたのはこれで3回目です。前回の2回共、募集方法が出資法に触れる恐れがあることから断念してもらい、送金した方には返金して貰いました。
H君の持株を本人が売ること自体、サンラ出版の取締役会の承認があれば問題はありません。問題なのは購入募集の方法です。2~3人の友人に納得の上で譲渡することは法律上問題ありませんが、例え「資本の意志」の購読者に特定しても何千人が対象となると「不特定多数」とみなされます(財務局)。従って発行価格40万円(実際は額面5万円)以外に何らの情報開示無しで募集することは許されません。
未公開会社の株式等有価証券を販売する行為は、出資法によって厳しく制約されています。権威ある会計事務所による決算報告、一株あたりの資産評価等の説明、将来の事業計画等数多くの開示要件が求められます。その意味で今までH君がやった募集には問題があるのですべて断念となった訳です。
ところが、今回さらに内容に問題のある募集となってしまいました。H君は私にもサンラ・ワールド(株)にも何の連絡をすることなく募集に走ってしまったので、以前同様、私としても止めようがありませんでした。
実は読者の方からわざわざハワイまで電話をいただき「Hさんがまた同じことをやっていますよ」といって募集案内書をFaxしてくださったのでわかった次第です。当然、H君に注意を促しましたが、後の祭りでした。「資本の意志」の読者の皆様は出来る限り本事情をご理解の上、適切なるご判断をお願い致します。「資本の意志」以外の方にも募集情報が流れ、「増田先生が薦めているから買いなさい」などと伝わっているそうなので、ご迷惑を避けるため取り急ぎ本状を送ることになりました。H君も悪気があってやっているとは思いませんし、また無給で今日の「資本の意志」を作り上げてきたのですから私も強く氏を責めたくはありませんが、H君に法を犯かさせる訳には行きませんし、また読者の皆様にご迷惑をかける訳にはいきません。
前回2回にわたって理由を説明し、納得の上で募集断念をして貰っていただけに残念に思っています。H君には、経営という重荷から解放し、H君のもてる才能が充分発揮される為の支援が読者の皆様、H君そしてサンラグループのためであると思います。
9月からの新生サンラ出版(株)につきましては追ってご報告致します。
増田俊男


内輪のゴタゴタをお客様に知らせるのは、あまり利口なやり方とは言えませんが、増田氏の言い分にも理由はあったと思います。しかしH氏は、この「時事直言」が流されたことを知り、激怒したのです。「不都合があるというのなら、俺に直接言ってくれば済むものを、なんで時事直言に書く必要があるんだ。増田先生が、一任すると言ったから、自分の持ち株を売ろうとしただけじゃないか。先生は、わざと俺に恥をかかせたんだ」と、興奮して言っておりました。H氏が、それ程までに腹を立てたのは、「時事直言」の読者には、氏が紹介した政財界の著名人も多く含まれていたからです。
このH氏の言い分は、増田氏に宛てた2001(平成13)年8月18日のメールの中で述べられています。

早速、中田弁護士宛のファックスを読みました。
私の持ち株の件は増田氏より一任されていたはずです。(資料A)
私は今までに増田氏から金銭的に援助されたこともないし、
また人脈を紹介されてそれで利益をもらったこともありません。
特別有益な情報を増田氏より得たこともなく、事もあろうに増田氏推薦の「ニッセキハウス」(東証1部1917)の株を購入して、約500万円の損害をこうむりました。
あなたに、¨君付け¨呼ばわりされる筋合いはまったくありません。
さらに、弁護士にあなたが出した文書で「過去にいろいろ困ったことがありましたが…」とありますが、もしあるとすればその事実および証拠を明確に示しなさい。あなたから困ったことをされたのは私自身ですよ。
具体的な事例を挙げましょうか?「時事直言」の件もそうですが、
(もうお忘れかもしれませんが)あなたがアメリカで畳を売っていた当時、
サンフランシスコの私の知人のレストラン20数個ほどのカウンター椅子をあなたが作って、納品したことがありますね。その時も、大問題の訴訟騒ぎにまでなって、そこでも私の築いていた信用は失墜させられました。
あなたから得たものは、何もありません。
1度、「時事直言」に活字として流したものは、詫び状を出したぐらいで
簡単に消えることはありません。それぐらいあなたもご存知かと思いますが、
活字というのは本当に恐いものなんですよ。
月曜日に財務局に行ってきます。
もし、あなたが言っていることがウソであれば、おとしまえをつけます。
「時事直言」は、月曜の朝一番に流すように。
今日も、朝早くからひっきりなしに私の友人知人から問い合わせの電話が入ってきており、非常に私は憤慨している。

サンラ出版 H


H氏は、平成13年8月15日の記事について、増田氏に強く抗議しました。それに対して、増田氏がH氏に宛てて送ったメールは、既に津田氏から本訴訟で提出されたと聞いております。
この「サンラ出版」株式の売り出しに係る紛争については、お互いに言い分があったのでしょうが、第三者から見れば、どっちもどっちです。H氏は2度、「サンラ出版」株を販売することに増田夫妻が反対していたのですから、「一任する」と言われたからといっても、その方法については慎重に、実行する前に親会社に打診すべきでした。増田氏は、H氏に対して恩義があることは事実であり、「時事直言」で発表したのは早計です。
しかし、結果としては増田氏が自分の非を全面的に認め、H氏に対して謝罪をしました。そして、インターネットの「時事直言」から平成13年8月15日の記事を削除し、代わって同月20日に「謝罪文」を掲載。同文の「時事直言」をファックスで顧客らへ送信しました。
その後、H氏が所有していた「サンラ出版」株は、増田氏が6000万円で買い取る約束を双方の間で書面によって交わし、うち4000万円が支払われたと聞いています。残額2000万円については未払いとなったようですが、H氏は敢えて請求もしなかったと思います。
こうして、H氏は「サンラ出版」の代表取締役を平成13年9月に退任し、同社株をめぐる内輪の紛争も穏便に和解したのです。


4.私とN氏が所有していた「サンラ出版」株式について

次に、私とN氏が所有していた「サンラ出版」の株券について述べさせて頂きます。
H氏は、「サンラ出版」の社長をしていた当時、同社の株券を「資本の意志」読者へ売り出したほか、身近な人に無償で配っていました。その一部が、私の所有していた株券です。
私は、多分5枚から10枚程度をH氏から貰っていたと思いますが、正確な枚数は覚えておりません。
N氏は、「サンラ出版」で経理の仕事をしていた人物です。同氏が所有していた2枚も、H氏が社長だった当時に無償で貰ったものですが、これは他の社員と公平に配られたものでした。つまりH氏は、当時の社員全員に2枚ずつ、自社株を与えていたのです。
H氏から株券を貰っていた私は、「サンラ・ワールドが上場すると増田さんが、宣伝してるもんだから、サンラ出版の株も値が上がると思って、申し込んだお客さんがいたらしいけど、本当に価値が上がるのかしら」と冗談半分に、津田氏に話した覚えがあります。その時、津田氏は「サンラ・ワールドが上場すること自体が有り得ませんが、仮に奇跡が起きて上場したとして、サンラ出版の未公開株には関係ないことですからね」というようなことを言っていました。
勿論、私も「サンラ・ワールド社が上場する」というのは、どうせ出資金を集めるために、いい加減なことを言っているだけだろうと思っていました。増田氏の「信者」のようなお客さんはともかく、会社の内情を知る人達は、当時から誰も本気になどしていませんでした。サンラ・ワールド社が「上場する」と言い出したことで、中には「とうとう増田と江尻は、気がふれたのではないか」と言った人もいたぐらいです。
私は「サンラ出版」の大赤字の経営状態を知っていましたし、資金源となっている親会社の「本業」は違法行為だと認識しておりましたので、いずれ警察沙汰になることはあっても、健全な成長を遂げる会社であろうなどとは考えたこともありません。従って、正常に値が上がることはないと確信していましたが、実際に30万円も出して購入を申し込んだ人がいたことから、H氏が「サンラ出版」の社長である間は「価値」を考えたこともあります。しかし、それもほんの一時期のことで、すぐにH氏が社長を退任することが決まり、私にとって「サンラ出版」の株券は「無価値」となりました。
N氏をはじめとする社員においては、H氏が気まぐれで配ったようなもので、有難迷惑に思っていた者もいたようです。中には、貰った株券を直ぐに屑箱に捨ててしまった社員もいたと聞いています。

私とN氏が所有しており、平成15年の2月に佐藤弁護士へ引き渡した「サンラ出版」の株券は、以上のような経緯で手に入れたものでした。
何時頃に貰ったのか、よく覚えておりませんが、H氏が「サンラ出版」の社長就任中に株券を売りに出していた平成13年の2月から8月の間であることは、間違いありません。そしてH氏が同社の社長を退任した以降、自分が持っていることさえ忘れていた株券を、1年半以上も経った(佐藤弁護士の電子手帳の記録が正しければ)平成15年2月7日に、佐藤弁護士から引き渡すように要求されたのです。
それは、あまりにも唐突な話でした。
佐藤弁護士は若い人を2人、ボディガードのように後ろに立たせ、椅子に踏ん反り返っていました。そして、初対面の私に向かって、いきなり高飛車な態度で株券を返せと言うのです。
事務所へ呼びつけられ、恫喝的な物言いをされれば、誰でも気分を害します。しかも、予想もしていなかった株券の話をされたのですから、驚くのは当たり前です。そのような話を佐藤弁護士が持ち出す理由に、全く心当たりがありませんでした。
私が、若干の「サンラ出版」の株券を持っていたことは事実です。しかし、それは市場取引のできない無価値の未公開株で、私は持っていることすら忘れており、何処に仕舞ってあるのかも覚えていないような物でした。先ず、電話で尋ねるのが常識でしょうし、普通に頼まれれば気持ちよく渡しています。

佐藤弁護士は、最初に私を事務所へ呼びつけた日(2月7日)、「あんたのほかに株券を持っている者はいないのか」と聞きました。「当時の社員が全員、貰っていますよ」と答えましたが、佐藤弁護士はN氏の名前も知らなかったのです。
佐藤弁護士は、私が所有していた株券を含めて、「取締役会の承認がなければ譲渡できない株だから、持っているだけで違法だ」と言い、さらに「他に持っている者がいれば、返すように言って欲しい」と要求してきました。
社員は誰一人として、望んで株券を持っていた訳ではありません。捨ててさえいなければ、返せと言えば、直ぐに応じたでしょう。しかし、H氏が社長を辞めて、「サンラ出版」とは縁が無くなっていた私には、当時の社員がどこに居るのかも判らない状態でした。その中で唯一、連絡先を知っていたのがN氏だったのです。
N氏の他に、何処かの内科医が数十株を所有しているという話を聞いたことはありましたが、その人は名前も覚えていません。そこで、連絡を取れるN氏についてのみ、佐藤弁護士に伝えたところ、「連れてきて欲しい」と頼まれたのです。

N氏は、「サンラ出版」に勤務していた当時、経理担当の社員でした。重役や幹部ではありません。非常に几帳面で、真面目な人物です。そして「サンラ出版」の株券は、他の社員と平等に、H氏から配られたものを持っていただけです。
佐藤弁護士の事務所へ(佐藤弁護士の電子手帳の記録が正しければ)平成15年2月10日にN氏を連れて行くと、佐藤弁護士は頭ごなしに「お前は誰だ!」と凄みました。
自分が頼んで、その人を連れてきて貰っておきながら、何故に怒鳴る必要があるのでしょうか。N氏は快く、わざわざ足を運んでくれているのです。
私も、初めて会った7日に、佐藤弁護士から恫喝されました。勿論、最初は面食らいましたし、腹も立ちました。増田氏から、「Kさんはいい人だから、ぜひ会いたいと言っている」と頼まれて足を運んだのに、その友好的な態度と、佐藤弁護士の暴挙とが余りにも掛け離れていたのですから、吃驚するのも当たり前です。しかし、少し話してみると、何となく状況が見えてきました。
ブロードバンド・テレビジョン社で株式投資の出資金を集めて破綻したことで、H氏がサンラ・ワールド社に迷惑を掛けたのだと、佐藤弁護士は主張していました。従って、悪感情を抱いているH氏と、仲が良いと思われていた私に対して、ぞんざいな態度を取ったのだとも考えられます。しかし、私自身がH氏の失敗の被害者です。「株の投資で上手く行っているから」とH氏から誘われて、家内の預金を解約するまでして出資金を工面し、そのお金はほとんどが消えてなくなりました。
私は話好きな性格ですが、佐藤弁護士もかなり饒舌な人物です。面談中に沢山の会話を交わしたと思います。佐藤弁護士の電子手帳の記録に拠っても、会う度に2時間も3時間も話をしていたのですから、いろんな話題が出たことは間違いありません。
その話の中で、H氏と私の関係や「サンラ出版」の株券を所有していた理由、被害者でもあるという事実等、事情を理解したからこそ、佐藤弁護士は態度を豹変させたのではないですか。帰り際には愛想よく、私の見送りをしてくれたではありませんか。「お寒い中、わざわざご足労頂いて、ありがとうございました。コートをお忘れないように」と、丁重に送り出して下さったことを、佐藤弁護士は覚えておいでではないのですか。
それなのに、私が連れて行ったN氏に向かって、まさか怒鳴りつけるとは思いもしていませんでした。
物騒な用件で呼ばれたとは考えてもいなかったN氏にとっては、佐藤弁護士の癇癪は、正に青天の霹靂だったようです。弁護士といえば、裁判官と同じように威厳のある存在だと、N氏は信じていました。その弁護士から、「取締役会の承認を得ていない」というだけの理由でも、「持っていると違法だ」と語気荒く言われたのでは、青くなるのも当たり前です。気の毒にN氏は、すっかり萎縮してしまったようで、端から見ても痛々しい程でした。
佐藤弁護士が、そのような横柄な対応をすると分かっていれば、私はN氏を連れて行きはしません。N氏も、そう思っていたら、断っていたに違いありません。H氏から押し付けがましく貰った株券を持っていたばかりに、弁護士から脅されたのです。捨てていれば、嫌な思いはせずに済んだと思います。
後日、電話で確認してみると、律儀で生真面目なN氏は所有していた2枚の株券を探し出し、佐藤弁護士の事務所へ届けに行ったそうです。何故、郵送しなかったのか尋ねると、佐藤弁護士から「郵送じゃ駄目だ。自分で持って来い」と言われたのだそうです。しかも、N氏が株券を持参すると、佐藤弁護士は私に対して行ったのと同様に、「紙くず2枚」と書いた受領証を切って返したのだといいます。それは到底、弁護士がやることとは思えない乱暴な所業でした。
何ら非がないにも拘らず、従わざるを得なくさせるのは、弁護士という肩書きを悪用して恫喝する、佐藤弁護士のやり方に原因があるのだと思います。


