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2011/06/30

6.26「弁護士の不正・非行・犯罪と闘うシンポジウム」パネリストからのメッセージ

6月26日に開催した<弁護士の「不正・非行・犯罪」と闘うシンポジウム>の第1部と第2部の動画につづき、第3部をYouTubeに公開した。

~「正義の味方」の仮面を剥ぐ!~第3部(1/4)

~「正義の味方」の仮面を剥ぐ!~第3部(2/4)

~「正義の味方」の仮面を剥ぐ!~第3部(3/4)

~「正義の味方」の仮面を剥ぐ!~第3部(4/4)

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第3部のオーガナイズドセッションには、人権派の金井塚康弘弁護士を相手に本人訴訟で勝訴した編集プロダクション社長の車田宏章氏と、<日本弁護士被害者連絡会>代表の市井信彦氏、本イベント主催<NEWS RAGTAG>の津田哲也が出演。弁護士の非行や懲戒制度の問題点などについて討論した。一般参加した男性教員から、市井氏の団体が提唱する「司法修習の給費制維持反対」に異議を呈する意見などもあり、会場は静かな熱気に包まれた。

第1部から、飛び入りの発言も相ついだことで時間不足となり、会場で伝えきれなかった思いをパネリストの車田氏が<NEWS RAGTAG>に寄せている。

シンポジウムに出席された皆様に、うまく説明が出来なかったことに悔いを残しています。

私は弁護士業界の“聖域”に風穴を開けたく、本人訴訟で弁護士と闘い、和解勧告を断って、判決を選びました。もし、和解してしまっていたら、素人のクレーマーにしか思われなかったと思います。

大阪弁護士会での紛議調停委員会から始まり、つぎに懲戒請求をし、さらに日弁連に異議申出をしましたが、それらはすべて退けられました。想像以上に強かった弁護士会の身内ひいきと、部外の素人を色眼鏡で見ているような綱紀委員会の体質。それでは、いくら訴えてもらちがあかないと思い、まずは簡易裁判所で提訴しました。しかし、その請求も棄却されて敗訴。地裁での控訴審で、ようやく金井塚康弘弁護士の非行の認定を勝ち取ったのです。

弁護士を訴える弁護士が居ないため、世間の皆さんは泣き寝入りをしています。

恐らく弁護士に利用されている事も知らないで、こんなものだ…とあきらめている人も沢山いるのだと思います。弁護士会や日弁連は「正義」を表向きにするも、身内ひいきで、間違った弁護士をこらしめる事もなく、茶番劇を平気でやっている組織。弁護士は、弁護士という“権力”だけでやっている、傲慢な人が沢山います。

そこに正義はあるのか?

いや、あるのは正義よりも地位、名誉、金です。

であるならば、正義を謳い文句にせず、ビジネスとして割り切り、正義と言う立派な看板を出すものではないと思います。

今回、私がもらった勝訴判決は、弁護士は間違っていたという内容ですから、「素人でも、間違っていなければ、弁護士に勝てる方法はある」という事実を広めたく思います。それが、弁護士の質を上げる方法でもあるハズです。

日弁連は、弁護士を選べる基準を明確に情報提供すべきだと思います。それが、国からもらった権力を持っている組織の義務だと思います。

弁護士会は、弁護士達の都合の良いように、弁護士の法律を作り過ぎています。それは、正義があった時代でしょうから、それで良いですが、正義の無い今の時代は、弁護士の都合の良い法律を使えば無法地帯になって当然です。

皆様は、これから戦う方々でしょうが、どちらが間違っているか? ではなく、相手弁護士が間違っているか、間違っていないかについて戦うことになります。堂々と戦ってください。

健闘を祈ります。

【関連記事】「人権派」金井塚康弘弁護士を相手に「本人訴訟」で勝った会社社長の“硬骨” 2011/05/01

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2011/06/29

弁護士の「不正・非行・犯罪」と闘う当事者たちのシンポジウム~「正義の味方」の仮面を剥ぐ!~〔動画〕

<NEWS RAGTAG>が主催し、「日本弁護士被害者連絡会」と「弁護士『佐藤博史』の責任を追及する会」の協賛で26日に開いたイベント<弁護士の「不正・非行・犯罪」と闘う当事者たちのシンポジウム>の動画をYouTubeに公開した。このシンポジウムは3部構成で開催したが、現時点でアップロードをすませたのは、第1部と第2部の映像だ。第3部については編集を終え次第、YouTubeで配信する。

