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2011/07/26

【イベント情報】京都教育大学「集団準強姦事件」民事判決の問題点を考える緊急集会 〔大阪〕

女子学生に集団で性的暴行を加えたとして逮捕され、不起訴処分となっていた「京都教育大学」の男子学生6名のうち4名が、大学を相手に起こした民事訴訟で無期停学を無効とした京都地裁判決を問題視した女性人権団体が来月、大阪で緊急学習会を開催する。

京都教育大事件地裁判決を問う8.7 緊急学習会

日 時:2011年08月07日 (日) 13時30分~16時00分

会 場:大阪ドーンセンター地下1階 多目的室
 
講 師:養父知美弁護士(大阪弁護士会) 

参加費:ネットワーク会員500円、非会員1000円

主 催:キャンパス・セクシャル・ハラスメント全国ネットワーク(関西ブロック)

事件があったのは'09年2月25日。京都市中京区の居酒屋の4階で開かれた<体育領域追い出しコンパ>の2次会から、京都教育大学の9名の男子学生が酒に酔った女子学生1名を連れて抜け出し、同居酒屋の空き室に侵入。そこで女子学生に集団で性的暴行を加えたとして、見張り役となっていた3名を除いた6名の男子学生を<集団準強姦>の疑いで、事件から約3ヵ月後の6月1日に京都府警が逮捕する。しかし、被害者の女子学生が示談に応じて被害届を取り下げたため、京都地検は同年6月22日に6名を処分保留で釈放。同月26日、全員を不起訴処分とした。

この事件で大学側は、男子学生が逮捕される以前の'09年3月31日、女子学生の被害申告にもとづいて性的行為を行った学生6名に無期停学、見張り役の3名を訓告の処分としていた。これを不服として、無期停学とされた4名が大学に処分の取り消しなどを求めた民事訴訟の判決が、京都地裁であったのは今月15日。杉江佳治裁判長は、原告の学生側の請求を認めて停学処分を無効とし、大学側に1名につき10万円の慰謝料の支払いなどを命じた。

女性人権団体<キャンパス・セクシャル・ハラスメント全国ネットワーク>が、この京都地裁判決を受けて緊急集会を開くのは、「集団準強姦事件ではなかった」とした認定に反発したからだろう。杉江裁判長の「(性的行為には)女子学生の明確な同意があったというべき」との判示について、<学習会>の呼びかけ文に「性暴力の現実を見誤ったものではないかと危惧しています」と遺憾の意を記している。

ウィメンズ アクション ネットワーク(WAN)

裁判所が、事実認定を誤ることはある。しかし、<学習会>を主催する女性人権団体の発起の趣意のほうもまた、心もとない。問題提起の基礎となるべき、肝心要の判決の内容も「新聞等の報道によると」と、呼びかけ文に書かれている程度でしか把握できていないようだ。

6対1の性的行為があったことは、この裁判では争いのない事実だった。問題は、その行為に同意があったか否かだが、真実を知るのは当事者のみ。それだけに、第三者が真相を見きわめることは難しい。講師の養父知美弁護士には、ニュースで聞きかじった情報と一般論的な解説だけで<学習会>を終らせないよう、十分な証拠や証言をそろえて事件を検証してもらいたい。

きのうには、強姦罪で1、2審ともに懲役4年の実刑判決を受けていた男性(53歳)の上告審判決で、最高裁第2小法廷(千葉勝美裁判長)が逆転無罪を言い渡している。

男性は'06年12月、千葉市内で当時18歳の女性をレイプしたとして強姦罪に問われていた。だが、同小法廷の判決は「被害者の供述は不自然」として、性的暴行などがあったことを示す客観的証拠もなく、女性の供述だけを有罪の根拠としていた下級審の事実認定を覆した。

<痴漢冤罪>や<DVでっち上げ>などとおなじく、女性側の主張を偏重する司法制度に波紋を投げかける異例の判決といえる。

<千葉の強姦事件>被告に異例の逆転無罪…最高裁判決 〔毎日新聞〕

毎日新聞 7月25日(月)21時23分配信

千葉市内で06年、通行人の女性に性的暴行を加えたとして、強姦(ごうかん)罪に問われた配送業の男性(53)に対し、最高裁第2小法廷(千葉勝美裁判長)は25日、懲役4年とした1、2審判決を破棄し、無罪を言い渡した。小法廷は「被害女性の供述を全面的に信用した1、2審の判断は是認できない」と述べた。男性の逆転無罪が確定する。

 判決は裁判官4人中3人の多数意見。最高裁が1、2審で実刑判決を受けた被告に対し、逆転無罪を言い渡したのは、09年4月の電車内痴漢事件以来で、異例の判断。

 男性は06年12月、千葉市中央区の路上で当時18歳の飲食店勤務の女性に声をかけ、「ついてこないと殺す」と脅迫して近くのビルの外階段まで連れて行き、無理やり乱暴したとして起訴された。

 男性は一貫して否認し、「女性に援助交際を持ちかけたら、ついてきたが、強姦まではしていない」などと主張。脅迫や性的暴行の客観的証拠はなく、被害女性の供述の信用性が争点だった。

 小法廷は、被害者が▽逃げずについていき、周囲に助けを求めていない▽性的暴行を受けたとする体勢は不自然で、下腹部に傷もない▽破れたので捨てたと言うストッキングも見つかっていない--などから「強姦行為が行われたこと自体、疑わしい」と結論づけた。

【伊藤一郎】

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