5.平成15年当時のH氏の代理人弁護士について

これまでに述べた通り、私とN氏が「サンラ出版」の株券を無償で譲り受けたのは、H氏が同社の社長を務めていた平成13年2月から同年8月の間のことです。これは、H氏が「サンラ出版」株を3度売り出して、親会社のサンラ・ワールド社(増田夫妻)から中止を求められていた時期と重なります。
そして、佐藤弁護士がサンラ・ワールド社の法律顧問となり、同社の代理人を努めるようになったのは、平成14年8月からだと聞いています。即ち、「サンラ出版」の株の問題は、佐藤弁護士が増田夫妻と知り合う1年以上も前の出来事でした。それを、さらに半年を経た平成15年2月になって、とっくの昔に終わり、当事者も忘れていたような株券を「取締役会の承認を受けていない」という理由で、何故に佐藤弁護士が回収し始めたのであろうか。その疑問が解けたのは、5年以上も経ってから、本訴訟においてようやくのことでした。

佐藤弁護士は「津田調書」38頁で、「Kさんには、Hが権限もなく株券を発行しているから、それ自身が犯罪なんだけれども、これを適法に受け取ったような形をとって、つまりそれがKであり、N、お金を要求するということは、詐欺あるいは恐喝にあたる可能性があると、あなたをHも警察に告訴する用意があるけれども、事と次第によってはKさんやNさんも、そういうふうにするというふうに私は言ったんじゃないですか」と述べております。
しかし、これが事実無根の虚偽であることは、本陳述書第2項で述べた通りです。「K、Nがお金を要求」した事実も無ければ、佐藤弁護士から「詐欺あるいは恐喝にあたる可能性がある」とか、「あなたをHも警察に告訴する用意があるけれども、事と次第によってはKさんやNさんも、そういうふうにする」等のことを佐藤弁護士から、平成15年2月当時に言われた覚えは一切ありません。故に、これらは全て、佐藤弁護士が本訴訟提起の後に考えた「作り話」ではないかと思っておりました。
しかしながら、一部については、近い主張を佐藤弁護士が過去にしていた書面があったことを知ったのです。それは、本年6月半ばに津田氏からファックスで送ってもらった平成20年6月10日付「原告準備書面4」に目を通して、同書面(5)にH氏の代理人についての記述を見つけたことに起因します。

5 また、K証言は、Hは当時潜伏中で、佐藤はKを通じてしかHと連絡できなかったことを前提としているが(被告14頁も同旨)、実際は、Hは当時弁護士を代理人にして破産の申立を行っていたのであり、佐藤は、Hの代理人(中原俊明弁護士、のちに大輪威弁護士)を通じて現にHと交渉中だった(甲15,16,17号証)'。

*この点については、Kは、最初は、佐藤がHの弁護士と交渉中だったことは知らないと証言したが(K40頁)。ほどなく実際には知っていたことを暴露した(K40頁)。そして、被告も、佐藤がHの代理人と交渉中だったことを知っていた(被告36頁)。

つまり、佐藤はKを通じてしかHに連絡できなかったというK証言の前提が事実に反している。
しかも、佐藤は、Hの代理人を介し、Hの株券発行行為が犯罪に該当することを指摘して、Hが行った株券発行先に関する情報の開示を強く求めていたのであり(甲15,16号証)、弱い立場に立つ「もみ消し」の依頼とはおよそ矛盾する態度で交渉に臨んでいたのである。


H氏が、平成15年2月当時に、中原弁護士に破産の申し立てを委任していたこと。そして、佐藤弁護士がH氏の代理人弁護士と何らかの交渉をしていたことについては、当時に私も聞いておりましたし、事実であることに間違いはありません。
しかし、佐藤弁護士が自分に都合よく解釈を歪め、或いは虚偽の修飾を加える等して、全体としては事実に反する主張となっております。

特に、文頭に「*」印がつけられ、小さな文字で書かれた部分には、意識して事実を曲げようとする悪意が表れています。「K調書」40頁を開いてみると、佐藤弁護士は「あなたがうそをついていることを証明します」と前置きをして、「平成15年2月から3月にかけて、Hさんには弁護士がついていたっていうの知ってますか」と尋ねていました。それに対して、私は「Hさんに弁護士がついてた? 何という」と問い返しています。
急には記憶から出てこなかったので、弁護士の名前を尋ねたのです。ところが佐藤弁護士は、それには答えず、「Hに弁護士がついてたの知りませんか」と繰り返しただけでした。「弁護士がついていた」と言えば、裁判沙汰になった場合という観念があり、当時のH氏がそのような状況では無かったことから、私は「Hに何という弁護士がついているんですか。裁判もしていないのに、分かりません」と言ったのです。
そこで、ようやく佐藤弁護士が、「自己破産の申し立ての代理人」であることを示したので、私は中原弁護士を思い出し、「それは知ってますよ。先生がそれを引き受けた弁護士のところに若い先生連れて、乗り込んだっていうこと聞いてますよ。それでしょう」と、当時の状況を述べました。
この遣り取りを「ほどなく実際には知っていたことを暴露した」と書くのは、おかしいと思います。
そう言えば尋問の際に、佐藤弁護士はいちいち大袈裟なジェスチャアをして、さも自分の厳しい追及で偽証を暴いてやったぞ、とでも言いたげな演技をされておりました。しかしながら、この中原弁護士の一件について、私は寧ろ、進んでお話しさせて頂きたかった位です。

本陳述書第2項で述べた通り、佐藤弁護士が3人ばかり若い弁護士を引き連れて、中原弁護士の事務所へ乗り込んでいたことを、H氏から聞いておりました。その様は、私とN氏が事務所で見た佐藤弁護士の姿と一致したものですから、非常に強く印象に残っております。
佐藤弁護士は、中原弁護士に対して強硬な態度で交渉に臨まれたようですが、結局は相手にされず、若い人を従えて引き揚げて行ったのだと、H氏から聞いていました。

ところで、佐藤弁護士は「原告準備書面4」(5)の中で、「佐藤は、Hの代理人(中原俊明弁護士、のちに大輪威弁護士)を通じて現にHと交渉中だった」ことを理由に、「つまり、佐藤はKを通じてしかHに連絡できなかったというK証言の前提が事実に反している」旨主張されています。
しかしながら、平成15年2月の3回の電話(うち1回は代理の弁護士)と3回の面談の中で、佐藤弁護士は間接的な「口止め」だけでは無く、頻りに直接「Hに会わせて欲しい」と、私に要求していたことを覚えておられると思います。その為、私はH氏にその旨を伝言しましたが、「やくざ弁護士(佐藤弁護士)に会って、話すことなどない」と断られていました。
そこで、私からH氏が自己破産の申し立てをしていることを聞知した佐藤弁護士は、「その代理人になっている弁護士の名前を教えて欲しい」と、私に頼んだのです。H氏の破産申し立ての代理人が、中原弁護士であることを教えたのが私であったことを、よもや佐藤弁護士は、お忘れになった訳ではありますまい。「原告準備書面4」(5)の主張により、佐藤弁護士は自らの嘘を暴露して仕舞っているのです。

同項の文中に(甲15,16,17号証)と書かれておりましたので、その書証を大野弁護士から頂戴しました。「申入書」(甲第15号証の1)は、佐藤弁護士の他3名の弁護士が仰々しく連名で、中原弁護士に宛てて送った書面です。私は、この書面を見るのは、今回が初めてですが、日付を確認すると2003(平成15)年2月13日となっていることが分かります。そして、私が佐藤弁護士と面談したのは、同弁護士の電子手帳の記録に拠れば、平成15年2月の7日、10日、12日です。つまり、中原弁護士との交渉は、私と会った後のことであり、それは即ち、「原告準備書面4」(5)に述べられた「現にHと交渉中だった」とする主張が、虚偽であることを示しています。実際には、H氏と連絡を取りたいが為に、佐藤弁護士は私を事務所へ呼びつけたのです。

この中原弁護士宛「申入書」の立証趣旨に係る虚偽性については、後述することとし、先ずは大輪威弁護士について説明させて頂きます。
大輪弁護士は、私の遠縁の親類です。平成15年2月に、佐藤弁護士ら4名の弁護士が、中原弁護士の事務所へ乗り込み、「申入書」(甲15の1)を送りつけたことで、H氏から頼まれて紹介したのです。
但し、これは「私たちが指摘したら、その中原弁護士はHの代理人を降りました」(「津田調書」37頁)とする佐藤弁護士の「作り話」とは無関係です。中原弁護士は、その後もH氏の代理人を最後まで続けていたことは、津田氏から本訴訟に提出されている平成15年7月28日付の「免責決定」と、同年8月7日付の「免責決定ご報告」によっても明らかです。
大輪弁護士をH氏に紹介したのは、中原弁護士が代理人を降りたからではありません。中原弁護士は、単に破産手続きのみを受任していたに過ぎず、本件とは無関係の筋違いな要求をしてきた佐藤弁護士らを「相手にしなかった」だけのことです。そして、佐藤弁護らがサンラ・ワールド社の代理人として要求行為をしてきた問題で、H氏が中原弁護士に委任しなかったのは、新たに別件の着手金を捻出するだけの経済力が無かったからです。その為、融通の利く、私の親類の弁護士を紹介したのです。
佐藤弁護士の他、3名の弁護士が名を連ねて大輪弁護士に宛てた2003(平成15)年2月27日付「ご連絡」(甲第16号証の1)の1頁に、「さて、H氏の手紙によると、H氏は、当職らが中原俊明弁護士と面談したことを『イヤがらせ』と理解されているようです。しかし、中原弁護士がH氏にどのように説明されたのか知りませんが…」と書かれているのは、私がH氏から聞いていた話と一致します。H氏は、本当に「嫌がらせ」だと思っていました。そして中原弁護士が、佐藤弁護士らの突飛な申入れを「訳の分からないことを言ってきた」と、まともに取り合っていなかったことも事実だったようです。
佐藤弁護士らは、「ご連絡」の以外に大輪弁護士へ宛てた2003(平成15)年3月10日付「回答書」(甲第17号証の1)を本訴訟で提出していますが、この間に、大輪弁護士が同月3日付で「質問書」を出していたことが窺えます。私は、「ご連絡」と「回答書」は、大野弁護士より頂いて初めてのことであり、佐藤弁護士と大輪弁護士との間で文書の遣り取りが行われていたことさえ知りませんでした。大輪弁護士が、佐藤弁護士の事務所を1度訪問したという話だけは、H氏より聞いています。
大輪弁護士は、H氏から相談を受けて佐藤弁護士の事務所を訪ねた後、私に連絡をしてきました。その用件は、「Hさんは、まだ着手金を払ってくれていない。相手の弁護士に会って来ているのだから、20万円でも30万円でも、幾らかは払って貰わないと困る」という、着手金の催促です。その旨は、直ぐにH氏へ伝えました。するとH氏は、「親戚なのに、お金がいるんですか」と、平気な顔をして言います。「当たり前だろう」と私が戒めると、H氏は「俺は破産して、お金なんかないから、断っておいて下さい」と軽く言ってお仕舞いでした。H氏は、いつもそういう調子です。気の良い反面、いい加減な気性故に、周囲の者に迷惑をかけることが多々あります。
H氏が着手金を払ってくれなかったことで、気まずくて大輪弁護士と行き来ができなくなり、平成15年の2月か3月頃から一度も会っていません。その為、佐藤弁護士と大輪弁護士が遣り取りした書面について、私は存在していたことさえ知ることが無かったのです。


6.「偽造株券」事件を捏造していた佐藤弁護士の虚偽性

佐藤弁護士らの「申入書」(甲15の1)が、余りにも憶測や誇張、虚偽に満ちていたが為に、中原弁護士の事務所へ威圧的に乗り込んだ行為を踏まえ、H氏が「嫌がらせ」と受け取ったのも無理からぬことです。
同文書の佐藤弁護士の主張は、明白な嘘に基づいて構成されています。