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【第1部】弁護過誤や弁護士の非行と闘う当事者の口頭発表

人権派の大物弁護士を訴えた元依頼人

日本弁護士連合会を訴えた女性

弁護士から家庭内暴力夫に仕立て上げられたと主張する男性

交通事故の加害者を不正に自己破産させたとして管財人弁護士を懲戒請求

【第2部】寺澤有氏(ジャーナリスト)講演

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「寺澤有基調講演」(1/3)

「寺澤有基調講演」(2/3)

「寺澤有基調講演」(3/3)

イベント報告【弁護士の不正・非行・犯罪と闘うシンポジューム】〔弁護士と闘う!〕

弁護士被害者のシンポジウムでも、スラップを心配する声 〔THE INCIDENTS〕

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2011/06/24

日弁連「懲戒の手続きが遅いのは当たり前」という議決

大木一幸弁護士がワンクリック請求の取り立て業務を行っていた問題をめぐり、行政書士の藤田泰裕氏(かなめ行政書士事務所)が申し立てた懲戒請求の手続きを東京弁護士会が「相当期間に終えなかった」として申し出た<異議>について、日弁連(日本弁護士連合会)が棄却することを6月20日付で決定した。

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この異議申し出の審査を、日弁連綱紀委員会が開始したのは先月の16日。所要期間1ヵ月ほどのスピード決定だった。ところが、本件の懲戒請求が東京弁護士会になされたのは昨年の5月だ。藤田氏が異議の申し出をした時点で、約1年を経過していた。それでも、日弁連綱紀委員会が出した議決は<手続が滞っているとは認められない>。そして東京弁護士会は、いまだに懲戒請求の審理を終えていないのだ。

身内が身内を裁く審査は、遅くて当たり前。それに対する異議は、すみやかに棄却するのが、<弁護士自治>のポリシーのようだ。実際、弁護士会が懲戒請求の審理を終えるまでに2年近くを要することもめずらしくない。

【関連記事】「ワンクリック請求」取り立ての大木一幸弁護士「懲戒請求」事件で“緩慢”手続き「異議申出」に審理開始 〔日弁連〕2011/05/23

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2011/06/23

弁護士の「虚偽告発」で誤認逮捕された女性が「日弁連」を訴えた裁判の次回弁論期日〔横浜地裁〕

横浜市内に住む女性が、静岡県弁護士会に所属する弁護士の虚偽の告発によって警察にYokohama逮捕されたとして、同会と日弁連(日本弁護士連合会)に160万円の損害賠償などを求めた訴訟の第2回口頭弁論が、きのう横浜地裁であった。静岡弁護士会の齋藤安彦会長が同会側の訴訟代理人となったが、法廷には姿をみせていない。次回の口頭弁論は、7月28日午後1時30分から横浜地裁で開かれる予定だ。

「懲戒請求」の“報復”か!? 「虚偽告発」を疑われた弁護士の管理責任を“冤罪”被害女性が「日弁連」に問う訴訟はじまる 2011/06/05

この裁判については、今月26日(日)に東京都中央区内で開催するイベント<弁護士の『不正・非行・犯罪』と闘う当事者たちのシンポジウム~『正義の味方』の仮面を剥ぐ!~>で、原告の女性本人から詳しく報告してもらう。

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弁護士の「不正・非行・犯罪」をテーマにしたイベントが開催される3日前のきょう、明治大学リバティタワーで「検察、世論、冤罪 Ⅱ」と題するシンポジウムがあった。B5c67_273_94f22727c99a0dc725302b973

パネリストは、詐欺的商法で250億円を集めた「サンラ・ワールド社」の顧問を7年間つとめ、約2億円もの報酬等を得てきた佐藤博史弁護士だ。検察のあり方を熱く語るのもよいが、弁護士の不正をただすことも「健全な法治国家のため」には必要だろう。

