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2010/08/31

〔増田俊男vs.佐藤博史〕投資被害者は「蚊帳の外」の泥仕合

「佐藤と熊谷にやられました。完全にだまされました」

6月に開かれた〈サンラ商法被害者連絡会〉の集会における増田俊男氏の発言は、出席者をあきれさせた。

増田俊男の説明会(サンラ商法被害者連絡会)YouTube

「熊谷」とは、2月に警視庁から金商法(金融商品取引法)違反の疑いで強制捜査を受けたのちに、『サンラ・ワールド社』を退職した女性社員のこと。彼女も自宅を捜索され、増田氏らとともに金商法違反の被疑者とされている。とはいえ、よりによって元の使用人に責任転嫁をしては、男を下げるだけだろう。

Sanrakomon

だが、増田氏が名を挙げたもう一方の人物には、「やられた」とするそれなりの理由がある。「佐藤」とは、第2東京弁護士会に所属する佐藤博史弁護士(新東京総合法律事務所)。'02年8月から'09年7月までの7年間、サンラ・ワールド社の法律顧問や代理人を務めていた人物だ。

佐藤弁護士は〈足利事件〉と〈横浜事件〉の再審などを手がけ、人権派として知られる弁護士。とくに〈足利事件〉では、菅家利和氏の再審無罪によって、一時は「正義の味方」のごとく持てはやされた。しかし、その栄光の裏で佐藤弁護士は、悪徳業者の用心棒として「不徳義漢」ぶりを発揮していた。

サンラ・ワールド社に対して資金の返還を求める投資被害者がいれば、高圧的な態度で恫喝したり、「いま解約したら損をする」などと偽って投資を継続するよう説得する。批判する声があれば、増田氏らを煽り、いやがらせ訴訟を起こさせて言論封じをはかる。投資家を欺く〈法務〉なる宣伝活動も、インターネット上で精力的に展開。捜査機関にも探りを入れた。

'07年12月27日「佐藤弁護士とサンラ投資家との通話」(音声)

【関連記事】「サンラ・ワールド社」を影で支配した佐藤博史弁護士「不正義の戦い」で掘った〝墓穴〟

悪徳商法を継続させることで、佐藤弁護士がサンラ・ワールド社から稼いだ〝みかじめ料〟は総額で約2億円だ。

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同社の資金繰りが悪化し、報酬等の支払いが遅れだすと、佐藤弁護士は警視庁の捜査を脅しのネタに執拗な催促を繰り返した。それは悪徳商法の上前をハネる、まことにエグイ商売だった。

【関連記事】「最強の刑事専門弁護士」を自称する佐藤博史弁護士〔足利事件・横浜事件〕をダシにした「捜査逃れ」の〝用心棒代〟キツイ取立て

サンラ・ワールド社は昨年11月、佐藤弁護士に支払った約2億円のうち約1億2400万円が不正な請求だったとして、返還を求める紛議調停を第2東京弁護士会に申し立てている。この資金が取りもどせた場合、投資被害者への弁済に充てることを、増田氏は約束していた。

【関連記事】佐藤博史<足利事件>弁護士に「1億2400万円を返せ」と増田俊男<サンラ・ワールド社>氏が紛議調停を申し立て

冒頭の増田氏の発言は、「紛議調停をきちんと進めてほしい」という被害者からの要望に対するものだった。そこで、元社員の名前をあわせて出したのは失言というほかない。また、「やられた」「だまされた」というだけで、紛議調停の進捗状況についての具体的な説明もなかった。

【関連記事】佐藤博史弁護士「もらった金は返さない」答弁にサンラ・ワールド社の出資者ら激怒!〔紛議調停〕

のらりくらりとした態度の増田氏にくらべ、佐藤弁護士のほうは、あいかわらず強気のようだ。

紛議調停のほかに、サンラ・ワールド社社長の江尻眞理子氏と増田氏は佐藤弁護士に対し、あわせて8件の懲戒請求をしている。そのなかの1件で、佐藤弁護士が第2東京弁護士会綱紀委員会に提出した「弁明書」には、このような主張が書かれていた。

 なお,平成22年2月3日,サンラ社に対し,警視庁によって,金融商品取引法違反(無登録営業)の嫌疑で,捜索・差押えが行われ,このことが大々的に報道された。
 そして,サンラ社が手掛けた投資案件は,すべて頓挫し,実体的には投資詐欺である旨報じられた。
 しかし,サンラ社のホーム・ページには,捜索の前日の2月2日,アリウス3Dの上場がようやく認められた旨報じられ(乙5号証), 2月17日には,近く取引が開始される旨報じられた(乙6号証)。
 こうして,サンラ社に対する警視庁の捜索・差押えという最悪の事態とアリウス3Dの上場というサンラ社にとっての長年の夢が同時に起きたことになる。
 警視庁による捜索・差押えがなされたのは,サンラ社および請求者が,被請求者の辞任後・本件懲戒請求を含め,被請求者に責任を転嫁して,投資家の目を欺こうとしたという正常な会社ではあり得ない行動をとったためであることはいうまでもない。
 自業自得とはいえ,サンラ社および請求者は,まことに愚かなことをしたものである。

被請求者、すなわち佐藤弁護士に対して紛議調停や懲戒請求を行ったから、警視庁がサンラ・ワールド社の強制捜査に入ったのだそうだ。まさか、綱紀委員を笑わせようとして書いたのではないだろうが、まさに噴飯ものの珍説である。

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増田氏のほうはというと、金商法違反の被疑事実とされているArius3D(アリウス・スリーディ)社のワラント行使の募集は、佐藤弁護士の指導に従った結果なのだと主張する。その旨を記した声明文を書き、増田氏は8月のなかばにマスメディアへ送るつもりだったようだ。しかし、「津田やマスコミとは接触するな。佐藤の『さ』の字も出すな」と警視庁から注意を受けたらしく、実行はされなかった。

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赤穂義士の末裔を名乗り、かつては義人然として、金屏風の前で天下国家を論じていた〈カリスマ〉だったはず。仲間内の責任のなすりあいで終わらないよう、増田氏には投資被害者のために〝ここ一番〟の意地と度胸をみせてもらいたいものだ。

25日に日本を出国した増田氏は、きょう潜伏先の海外から『時事直言』を更新した。

増田俊男の「時事直言」第603号(2010年08月31日号)

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増田氏の有料ニュース・レター「増田俊男の『ここ一番!』」も、新規会員を募集中だ。

今年3月に懲役18年の実刑判決を受けて控訴中の波和二元L&G会長は、いまも拘置所のなかから自身のブログ「円 天 /波 和二」を、ほぼ毎日更新している。インターネッCrm0902110819008p3_2トの普及により、パソコンを使える協力者さえいれば、塀の中からでも情報を発信できるようになった。

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