すなわち、H氏は、サンラ出版の代表取締役を退き、同社を退職したのち、サンラ出版発行の月刊誌「資本の意思」の購読者リストを不正に利用して、同購読者に対し、サンラ出版の株主になるよう勧誘し、サンラ出版の偽造株券を発行しただけでなく、増田氏らの信用を利用して、新たに設立した会社への出資金を募るなどの行為をされました。
H氏の上記行為は、その一部が明白に犯罪を構成し、いずれにしても、増田らの信用を著しく毀損するものというほかありません。

佐藤弁護士が「資本の意思」(正確には「資本の意志」)の購読者に対し、「サンラ出版」の株主になるように勧誘したことは事実であっても、それが行われたのは、H氏が社長を退任し、同社を退職した後ではないことは、前述した通りです。
そのことは、佐藤弁護士の依頼人である増田氏と江尻氏はもとより、サンラ・ワールド社の顧客や「資本の意志」並びに「時事直言」の読者なら誰でも知っている「周知の事実」なのです。それを退任、退職後のことと言い張り、さらには「偽造株券」と表現するのですから、弁護士としての常識を疑わざるを得ません。
平成13年2月の「サンラ出版株式会社増資に伴う株式売り出し(第一次募集)」は、「増資」と言うからには、新たな株券を発行したことは事実なのでしょう。しかし、当時の代表取締役であったH氏が、自分の名を刷り込んだ自社の株券を発行したことについて、どのような解釈をすれば「偽造」と呼べるのか、その法的根拠を佐藤弁護士には示して頂きたいものです。
H氏は、「サンラ出版」の社長に在任中、自社の株式を3度売り出しましたが、それは即日のうちに、増田氏と江尻氏の耳に届いています。そしてH氏が、「サンラ出版」を辞めたことは、「資本の意志」誌上のみならず、「時事直言」等で広範に告知されており、退職後に同誌読者やサンラ・ワールド社の顧客を相手にして、「偽造株券」を用いた詐欺的勧誘など成り立とう筈も無いことは、弁護士ならずとも容易に理解できることであります。
しかも、「サンラ出版」株式の売り出しについては、佐藤弁護士がサンラ・ワールド社の顧問弁護士となる1年も前に、両者間で和解しているのです。
ところが佐藤弁護士は、虚偽事実を基に、「犯罪を構成する」とまで言い切っています。このような出鱈目の話を吹聴して回る佐藤弁護士の行為こそ、「H氏の信用を著しく毀損」しているのではありませんか。

佐藤弁護士は平成15年2月13日、「申入書」(甲15の1)の中で、中原弁護士に対し、H氏の「サンラ出版」株式の発行・募集を行った時期について、「代表取締役を退き、同社を退職したのち」と明言しました。そして、さらに同月27日、今度は大輪弁護士に宛てて送りつけた「ご連絡」(甲16の1)で、このように述べています(同2頁10行目から)。

また、サンラ出版の株式の発行については、間違いなく、H氏は、サンラ出版の偽装株券を発行しておられ、当職らは、K氏から、その一部を回収しています。H氏の犯罪行為こそ明白なのです。
しかし、中原弁護士宛の上記書面にも明記したように、H氏が上記情報を開示されれば、増田らは、H氏の上記行為について、H氏に対する告訴などしないことをお約束します。

佐藤弁護士は、「偽造」を「偽装」と表現を変えていますが、「サンラ出版」株式の発行について、「H氏の犯罪行為こそ明白」と言い切っています。ところが、(甲16の1)について大輪弁護士が質問状を返し、それに対する回答とみられる同年3月10日の「回答書」(甲17の1)で、佐藤弁護士は中原弁護士に対して虚偽の事実を騙っていたことを、自ら暴露しているのです。それは、同書面の1から3の(ご回答)に示されています。

1(ご質問)「『資本の意思』の購読者にサンラ出版の株主になるよう勧誘」とは具体的に誰に、何株の株主になるよう勧誘したのか。また、それは増資によるものとの趣旨なのか或いは既存の株式を譲渡する方法としてなのか。

(ご回答)H氏が「誰に何株の株主になるよう勧誘したのか」、その詳細は、承知しておりません。

しかし、H氏からサンラ出版の株式の譲渡を受けたと称する人物が存在することは事実であり、現に、私どもは、H氏との間で「5年後には2倍の額で買い戻す」との約束の下に、H氏に700万円を支払って、サンラ出版の株主になったと称するAM氏(以下、A氏)から、株式の買い戻しの要求を受けました。
また、NI氏(以下、N氏)は、H氏から株式を無償で譲り受けたとして、平成15年2月17日、私どもにサンラ出版の株式を返還されました。
勧誘の方法は、「増資によるもの」と「株式を譲渡する方法」の両者が確認されています。そして、「増資によるもの」は、平成13年2月、同年4月の2回が、「株式を譲渡する方法」(但し、必ずしも「既存の」株式ではありません)によるものは、同年8月のH氏がサンラ出版の代表取締役を退任された際のものが確認されています。
証拠として、出資者募集の書類(資料1-1、1-2、1-3)、A氏が取得したと称する株券の一部(資料1-4)、N氏がH氏から譲り受けた株券の一部(資料1-5)を添付します。

2(ご質問)「サンラ出版の偽造株券を発行」とは、何時、何株を偽造したとする趣旨なのか。この偽造なるものは、H氏の単独行為なのか、他に共犯者がいるとする趣旨か。そして、この偽造株券を発行したことにより誰が株主となったのか。

(ご回答)偽造の時期は、上記のとおり、平成13年2月以前であると思われますが、その具体的な時期は判明しておりません。株数も同様です。ただし、K氏を通じて、H氏の手元にあった未使用の株券4枚を回収しましたので、その一部を資料として添付します(資料2-1)。
また、偽造が、H氏の単独行為なのか、他に共犯者がいるのかも不明です。
偽造株券を発行したことにより株主となった人物は、上記のA氏、N氏のほか、●●●●氏、●●●●氏、●●●●氏、●●●氏、●●●●氏、●●●氏、●●●●氏その他が判明しているだけで、詳細は不明です。

3(ご質問)K氏から偽造株券の一部を回収した、とのことであるが、それが偽造株券であると判断した根拠は何か。

(ご回答)資料1-5、資料2-1をご覧いただければ明らかなように、私どもが回収したサンラ出版の株券の中には、代表取締役名が「HT」のものが存在しますが、サンラ出版は今までに1度しか株券を発行しておらず、その際の代表取締役は江尻真理子でした。したがって、少なくとも代表取締役名が「HT」の株券が偽造であることが明白です。


 佐藤弁護士は、中原弁護士に対して「H氏は、サンラ出版の代表取締役を退き、同社を退職したのち、サンラ出版発行の月刊誌「資本の意思」の購読者リストを不正に利用して、同購読者に対し、サンラ出版の株主になるよう勧誘し、サンラ出版の偽造株券を発行した」と明言しておきながら、上記の1に示される通り、大輪弁護士には平成13年の2月、4月、8月と回答しているのです。それは、H氏が「サンラ出版」の代表取締役を退任(同年9月)し、同社を退職(同年10月)の以前です。
しかも、驚くべきことに佐藤弁護士は、この「回答書」に、本陳述書に添付いたしました【資料1】、【資料2】、【資料6】と同一のものと思しき資料を、「出資者募集の書類(資料1-1、1-2、1-3)」として添えていたのです。即ち、佐藤弁護士は、H氏が「資本の意志」の購読者に「サンラ出版」の株主になるように勧誘した時期が、同社の社長を氏が退任する以前であったことを明確に認識していたことになります。
さらに2の回答では、「その具体的な時期は判明しておりません」としながらも、「偽造の時期は、上記のとおり、平成13年2月以前であると思われます」と述べており、株券を発行(佐藤弁護士の言う偽造)した時期も、H氏が「サンラ出版」の社長を退任する以前であることを認めています。
佐藤弁護士は、上記3の回答の中で、H氏が発行した株式を「偽造」とする根拠について、「少なくとも代表取締役名が「HT」の株券が偽造であることが明白です」と述べられています。仮に、無断で「江尻眞理子」を代表取締役名で発行していたのなら、それは「偽造」に当たるのかもしれませんが、H氏は社長在任中に自分の名で発行していたのです。これを佐藤弁護士は「偽造」と称し、「明白な犯罪行為」と偽って、「刑事告訴する」と虚偽告訴の意思表示をしていました。
果たして、H氏の「サンラ出版」株式の発行は、刑法上の「有価証券偽造罪」や有価証券法上の偽造に相当したのでしょうか。私は、甚だ疑問に思うのです。佐藤弁護士が「サンラ出版」の株式に係る問題で、正当な理由では自分の出る幕が無いことは端から承知していたことを示す証拠が、「回答書」(甲17の1)の8の質問と回答です。

8(ご質問)平成13年10月10日付「覚書」によれば、H氏がサンラ出版の代表取締役を退き、増田氏が就任する代価として(実質は、H氏の所有株式の譲渡による会社の譲渡)6000万円をH氏に増田氏が支払うことが合意されている。H氏の説明によれば、このうちの4000万円の支払いを受けただけである、とのことであるが間違いないか。

(ご回答)証拠として添付したH氏作成の平成14年2月23日付書面(資料8-1)に明白なように、増田氏とH氏との間には何らの債務債権も存在しません。
 従って、H氏の貴職に対する説明は誤りであると思われます。


6000万円のうち4000万円しか支払われず、2000万円が未払いになったことは、H氏から聞いていました。しかし、それをH氏が承諾をした証拠が有るというのであれば、佐藤弁護士の言うように双方の間に「債務債権」は存在しないのかもしれません。
しかし、そもそも「会社の譲渡」の代価として、増田氏が6000万円ないし4000万円を支払うことで譲渡を受けたH氏の所有株式には、佐藤弁護士が「偽造」と称している「HT」の代表取締役名の株券が含まれていたのではありませんか。また、H氏が社長を退く以前に、氏のほかに「サンラ出版」の株式を所有している株主がいることを、増田氏が承知していたことも、既に証明されている通りです。
平成13年8月10日に、増田氏は、H氏に宛てて「我々以外のサンラ出版の株主については貴殿に一任したとおりです」と書いたメールを送っています。
その「我々以外のサンラ出版の株主」が、「回答書」(甲17の1)1の回答で佐藤弁護士が「偽造株券を発行したことにより株主となった人物は、上記のA氏、N氏のほか、●●●●氏、●●●●氏、●●●●氏、●●●氏、●●●●氏、●●●氏、●●●●氏その他が判明している」と述べられた人達ではないのでしょうか。佐藤弁護士が列挙された中には名前がありませんが、私も、「我々以外のサンラ出版の株主」に含まれていました。
増田氏とH氏の双方の合意で、「サンラ出版」に係る「債務債権」が存在しないというのなら、それは未払いの2000万円の支払い義務についてのみでなく、会社とともに譲渡された「我々以外のサンラ出版の株主」についても、同じなのではないでしょうか。

佐藤弁護士は、「回答書」(甲17の1)2の回答の中で、「K氏を通じて、H氏の手元にあった未使用の株券4枚を回収しましたので、その一部を資料として添付します(資料2-1)」という明白な嘘を述べています。私が、佐藤弁護士に引き渡した株券は、平成13年8月までにH氏から貰ったものです。H氏の手元にあったものではありません。それを承知していながら、佐藤弁護士が「H氏の手元にあった」としたのは、「偽造株券」事件を捏造しとうとする作為の表れだと思います。
増田氏とH氏との間に「サンラ出版」株式をめぐる「債務債権」が存在しないとしながら、H氏が同社を離職(和解)した後に行ったことにしようとしたのです。この捏造は、H氏に従う義務が無く、要求する相当な法的根拠も無かったことについて、自らの意思に従うように強要することを目的としていたのだと思います。強要・脅迫の目的については、詳しく後述いたしますが、虚偽の「事件」を捏造してまで「強要」をしようとした動機は、増田氏らに降りかかる「事件」の「揉み消し」であると、当時の状況から推察できます。
そして、その「揉み消し」の動機を形成する要素の一つに「怪文書」の存在があったことを、佐藤弁護士らの作成による「原告準備書面4」と甲15,16,17号証によって、私は理解することができました。


7.「怪文書」事件の存在が明らかにする「揉み消し」の動機

佐藤弁護士は(甲15の1)に、以下のように書いています。

ところで、最近、上記リストに記載された「資本の意思」の購読者に対し、「善意の第三者」を称する者から、増田らの信用を毀損する怪文書がファクシミリ送信され始めました。上記怪文書については、去る10日、貴職宛に架電した際対応された●●●●氏も知っておられましたので、貴職もご承知のことと存じます。
当職らは、上記怪文書のファクシミリ送信に、H氏のみが所持する購読者リストが利用されていることから、これにもH氏が関与している疑いが強いと判断しています。


