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2009/10/28

暴力団恐喝事件の被害者威迫で弁護士に求刑1年

2 5代目共政会の守屋輯(写真)会長が、解体業者にあいさつ料を要求したとされる恐喝事件(公判中)の被害者に対し、被害申告をしないよう迫ったとして証人威迫罪に問われた関元隆弁護士(広島弁護士会:登録番号11802)の差し戻し審で、きのう検察側が懲役1年を求刑した。

関元弁護士は1審判決で無罪を言い渡されていたが、昨年6月に広島高裁が無罪判決を破棄。広島地裁に審理が差し戻されていた。

5代目共政会は、広島市内に本拠を置く指定暴力団。300人余りの構成員を擁するとされる。

弁護人は依頼者以外のものに対し,驚き,苦しみ,災厄,破壊をもたらそうとも介意すべきではありません。否,弁護人が愛国者として負担する国家に対する義務をも必要あれば風に吹きとばし,依頼者保護のため国家を混乱に陥れることも,それがもし不幸にして彼の運命だとしたら,結果を顧みることなしに,続けなければならないのであります。

佐藤博史著『刑事弁護の技術と倫理』(有斐閣刊)より

〔関連記事〕「暴力団員との交際で倫理観が鈍麻していた」と弁護士に実刑判決

〔関連記事〕弁護士の「誠実義務」

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〔関連記事〕〝嫌がらせ訴訟〟を起こして墓穴を掘った増田俊男氏らの敗訴確定

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2009/10/22

増田俊男氏〔ゴーストライター裁判〕で尋問期日が決まる

増田俊男氏が当ブログの「増田氏の著書がゴーストライターの代筆によるもの」とした記事について、管理者の津田哲也を相手に1100万円の損害賠償などを求めた裁判で、きのう原告(増田氏)本人の尋問期日が決まった。

期日 2010年1月15日(金)午後1時30分
場所 東京地方裁判所 708号法廷

この裁判で、増田氏に対する尋問は7月24日に行われる予定になっていたが、期日の直前になって原告代理人(当時)の佐藤博史弁護士らが<期日変更上申書>を提出。そのため尋問期日は10月2日に変更されたが、佐藤弁護士らが7月末日に増田氏側の代理人を辞任したことで、弁護士の引継ぎを理由に再度の延期となっていた。

増田氏が『サンラ・ワールド社』らとともに出資者から訴えられた裁判は十数件が係争中だが、これも佐藤弁護士らの辞任によって期日の延期が相次ぎ、そのほとんどは来月から弁論もしくは弁論準備が再開される予定だ。

206号法廷=足利事件再審初公判

View8581290 再審初公判が開かれた、宇都宮地裁別館206号法廷(21日午後、代表撮影)。佐藤裁判長は弁護側が求めた裁判所による謝罪について「公平中立に臨みたいと考えており、最終的な判決の際に姿勢を示したい」と述べた
【時事通信社】

増田氏側の後任の弁護士が訴訟の引き継ぎに追われる一方、7年ものあいだ務めつづけてきたサンラ・ワールド社の顧問を辞任した佐藤弁護士は、きのう開かれた<足利事件>の再審初公判では弁護団の先頭に立ち、メディアの脚光を浴びた。

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2009/10/20

〔足利事件〕あす再審初公判

<足利事件>の再審初公判が、あす宇都宮地裁で開かれる。

Utsunomiya090808 再審を「灰色の無罪」としないためには、冤罪をまねいた原因を解明するだけでなく、廉潔で人徳のある弁護士が先頭に立つことも必要だろう。

足利事件弁護団の渋川弁護士 がんと闘い再審へ〔下野新聞〕

(10月20日 05:00)

 足利事件で再審無罪が確実な菅家利和さん(63)の再審公判に、がんと闘いながら臨む弁護団の一員がいる。元県弁護士会会長の渋川孝夫弁護士(59)。無期懲役囚だった菅家さんがDNA型再鑑定の不一致で釈放後の7月、血液のがん「悪性リンパ腫」と判明。抗がん剤治療で入院した8月には外出許可を得て宇都宮地裁、宇都宮地検との三者協議に参加した。治療を続ける渋川弁護士は「菅家さんが望む再審公判となるよう全力を尽くし、がんとの闘いも制したい」と決意を新たにしている。