サンラ・ワールド社は'09年11月、佐藤弁護士に支払った過大な報酬等の返還を求めて、同弁護士が所属する第二東京弁護士会に紛議調停を申し立てている。調停は現在も係属中だが、申し立てから1年半あまりを経ても、佐藤弁護士は「カネは返さない」と主張しつづけているようだ。サンラ・ワールド社は実質上、すでに経営破たんしているため、詐欺的商法の被害者の救済に充てられる唯一の資金は、佐藤弁護士のフトコロの中にある。

健全な法治国家のために声をあげる市民の会

  • テーマ:「検察、世論、冤罪 Ⅱ」
  • 日程:6月23日(木)18時30分
  • 会場:明治大学リバティタワー 2F 1022教室
    地図:
    http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html
    ※リバティホールロビーのエスカレーターをお使いください。
    場所は駿河台(最寄り駅:お茶の水または神保町)となります
  • 主催:明治大学大学院情報コミュニケーション研究科
  • 協力:健全な法治国家のために声をあげる市民の会
  • 総合司会: 江下雅之(明治大学情報コミュニケーション学部教授)
  • 司会:   岩上安身(フリージャーナリスト)
  • パネリスト:郷原信郎(名城大学教授・弁護士・「検察の在り方検討会議」委員)
           佐藤博史(弁護士・足利事件弁護人)
           山下幸夫(弁護士・元最高検察庁アドバイザー)
           山口一臣(週刊朝日前編集長)
           市川 寛(弁護士・元検事)
           八木啓代(「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」代表)
    (※:パネリストは変更になる場合があります)

110623 緊急シンポジウム「検察・世論・冤罪 」

110623 緊急シンポジウム「検察・世論・冤罪 」 第2部

※未公開株の売買をめぐって詐欺と恐喝未遂の罪に問われ、17日に大阪高裁で懲役6年の実刑判決(最高裁上告中)が言い渡されたタレントの羽賀研二被告が、サプライズゲストとして登場した。

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今年4月に金商法違反で書類送検された増田俊男容疑者(左)と佐藤博史サンラ・ワールド元顧問(右)

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業務用プリンター・メーカー「インフォプリント・ソリューションズ・ジャパン社」地位確認訴訟控訴審で第2回口頭弁論期日決まる

大手OA機器メーカー「リコー」の子会社「インフォプリント・ソリューションズ・ジャパン社」(柿川浩一社長)の元女性社員が、上司からパワハラなどの行為を日常的に受けたうえに不当解雇されたとして、同社を相手に復職などを求めた訴訟の控訴審の第1回口頭弁論が、21日に東京高裁であった。

控訴人(1審原告)の元女性社員を支援する団体も組織されており、法廷には35名の支援者が傍聴につめかけたという。次回の口頭弁論は9月16日(金)午後16時45分から、東京高裁(法廷番号は未定)で開かれる。

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2011/06/20

【イベント情報】弁護士の「不正・非行・犯罪」と闘うシンポジウム開催迫る!

<弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする>

弁護士法1条1項には、そう定められている。しかし現実には、本来の使命に真っ向から背く弁護士は少なくない。ゆがんだ主張を押し通すために、弱者の人権を侵害する唯我独尊的な「人権派」。法と資格を悪用し、私利私欲のために「不正義」をはたらきながら、まんまと処罰を逃れる弁護士。そんな「悪徳」をはびこらせる“病弊”となっているのが、「弁護士自治」という名の伏魔殿だ。

第2回<RAGTAGセミナー>は、弁護過誤の被害者や非行弁護士と闘う人たちが集い、シンポジウム形式で開催する

弁護士の「不正・非行・犯罪」と闘う当事者たちのシンポジウム~「正義の味方」の仮面を剥ぐ!~

日 時:2011年6月26日(日)午後1時から4時
場 所:貸会議室プラザ八重洲北口 5階1号室
参加費:1000円

東京都中央区八重洲1-7-4 矢満登ビル5階(1階 CafeRenoir ニュー八重洲北口店)

プログラム

【第1部】弁護過誤や弁護士の非行と闘う当事者の口頭発表 13:00~13:50

○中野麻美弁護士(NPO派遣労働ネットワーク理事長)ら2名の人権派弁護士を相手に、損害賠償を求める訴訟を提起した元依頼人の女性。
○懲戒請求した相手の弁護士が、報復的に虚偽の刑事告発をしたことによって「誤認逮捕」され、「日弁連」の管理責任を問う民事訴訟を係争中の女性。
○職権を悪用した“別れさせ屋”弁護士に、虚偽のDV(家庭内暴力)をねつ造され、子供と会えなくなった男性。

