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2009/01/13

巨額ファンドを食いつぶした江尻ファミリーの責任

『サンラ・ワールド社』(江尻眞理子社長)が、カリスマ役に仕立てた増田俊男氏をを看板に集客し、「海外投資」を名目とした資金集めを開始したのは'99年のことだ。

当初の商品には、外国ファンドの「MGI」や「ヘクラース・エンタテインメント社」などの米国未公開株のほか、サンラ・ワールド社のグループ会社としてパラオ共和国に設立された『パラオ・ゴルフ社』(PGI)があった。それらの案件への投資を名目に、'99年にサンラ・ワールド社が国内の一般投資家から集めた資金は推計約30億円だ。この集金の成功を反映してか、前年には4000万円ほどだったサンラ・ワールド社の売上高も一気に1ケタ増え、'99年には4億円近くのの売上高を計上している。

眞理子社長と、その婿の増田氏ら〝江尻ファミリー〟の金遣いが目だって荒くなりだしたのは、ちょうどそのころからだ。

'00年には『サンラ出版』を設立し、月刊雑誌「資本の意志」(のちに『力の意志』に改題)の出版をはじめた。この雑誌は、'08年1月に廃刊となるまで毎年数千万円の赤字を出していたといわれているが、初年度は江尻ファミリーが1億円ほどの穴埋めを行ったとされる。サンラ・ワールド社が帝国ホテルに事務所を構えたのも、このころだ。帝国ホテル事務所は、1000万円を超える敷金を含めて、贅沢な内装と調度品などに数千万円の資金が投じられた。

この時期、当時は休眠中だった社団法人『中小企業技術振興協会』(中技振)を江尻ファミリーが数千万円で買収したという情報もある。信用づけの看板に利用する目的だったとされるが、増田氏と江尻氏が理事に推薦した人物が巨額詐欺事件で逮捕されたことから、江尻ファミリーは中技振から手を引いたのだという。

大金が動いたのは、ビジネスの投資だけではない。このころから、すでに江尻夫婦の個人的な金満ぶりも尋常ではなくなっていた。年がら年中、旅客機はファーストクラス、宿泊は超一流ホテルという豪華な外遊に興じるようになった。眞理子社長は3000万円といわれる超高価な指輪を見せびらかし、夫婦そろって高級ワインを愛飲。さらに、江尻夫婦が数億円を使って、ハワイのカハラビーチに超高級コンドミニアムを購入したとされるのが'01年だ。その浪費ぶりはは、たかだか3億円前後の年商しかなかった中小企業主としては、分不相応といわざるを得ない。

Sunra_fund002 このグラフは、サンラ・ワールド社が募集・勧誘してきたファンドの集金額と、同社の売上利益の推移を比較したものだ。国内の『サンラ・ワールド投資事業有限責任組合』などのほか、ドル建てで海外送金されたファンドは、当時のレートで円に換算した。また、入手できた資料のみをベースに概算しているため、一部に不正確な部分もあることをあらかじめ承知してもらいたい。

グラフをみると、江尻ファミリーによる資金集めは、'01年から'02年にかけてが最大のピークだったことがわかる。このころは、江尻ファミリーの国内での投資活動も活発になった時期だった。

'01年10月、『アーク・アセット・マネジメント社』(資本金8000万円)の前身となる『サンラ・コミュニケーションズ社』を設立。同年11月には、帝国ホテル事務所の住所に、眞理子氏と増田氏を代表取締役に『サンラ・リゾート社』(資本金1000万円)なる会社を設立する。

Eziri 『サンラ・リゾート社』は一時期、サンラ・ワールド社の当時の副社長で、眞理子氏の実弟の徳照氏が経営を任されて社員を雇い、〝商売ゴッコ〟が行われていたことがあったようだ。しかし、結果は1億円ほどの資金を食いつぶしただけで、ほとんど実態のないまま1年程度で消滅してしまっていたことが、関係者の証言からあきらかになっている。一方、アーク・アセット・マネジメント社は、社長の徳照氏が'07年に失脚。その後、同社は昨年に身売りして、江尻ファミリーの会社ではなくなった。

徳照氏はサンラ・ワールド社のグループ会社のほかに、複数の法人を買収し、その役員や社長を務めていた。そのなかの1社が、'07年に13億6000万円の負債を抱えて倒産した『あおば出版』である。

徳照氏の浪費癖も、姉夫婦に負けず劣らずだった。イタリア製の超高級外車を乗り回し、お気に入りのママのいる飲み屋に入り浸りで、「ろくに出社もしなかった」と不満を漏らしていた社員もいる。放蕩三昧のはてに、徳照氏はいくつもの会社を食いつぶしてしまったのだ。

Pg007 この画像は、'05年度のサンラ・ワールド社「営業報告書」の一部だ。同年の売上高は約8億円が計上されているが、通信交通費を8600万円も使っている。前期の'04年では売上の2割近くという、異常に高い比率を占めていた。それが、江尻夫婦の外遊費用なのだろう。サンラ・ワールド社では、投資顧問事業部が唯一の黒字部門だったという関係者もいる。その稼ぎである投資顧問料が、江尻夫婦の〝海外出張〟で使い果たされて、経営が成り立つとは思えない。

出資者が海外送金した「投資金」の一部を還流させ、海外投資ファンドの手数料や成功報酬などの名目で、サンラ・ワールド社に売上として計上されていたのだろう。しかし、はたしてそれだけで、江尻ファミリーの豪勢な生活資金や高額不動産の購入費用、企業買収の資金などをまかなえたのだろうか。はなはだ疑問だ。

当ブログは今後も、江尻ファミリーによるファンド出資金の私的流用疑惑について追及をつづける。

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