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2011/08/03

「ボトックス医療事故」で元患者が眼科医師を「業務上過失致傷」の疑いで刑事告訴 〔岐阜県警〕

「まつ毛の生え際に注射した使用限度量を超えるボトックス(ボツリヌス菌毒素製剤)の注射液を漏らし、眼内に入れて外傷を負わせ、感染症と視力低下を起こさせた」として、岐阜市早田栄町の医療法人社団黎明会『高橋眼科医院』(高橋捷允院長)元患者のA子さんが、同医院の副院長を業務上過失致傷の疑いで岐阜県警北警察署に刑事告訴した。

<NEWS RAGTAG>はA子さんが今年5月、北署に告訴状を提出していたことを確認していたが、きょう8月3日付で同署が正式に告訴を受理。今後は刑事事件としても、<ボトックス>治療の「過失」の有無が問われることになる。

告訴状で、A子さんは「注射液が眼内に入ると角膜炎を起こすため、眼を洗うこと」とした製薬会社<添付文書>の注意書きに従わず、高橋眼科医院が適切な処置を怠ったことが「過失」の要因としてあったことを指摘している。

この問題では、'09年からA子さんは民事でも医院側と争っており、現在も名古屋高裁で控訴審を係属中。今月23日に開かれる第6回目の口頭弁論では、A子さんに対する控訴人(1審原告)本人尋問が行われる。

日時:8月23日(火) 午後3時00分から4時30分
場所:名古屋高裁 第1001号法廷

(地下鉄名城線「市役所」駅下車5番出口,地下鉄鶴舞線・桜通線「丸の内」駅下車1番出口)

高橋眼科医院の<ボトックス医療事故>疑惑をめぐっては、過去に2度の「岐阜市保健所」の立ち入り調査が行われ、カルテ(診療録)の記載事項に問題が確認されていたことは7月31日の記事で伝えている。同保健所は、A子さんのカルテに事務員と看護師が記入していたことなどについて改善指導したが、その作成状況の詳細も、きょう明らかになった。

民事裁判でAさんが申し立てた求釈明に応じて、医院側が回答したものだが、医師以外の記入者は事務員1名と看護師4名の計5名。このうち1枚目の<傷病名>の欄に、診断病名を書き込んでいたのはN事務員とM看護師の2名だった。N事務員は3列目に<両表層性角膜炎>と記入し、4列目と5列目にはM看護師が<両涙液分泌減少症>および<左兎眼症>と、それぞれ記載していた。

Karte001b

厚生労働省医政局長が'07年12月28日に発した<医師及び医療関係職と事務職員等との間等での役割分担の推進について>と題する通達(医政発第1228001号)には、<診断書、診療録及び処方せんは、診察した医師が作成する書類であり、作成責任は医師が負うこととされているが、医師が最終的に確認し署名することを条件に、事務職員が医師の補助者として記載を代行することも可能である>と記されている。だが、A子さんのカルテには、医師が確認の署名をした形跡はみられなかった。

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コメント

単純な疑問なんですが.....。

控訴したA子さんが「目に入った」と言っているのだから、医師が「注射薬がA子さんに入ったところ見ていなかった」とか「入れてない」(当たり前だけど...)ではなく、『目に入ってしまった』との前提に立てば、念のためにでも(患者さんを安心させるとの意もあり)目の洗浄を行い、その後 予後を見るために「XX日後に来て下さい。」で、済んだ問題のような気がします。

過失認定以前に、医師と患者に相互の信頼関係を築くとの前提は、いかなる病気の治療でも同じであって、相手(患者)の言っていること(病気の概要)を真摯に聞くのは、医師の職責から考えた場合、過失の有無以前に問われる問題のような気がします。

投稿: 無名(2) | 2011/08/08 00:42

無名(2)さんのおっしゃるとおり、治療の説明と同意(インフォームドコンセント)も全くされていないし、医師が患者の訴えを聞き入れないで、訴えれば怒るという態度では、治療がうまくいくはずがありません。
しかも、事務員や看護師が、診断名や症状を書いている以外は、医師の記載がほとんどないので、医師は検査も症状の観察もしていないようです。これでは事故が起きてもおかしくありません。
また、もし仮に患者が、説明も受け入れず、同意もしないなど、患者側に問題があるとしたなら、他の病院を紹介したり、治療を断るのが普通だと思います。

投稿: あおい | 2011/08/08 08:25

岐阜大学病院にしておけば良かったのに…
有能な医師ばかりですからね

投稿: | 2011/08/11 14:12

↓きちんとした病院で治療することに賛同します。
事故後もすぐに専門病院で治療していれば、事故の因果関係も明らかになって、被告医院が事故をごまかすこともできなくなったのでは?

また、大病院で治療すれば、事故が起きても隠蔽は難しいので、危機管理もきちんとしていると思います。

投稿: 匿名 | 2011/08/11 15:29

素朴な疑問

A子さんはボトックス注射をされた際に、眼球に入ったと主張している。

1度ならず、2度も眼球に入ったと主張している。

しかも2度目の注射は、A子さん自らが効果が出ていないとして再度ボトックス注射をするように求めたものであり、カルテにも記載されている。

そこで、目に炎症を起こしている状況で、医師がボトックスのような危険な注射を施工したのかという疑問が生じる。

また、A子さんの、効き目がないから再度注射をしてほしいとの要求もボトックスの薬液が眼球内に入り、炎症を起こしている状況ではまずありえないと思われる。

A子さんの主張には矛盾点がいくつもあり、いったい炎症はいつ起こったのか?炎症の原因はボトックス注射ではないのではないか?との疑問を抱かせる。

A子さんは仙台から派遣社員として上京し、東京で仕事をしていたが、契約の延長はなされず、無職となった。

A子さんは、仕事を求め、岐阜での派遣勤務をすることとなったが、こちらも解雇された。

岐阜では、社員寮に入所していたが、解雇とともに社員寮からも退出を迫られたが、疾患を理由に占拠を続けていた。

高橋医院にも執拗に電話をかけ続け、高橋医院では通常の業務に支障を来たすに至った。

A子さんは実に怖ろしいクレーマーであり、そのような人物の肩入れをし、証拠の提示もせず、高橋医院からの脅迫があったかのように装うのはジャーナリストとして如何なものかだろうか。

投稿: まる | 2011/08/14 23:57

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