市井信彦「日本弁護士被害者連絡会」会長による弁護過誤、懲戒請求事案などの代理報告

【第2部】基調講演「スラップ(言論抑圧訴訟)を起こす人権派弁護士のエゴイズム」(仮題) 13:50~14:20

寺澤有(光市母子殺害事件被告の実名ルポ本出版をめぐる訴訟で、安田好弘弁護士ら人権派弁護士の横暴と闘うジャーナリスト)

〔休憩 14:20~14:30〕

【第3部】オーガナイズドセッション 14:30~16:00

市井信彦(みずからも懲戒請求や本人訴訟で弁護士の非行と闘い、弁護過誤などの被害者を支援する活動家)
車田宏章(懲戒請求を退けられるも、本人訴訟で「人権派」金井塚康弘弁護士に勝った編集プロダクション社長)
藤田泰裕(ワンクリック請求の取り立てをやった大木一幸弁護士の責任を追及する行政書士)
津田哲也(250億円を集めた悪質業者「サンラ・ワールド社」から、約2億円の報酬等を荒稼ぎした佐藤博史弁護士の非道を暴く)

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主 宰:NEWS RAGTAG
協 賛:弁護士「佐藤博史」の責任を追及する会
     日本弁護士被害者連絡会

※事前申込要

kotatsu32000@yahoo.co.jp
NEWS RAGTAG 津田哲也

本会の終了後、同ビルの別会場で「日本弁護士被害者連絡会」が午後4時から集会を開く。入場自由、会費不要とのこと。

【関連記事】中野麻美弁護士ら「人権派弁護士」に損害賠償を求めて元依頼者が提訴 2011/06/11

【関連記事】「懲戒請求」の“報復”か!? 「虚偽告発」を疑われた弁護士の管理責任を“冤罪”被害女性が「日弁連」に問う訴訟はじまる 2011/06/05

【関連記事】「人権派」金井塚康弘弁護士を相手に「本人訴訟」で勝った会社社長の“硬骨” 2011/05/01

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2011/06/15

【速報】ボトックス治療「医療過誤訴訟」異例の審理再開 〔名古屋高裁〕

A型ボツリヌス菌毒素製剤〈ボトックス〉治療によって生じた疾患などが、<副作用>か医療ミスによる<後遺症>かをめぐって名古屋高裁で争われている民事訴訟の控訴審で、岡光民雄裁判長は7月5日に予定していた判決言い渡しをWakaikijitsu20110516再び延期。予定されていた「厚生労働省」からの回答書の証拠提出を待たず、審理を再開することを決めた。

この控訴審では、これまでに2度にわたって結審したが、いずれも岡光裁判長の指揮で審理を再開している。設けられた和解期日は5度。判決期日の延期も2度目という、異例の経緯をたどってきた。弁論再開によって指定された次回の口頭弁論期日は8月23日。 この日の弁論で、控訴人のA子さんに対する本人尋問が行われる。

A子さんは、この裁判を岐阜地裁の1審から、弁護士を立てない<本人訴訟>で争ってきた。一方、相手方の医療法人社団黎明会『高橋眼科医院』(岐阜市早田栄町)側には、岐阜市の元助役で<岐阜県弁護士会>DV・犯罪被害者支援センター委員長の森川幸江弁護士ら3人の弁護士が訴訟代理人として名を連ねている。

法律の素人の“孤軍奮闘”もおよばず1審は敗訴したA子さんだが、名古屋高裁で開かれている控訴審では、岐阜の「名士」弁護士の“ホームタウンデジション”となる懸念はなさそうだ。

日本共産党岐阜県議会議員 大須賀しずか<選対本部長に森川幸江さん>

【関連記事】ボトックス「医療過誤訴訟」を検証する① 製剤の副作用か医療ミスによる後遺症か「製薬メーカー回答書」を控訴審で証拠提出 2011/06/08

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2011/06/11

【イベント情報】共同親権をめざす市民団体の定例会と署名活動 〔親子ネット関西〕

Oyakokansailogo離婚後の共同親権や共同養育の制度導入などをめざす市民活動団体「親子ネット関西」が、あした大阪で集会を開く。

開催日:2011年6月12日(日)