私は、「怪文書」なるものを見たことはありません。しかし、そのような物が流されていたことは、H氏が「俺がやっていると、疑われているようだ」と言っていたのを覚えています。また、平成15年2月7日に佐藤弁護士と最初に面談する少し前、増田氏からも、電話で「怪文書」が流されているという話を聞いていました。
しかし、これについてH氏は、当時から「事実無根の濡れ衣で、全く心当たりが無い」と、きっぱりと否定しており、寧ろ憤慨しておりました。H氏が、私に対して嘘を吐く理由もありません。また、その「怪文書」とやらに記されていたというH氏の氏名が、間違っていたこと等を聞き、H氏の関与は有り得ないと思っていたのです。

実は、この「怪文書」の件について、私は最近になるまで忘れていました。何故ならば、サンラ・ワールド社には、そのようなゴタゴタは日常茶飯事だったからです。詐欺的な出資金集めを「本業」としている会社なのですから、お客さんとの間でも紛争が絶えません。
私が、増田氏らから相談を受けていたのは、主にそういう諍いに関する問題でした。「騙された。お前のところの会社は、詐欺をやっているのか」と、時には気の強いお客さんが、会社に怒鳴り込んで来ることもあったそうです。「僕に言うのなら、まだいいのですが、社員に『詐欺だ、違法だ、警察に届けるぞ』と言われると、不安になって辞めてしまいます」と、増田氏が溢していたこともあります。その類の話は、しょっちゅうでした。
また、詐欺的な出資金集めをやっている会社には、暴力団や、それに類する者達が群がるのが常です。それは、サンラ・ワールド社も例外ではありません。同社の周辺には、怪しげな人達が沢山おりました。詐欺会社と暴力団・右翼は、お互いに利用し合って「共生」している面もありますが、その結びつきの接点は、言うまでも無く「お金」です。
従って、「共生」の均衡が崩れると、お金(みかじめ料等)を払う側の詐欺会社が被害感情を持つこともあると思います。増田氏から受けた相談は、そういう厄介事に関した助言も多くありました。
私が面談した平成15年2月当時から、佐藤弁護士はサンラ・ワールド社の「本業」の違法性をよく認識しておられたようです。だからこそ、常識の域を超えた法外な報酬を取り、法律すれすれの強引な手段を用いて、同社の「みかじめ」をされているのだと思います。
サンラ・ワールド社の投資の説明会に出席して、当然の権利として質問しただけのお客さんに、「威力業務妨害だ。二度と出席するな」というような書面を送りつける。クレームの意図を持って同社を訪問したお客さん(被害者)を、自分の事務所へ呼びつけるなどして「あんたのやったことは威力業務妨害だ。脅迫行為だ。社員に謝罪しろ」と威嚇し、「警察に届けます」と言ったお客さんには「恐喝だ」と喚き散らす。善良な「被害者」に対して「死者に鞭を打つ」ような、或いは「盗人猛々しい」とも言える、立場を逆転させた佐藤弁護士の「やり過ぎ」があると聞いています。
詐欺やマルチ等の違法な「本業」を営む会社が、暴力団や右翼と関係を持つのは、その暴力的威力を利用にして、解約や返金を求めるお客さんを怯えさせる為です。
佐藤弁護士の場合は、弁護士の肩書きと恫喝的な物言いを威力として、相手の行為に違法性を指摘することで怯ませ、一方で増田氏らの「本業」の適法性を強弁することで、被害者を煙に巻いて撃退(迫害)する戦法です。本来は、被害者に対しては、警察へ届けられては困る「弱い立場」でありながら、相手を圧倒するサンラ・ワールド社の資金力を背景に、法律知識の無い被害者に対して法律論を武器に威嚇して、「優位な立場」に逆転させるわけです。
そのような手法で、これまで長い間「みかじめ」をされてきた佐藤弁護士ならば、サンラ・ワールド社が、年中紛争の絶えない会社であることを承知されている筈です。

私が、サンラ・ワールド社の周辺に「怪文書」が流れていたことがあったのを思い出したのは、本年5月9日のことでした。「Kさんから預っていた録音テープの内容を裁判で出しました」と津田氏から電話で聞き、その際に、会話の最後のほうに出てきた「怪文書」の件について尋ねられたのです。
私自身は忘れていたのですが、平成15年の1月か2月頃の当時に、そのようなことがあったことを津田氏に話していたらしく、その再確認をされました。
テープの内容と言われても、録音した後に1度か2度は聴いたような気もしますが、もう何年も前のことですから、増田氏と話した内容も記憶から薄れておりました。「録音の最後のほうで、サンラの客に怪文書が送られている。それを、Hさんがやっているのではないかと、増田さんがKさんに話しているんです」と津田氏から言われ、はじめて「そういえば、そんなことがあったな」と思い出したのです。
津田氏には、「増田さんの会社は、そんな揉め事がしょっちゅうあったから、テープを聴いてみないと細かいことは思い出せないよ」と、上記に述べたのと同様の説明をしました。
重要な問題でもなかろうと思っていたのですが、6月になって「原告準備書面4」を読んでみると、その(12)に以下のような記述がありました。

②驚くべきことに、乙25号証で反訳されたKの最後の発言(同193)以降に、原告増田がKにHは「原告増田はやがて逮捕されるだろう」と書いた怪文書を関係者に送っていることなどを話し、これに対しKは原告増田に「Hが誰かと組んでやっているとしか思えない」旨答えている部分が存在すること(甲24号証の194以降の会話がそれである)、が判明した。

別に「驚くべきこと」でもないことで、何故に佐藤弁護士が大騒ぎをするのかについては、次に続く説明で分かりました。

①の点は、単なる可能性に過ぎないが、②の点は、当時Hが原告増田に対し明確に敵対する行動に出ていたことを示すものである。
したがって、●●に対する脅迫事件が原告増田の指示によるものだったとすれば、Hは、警察に出頭した際に進んでその旨供述したに違いないのであって、佐藤によるKを介した「もみ消し事件」の余地はまったくなかったことになる。


如何にも、「Kテープ」(乙25号証)の存在が明らかになってから、取って付けたような理屈です。今さら述べるまでも無く、既に平成15年の2月か3月の時点で、甲15,16,17号証の書面の中に、「怪文書」がHの仕業であるかのように散々書かれていたのは佐藤弁護士ではありませんか。そして、この甲15,16,17号証は、「Kテープ」よりも先に法廷へ提出されたのではないのですか。
さらに、仮に佐藤弁護士の言うように「当時Hが原告増田に対し明確に敵対する行動に出ていた」のだとすれば、それは「佐藤によるKを介した「もみ消し事件」の余地はまったくなかった」のではなく、「Hは、警察に出頭した際に進んでその旨供述したに違いない」と予想したからこそ、Kを介した「揉み消し事件」を図る動機となったと言えるのです。

佐藤弁護士は、「Kテープ」の中で、私が「Hが誰かと組んでやっているとしか思えない」と言っていることを問題にされていますが、増田氏から「名簿はHさんしか持っていない」と言われて、一時的な推論として答えたに過ぎません。私は、当事者では無い為に真相は分かりませんが、H氏が「絶対に自分ではない」と言っていた言葉に、嘘はなかったと思います。当人から聞いたところ、「Hが出資金を集めて破綻した」というようなH氏にとって不利益な内容であったそうですから、無関係の第三者の仕業だと考えるのが自然です。
5月9日の電話で、津田氏から名簿が人手に渡った可能性の有無について尋ねられました。絶対とは言い切れないにせよ、私が知る限り、誰かに譲ったという話は聞いたことがありません。しかし、H氏は几帳面とは言い難く、細かいことには無頓着で、何かにつけて大雑把な人物であるため、本人の知らないところで人手に渡った可能性があることは否定できません。
そこで津田氏は、名簿がコンピューターで管理されていたことを、増田氏が「Kテープ」の中で話していたことについて触れました。名簿といえば、私は紙に書いた帳簿のような物だと想像しておりましたが、そう言えば、増田氏がそのような話をしていたと思います。さらに津田氏は、H氏が会社の整理をどのようにしたのか、私に質問しました。
ブロードバンド・テレビジョン社は、「資本の意志」のスポンサーでもあった「スリーディ・コム社」という会社の事務所の中に、間借りをしていました。同社は、超高層の新宿センタービルの47階のワンフロアーを使っていた会社で、そこに机を置かせて貰っていたのです。そして出資金集めで破綻したH氏は、文字通りの「夜逃げ」をしました。何もかも、そのままほったらかして、姿をくらませていたのです。
そのことを、私から聞いた津田氏は、「名簿が人手に渡った可能性はありますね」と言いました。その理由は、コンピューターのデーターは幾らでも簡単にコピーできる。データーは、コンピューターの本体にも記録されているので、名簿は「スリーディ・コム社」に捨ててきたことになる、ということでした。
そう言えば、H氏が「夜逃げ」をした後、私は「スリーディ・コム社」へ行ったことがありますが、コンピューターを含めた機器類、そして書類やら事務用品やらが、そのまま放置されていました。その処分は、後に「スリーディ・コム社」のほうでやったと、同社の社長から聞いています。
また、H氏が「夜逃げ」してから、その債権者も訪ねて来ていたそうです。言われてみれば、誰の手に渡ってもおかしくない状況であり、逆にH氏本人が、何も持たずに逃げたであろう様子だったのです。
問題の「怪文書」は、H氏を批判する内容だったようですから、破綻したことで損失を蒙った債権者であったとも考えられます。また、その人物が「資本の意志」の購読者リストに含まれていたとすれば、増田氏との関係を知っているのが当たり前です。そうだとすれば、サンラ・ワールド社にも出資をしていて、増田氏に対して「騙された」という恨みの感情を持っていることも有り得ます。
実際、「原告増田はやがて逮捕されるだろう」位のこと言っていた人は、当時から山ほどいたのです。「怪文書」の主が、債権者や商売敵であったのだとすれば、「購読者リストはHしか所持していない」という単眼的な思い込みに基づいた推理を根拠とした佐藤弁護士の主張は、全く信用できない「空理空論」と言わざるを得ません。

ところで、佐藤弁護士が大輪弁護士に宛てて平成15年2月27日付で送った「ご連絡」(甲16の1)には、冒頭から、H氏が増田氏宛てに手紙を送っていたことが書かれています。

冠略 HT氏(以下、H氏)から、増田俊男(以下、増田)宛てに、2通目の手紙が届きましたので、その全部を送信します。原本は、A3版で5枚ですが、A4版で10枚にして送信します。

 H氏が、その頃に2通の手紙を出していたことは、(甲16の1)によって初めて知りました。当然、その内容も知りません。恐らく、H氏は(甲15の1)の中で、佐藤弁護士から「偽造株券」や「怪文書」等の身に覚えの無いことを指摘され、増田氏に抗議をしたのだと思います。
その時期には、まだH氏は、高津警察署の捜査の手を離れていませんでした。同署へH氏が出頭し、取調べを受けたのは2月10日の1回だけではないのです。もしかすると、佐藤弁護士から依頼された私に「口止め」されて、「高津警察署の取り調べに増田氏の関与を否定した」件について、H氏は書いていなかったのでしょうか。少なくとも、虚偽の「偽造株券」事件を捏造するなどして、それを「脅し」に使った佐藤弁護士らの不当な「強要行為」に対し、H氏は真っ向から反論したに違いありません。
H氏の手紙の主張は、佐藤弁護士らの「作り話」を根本から否定する内容になっていたことは間違いないと思います。
佐藤弁護士は、「揉み消し事件」の当時に、自分がH氏らに対してどのような主張をしていたのかを示そうとして、甲15,16,17号証を証拠提出されたのではないのですか。H氏の「弱い立場」につけ込んで、根拠の無い「要求」に従わせようと作為し、弁護士(中原・大輪)をも欺こうとした虚偽の書面だけでなく、当時のH氏が本音で反論したであろう手紙を是非、拝見させて頂きたいものです。


8.「偽造株券」事件を「捏造」した佐藤弁護士の動機

H氏が、高津警察署へ最初に出頭した平成15年2月10日の以前に、私が佐藤弁護士から「口止め」を依頼されたことは、紛れも無い事実です。そして同時に、初めて佐藤弁護士と面談した同月7日に、「サンラ出版」の株券を引き渡すように要求された事実も存在します。
その為、佐藤弁護士は本訴訟で、平成15年2月の7日から10日までの間に「口止め」を依頼していないことにしようと目論み、株券の問題だけを目的に、私を事務所へ呼びつけたかのように偽装しようとしたのです。
だからこそ、佐藤弁護士は津田氏に対する尋問の中で、「Kさんには、Hが権限もなく株券を発行しているから、それ自身が犯罪なんだけれども、これを適法に受け取ったような形をとって、つまりそれがKであり、N、お金を要求するということは、詐欺あるいは恐喝にあたる可能性があると、あなたをHも警察に告訴する用意があるけれども、事と次第によってはKさんやNさんも、そういうふうにするというふうに私は言ったんじゃないですか」(「津田調書」38頁)という明白な嘘を言ったのでしょう。
「サンラ出版」株の売り出しに関する問題は、平成14年8月に増田氏がH氏に対して謝罪し、両者の間で円満に和解していることについても前述いたしました。
また、佐藤弁護士が、私とN氏に「(株券を)渡さなければ、犯罪だからあなたを警察に告訴する」と言った事実も全くありません。
これが佐藤弁護士の「作り話」であることは、甲15,16,17号証が証明しております。この3通の文書は、平成15年2月13日から同年3月10日までの間に、佐藤弁護士らが中原・大輪両弁護士に宛てて送ったものです。この中で、佐藤弁護士は自ら捏造した「偽造株券」の事件の存在を主張し、その件について「刑事告訴」をする考えがあることを頻りに述べられています。

