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2010/03/25

〔足利事件〕無罪判決と〔横浜事件〕報告集会で「サンラ・ワールド社」元顧問弁護士〝背水の陣

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あす午前10時、<足利事件>再審の判決が宇都宮地裁で言い渡される予定だ。

無罪判決は確実とされ、検察側は上訴放棄をする見込み。早ければ、あす菅家利和氏の無罪が確定する。

その翌日の27日、別の人権事件のイベントが「全水道会館」(東京都文京区)で開催される。先月4日に横浜地裁が刑事補償決定を出し、事実上の冤罪事件との判断を示した<横浜事件>の集会だ。

同事件の遺族や弁護団が、これまでの活動を振り返って報告するという。

<横浜事件>は、戦時下で最大といわれた言論弾圧事件。60名以上の新聞記者や雑誌編集者らが、当時の特高警察(神奈川県警察部特高課)に治安維持法違反容疑で逮捕され、有罪判決を受た。'86年以降、元被告と遺族が4度にわたって再審請求したが、'08年'09年に有罪か無罪かを判断せずに裁判を打ち切る「免訴」判決が確定。しかし、今年2月、刑事補償決定で横浜地裁が実質的な無罪を認定する。

<足利事件>とは、発生した時代や事件の質は異なる<横浜事件>だが、ともに権力の暴走がまねいた冤罪だ。そして、もうひとつ、両事件には共通する点がある。<横浜事件>は、菅家氏の主任弁護人の佐藤博史弁護士が手がけた再審事件だった。

27日に開かれる<横浜事件>の報告集会では、佐藤弁護士は刑事補償決定の歴史的な意味について演説するという。

2月の<横浜事件>の刑事補償決定に次いで、あすは<足利事件>の再審で無罪判決を勝ち取るであろう佐藤弁護士は、再び〝正義のヒーロー〟として持てはやされるのだろうか。しかし、佐藤弁護士には、2つの冤罪事件での栄光の陰に隠された〝ウラの顔〟がある。

<横浜事件>で刑事補償決定があった前日の2月3日、警視庁生活経済課が『サンラ・ワールド社』に対し、金融商品取引法違反の疑いで強制捜査に入った。

サンラ・ワールド社は、「時事評論家」の増田俊男氏が実質経営し、'99年頃から海外への投資を名目に200億円を超える資金を不正に集めてきた会社。佐藤弁護士は'02年から昨年7月までの7年間、同社の顧問や代理人を務めていた。その在任中に、サンラ・ワールド社や増田氏らを批判する記事を書いたライターに対しては、嫌がらせ訴訟を起こして言論封じをはかる。また、同社らに返金や投資の解約を求めた被害者や、その代理人の弁護士を恫喝するなどして、不正なファンドの資金集めを助長してきた佐藤弁護士。批判者や捜査機関から保護する見返りに、サンラ・ワールド社側から受け取った〝みかじめ料〟は、着手金や報酬などの名目で約2億円にのぼる。その結果、不正ファンドの被害は拡大した。

しかも佐藤弁護士は、顧問を辞任する8カ月ほど前から、未払い報酬の催促などをめぐってサンラ・ワールド社とも対立している。その内紛のなかで、威迫行為を繰り返した佐藤弁護士が〝脅し文句〟に利用したのが、<足利事件>と<横浜事件>だった。

'09年1月1日に、佐藤弁護士が増田氏へ送りつけたメールには、こう書かれていた。

いわんや,サンラには「刑事専門弁護士である」「最強の」佐藤が付いているわけですから,津田の一方的な情報に基づいて,(警視庁が)間違った判断を下せば,とんでもないことになることは分かっています。
 横浜事件も足利事件も,警察の捜査はもとより,検察官の起訴,裁判所の判決が間違っていたことを明らかにする「再審」事件で,刑事事件の中では,もっとも難しい事件であることはご存知だと思います。

【関連記事】[最強の刑事専門弁護士」を自称する佐藤博史弁護士〔足利事件・横浜事件〕をダシにした「捜査

ようするに、<足利事件>と<横浜事件>を手がける最強の弁護士がついているから、警視庁はサンラ・ワールド社に手出しができない。もしも自分が辞任したら、増田氏らはブタ箱へ行くことになるぞ、と暗に脅していたわけだ。

その予言は、たまたま現実のものとなりつつある。佐藤弁護士が去った半年後、サンラ・ワールド社は強制捜査を受けた。そして、警視庁は現在、詐欺罪での立件を視野にいれて<サンラ・ワールド事件>の捜査を進めているという。

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増田氏ほか、サンラ・ワールド社の経営者や社員らの取り調べがつづいているが、その供述は〝最強の弁護士〟にとっても内心は脅威のはず。<足利事件>と<横浜事件>でみせる佐藤弁護士の過剰なまでのマスメディアへの露出や、正義を振りかざすパフォーマンスは、自己防衛のための威嚇の意図があるのかもしれない。

ともあれ、<足利事件>と<横浜事件>という2つの冤罪事件の決着と、同時期に捜査のメスが入った<サンラ・ワールド事件>の行方に注目したい。

全水道会館(JR水道橋駅東口下車徒歩2分)

東京都文京区本郷1-4-1

午後1時30分~4時(資料代500円)

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