■第1部 ビラ配り
時 間:10:00~11:45
場 所:JR大阪駅前、阪急百貨店付近、HEP NAVIO(ヘップナビオ) 計3ヵ所〔9時30分までにJR大阪駅中央南口にある1F南ゲート広場に集合〕

■第2部 定例会・総会
時 間:13:00~17:00(10分休憩2回を予定)
場 所:大阪NPOプラザ 3F会議室(E)

※<NEWS RAGTAG>は不偏不党のスタンスをめざしており、特定の団体と関係はありません。

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「インフォプリント・ソリューションズ・ジャパン社パワハラ解雇裁判」控訴審に公正な裁判を求める署名提出

今月21日に東京高裁で第1回口頭弁論が開かれる「インフォプリント・ソリューションズ・ジャパン社」(柿川浩一社長)による解雇をめぐる労働裁判控訴審に、同社の元社員で控訴人(1審原告)の女性が、公正な審判を要請する834名の署名を8日付で提出した。8日以降に集まった署名については、21日までに追加提出する予定だという。

署名用紙(ココをクリック)

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2011/06/08

ボトックス「医療過誤訴訟」を検証する① 製剤の副作用か医療ミスによる後遺症か「製薬メーカー回答書」を控訴審で証拠提出

メージュ症候群(眼瞼痙攣)の治療で受けたA型ボツリヌス菌毒素製剤<ボトックス>注射のミスによって後遺症が生じたとして、岐阜県在住のA子さんが医療法人社団黎明会『高橋眼科医院』(岐阜市早田栄町)に200万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、あす9日に予定されていた判決言い渡しの期日が来月の5日に変更されている。

【関連記事】ボトックス(ボツリヌス菌毒素製剤)治療の「医療過誤訴訟」控訴審に来月9日判決 〔名古屋高裁〕 2011/05/15

延期の理由は、A子さんが4月1日付で「厚生労働省」と製薬メーカーの「グラクソ・スミスクライン社」に送った<ボトックス>の添付文書と副作用との関連性についての質問状に対する回答が、前回の期日(5月16日)の時点で返っていなかったからだ。本件控訴審が争われている名古屋高裁の岡光民雄裁判長は、この二者からの回答書面の証拠提出を待って、A子さん側からの弁論再開の申し立てを認めるかどうかについて判断することを示唆したうえで、判決言い渡しの期日を暫定的に先送りしていた。

A子さん側は控訴審になってから、おもなものだけでも10点あまりの新証拠を提出してきた。そのなかでも、厚生労働省とグラクソ・スミスクライン社からの回答書は、「医療過誤」の有無を裁判所が判断するうえで重要な証拠のひとつとなりそうだ。

岐阜地裁で開かれた1審で、A子さん側は'10年7月に敗訴している。その判決のなかで同地裁の内田計一裁判官は、高橋眼科医院で受けた<ボトックス>治療の影響でA子さんが点状表層角膜炎(び慢性表層角膜炎)を発症した事実を認定しながら、医院側の主張を採用して<通常,数週間で治まることが認められ,これらの兎眼及び点状表層角膜炎が三宅(筆者註:治療にあたった同医院副院長)の過失によるものとは認められない>としてA子さんの請求を棄却した。この判決を不服としてA子さん側が控訴した2審は、疾患の原因が<副作用>であったのか否かという点が最大の争点だ。そのため<副作用>の定義を明確にし、医療ミスが存在したことを証明する目的で、A子さんは厚生労働省と製薬メーカーに回答を求めていた。

厚生労働省からの回答は現時点でまだないが、グラクソ・スミスクライン社の回答書は、きょう付で名古屋高裁に提出された。この書面には、<本剤が適正に使用されたときに起こり得る、本剤によるものと企業が認める事象を副作用として添付文書に記載している>とある。

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そして、<ボトックス>の添付文書の「使用上の注意」には、<基本的な注意事項>として強調された一節に「眼輪筋へ投与する場合」の注意点について、つぎのように書かれている。

眼科的観察を併せて実施し、特に眼球を傷害しないように眼球の保護に十分注意すること。また、経過観察を十分に行い、眼科的異常があらわれた場合には、直ちに精密検査を受けさせること。