さすれば、佐藤弁護士が上記の如く、私とN氏に対して本当に「警察に告訴する用意がある」と脅したのだとすれば、それは当時から、H氏の犯罪(サンラ出版株の偽造)の「共犯者」としての扱いをしていたことになります。しかしながら、甲15,16,17号証の何処にも、そのような文言は見当たりません。佐藤弁護士は、同書面の一部には、私とN氏から手に入れた株券を、「偽造株券」事件を捏造する為の証拠として添付されております。ところが、飽くまで私とN氏は、同書面の中では「善意の第三者」として登場するのです。
以下、甲15,16,17号証に、私とN氏の所有していた株式について、書かれた部分を抜粋いたします。

先ず、甲15の1に、当該箇所は見当たりません。

甲15の1では、「また、サンラ出版の株式の発行については、間違いなく、H氏は、サンラ出版の偽装株券を発行しておられ、当職らは、K氏から、その一部を回収しています。H氏の犯罪行為こそ明白なのです」(2頁10行)のみです。

そして、甲17の1では、「また、NI氏(以下、N氏)は、H氏から株式を無償で譲り受けたとして、平成15年2月17日、私どもにサンラ出版の株式を返還されました」(2頁2行)、「証拠として、出資者募集の書類(資料1-1、1-2、1-3)、A氏が取得したと称する株券の一部(資料1-4)、N氏がH氏から譲り受けた株券の一部(資料1-5)を添付します」(2頁9行)、「偽造株券を発行したことにより株主となった人物は、上記のA氏、N氏のほか、●●●●氏、●●●●氏、●●●●氏、●●●氏、●●●●氏、●●●氏、●●●●氏その他が判明しているだけで、詳細は不明です」(2頁21行)、以上の3箇所が散見できます。

上記によっても、佐藤弁護士が私とN氏に株券の引渡しを求めた際に、「詐欺あるいは恐喝にあたる」とか、「警察に告訴する用意がある」などと言った事実が無かったことは明らかなのです。ひいては、私とN氏が、株券を「適法に受け取ったような形をとって、お金を要求した」という話も、本訴訟を提起した後に、佐藤弁護士が自分の主張に合わせて捏造した「作り話」であることは自明です。


9.佐藤弁護士らが「口止め」と「揉み消し」を行った真の目的

もしかすると佐藤弁護士は、中原弁護士と大輪弁護士を通じて、甲15,16,17号証が私の手元にあると思い込んでいたのかもしれません。そうでなければ、計算高い佐藤弁護士が、このように増田氏ら(佐藤弁護士を含む)にとって不利な証拠を出すミスをするとは考え難いからです。この甲15,16,17号証こそ、当時の佐藤弁護士が、H氏の「口止め」と事件の「揉み消し」を図るべく奔走していたことを示す証拠と言えます。
前項で引用した「原告準備書面4」(5)は、以下のように締め括っています。

しかも、佐藤は、Hの代理人を介し、Hの株券発行行為が犯罪に該当することを指摘して、Hが行った株券発行先に関する情報の開示を強く求めていたのであり(甲15,16号証)、弱い立場に立つ「もみ消し」の依頼とはおよそ矛盾する態度で交渉に臨んでいたのである。

佐藤弁護士は、同書面(4)には「Kにおいて、Hの警察出頭が原告増田に対し優位に立つ事柄と当時理解されていなかったことを示している」と書いておりますが、何故、「揉み消し」を依頼する者が「弱い立場に立つ」と遮二無二決めつけようとするのでしょうか。
それ自体が、事実を歪曲させようとする作為の表れだと思います。強い態度で交渉していたことを、佐藤弁護士が「口止め」をしたことを否定するための唯一の論拠としているからです。「原告準備書面4」で、私らから指摘された「高飛車」な態度を敢えて自ら認め、強調し始めたのも、その為だと思います。
しかし、現実には、「揉み消し」を依頼しようとする者の立場が、必ずしも弱いとは限りません。人の意思を制圧するに足る有形・無形の勢力があれば、「揉み消し」を企てる者が優位に立つこともあります。
それは例えば、権力や経済力を背景にした圧力、或いは暴力的、心理的、法的な威力等です。そして、そのような条件が伴えば、強い交渉態度が「揉み消し」の依頼と矛盾することはなく、寧ろ有り得ることの論証と言えます。
現に佐藤弁護士は、「申入書」(甲15の1)の2枚目末尾に、このように書いています。

また、H氏が上記情報を全面的に開示されれば、増田らとしては、H氏に対する刑事告訴及び損害賠償請求を放棄する用意がありますが、H氏に誠意が認められない場合には、断固として、法的措置を講ずる所存ですので、その旨あわせてH氏にお伝え下さい。
まずは用件のみにて失礼します。


また、以下は「ご連絡」(甲16の1)13行目からです。

H氏がその明細を開示されれば、増田らは、独自に出資者に連絡するなどして、この問題が大きな問題にならないよう手段を講ずるつもりです。
そして、それは、結果的に、H氏の利益にこそなれ、不利になることはないということを、理解して頂きたいと存じます。
なお、念のため指摘しますと、●●氏に関する刑事事件は、現在、神奈川県警高津警察署で、H氏らを被疑者として捜査が進められていますが、増田に対する嫌疑は既に晴れていて、残された問題は、●●氏との示談のみの状況にあります。
そして、●●氏との示談については、H氏の代理人であるKS氏(以下、K氏)から「H氏の使用者の立場にあったサンラ出版が示談金を用立ててもらえないか」との申し出が当職らにあり、サンラ出版において、その可否を検討しているところです(いうまでもありませんが、刑事上の責任と民事上の責任は異なり、民事上の責任を認めたからといって、刑事上の責任を認めたことにはなりません。
つまり、H氏の上記手紙は、かかる方策の前提を根底から覆すものであり、むしろH氏に不利に作用するものであるということを理解して頂きたいと存じます。
また、サンラ出版の株式の発行については、間違いなく、H氏は、サンラ出版の偽装株券を発行しておられ、当職らは、K氏から、その一部を回収しています。H氏の犯罪行為こそ明白なのです。
しかし、中原弁護士宛の上記書面にも明記したように、H氏が上記情報を開示されれば、増田らは、H氏の上記行為について、H氏に対する告訴などをしないことをお約束します。
さらに、H氏は、ブロードバンドテレビジョンの出資に関し、詐欺的な行為を行われただけでなく、集まった金の一部を私的に流用しておられ、H氏には業務上横領ないし背任の嫌疑も存在します。
また、このことが問題化すれば、ブロードバンドテレビジョンの監査役だったK氏、一時同社の代表取締役だったK氏の長男・●●●氏、同社の経理を担当しておられた●●●●氏にも迷惑が掛かることになります。
そのような事態を回避するためにも、早急に、増田らがブロードバンドテレビジョンの出資者に連絡をとる必要がありますが、そのためには、上記情報が増田らに開示される必要があるのです。


平成15年の上旬、H氏は出資金集めに破綻したことで自己破産の申し立てをしており、債権者からの追及や、民事・刑事ともに法的な責任を恐れ、経済的にも精神的にも追いつめられていた時期でした。その窮状にあった者に対し、佐藤弁護士は刑事告訴や損害賠償請求の用意があることを明示して、心理的圧力を掛けています。
そして、一方で、素直に要求に従った場合、利益を供与する意思があることを提言しているのです。
当時、明らかに困窮していたH氏の「弱い立場」を意識して、自分達の「強い立場」を顕示することで、結果として自己の利益に沿うように従わせ証拠ではありませんか。言うまでも無く「刑事告訴や損害賠償請求」は「脅し」の効果であり、利益の供与は「買収」作用に当たります。弁護士を介した交渉なので、佐藤弁護士も言葉を選んでいるようですが、趣旨は要するに「要求に従わなければ不利益を蒙る。従うならば利益を与える」ということです。
甲15,16,17号証を見ると、佐藤弁護士らの要求事項は、H氏の出資金集めの出資者リストを第一としていたことが窺い知れます。しかし、その要求に、H氏が従う義務が無かったことを佐藤弁護士自身が認めています(甲17の1)。

増田らがブロードバンドテレビジョンの出資者リストの開示を要求する法的根拠は、厳密にいえば、ないかも知れません。

即ち、佐藤弁護士は、H氏に従う義務が無いからこそ、「刑事告訴や損害賠償請求」を仄めかして心理的に圧力を掛け、かつ要求に応じた場合の利益を提示することで、自己の意思に従わせようとしたのです。
佐藤弁護士は、甲16の1の中で「増田らは、独自に出資者に連絡するなどして、この問題が大きな問題にならないよう手段を講ずるつもりです」と述べています。それが、情報の開示を要求する目的である訳ですが、ここで言う「大きな問題にならないように手段を講ずる」が、増田氏ら(サンラ・ワールド社)の利益に関わる「火消し」を意味することは明白です。
本訴訟で争われている「揉み消し」は、「公認会計士脅迫事件」に係るH氏の「口止め」に絞られておりますが、同氏の破産と、高津警察への出頭、そして「怪文書」の問題が偶然にも同時に重なった事実が、佐藤弁護士による「揉み消し事件」の動機を推量する上で重要なのです。

佐藤弁護士が、何らかの手段を講じようとした「大きな問題」とは、H氏の出資金集めの破綻が、増田氏ら(サンラ・ワールド社)の「本業」を巻き込むことです。H氏が、出資法や証券取引法等の違反で出資者から刑事告訴され、警察沙汰になれば、被害者の重なるサンラ・ワールド社に捜査の手が及ぶことは十分に有り得ます。事実、H氏の出資金集めが破綻したことで、その債権者の一部が、「業務上横領や詐欺で告訴する」と騒いでいました。また、H氏の債権者には、サンラ・ワールド社の「本業」への出資者も含まれていたことから、その一部から増田氏らの共同責任を問う声も上がっていたのです。
そして、「飛び火」の懸念は、増田氏と佐藤弁護士がH氏の関与を疑っていた「怪文書」問題、さらには高津警察署の捜査へと繋がります。
増田氏が、「公認会計士脅迫事件」の教唆をしたか否か、その点はさておき、少なくとも同氏らには、「Hが、増田から依頼されたと供述するのではないか」という強い不安があったに違いありません。実際には無関係である可能性もあった「怪文書」も、H氏の仕業だと決めつけるような「疑心暗鬼」にかかっていたことが、その証左です。「怪文書」には、「増田はやがて逮捕されるだろう」と書いてあったそうですから、仮にそうなる可能性があるとすれば、当面の危機を高津警察署の問題と捉えるのが当然です。
私は、H氏が出資金集めに破綻した時期に、高津警察署からの呼び出しが重なったこともあり、警察の本命はサンラ・ワールド社の「本業」の摘発だと思っていました。ですから、佐藤弁護士から「口止め」を依頼された私は、H氏に対して「増田さんが捕まって詐欺かなにかの罪でやられたら、あんたも共犯にされるよ」(「K陳述書1」)と説得したのです。この「口止め」に使った言葉が、佐藤弁護士が甲15,16,17号証でH氏に働きかけた趣旨と重なります。そして、実際にH氏は「沈黙」しました。「口止め」の具体的な方法については、佐藤弁護士から指南を受けたわけではありませんが、増田氏らの「大問題」と高津警察署の動きを切り離しては考えられない状況が、当時にはあったのです。
違法性の疑いの強い商売を「本業」とする会社にとって、何よりも恐ろしいのは、捜査機関であることは言うまでありません。
ほぼ同時期に起きた3つの問題は、増田氏ら(サンラ・ワールド社)にとって壊滅的な危機をもたらす「大きな問題」、即ち、「本業」の摘発を誘引する恐れのある事件でした。そして、この3つの問題には、いずれもH氏が関係していたのです。

① H氏が出資金集めで破綻し、債権者の一部が「Hを刑事告訴する」と騒ぎ出し、増田氏(サンラ・グループ)の連帯責任を口にする者もいた。
② 「資本の意志」の購読者へ、「増田はやがて逮捕されるだろう」と書かれた「怪文書」が送り付けられ、その送付先リストをH氏が所持していた。
③ 高津警察署で、増田氏が事情聴取をされた後、実行犯のH氏が出頭を求められていた。

放置すれば、「大問題」へ発展する恐れのあった上記3つの問題を解決する為に、佐藤弁護士は平成15年の2月から3月にかけて、H氏の代理人の事務所へ乗り込み、或いは甲15,16,17号証の書面を送り付ける等して、事態の収拾を図ろうとしていたのだと思います。そして、3つの問題の解決策は、H氏を「沈黙」させることで共通していました。
先ず、①の問題を解決しようとすれば、H氏からブロードバンド・テレビジョン社の出資者(債権者)リストを入手し、サンラ・ワールド社が示談を行って事態の沈静化を図る。②については、(実際には無関係だった可能性はありますが)嫌疑をかけていたH氏に、その行為を止めさせる。そして③は、高津警察署の取調べで、増田氏の関与を供述しないように「口止め」をする。これらの工作は、いずれも増田氏らの「本業」に警察の捜査が及ばないようにするために講じる予防措置であり、H氏の「沈黙」無しには成果を得られません。言うなれば、全てがH氏の「口止め」を不可欠とした総合的な「揉み消し」工作だったのです。
その方策に沿って、平成15年の2月から3月当時の佐藤弁護士が奔走していたことは、甲15,16,17号証が示している通りです。