 「のどに痛みが走る。扁桃炎かな」

 体の異変に気付いたのは4月ごろ。間もなく宇都宮市内の病院で耳鼻咽喉科の医師から首のリンパ節の腫れを指摘され、同じ病院の専門医を受診。精密検査を終えた7月、悪性リンパ腫と診断された。「なぜ私ががんに、と正直思った。それも、重要な再審公判を前にして…」

 渋川弁護士は2001年5月、日弁連が足利事件の再審支援を決めた際に澤田雄二弁護士(県弁護士会)と弁護団に加わった。

 「日弁連から『地元の弁護士も』と要請があり、県弁護士会から推薦された。最初は戸惑ったが、だれかがやらないといけない」

 事件の裁判記録を読み込むうち、菅家さんの「自白」と客観証拠の矛盾に疑問が募った。無期懲役囚として服役中だった菅家さんとも数回面会し「あんな事件を起こした人と思えない」。無罪の心証を固め弁護活動に携わった。

 菅家さんが釈放された6月以降、検査や体調不良のため弁護団会議と会見を欠席せざるを得なくなった。抗がん剤治療を受けるため8月上旬から9月下旬まで入院し、現在も3週間に1度のペースで抗がん剤の点滴を受けている。副作用は強烈だ。

 「生死を見つめる中で人生観が変わった。希望を見いだせなかった菅家さんがどれほどつらい思いをしてきたのか、病気になってあらためて痛感した」

 発症後、仕事量は減らしたが、現在はリンパ節の腫れも引き治療の効果が出てきた。21日の再審初公判は、菅家さんや主任弁護人の佐藤博史弁護士らと法廷に入る予定だ。

 「足利事件の過ちを繰り返さないために、地裁は再審公判で原因を明らかにする訴訟指揮をすべきだ。それが司法の信頼回復につながる」。自身の病気も克服するような強い口調で渋川弁護士は訴えた。

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2009/10/15

〔光市母子殺害事件〕実名ルポ本『福田君を殺して何になる』が出版差し止めを申し立てられた本当の理由

Hukuda001 <光市母子殺害事件>で死刑判決を受け、上告中の被告男性(28歳)の実名や顔写真などを掲載した単行本『福田君を殺して何になる』(インシデンツ刊)が、出版の差し止めを求められた仮処分申請の第1回審尋が13日、広島地裁であった。答弁書の準備が間に合わないことを理由に、著者と出版元は欠席。19日に開かれる第2回目の審尋で主張する予定だという。

仮処分の申立人は、本書に実名を記載され、タイトルにもなっている<福田君>だ。その代理人となった弁護団の本田兆司弁護士は、6日に広島市内で開いた記者会見で、「元少年は著者と接見した際、『事前チェックをした上で、場合によっては実名の記載を了解するかもしれない』と告げたが、その約束は守られていない」と述べた。しかし一方、おM8531413 なじ日に東京都内で会見した著者の増田美智子氏と出版元『インシデンツ』代表の寺澤有氏は、「今年3月に接見した際に、本人から実名掲載の承諾を得ている」として、弁護団の行為について「報道の自由に対する挑戦だ」と批判した。双方の言い分は、真っ向から食い違っている。

出版差し止めを求める法的根拠はいうまでもなく、少年(事件当時)事件の実名報道を禁じた少年法である。『福田君を殺して何になる』出版をめぐるメディアの報道も、その論調は、少年法の規制に反した実名を掲載した出版社側に対して批判的だ。

しかし、報道された記者会見での両者間の主張からは、実名表記の是非についての争いがみえてこない。とくに弁護団の説明は、実名での出版そのものに意義を唱えるのではなく、「事前チェックの約束違反」ばかりを問題にしているように聞こえる。

そのような〝約束事〟はあったのだろうか。出版元代表の寺澤氏に聞いてみた。

「(約束は)していません。それに、事前チェックを求めてきたのは福田君本人ではなく、彼の弁護士です。報道で『福田君を殺して何になる』が出版されることを知った本田弁護士が、電話で問い合わせてきました。だから今月4日の日曜日に、わざわざ広島まで足を運んで趣旨を説明したんです。すると本田弁護士は『出版前にゲラ刷りを見せろ』と要求する。『それはできない』と断ったら、『事前に内容をチェックさせないのなら、出版の差し止めを申し立てる』と言われたんです。『そのような脅しに応じるわけにはいかない』と、私は事前チェックの要求をきっぱりと断って帰京しています」