そして別項には、<本剤が眼に入った場合は、水で洗い流す>という、具体的な対処法も記されているのだ。

本件裁判の訴因は、高橋眼科医院副院長の医師が眼輪筋に<ボトックス>を注射した際、漏れた薬液が眼に入ったが、洗浄するなどの処置をとらなかった。そのためAさんは角膜炎を発症し、その症状を同医院は精査鑑別せず、感染予防薬の処方などもしなかったことから視力低下(矯正視力で左右とも1.0から、右0.6、左0.5に)などの後遺症が生じた。というものだが、1審の岐阜地裁判決は、<原告が,三宅に薬が目に入ったと告げたが,直ちに洗浄するなどの処置を取らなかったことを認めるに足りる証拠はない>として、A子さん側の主張を退けている。

しかし、前述したように同判決で内田裁判官は、A子さんの眼に<ボトックス>注射の影響で生じた疾患を<副作用>であることを前提として、「数週間で治まることが認められ」としている。ところがA子さんの症状は重く、数週間で治癒することはなかった。

Shindan001Shindan002_25月15日の記事でも触れたが、A子さんが高橋眼科医院で<ボトックス>注射を受けた3回の治療のうち、薬液が眼に入る“事故”があったと主張するのは'08年6月13日と同年10月3日の2回。その翌年の'09年2月から、A子さんは岐阜市内の別の病院で角膜炎の治療をつづけているが、2年近く経った昨年9月になっても完治していない(画像参照)。

仮に、治療直後の角膜炎の発症が<副作用>であったとしても、その後の適切な処置を怠ったことによって<後遺症>となった可能性があることは否めないのではないだろうか。そうだとすれば、<ボトックス>添付文書の注意書きに違反しており、グラクソ・スミスクライン社の定義する<副作用>にはあたらないことになる。

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控訴審では、今年4月19日に開かれた<第3回口頭弁論>の同日にもうけられた和解期日において、岡光裁判長は医院側がA子さんに30万円を支払う旨の和解案を提示している。しかし、当初に予定されていた判決言い渡し期日が迫っても、和解が成立することはなかった。

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2011/06/07

「インフォプリント・ソリューションズ・ジャパン社」(リコー・グループ)パワハラ解雇裁判を争う女性を人権団体が支援

業務用プリンター・メーカーの「インフォプリント・ソリューションズ・ジャパン社」(柿川浩一社長)の元女性社員が、上司からセクハラやパワハラの行為を受けたうえに不当解雇されたとして、同社を相手に復職などを求めた訴訟の控訴審(1審東京地裁判決は女性側の敗訴)第1回口頭弁論が今月21日午前10時から、東京高裁で開かれる。

この裁判は、控訴審になってから人権団体「日本国民救援会」の市川支部が支援をはじめたという。同会は1審の東京地裁判決について<渡邉弘裁判官が、原告と弁護士に対して『私個人の意見だが、女性なんだから将来に傷がつかないように自ら裁判を取り下げて和解した方が良い。そうしなさい』と、裁判の取り下げを30分に渡って強要した。予断と偏見に満ちた、渡邉裁判官の訴訟指揮と不当な判決を許すことはできない>と糾弾し、控訴審での逆転勝訴をめざした署名運動も展開している。

インフォプリント・ソリューションズ・ジャパン(株)のセクハラ・パワハラと不当解雇無効裁判を支援する会
〒272-0015 市川市鬼高2-6-2 日本国民救援会市川支部内

市川浦安労連の学習会

同様の対企業の労働裁判で、“人権派弁護士”によるドグマティックな事件処理が、労働者側の敗因となったとみられるケースも少なくない。

※<NEWS RAGTAG>は不偏不党のスタンスをめざしており、特定の団体と関係はありません。

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2011/06/05

「懲戒請求」の“報復”か!? 「虚偽告発」を疑われた弁護士の管理責任を“冤罪”被害女性が「日弁連」に問う訴訟はじまる

日本弁護士連合会(宇都宮健児会長)と静岡県弁護士会(齋藤安彦会長)が、悪徳弁護士を放置しつづけたことによって多大な損害を受けたとして、横浜市内に住む女性が両会にYokohama20110530160万円の損害賠償などを求めた訴訟の第1回口頭弁論が5月30日、横浜地裁であった。