10.高津警察署の捜査における佐藤弁護士の「揉み消し」の証拠

佐藤弁護士が、同時に平行して「火消し(揉み消し)」をしなければならなかった案件の一部であった高津警察署の捜査についても、大輪弁護士に宛てた「ご連絡」(甲16の1)に書かれていました。

なお、念のため指摘しますと、●●氏に関する刑事事件は、現在、神奈川県警高津警察署で、H氏らを被疑者として捜査が進められていますが、増田に対する嫌疑は既に晴れていて、残された問題は、●●氏との示談のみの状況にあります。
そして、●●氏との示談については、H氏の代理人であるKS氏(以下、K氏)から「H氏の使用者の立場にあったサンラ出版が示談金を用立ててもらえないか」との申し出が当職らにあり、サンラ出版において、その可否を検討しているところです(いうまでもありませんが、刑事上の責任と民事上の責任は異なり、民事上の責任を認めたからといって、刑事上の責任を認めたことにはなりません。


私、Kから、「サンラ出版が示談金を用立ててもらえないか」と当職(佐藤弁護士)らに申し出があったという話は初耳です。かような交渉を、私から佐藤弁護士や増田氏らに持ちかけた覚えはありません。知らないところで、都合よく名前を使われていたようです。
確かに高津警察署の件では「代理人」となりましたが、その「依頼人」はH氏ではなく、佐藤弁護士のほうだったではありませんか。平成15年2月7日から同月9日にかけて、佐藤弁護士は「高津警察署でHさんが事情を聴かれても、増田さんから頼まれたとは言わないようにさせて欲しい」と、私に「口止め」を依頼し、それを請け負った私が、H氏に連絡を取って実行したのです。
平成15年2月7日に、私が最初に佐藤弁護士に面談した際、高津警察署の一件が、話題に全く出なかった訳ではありません。事務所を出る少し前に、佐藤弁護士は「Hが、高津警察に呼ばれたらしいですね。破産したような男だから、警察にどうこうされようが、今さら失うものはないでしょう。しかし、増田さんは違う。有名人なんだから、警察沙汰になれば新聞にも載るし、巻き込まれては困るんですよね」というような話をされていました。但し、その時には、「口止め」を依頼されてはいません。恐らく佐藤弁護士は、若い部下をSPかボディーガードの如く、2人ばかり側に立たせておりましたから、その前で本題に触れにくかったのだと思います。後に、佐藤弁護士を代理して、若い弁護士が「口止め」の再確認をする電話を遣してきていますが、それは「汚れ仕事」も厭わない一部の子飼いの部下だったのでしょう。佐藤弁護士の事務所の弁護士も、全員がボスの不正なやり方に同調しているとは到底思えません。

佐藤弁護士は、Kから示談金を用立ててもらえないか、との申し出があったと「ご連絡」(甲16の1)の中で述べられていました。これも一部を除いては事実に反する「作り話」です。一部、事実に近い点があるとすれば、それは、佐藤弁護士がH氏の「沈黙」の「代価」を提示されたことです。
佐藤弁護士は、「示談金」という言葉は一度も使っておりませんし、私から申し出たというのも事実ではありませんが、私に「口止め」を依頼した際に、このように言っています。「H氏も破産して、金には困っているでしょうから、高津警察の一件で起訴されたら、それこそ弁護士の費用やら罰金やらで、負担がかかって大変なことになりますよ。増田さんは、脅迫事件に関わっていないのではあるが、それを関わったかのように警察で言われたり、或いは『増田から頼まれてやった』などと、虚偽の供述をされては困るんですよ。そんな不利益にしかならないことはやらないで、H氏が高津警察署の捜査で、増田氏に迷惑をかけないと約束するのなら、増田さんらと相談した上で、何らかの援助をすることもやぶさかではない。しかし、H氏が、それに従わないと言うのなら、我々はH氏に対して刑事告訴や損害賠償請求しなくちゃならなくなる。どっちが得か、そのあたりをよく考えなさい、と私は言ってる訳ですよ」と、流石に弁護士らしく、私に対しても最後まで「増田氏の事件関与」を否定しながら、巧妙に「沈黙」に仕向ける圧力をかけていたのです。

佐藤弁護士は当初、H氏と直接会って、同様の説得をするつもりであったようです。高津警察署の問題のほかに、同時に「沈黙」させなければならない多数の用件があったからでしょう。だから佐藤弁護士は、私に「口止め」を依頼する前に、先ず「Hに合わせてもらいたい」と要求していたのです。
仮に、H氏との面談が実現していれば、恐らく佐藤弁護士は、自分が「口止め」を依頼したことにはならないように、巧妙な言い回しで目的を果たそうとしたのでしょう。しかしながら、H氏は、私から佐藤弁護士の横柄な態度について聞いたことで、「そんな、やくざみたいな弁護士とは会わない」と面談を拒否しました。そこで、H氏の高津警察署出頭の期日が迫っていたことから、応急措置として、「公認会計士脅迫事件」についての「口止め」のみ私に依頼して、急場をしのぐしかなかったのだと思います。

もしも佐藤弁護士が、H氏と直接面談して「口止め」を試みていたなら、その交渉は決裂していたに違いありません。
佐藤弁護士は、「増田氏が事件に関与していない」という前提でしか話をしないと思います。それだけでも、直情型のH氏は反発するでしょう。「増田先生が頼んだのは事実じゃないか。それなのに嘘を吐いて、俺だけに責任を押し付けるのは卑怯だ」と憤慨したに違いないのです。
それでも佐藤弁護士は、「増田氏が事件に関与していない」という前提を崩す訳にはいかないでしょうから、恫喝的な態度や脅迫的な文句を並べて、要求に応じさせようとしたであろうことは、佐藤弁護士のやり口に照らせば想像がつきます。例えば、「増田は、あんたに脅迫することを依頼していない。あんたが勝手にやったことだ。それを、もし、あんたが『増田から頼まれてやった』と虚偽の供述を警察ですれば、サンラ出版の問題と合わせて告訴する用意がある」とでも言おうものなら、H氏は唯でさえ気が立っていた時期です。益々反発し、「ふざけるな。だったら、洗いざらい警察で喋ってやろうじゃないか。俺を告訴して困るのは増田のほうだろうが。やるなら、やってみろ」と開き直ったに違いないのです。
そこで佐藤弁護士から「口止め」の依頼を受けた私は、H氏の気性を考慮して、刺激しないように注意して、柔らかく説得をしました。
高津警察署から出頭を求められたH氏は、「増田先生は、Hが実行犯だということを警察で喋り、『Hが勝手にやった』と言って責任を逃れたようだ。向こうが先に、俺を売りやがったんだから、俺は有りのままの事実を警察で話す」と怒っていました。だから私は、長時間の話し合いで、じっくりとH氏を宥めたのです。
「あんたが怒る気持ちも分かるが、意地になって本当のことを話しても得がない。増田さんが頼まなければ、あんたが脅しに行ったりする筈がないことは警察も承知しているだろうし、誰でも常識で考えれば分かる。しかし、脅迫の件で起訴されても、せいぜい罰金刑か、悪くても執行猶予だ。ところが増田さんが捕まって、サンラが詐欺でやられたら、雑誌で金集めを煽ってたことで、あんたも共犯にされるかもしれない。そうなれば5年や10年は食らうよ。だから、警察に行っても、増田さんから頼まれたとは言わないほうがいいんじゃないか。そうすれば、人も『さすがはHだ。よくぞ、増田先生を庇いきった』と褒めてくれる。増田さんの弁護士も、あんたがお金で困っているだろうから、資金的に助けるつもりだと言ってたよ。貧乏人は、お金持ちを敵に回さず、恩を売っておいたほうが利口なんだよ」
この私の説得に応じ、H氏は、高津警察署へ出頭しても、「増田氏は無関係だと言い張る」ことを決めたのです。

以上が、佐藤弁護士から依頼され、私がH氏の「口止め」を果たすまでの詳しい経緯です。
ところが佐藤弁護士は、「ご連絡」(甲16の1)に書き込み、大輪弁護士に対して吐いた嘘を、「原告準備書面4」の(9)で「再利用」しました。

9 佐藤による「もみ消し事件」が虚偽であることは、甲16号証の1からも明瞭で、Kは、Hの代理人として、「脅迫事件について被害者(●●某)と示談したいが、その金がないので、原告らから出してもらえまいか」と佐藤に懇請したのである。
 佐藤がHの代理人である弁護士(大輪弁護士)に対する書面(甲16号証の1)にありもしない話を書くはずもないから、Kが当時そのような申出をしたことは疑いないが、Kが、「たしか佐藤から「口止め」されたことと引き替えに示談金を要求した」と証言したのならともかく、Kは、そのような申出をしたことはないと、言下にこれを否定した(K41頁)。
 しかし、そうだとすれば、いっそうK証言は、疑わしいことになる。


かような嘘を、然も真であるかのように平然と書き連ねる佐藤弁護士の厚顔無恥な姿勢には、唯でさえ嫌悪感を催しますが、特に「ありもしない話を書くはずもないから、Kが当時そのような申出をしたことは疑いないが」という下りは不愉快を禁じ得ません。
第三者が書いた書面を基にして言うならともかく、如何にも「弁護士である自分が書いたから、事実に間違いない」と言っているようで、弁護士という肩書きの「信用」を悪用して、人を欺くことを常套とする腹を露呈させた記述と受け取れます。
また、「Kが、『たしか佐藤から「口止め」されたことと引き替えに示談金を要求した』と証言したのならともかく」という部分ですが、K尋問で、そのような要求行為をしたかのようにとれる証言に仕向けようと、誘導する意図があったことが垣間見えます。しかしながら、そういう事実は無く、私が否定したことで失敗。すると、「Kは、そのような申出をしたことはないと、言下にこれを否定した」として、「しかし、そうだとすれば、いっそうK証言は、疑わしいことになる」と、立証の趣旨をすり替えているのです。
どっちに転んでも「揚げ足」を取ろうということのようですが、冒頭で示された「佐藤による『もみ消し事件』が虚偽であることは、甲16号証の1からも明瞭」という証明は、何ひとつなされておりません。それどころか、この項の主張は「蛇足」を通り越して、佐藤弁護士にとって「藪蛇」となっています。
佐藤弁護士は、「Kから申し出た」ことにはしていますが、大輪弁護士に対する書面(甲16の1)の中で、高津警察署の捜査において、H氏に「沈黙」の代価を支払う意思があることを伝えていたのです。
甲16の1は、捏造した「偽造株券」事件を理由に虚偽の告訴をすると「脅迫」し、「示談金」名目の資金提供で「買収」を持ちかけ、高津警察署の捜査する増田氏に対する被疑事件の「揉み消し」を図っていた意思を示す証拠です。

佐藤弁護士は、「原告準備書面4」(9)の中で、私が、H氏の示談金を増田氏らに支払って貰いたいと申し出たという点について、「言下に否定した(K41頁)」と述べておられます。そこで「K調書」の41頁を開いたところ、佐藤弁護士は、「Hは示談金を用意できないので、サンラ社側で用立ててもらえないかと、私に申し出たことはありませんか」という質問を、執拗に繰り返しています。この部分を異常に強調して、佐藤弁護士は自分の言葉で「状況説明」をしております。それに対し、私は「ありません」と一言だけ否定して、後は「示談をするなんていうこと聞いたことないですよ、Hから」と答えておりますように、H氏が被害者と示談をするという話すら、聞いたことがなかったのです。
従って、佐藤弁護士は、「ありません」という言葉尻を捕まえて、事実関係を「否定」したと大騒ぎをし、然して意味もないようなことを立証したおつもりのようですが、私は「不知」を申し上げたのです。
聞いたことも無い、全く知らない話を一方的に聞かされ、「そのようなことは無かったのか」と尋問されて、後で「いっそうK証言は、疑わしいことになる」と言われるのは、実に不本意です。

果たして当時、H氏と被害者の間で示談の話が、本当にあったのでしょうか。もし存在していれば、私の耳にも入っていたと思うのですが、そのような話は全く聞いたことがありません。もし、示談があったというなら、「●●某」と何時、何処で、どのような形で示談が成立したのか、佐藤弁護士に教えて頂きたいものです。
私は、甲16の1に「なお、念のため指摘しますと、●●氏に関する刑事事件は、現在、神奈川県警高津警察署で、H氏らを被疑者として捜査が進められていますが、増田に対する嫌疑は既に晴れていて、残された問題は、●●氏との示談のみの状況にあります。そして、●●氏との示談については、H氏の代理人であるKS氏(以下、K氏)から「H氏の使用者の立場にあったサンラ出版が示談金を用立ててもらえないか」との申し出が当職らにあり、サンラ出版において、その可否を検討しているところです(いうまでもありませんが、刑事上の責任と民事上の責任は異なり、民事上の責任を認めたからといって、刑事上の責任を認めたことにはなりません」と書かれた部分は、佐藤弁護士の「作り話」だと思っております。

