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2011/04/30

書類送検された増田俊男容疑者の“出まかせ”ファンド「Arius3D Corp.」株式の一部が譲渡される 〔サンラ・ワールド事件〕

『サンラ・ワールド社』と、その経営者の増田俊男(73歳)、江尻眞理子両容疑者(60歳)が今月21日に東京地検へ書類送検された被疑事実は、カナダのIT会社『アリウス3D』(Arius3D Corp.)の未公開株(当時)を無登録で仲介販売(金融商品取引法違反)したというもの。

しかし、実際には、増田容疑者らが売っていたのは株式投資ファンドの持分だ。そして、日本の投資家が買ったつもりにさせられていたアリウス3D社株式を所有しているのは、同社役員の米国人がケイマン諸島に登記した『フロンティアワン・カンパニー社』(Frontier One Company Ltd.)というダミー会社。投資家の手元には、増田容疑者と江尻容疑者が発行した〈持分証明書〉しかない。

現時点では、投資家は出資金をだまし取られたような格好になっているわけだが、先月の18日(カナダ時間)にフロンティアワン・カンパニー社が21万2026株のアリウス3D社株を放出。その株が、ほんの数名の被害者(元出資者)の名義に書き換えられ、カナダの配送会社を通じて変更後の名義人に株券が送られた。また、今月の今月12日(同)にフロンティアワン・カンパニー社が、30万株のアリウス3D社株式の売却をTSX-V(トロント・ベンチャー証券取引所)に申し入れたことは、すでに伝えたとおりだ。

【関連記事】増田俊男氏が「詐欺的商法」で食いつぶした200億円の残滓「Arius3D Corp.」株式を被害者に一部分配か 〔サンラ・ワールド事件〕2011/04/21

そして、TSX-Vは27日、フロンティアワン・カンパニー社が26日付で28万8149株のアリウス3D株式を譲渡したことを発表した。この株が、数えるほどの出資者へ送られた可能性がある。

増田容疑者らは、最終的に約4000万株のアリウス3D株式を、その持分を保有するすべての出資者の名義に変更する義務を負っている。それができなければ、詐欺や横領などの罪を疑われ、責任を追及されることにもなりかねない。だが、フロンティアワン・カンパニー社は昨年、2回に分けて計約400万株のアリウス3D株式を売却。その株が、日本の出資者の名義に書き換えられた形跡はない。増田容疑者らはこの先、消えた約400万株の穴埋めをどうするつもりなのだろうか。

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