<福田君>の弁護団が、出版差し止めの仮処分を申し立てたのは、その翌日のことだった。寺澤氏の話が事実だとすれば、〝事前検閲〟に応じなかったことに対する報復ともとれる仮処分申請だが、はたしてそれは<福田君>の意思を反映したものだったのだろうか。その答えは、本書を紐解けば見えてくる。

面会たのしみにしてるよ。あけとくから。でもお金かかるじゃん。どうしようか。美智子さん 広島に知人いる? いなかったら、ぼくの方でがんばってみるよ。とまる所とか。

Hukuda 本の冒頭に掲載された<福田君>から著者の増田氏に宛てた手紙には、みずから積極的に面会に誘うメッセージが記されていた。この手紙をきっかけに、増田氏は面会取材を望むようになり、<福田君>と文通をはじめる。

ところが、最初の手紙から約ひと月後、彼女のもとへ<福田君>の弁護団長の本田弁護士から一通の封書が届く。その書面には、<福田君の依頼を受けて>と前置きをして、こう書かれていた。

福田君は、貴方の福田君への面会の申出をお断りします。また、福田君及び弁護団は、今後、貴方から福田君へ手紙を出すことも行わないように申入れます。

増田氏に対して好意を示し、<面会たのしみにしてるよ>と手紙に書いた人物が、唐突に「面会と文通の拒否」を弁護士に依頼するとは考えにくい。事実、本田弁護士が通知した以降に、増田氏は25回も<福田君>と接見しているのである。

このエピソードをはじめ、本書の6章「弁護士」には、弁護団による徹底した取材拒否と<福田君>との交通の遮断に遭った取材の経緯が書かれていた。そして同章は、こう締めくくられている。

取材拒否や今枝弁護士解任で弁護団が守ろうとしているのは、福田君ではない。とにかく他人から批判されたくないという彼ら自身なのである。

<福田君>の弁護団が本書の〝事前検閲〟を求めた理由は、この部分にあったのではないだろうか。

<福田君>を面会取材して報道したメディアが、弁護団から制裁的な措置をとられたことは過去にもあった。

'08年4月22日、広島高裁が死刑判決を下した差し戻し控訴審判決後に開いた記者会見で、弁護団は日本テレビと同系列局の広島テレビの出席を拒否。会見場から締め出されたNNN系列局だけが、会見の放送ができないという異常な事態となった。

その理由は、広島テレビが判決前日の4月21日、広島拘置所に収監されていた<福田君>と接見。その取材の直後、同局は弁護団から放送前に取材内容を教えるように求められ、その要求に応じない場合は記者会見への出席を拒否する旨を告げられていた。しかし、広島テレビ側は、放送前に取材内容を第三者に伝えることは取材倫理に反する、などとして弁護団の要求を拒否。その結果、会見場の〝出入禁止〟とされたのだ。

この件では、日本テレビと広島テレビが、「正当な報道活動に対する重大な侵害行為」とする抗議文を弁護団宛に送っている。

猛烈なバッシングの嵐に晒された経験のある弁護団だけに、マスメディアを警戒し、取材活動に過敏になるのも理解できなくはない。また、世間から批判されることを覚悟で、決しての割の合わない凶悪事件の加害者の弁護人を引き受けた勇気は評価されるべきだろう。しかし、ジャーナリストやメディアの取材・報道の自由を不当に制限するのでは、国家権力が行う言論統制や情報操作と、やっていることは同じではないのか。

実名報道には賛否両論あるだろうが、「安易に(実名を出すことの)一線越えた」と批判する前に、まず本書を一読するべきだろう。

「インシデンツ」ウェブサイト

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2009/10/01

〔足利事件〕講演で佐藤博史弁護士「取材謝礼」をめぐり記者と激烈口論

マスコミは権力の手先となって暴走した。報道機関の目は節穴だ──。

Id00001060_img1bbb きょう、<マスコミ倫理懇談会全国協議会>の第53回全国大会が松山市で始まった。新聞、テレビ、通信社などのメディア関係者ら300人余りが参加して、「変容する時代にメディアの原点を問う」をメインテーマに、あすまでの2日間にわたって討論する。

