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2009/10/20

〔足利事件〕あす再審初公判

<足利事件>の再審初公判が、あす宇都宮地裁で開かれる。

Utsunomiya090808 再審を「灰色の無罪」としないためには、冤罪をまねいた原因を解明するだけでなく、廉潔で人徳のある弁護士が先頭に立つことも必要だろう。

足利事件弁護団の渋川弁護士 がんと闘い再審へ〔下野新聞〕

(10月20日 05:00)

 足利事件で再審無罪が確実な菅家利和さん(63)の再審公判に、がんと闘いながら臨む弁護団の一員がいる。元県弁護士会会長の渋川孝夫弁護士(59)。無期懲役囚だった菅家さんがDNA型再鑑定の不一致で釈放後の7月、血液のがん「悪性リンパ腫」と判明。抗がん剤治療で入院した8月には外出許可を得て宇都宮地裁、宇都宮地検との三者協議に参加した。治療を続ける渋川弁護士は「菅家さんが望む再審公判となるよう全力を尽くし、がんとの闘いも制したい」と決意を新たにしている。

 「のどに痛みが走る。扁桃炎かな」

 体の異変に気付いたのは4月ごろ。間もなく宇都宮市内の病院で耳鼻咽喉科の医師から首のリンパ節の腫れを指摘され、同じ病院の専門医を受診。精密検査を終えた7月、悪性リンパ腫と診断された。「なぜ私ががんに、と正直思った。それも、重要な再審公判を前にして…」

 渋川弁護士は2001年5月、日弁連が足利事件の再審支援を決めた際に澤田雄二弁護士(県弁護士会)と弁護団に加わった。

 「日弁連から『地元の弁護士も』と要請があり、県弁護士会から推薦された。最初は戸惑ったが、だれかがやらないといけない」

 事件の裁判記録を読み込むうち、菅家さんの「自白」と客観証拠の矛盾に疑問が募った。無期懲役囚として服役中だった菅家さんとも数回面会し「あんな事件を起こした人と思えない」。無罪の心証を固め弁護活動に携わった。

 菅家さんが釈放された6月以降、検査や体調不良のため弁護団会議と会見を欠席せざるを得なくなった。抗がん剤治療を受けるため8月上旬から9月下旬まで入院し、現在も3週間に1度のペースで抗がん剤の点滴を受けている。副作用は強烈だ。

 「生死を見つめる中で人生観が変わった。希望を見いだせなかった菅家さんがどれほどつらい思いをしてきたのか、病気になってあらためて痛感した」

 発症後、仕事量は減らしたが、現在はリンパ節の腫れも引き治療の効果が出てきた。21日の再審初公判は、菅家さんや主任弁護人の佐藤博史弁護士らと法廷に入る予定だ。

 「足利事件の過ちを繰り返さないために、地裁は再審公判で原因を明らかにする訴訟指揮をすべきだ。それが司法の信頼回復につながる」。自身の病気も克服するような強い口調で渋川弁護士は訴えた。

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