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2011/04/12

〔単行本紹介〕 元受刑者の衝撃手記「囚人閑居して不善をなす」須坂三十四(著)

私はかつて妻の残忍な裏切りを甘受し、妻側の弁護士の要求に全面的に屈服したために、生きる力を根こそぎ枯らされ、働く意欲も奪われ、まったくの無力となりました。私がふたたび生きる力をとり戻すためには「怒り」のエネルギーがどうしても必要だったのです──。

著者の須坂三十四(すざかさとし)は元教師。某県内の私立高校で教鞭を執っていた彼は'01年、警察に逮捕される。離婚した元妻の母親を約8年間にわたってストーキングしつづけ、〈復讐の準備は整いつつある〉などと書いた手紙を送りつけて脅した、というのが被疑事実だった。この事件で、脅迫などの罪に問われた著者は、執行猶予つきの有罪判決を言い渡される。

いったんは懲役を免れた。だが、執行猶予中にふたたび同じ過ちを犯し、彼は塀の中に落ちることになる。

冒頭の一文は、2度目に起こした事件の公判で、著者が被告人として提出した陳述書に記した言葉だ。この書面の全文が、本書には掲載されている。

〈私には強要や脅迫の意図はありませんでした〉と陳述書に記した著者の「怒り」の行為の意味は、司法に否定され、犯罪として断罪された。その刑期は、1度目の事件の判決で言い渡された量刑を加算し、未決通算(判決までに勾留された日数の一部を、裁判官の裁量で刑期から減算すること)を引いた3年1ヵ月。

彼を待っていたのは、絶望さえもない獄中の日々だった。

9784894773790

囚人閑居して不善をなす

須坂 三十四 (著)

出版社: 文藝書房 (2011/3/25)

価 格: ¥1,260 

須坂三十四(サトシ)のブログ

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