先ず、私が佐藤弁護士と面談したのは、「原告準備書面4」(4)に詳しく書かれておりますが、同年2月の7日(午後5時から午後7時30分)、10日(午後2時30分から午後5時30分)、12日(午後6時から午後6時40分)の3日のみである筈です。佐藤弁護士は、私が上記のような申し出をしたと言うのなら、面談した3日のうち、どの日にその話題を持ち出したのか、明らかにして頂きたいと思います。
H氏が最初に高津警察署へ出頭したのは10日であり、その後とすれば12日しかありませんが、取調べは最低でも2回、複回数あったと聞いています。12日に、早くも示談の話になるとは思えません。仮に12日だとしても、13日付で佐藤弁護士が中原弁護士に宛てて送られた書面「申入書」(甲15の1)には、示談について書かれていないのです。
また、甲16の1は、佐藤弁護士が大輪弁護士に宛てて送った「ご連絡」という書面であり、その交付日は平成15年2月27日です。この中で、佐藤弁護士は「H氏らを被疑者として捜査が進められていますが、増田に対する嫌疑は既に晴れていて、残された問題は、●●氏との示談のみの状況にあります」とされています。「増田氏に対する嫌疑」とは、警察がそれを裏付けるには、H氏の証言しかありません。「H氏らを被疑者」として捜査が進行中なのであれば、「増田氏の嫌疑が晴れた」とは言い切れないのではありませんか。

私は、「示談」の話そのものが、佐藤弁護士の創作だと思うのです。そして、「嫌疑が晴れた」としたのは、増田氏に対する捜査中に、H氏に対して「示談金」名目の利益(口止め料)を供与する行為は、不法行為(犯人隠避罪や偽証教唆罪等)を構成する疑いがあるからです。弁護士を介しての申入れであったことから、偽装が必要だったのでしょう。そして、その詭弁に、当時はH氏と連絡が取れた数少ない者であり、佐藤弁護士とH氏の件で面識の会った私の名前が、「代理人」として利用されていたのだと思います。

平成15年2月27日の時点で、果たして、増田氏に対する地検の処分は決定していたのでしょうか。

佐藤弁護士は、「原告準備書面4」(18)で、このように主張しています。

18 しかも、事件は、その後、横浜地検川崎支部に送致され、Hは、検察官の取調べも受けた。しかし、そのことは、Kや被告の念頭にまったくなかったことが明らかになっている(K41~42頁、被告45~46頁)
脅迫事件について事件処理するのが、(警察官ではなく)検察官であることは、弁護士である佐藤にとっては自明のことであって、仮に、佐藤がHに働きかけるとすれば、警察段階だけでは不十分で、Hが検察官の取調べを受ける段階で念押ししなくてはならない。
しかし、佐藤がそのようなことをしたことは、被告の主張・立証にもなく、むろん、そのような事実はない。
その意味でも、本件ブログ記事は、およそ荒唐無稽な虚偽なのである。


平成15年2月27日の時点で、増田氏に対する地検の処分は決定していたか否かについて、私は関知するところではありません。しかし、佐藤弁護士は、甲16の1で「現在、神奈川県警高津警察署で、H氏らを被疑者として捜査が進められています」と述べられておりますから、「Hが検察官の取調べを受ける段階で念押ししなくてはならない」ことは、「弁護士である佐藤にとっては自明」であったのでしょう。
私が、「H氏の使用者の立場にあったサンラ出版が示談金を用立ててもらえないか」と、佐藤弁護士に申し出た事実は有りません。仮に、百歩譲って有ったとしても、H氏が検察官の取調べを受ける前に、その証言に影響を与える「買収」の意思を佐藤弁護士が提示した行為は、「念押し」には当たらないのでしょうか。
そして、その交渉を私から持ちかけた(実際には佐藤弁護士が自発的にやったことですが)と仮定しても、それに応じる意思表示は、矢張り「口止め」の「念押し」と言えるのではありませんか。「作り話」は、何処かで必ず綻びが出るものです。平成15年2月当時に、H氏の弁護士に対して吐いた「嘘」を本訴訟で「再利用」しようとしたことで生じる矛盾を、佐藤弁護士は隠しきれなかったのだと思います。



11.「アサダ」という人物について

本年6月半ばに、津田氏から電話があり、「アサダとは誰ですか」と尋ねられました。
しかし、知人の中に「アサダ」という姓の人物に心当たりがなく、私は「分からない」と答えました。津田氏は、「Kさんと増田さんの通話を録音したテープを証拠で提出したんですが、その会話の最初のほうに出てくる名前なんです」と説明してくれましたが、それでも記憶から出てきません。「Hさんから、サンラ出版の株を貰ったか、買ったかした人の中にいませんか?」と、さらに津田氏は質問してきましたが、株の話に結びつく「アサダ」という人物となると、尚更、心当たりがありません。「サンラ出版のお客さんだったら、Hさんでないと分からないよ。第一、僕の個人的な知り合いで、株券を持ってたのはNさんしかいないもの」と答えました。
すると津田氏は、「例の録音テープの中で、Kさんが『アサダの件は、私が買い取ることにしましたからね』とおっしゃっているので、Kさんご存知の人であることは間違いない筈なんです。しかし、裁判の中で、いつの間にか株券を前提とした話になってしまっていますが、テープをよく聴いてみると、Kさんと増田さんの会話の中に、一言も『株』という言葉が出てこないんです。もしかすると、サンラ出版の株とは関係のない別件だった可能性もあります」と言います。
何せ、彼是5年以上も昔の録音です。その時に、増田氏と何の話をしたのかも、よく思い出せません。記憶から出てこないので、「それ、どんな話をしていたところで、その名前が出たの?」と尋ねたところ、津田氏は「備品だとか、原状復帰だとか、ビルの大家だとか、そういう話をされているので、不動産関係のことでしょう。確か、Hさんは、サンラ出版で四谷三丁目に会員制のクラブを経営していたことがありましたね。録音の前半は、その整理について相談をされているんじゃないかと思うんです」と言いました。それを聞いて、ようやく記憶から「アサダ」の名を引き出すことができたのです。

H氏は、「サンラ出版」の社長をしていた当時、同社で「プレジデント・クラブ」という会員制のクラブを経営していたことがありました。何でも、「資本の意志」の読者を中心にした会員に、ビジネスと憩いのを空間にするとかで、「サンラ出版」の事務所があった「新宿エースビル」の直ぐ近所の四谷三丁目に店を借り、平成13年に開店しました。
この店は、不動産業者の仲介で「サンラ出版」が賃貸契約を結びましたが、カラオケ装置や冷蔵庫等の什器備品のリース契約を会社名では組めず、またH氏も審査が通らず、社員だったN氏の名義を借りることになったのです。
この店のリース物件の一部で、仲介していたのが、H氏の知人で、「アサダ」という名だったことを思い出しました。何度か顔を合わせたことはありますが、名刺を持つような人物でなかったため、下の名前も分かりません。しかし、「アサダ」という姓で、私が知る人物といえば、その人しかいなかったのです。「プレジデント・クラブ」の経営は破綻して、店を閉めることになったのですが、閉店後に、仲介した不動産業者やクレジット会社等との間でトラブルが起きていました。H氏が支払いを滞っていた為に、親会社のサンラ・ワールド社へ苦情が行ったこともあります。
それら、「プレジデント・クラブ」閉店に係るトラブルの相手の中に、リース物件の斡旋をした「アサダ」という人物も含まれていたのです。
この「プレジデント・クラブ」の閉店後の整理は、平成14年10月に「サンラ出版」を退職したH氏が、そのままにしていたことから、同社の社長を引き継いだ増田氏が、後始末を余儀なくされていました。仲介不動産業者との原状復帰の問題等では、江尻氏の実弟の徳照氏が動いておりましたが、私も増田氏から頼まれて、整理を手伝っていたのです。それが、平成15年の1月から2月頃にも、まだ尾を引いており、増田氏との電話の会話の録音に入っていたようでした。
津田氏から、本年6月半ばに「アサダ」の件について聞かれ、「プレジデント・クラブ」の問題を思い出した私は、直ぐに「Kテープ」を書き起こした「反訳書(1)」をファックスで送って貰ったのです。後日、津田氏に預けてあった「Kテープ」も聴いています。
録音の最初は、増田氏が「アサダ」という名を挙げて、弁護士が私と会いたがっているということを言っています「反訳書(1)」。

1. 増田 連絡とってね、会いましょうと。そのアサダさんの件もね、ほかの件もね。まあ、あのう、妥当なものは払えばいいんだしね。妥当でないものは、「いやあ、ちょっと、お客さん、これ、あなた払ったか払わないか分からないのは困るんだ」とかですね。えー、「弁護士としては困るんで、払えるなら、払えるようにしてくださいよ」とかね。まあ、ざっくばらんに話すのが、一番いいんじゃないかと。まあ、こう言ってました。じゃあ、それじゃあね、そういうことなら、ともかく、いっぺん、先生のほうからね、連絡していただいて、都合のいいときに会っていただいて、それで、もう、じかにね、Kさんの気持ちとかね、えー、いままでこういうふうにやってきたんだと。先生、言ってましたよ。俺は、Kさんは、む、無料、無料奉仕でね、あのー、増田さんのために、ずっとやってきたと。いうふうに、おっしゃってましたからね。いい人だから、だから、あの、いっぺん、とにかく、話、聴きましょうと。そういうふうに、Kさんに伝えてくださいよ。というのが、最後だったんですよ。

増田氏は、「そのアサダさんの件もね、ほかの件もね。まあ、あのう、妥当なものは払えばいいんだしね」と言っていますが、それが何の件のことなのか、テープを聴いただけでは、さっぱり分かりません。しかし、増田氏の口から「アサダ」の名が出た直後に続く会話は、明らかに「プレジデント・クラブ」の件です。

2. K ちょこっとね。
3. 増田 はい。
4. K その、あの、解約書をね。
5. 増田 ええ。
6. K 持ってますかって言うからね。
7. 増田 ええ。
8. K 向こうは一日も早く、終わらせようとしたわけ。向こうも、都合があるわけね。
9. 増田 なんかね、弟の話ではね、それじゃあ、解約しましょうって言うとね、まあ、じゃあ、そのう、全責任を負いますよという、法律的にはですよ。
10. K うん。
11. 増田 Kさんのほうはね、こんなくだらないことで、ゴタゴタゴタゴタしてね、契約していたということで、またビルの大家から請求されたりですね、これも払え、あれも払えっていうことになったら大変だと思って、早く、うちは何の関係もありませんと、そういうふうにやろうと思って、やられたんですけど、法律的にいうとね、逆にね、逆なんだって言われたって.言ってましたよ。
12. K それはね、それ、言ってましたよ。もし、家賃がたまったものがあったら、払わなきゃなんないじゃないですかと、法的な、先生、法律がすべてじゃないって、言ったことがあるでしょ。俺はね、電話での話。会うつもりがないもんだからね。
13. 増田 なるほど。
14. K あのー、逆に、私のやり方で、計算して、電話で言ったらね、100万ぐらいもどるんですよ。
15. 増田 そうなんですか。
16. K もどるんですよ。向こうが、こうでこうで、って言うから、あんたね、現状復帰だのって言うけども.、あれを現状復帰したってね、あんなとこ、誰も借りる人がいないんですよ。
17. 増田 なるほどね。
18. K あんなものね、あんな場所で。だから、僕、そのオーナーにね、こんなもの現状復帰っていったって、170万ぐらい、少なくてもかかるってわけですよね。
19. 増田 なるほど。
20. K それを300万ぐらいっていうから、K三郎、そんなもの、はいそうですかって言うはずがないんだからね。そんなもの、体験してるから。何を言ってるのよと、あんたね、現状復帰とかね、どこに金がかかったというならね、僕は県のほうへ行って話するよと。
21. 増田 なるほど、なるほど。
22. K 不当な請求することはできないよと。私は、弁護士じゃないけども、へたな弁護士よりは詳しいと。なにやってんだと。そんな計算はダメだと。俺の計算でいくと130万ぐらい返るんだと、わかりますって言ったの。
23. 増田 なるほど。
24. K それだったらね、じゃあ、すぐにこれ、私のほうも、向こうも弁護士と相談するって言ってましたよ。
25. 増田 あー、なるほど。まあ、それは、あの、返る返らないはべつとしてですね、まあ、あの、先生のほうはね、そういうのはね、あんたが払ったんじゃないんだからね、あんた、もらうわけにはいかないよって言ってました。
26. K もらったら大変なことになる。もらったら、Hから何を言われるかわからない。
27. 増田 そうそう、そうそう。そう言っときました。いずれにしてもですね、Kさん、いい人だからね、いっぺん、その、うちの味方なんだからね、まあ、いろいろ、今後のこともあるから、ぜひ相談したいと、そういうことを言ってました。それで、わかったと。Kさんのほうへ僕から電話してね、まあ、いっぺん、あの、この前、ぜんぶいろんな説明をしてもらったから、もういっぺん、先生のほうへ説明してくださいよと。で、ひじょうに話のわかる方なんですよ。正直いいまして、法律家でありながらね、まあ、そう事情ならね。そりゃあ、こういうふうにやらにゃいかんだろとか、わりとね、その、頭のやわらかい方なんですよ。法律一点張りじゃない。