原告の女性は'05年から'10年にかけて、民事上の紛争相手の男性側代理人となった弁護士の懲戒請求を数回にわたり、同弁護士が所属する静岡弁護士会に申し立てていた。しかし、静岡弁護士会は、請求のすべてについて懲戒しない決定をする。それを不服として、日弁連に申し出た異議もことごとく棄却された。

Img069 この紛争のさなかの'09年9月14日、女性は突然、静岡県警浜松東署に<有印私文書偽造・同行使>の疑いで逮捕される。被疑事実は、紛争相手の男性の署名などを偽造した'04年2月5日付の「和解契約書」を'06年9月に、同男性を相手に提起した民事訴訟において、静岡地裁浜松支部に証拠提出したというもの。県警の捜査の端緒となった<刑事告発>をしたのは、相手方の男性の訴訟代理人で、女性が重ねKouryuて懲戒請求をしていた弁護士だった。

この事件で女性は、県警の留置施設に21日間勾留されたが、静岡地検浜松支部は<不起訴処分>として'09年10日5日に釈放された。弁護士が告発し、それを県警が受理した事件の唯一の証拠とされたのは「和解契約書」。しかし、それは相手方の男性本人が署名し、実印を捺した“真正の書証”であることを一目瞭然で認識しうるものだったのだ。

事実に反する告発により<誤認逮捕>された女性は昨年の8月に、男性と弁護士、そして県警の警察官5名を静岡地検浜松支部に刑事告訴する。罪名は、男性と弁護士に対しては<虚偽告訴罪>と<名誉棄損罪>。5名の警察官は、「勾留中に加虐行為があった」などとして、<特別公務員職権濫用罪>および<特別公務員暴行陵虐罪>だった。この告訴を、静岡地検浜松支部は受理したが、いずれも昨年12月28日に不起訴処分としている。

Hukiso弁護士の<虚偽告発>を検察は事件化しなかった。だが、女性にかけられた<有印私文書偽造・同行使>の嫌疑が<冤罪>であったことは、起訴されなかったことで証明されている。

しかし彼女は、事実に反した告発によって不当に逮捕、勾留されたうえに、一部のマスメディアに実名報道されて大きな社会的制裁も受けた。事件で損なわれた名誉は、いまだ回復されていない。

弁護士法1条1項に定められた弁護士の使命は、「基本的人権を擁護し、社会正義を実現すること」だ。その弁護士が、事実に反した告発で<冤罪>をまねいた。しかも、それが、みずからが懲戒請求されたことに対する報復として行われたのだとしたら、弁護士とその自治権の存在意義を否定する行為といえる。

Sinjuku201106011252593

今月26日、<NEWS RAGTAG>は「弁護士の『不正・非行・犯罪』と闘う当事者たちのシンポジウム~『正義の味方』の仮面を剥ぐ!~」と題したイベントを主催し、弁護士の懲戒制度の問題点にスポットを当てて討論する予定だ。このシンポジウムにゲストでまねく市民活動家の市井信彦氏(写真右)と1日、東京都内で事前の打ち合わせを行った。市井氏はイベントの開催にあわせ、自身が会長を務める市民団体<日本弁護士被害者連絡会>から、懲戒制度の正常化を求める声明を発表するという。

冤罪被害女性が、日弁連と静岡弁護士会を訴えた裁判の第2回目の口頭弁論は、今月22日午後2時30分から横浜地裁第607号法廷で開かれる。

この裁判は、いうまでもなく「本人訴訟」だ。国家権力とは闘いたがる“人権派”はいても、弁護士を被告とした訴訟の代理人になる弁護士はいない。しかも相手が、弁護士業界の“総本山”である日弁連となれば、なおさらのこと。親方に盾をつく訴訟の代理人を引き受ける奇特な弁護士がいるわけもない。

自浄機能がまったく働かない「弁護士自治」に、市民の人権を踏みにじり、社会正義の実現を阻む“元凶”が隠れているのである。

※<NEWS RAGTAG>が主宰するRAGTAGセミナーは、不偏不党のスタンスをめざしており、第2回のゲストにお招きする市井氏の市民団体とは無関係です。

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