この大会の会場となった松山全日空ホテルで、開催前日の9月30日に『サンラ・ワールド社』元顧問の佐藤博史弁護士が講演を行った。演題は「足利事件と報道の責任」。冒頭の辛辣なメディア批判は、その講演のなかで佐藤弁護士が述べたものだった。

確かに、菅家利和氏が逮捕された当時の<足利事件>報道には、メディアが反省すべき点は多分にある。とはいえ、批判を受けた相手が相手だけに、不服に思った記者も少なからずいたに違いない。

佐藤弁護士は、詐欺まがいの商法で巨額の資金を集めたサンラ・ワールド社の手先となって暴走した人物だ。同社の代理人として、恫喝や虚偽に満ちたプロパガンダを繰り返し、詐欺的商法の助長や暴言・暴行などを理由に、多数の懲戒請求を所属する弁護士会に申し立てられている。

そんな佐藤弁護士が、松山全日空ホテルでの晴れ舞台を終え、演台を降りたときのことだ。<足利事件>の弁護側広報を仕切る佐藤弁護士には、当然のように取材陣が群がる。そのなかのひとりの記者が、事件取材で謝礼の支払いを要求することについて、佐藤弁護士を鋭く批判した。

すると佐藤弁護士の顔面は、みるみるうちに赤く染まる。そして〝爆怒〟した。

協力してやっているんだから、謝礼をもらうのは当たり前だ!

激昂した佐藤弁護士と、それに食いさがる記者。怒声が飛び交う大舌戦を目の当たりにした大勢のメディア関係者は、講演の趣旨とは違った意味での「足利事件と報道の責任」を認識したことだろう。

<足利事件>の取材謝礼をめぐっては、以前から関係者のあいだで問題視されていた。取材対象者に謝礼を支払うことは、佐藤弁護士が主張するような「当たり前」ではない。報道倫理上、公正・公平性を維持するために、当事者や関係者などに謝礼金を支払わないことが原則とされている。

<マスコミに強い弁護士>を自称する佐藤弁護士なら、その原則を承知していて然るべきはずだ。それでも、あえて金銭の支払いを受けているのだとすれば、メディアの中立的な観点を歪ませる行為といえる。

また佐藤弁護士が、自分の気に食わない態度をとった記者に向かって、「オマエの社にはネタをやらん」という発言をした、という噂もたびたび聞こえてくる。

<足利事件>でも暴走する兆しをみせている弁護士が、大上段にかまえてメディア批判をしたのだから、反発する記者がいたのも当然のことだ。しかし、それでも新聞は、まだ佐藤弁護士の実像を報じることはない。

佐藤弁護士が足利事件報道を批判〔下野新聞〕

松山で、佐藤弁護士が報道記者と壮絶バトルを展開したその日、サンラ・ワールド社が運営するウェブサイトから<法務>のページが削除されている。<法務>のページとは、サンラ・ワールド社の詐欺まがい商法の最前線となる顧客管理の窓口に設けられ、おもに佐藤弁護士が執筆を担当していた〝デマ広報〟のコーナーだった。

菅家氏が釈放されたことで、佐藤弁護士が「正義の弁護士」として大ブレイクした直後の6月10日を最後に、<法務>のページは更新されなくなっていた。その翌月には、佐藤弁護士は7年ものあいだ精励してきたサンラ・ワールド社の顧問と代理人を辞任。<法務>のページは、その後も更新されないままウェブ上で公開されていたが、きのうになって俄かに削除されたのだ。

「正義の弁護士」として名声を博したいまの佐藤弁護士にとって、〝恥ずかしい過去〟がぎっしり詰まった<法務>のページは、サンラ・ワールド社のウェブサイトからは消えた。が、保存しておいたファイルは下のリンクからダウンロードできる。

「sunraworld_com09.06.10.mht」をダウンロード

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〔サンラ裁判速報〕ゴーストライター裁判「増田俊男」尋問期日が延期

10月2日に開かれる予定だった<ゴーストライター裁判>の口頭弁論が、原告の増田俊男氏側の都合により延期となった.。

増田氏の訴訟代理人だった佐藤博史弁護士が、7月末日に辞任しており、きょう後任の弁護士の受任が東京地裁に届けられた。引継ぎのため、あすの弁論は中止される。

後任の原告訴訟代理人は、木村裕弁護士と荻山剛弁護士。

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