ここまでの会話の中で、増田氏が「先生のほうはね、そういうのはね、あんたが払ったんじゃないんだからね」(25.)と話しているように、この当時に「プレジデント・クラブ」の賃貸契約上の揉め事を、佐藤弁護士にも相談されていたことが分かります。

私は、「アサダ」が誰なのか思い出しましたので、直ぐに本人を探しました。「プレジデント・クラブ」に納めていたリース物件の中で完済されていない物について、H氏から「サンラ出版」を引き継いだ増田氏に対し、買い取りを求めていた記憶があったからです。
本人に聞けば、「そのアサダさんの件もね、ほかの件もね。まあ、あのう、妥当なものは払えばいいんだしね」(1.)という増田氏の言葉が、リース物件の買取要求のことについて話していたことが確認できると思いました。
連絡先も分からず、複数の知り合いに聞きましたが、誰も下の名前すら知りません。かろうじて心当たりがあると言った知人に、連絡が取れたら、私に電話をかけて貰えるように頼んでおいたのですが、「アサダ」は直ぐには見つかりませんでした。
そこで、私は、N氏に電話をかけました。奥さんが電話に出られましたが、N氏本人は不在であったため、直ぐには連絡が取れませんでした。
N氏が「サンラ出版」に在職中、H氏から頼まれて「プレジデント・クラブ」の設備を揃える為に、クレジット会社とのリース契約に名義を貸していたことは前述した通りです。リース物件の一部について、N氏も「アサダ」から未払い分の清算を求められたことを聞いておりました。
私は、平成15年当時、「プレジデント・クラブ」の整理については、増田氏(サンラ出版)からだけでなく、N氏からも相談を受けていたのです。「アサダ」が「サンラ出版」に買い取りを求め、N氏が支払いを迫られていたリース料については、いずれも、私が仲裁することで解決しております。「サンラ出版」に対して「アサダ」が買い取りを求めていた物件については、私は増田氏に「最悪の場合は、私が買い取ってでも、ちゃんと処理します。プレジデント・クラブの件で迷惑はかけません」と約束をしました。また、N氏に対しても、同様の約束をしています。「アサダ」の件は、「自分が買い取る」というのは、自信を示そうとする「言葉の綾」であり、本音は勿論、出来れば自腹は切りたくありません。
結局、「アサダ」には1円も支払うこと無く、品物を引き取って貰いました。もともと「アサダ」は、中古品を持ち込んでいたらしく、代金を請求できる価値の無い物だったのです。そして、N氏の問題については、私は、H氏の母親であるHH氏に支払いをお願いすることにしました。

本年6月下旬になっても、N氏と連絡が取れなかったことから、私は、HH氏に電話をかけました。平成15年当時に、「プレジデント・クラブ」の整理に奔走していたことを、HH氏に証明して頂きたかったのです。
HH氏は、N氏がクレジット会社から請求されていた月々の支払いを、子息のH氏に代わって、最後まで払い終えて下さっていました。そして、N氏との間で遣り取りをした手紙の全てと、支払った送金伝票を几帳面に纏めて保管されていたのです。それを証拠としてお借りしております。
N氏が、平成15年10月(9日着)に簡易書留で、HH氏宛に送った手紙が【資料10】です。この(№1)には、「すでにK様からお聞きと存知ますが、K様ともご相談しお手紙にしました」とした上で、60回払いのうち、残った半分位の支払いを、HH氏にお願いしていることが分かります。
そして、完済されたHH氏は、平成18年5月26日にN氏へ宛てて「御礼状」を送っておられました。
 これらの手紙からも、N氏の誠実で善良なお人柄がお分かり頂けると思います。無軌道なH氏に翻弄され、迷惑を蒙っていた立場の人であり、佐藤弁護士の「詐欺や恐喝をした」とした悪質な「作り話」は許し難いのです。

N氏と連絡が取れたのは、本年6月26日のことでした。話を聞いてみると、「アサダ」と顔を合わせてはいないそうですが、平成15年2月頃に「プレジデント・クラブ」の件で、「アサダ」が斡旋したリース物件の揉め事があったことをご存知です。陳述書を書いて下さるとのことですので、N氏を大野弁護士にご紹介しました。
私は、H氏から貰っていた「サンラ出版」の株券は勿論、「アサダ」の株券を買い取り、それを増田氏らに売り付けようとしたなどいうことは一切ありません。自分の潔白を証明する為に、私は何日もかけて、方々に連絡を取り、5年以上も昔の記憶を辿りながら、必死で調べてきました。
ところが佐藤弁護士は、何ら裏付けも取らず、当事者に事情を聞きもせず、憶測と空想だけで、「原告準備書面4」(8)に自分に都合のよい虚偽の物語を作ってしまっているのです。

そこでKが考えついたのが、Hが無断で発行したサンラ出版の株券を善意の第三者を装って取得し、原告会社に高値で買い取るように要求することだった。Kが当時そのような行動に出ていたことは、Kテープの冒頭に、Kが、原告増田に、「アサダ」の株券は自分が買い取る旨一方的に告げていること(乙25号証5頁)からも明瞭である。
被告は、Kの株券買取の意図について、サンラ出版社が上場した暁には株価が上がることを見込んで、保有するつもりだったと思う旨供述した(被告37頁)。しかし、Hによって無効の株券が乱発されていたサンラ出版に上場の可能性などあろうはずもなく、Kの意図は、「アサダ」から株券を「サルベージ」するので、Kにそれなりの報酬を渡してほしいというものだったことは明瞭である。
また、Kの意図がそのようなものだったことを察知したからこそ、原告増田は、Kを味方と呼びつつ、佐藤と面談するように仕向けたのである(それが原告増田と佐藤の打合せの結果だったことは言うまでもない)。
そこで、佐藤は、面談したKに対し、Hの「共犯者」である疑いが濃厚で、告訴も辞さない旨述べ、株券を無償で交付するように強く求めた。その意味で、Kがそのときの佐藤の態度を「高飛車」だったと述懐したことは(K37頁)、あながち誤りではない。

私が、保有していた「サンラ出版」の株券は、平成13年8月以前にH氏から貰ったものであることは、前述した通りです。H氏が、株券を発行したのも、同年2月頃であろうことは、佐藤弁護士も承知している筈です。それを、平成15年2月当時に、「善意の第三者を装って取得し、原告会社に高値で買い取るように要求することだった」と断言する「作り話」を述べているのです。
その根拠とするのが、「Kテープ」の冒頭で、私が増田氏に「アサダ」の株券は自分が買い取る旨一方的に告げていること、としているのです。しかし、冒頭の「プレジデント・クラブ」に関する話題であり、原状復帰や備品の処理の問題で揉めていたことは、佐藤弁護士も増田氏から相談を受けていた筈です。
しかも、佐藤弁護士は、「サンラ出版」が上場するという「作り話」をされています。増田氏が上場すると宣伝して、約15億円を集めたのはサンラ・ワールド社ですよ。「サンラ出版」が上場するなどという話は、全くありませんでしたし、まず有り得ない話です。「被告調書」の37頁も確認しました。津田氏も、「増田氏は、サンラ・ワールド社が上場すると、おっしゃっていた」と述べており、「サンラ出版」が上場するなどと、一体誰が言ったというのでしょうか。これは、明らかに佐藤弁護士の「作り話」です。
その虚偽の話を基に、佐藤弁護士は「しかし、Hによって無効の株券が乱発されていたサンラ出版に上場の可能性などあろうはずもなく」と書いているのですから、佐藤弁護士の主張は、如何に根拠の無いものかが分かろうというものです。当然、その後に続く「Kの意図は、『アサダ』から株券を『サルベージ』するので、Kにそれなりの報酬を渡してほしいというものだったことは明瞭である」という下りも、憶測に虚構を交えた空論と言わざるを得ないのです。
以上の「作り話」の構想は、本訴訟の中で証拠提出された「Kテープ」や、作為的な誘導尋問等から得たヒントを継ぎ合わせて、創作したことは明白です。ところが、佐藤弁護士は、「また、Kの意図がそのようなものだったことを察知したからこそ、原告増田は、Kを味方と呼びつつ、佐藤と面談するように仕向けたのである」と、平成15年当時の話にこじつけているのです。

ここで佐藤弁護士は、何故「アサダ」とカタカナで書いているのでしょうか。それは、「アサダ」が何処の誰なのか、人物を特定できていないからです。
当の私でさえ、「アサダ」の苗字は、津田氏から「プレジデント・クラブ」のヒントを貰うまで思い出せませんでした。そして、「アサダ」を探して知人に当たっても、フルネームが分からなかったのです。「アサダ」の姓は、どのような漢字なのか知人に聞くと、「浅田」だと教えられ、そう思い込んでいました。
ところが、本年7月8日に、津田氏から「本当に、アサダの漢字はサンズイの浅と田の浅田で間違いないのですか」と電話で質問され、偶然に「アサダ」のフルネームを知ることが出来たのです。津田氏が言うには、「佐藤弁護士が裁判の中で出してきた大輪弁護士宛の『回答書』という書面に、『AN』という名前が出てくるんですが、まさか『アサダ』と同一人物ということはないのでしょうか」ということでしたから、私は直ぐに、あちこちの知人に電話をかけて聞き回りました。
その中の一人に、「アサダ」の名前を尋ねていたところ、突然、本人が電話に出たのです。たまたま、私が電話をかけた人物と一緒にいたらしく、「アサダ」は、「なんで、俺の名前を聞いているんだ。何の目的でやってるんだ」と怪訝な声で言いました。私が探していることを知りながら、警戒して連絡して来なかったのでしょう。訝しがる「アサダ」に事情を説明し、名前を聞き出しました。すると、「回答書」(甲17の1)「AN」という名であることが分かったのです。

佐藤弁護士は、平成15年3月10日に「回答書」(甲17の1)の2の(ご回答)で、「現に、私どもは、H氏との間で「5年後には2倍の額で買い戻す」との約束の下に、H氏に700万円を支払って、サンラ出版の株主になったと称するAN氏(以下、A氏)から、株式の買い戻しの要求を受けました」と書かれていました。しかも、「A氏が取得したと称する株券の一部(資料1-4)、N氏がH氏から譲り受けた株券の一部(資料1-5)を添付します」として、その時点で、A氏から既に株券を回収していることを意味する記述が有ります。
それが事実だったのであれば、何故、その約1ヶ月前の2月7日に私を呼び出した際に、「Kの意図は、『アサダ』から株券を『サルベージ』するので、Kにそれなりの報酬を渡してほしいというものだった」、「Kの意図がそのようなものだったことを察知した」と言うのでしょうか。ところが同文書には、私の名前は「ただし、K氏を通じて、H氏の手元にあった未使用の株券4枚を回収しましたので」と登場するだけで、A氏の話と結びつけられていません。しかも、同文書によれば、A氏は独自に買い戻しの要求したことになっており、Kが「サンラ出版」の上場を見込んでA氏の株券を買い取り、それを売りつけようとしたとする説とは、明らかに矛盾しています。
第一、それから5年余り後の「原告準備書面4」で、「アサダ」と「AN」が同一人物であることすら、佐藤弁護士は把握していないのです。「アサダ」と「AN」が別人であることを前提に述べられた同書面(8)は、さも事実であるかのように確信的に書かれていますが、全てが「架空の話」と言えます。
もし、「原告準備書面4」を書く前に、「アサダ」と「AN」が同一人だと分かっていれば、佐藤弁護士は違うストーリーを考えていたのかもしれません。しかし、嘘や「作り話」は、必ず何処かで綻びが出るのです。

A氏から名前を聞き出した電話で、佐藤弁護士が甲17の1で述べているように、H氏との間で「5年後には2倍の額で買い戻す」との約束の下に700万円を支払って、サンラ出版の株主になったと称し、増田氏らに株式の買い戻しの要求をしたことがあるのか質問しました。これについてA氏は、「700万円なんて、俺に、そんな金が有るわけが無い。買った覚えもなければ、サンラに買い戻しを要求したこともない」と否定しておりました。それが、必ずしも正直な回答とは、私も思ってはおりません。
もしかすると、「プレジデント・クラブ」の備品と合わせて、何処かで入手した株券の買い取りを求めた可能性もあるかも知れませんが、佐藤弁護士の甲17の1の主張にも疑いがあります。


12.結び

以上、記憶だけに頼らず、1ヶ月近くに渡り、出来る限りの調査を重ねて、私は自分の主張が正しいことを証明する為の努力をしました。
本来、私が証明すべきは、H氏が高津警察署へ出頭する前に、氏の口止めを佐藤弁護士から依頼されたか否かという、たった一つの真実についてのみ筈でした。
ところが佐藤弁護士は、事実を隠そうとして、余りにも多くの嘘を吐いています。私と津田氏に対する尋問や「原告準備書面4」等にみる佐藤弁護士の主張は、余りにも悪意に満ちた虚偽に溢れており、その不正直さに強い憤りを感じます。
佐藤弁護士の虚偽や捏造に一つ一つ反論して行きますと、きりがない為、此れをもって筆を置くこととします。しかし、どうしてもご理解頂きたいのは、私は飽くまで証人として真実を述べたに過ぎず、本訴訟において何ら義務も利害もない者です。その私が、自らの証言の正しさを証明する為に努力を惜しまなかったのは、弁護士という立場を悪用した不正義が許せない一念からであります。

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