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2010/11/10

練炭自殺した警察ジャーナリスト「黒木昭雄氏」生前最後の出演番組 〔THE INCIDENTS〕

フリージャーナリストの寺澤有氏が運営するニュースサイト〈THE INCIDENTS〉が、2日に自殺した黒木昭雄氏(享年52歳)が7月に出演していたインターネットテレビ番組の動画を〈黒木昭雄さんの最後の映像(1)〉と題してYouTubeにアップした。

警視庁警察官を退官後、ジャーナリストとして活躍していた黒木氏は、亡くなる直前まで警察組織の不正と闘っていた。そのため、想像をかきたてられた“陰謀論フリーク”の「謀殺説」がネット上にあふれたが、遺族や関係者に宛てた〈遺書〉が遺されていたことが確認されている。また、生前の黒木氏と親しく、盟友関係にあった寺澤氏は、自殺の動機につながるエピソードを〈THE INCIDENTS〉に書いた。

20101110

ここ2年余り、黒木さんが没頭して取材してきたのが、岩手県で発生した佐藤梢さん(当時17歳)殺害事件。警察は、佐藤さんの知人の小原勝幸氏(当時28歳)を被疑者として全国指名手配しているが、黒木さんは合計数カ月間も岩手県に滞在し、捜査さながらの取材を展開したうえで、「同姓同名の『佐藤梢』さんは2人いて、しかも彼女たちは同級生かつ親友。遺体で発見された佐藤さんは、小原氏の恋人の佐藤さんと人違いで殺害された。おそらく小原氏も同一犯に殺害されている」と結論づけた。

しかし、警察は、あくまでも小原氏が佐藤さん殺害の被疑者だとし、マスコミは警察発表を報道するだけか、そもそも田舎の事件だと関心を示さなかった。黒木さんが取材の成果を発表できたのは、一部の週刊誌とテレビ番組、ネットメディア、そして自分自身のブログ『黒木昭雄の「たった一人の捜査本部」』にすぎない。一方、2年以上の地方取材は黒木さんに数百万円の借金を抱えさせ、今年に入り、「家を売らないといけない」とこぼさせるほどだった。

警察とマスコミに対する黒木さんの絶望は大きく、それに借金苦が重なり、自殺へ追い込まれたといわざるをえない。

〈THE INCIDENTS〉より

今回、公開された動画はインターネット報道番組『野良犬ジャーナル~事件の真相を追え!~』が、7月25日に放送した生番組の一部。この最後の出演となった番組のテーマは、黒木氏が文字どおり命を賭けて追いつづけた〈岩手少女殺害事件〉だった。

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