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2012/02/24

<常葉菊川高校>野球部暴行事件の被害少年保護者が野球部長、元静岡県警“マル暴”警官らを刑事告訴

『常葉学園菊川高校』(静岡県菊川市)硬式野球部の3年生部員(事件当時2年生)4人が下級生部員に暴行を加えた事件にからんで、被害少年の保護者が同校の大石富之校長と佐野心野球部長、常葉菊川高校を経営する学校法人『常葉学園』(静岡市葵区)法人本部総務課の小野田勝課長補佐の3人を刑事告訴し、静岡地検が受理していたことがわかった。

昨年10月20日付で提出されていた告訴状によると、3人の告訴の被疑事実は、大石校長については上級生による私物の窃盗を隠蔽するなどした疑い。小野田課長補佐は、暴行事件が存在した事実を知りながら、虚偽の報告をするなどして証拠隠滅を指揮。佐野部長は、未成年者である被害少年に自宅で飲酒を強要したというもの。それらの罪状は犯人蔵匿・証拠隠滅の罪、教唆罪、強要罪などだ。

告訴事案のうち、私物の窃盗と佐野部長による飲酒強要の疑いについては、静岡県警菊川署が昨年7月に暴行事件とあわせて被害届を受理していた。しかし、同署は同年9月、暴行事件のみを静岡地検浜松支部に送致。他の事件は放置し、暴行事件についても加害者側の調書すら地検に送らず、担当検事には「被害者側が検事調べを拒んでいる」との虚偽の報告をしていた。そのため被害少年側は、被害届では警察内部で事件をウヤムヤにされる恐れがあると判断。あらためて菊川署に対し、警察が検察への書類や証拠の送付の義務を負う告訴を行ったが、同署は頑なに受理を拒否したという。そこで被害少年側は、告訴先を静岡地検に変更。検察官は今月1日に被害少年の保護者から事情聴取したうえで、20日に告訴を受理した。

菊川署が捜査に消極的だった理由について、被害少年側が疑いの目を向けるのが小野田課長補佐の“暗躍”だ。運営校を統括管理する常葉学園の<危機管理>を担当する小野田課長補佐は、常葉菊川高野球部の暴行事件に当初から介入。被害少年の保護者に「イジメはなかった」などというウソの調査報告をするなど、事件のもみ消しと隠蔽を図ろうとしていた。

そして小野田課長補佐は、元警察官を自称していた人物だ。県警内部の“現職”と通じている可能性があることから、被害少年側は菊川署に対して昨年8月、小野田課長補佐を通じた捜査情報の漏えいの疑いについての調査を求める苦情を申し出た。その回答は、「小野田勝氏が、県警の警察官だったかどうかについては不明」というものだった。

ところが小野田課長補佐は、静岡県警で暴力犯捜査などを担当し、静岡中央署勤務を最後に3年ほど前に退職した県警OBだったことが判明しているのだ。しかも、常葉学園が運営すKakiken20100831る学校でトラブルが起きるとすかさず登場し、現職時代につちかった暴力団組長らとの“親密”な交友関係をチラつかせて当事者を畏怖させるなど、学園関係者のあいだではコワモテの“トラブルシューター”ぶりで知られた人物だった。そんな危機管理のプロも今回ばかりは、もみ消し工作が裏目に出て、かえって騒ぎを大きくしてしまったようだ。

暴行事件で昨年9月30日に家裁送致された4人の加害少年について、静岡家裁浜松支部は今年1月16日付で、少年審判を開かないことを決定した。だが、同支部は暴行の事実があったことを認定。教育的な措置として、4少年に訓戒や指導を行った。暴力行為を含んだ上級生からのイジメを昨年5月、学校側に相談していた被害少年の保護者に対し、「イジメ(暴行)はなかった」とした小野田課長補佐の説明が、まったくの虚偽だったことが証明されている。

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コメント

警察を検察が捜査するということになるのだろうか?検察官は機動捜査して自ら証拠収集をするのだろうか。

投稿: 退職者 | 2012/02/27 22:45

普通はここまでの報道記事になったら、内部で調査報告がされると思うが一般社会ではどうなのか?内部調査報告がされていないとしたら教職員の誰もが報道内容をまだ「知らない」ということになるのだろうか。

投稿: 退職者 | 2012/03/02 12:48

学園代表として、小野田氏はだれの依頼・指示で動いていたのか。

投稿: 退職者 | 2012/03/03 12:55

一般的に、暴力団組長との接触をちらつかせれば、身の危険を感じてしまう、生命の安全が脅かされると感じてしまうのではないだろうか。やくざなど平気、怖くないと言う人などいるのだろうか。

投稿: 退職者 | 2012/03/03 19:49

国民の平均的意見だと思うが、厚労省村木さん事件で揺らいだ検察の威信を回復する意味でも、検察官は公正に調査をしてほしいものである。

投稿: 退職者 | 2012/03/05 22:53

暴力団の怖さには底知れぬものがある。まさかとは思いつつも、歩いていて車が後ろからくると警戒したり、いつか忘れたころを見計らってやられるのではないかなどと思ってしまうのが一般通常人の正常な反応ではないか?

投稿: 退職者 | 2012/03/16 23:43

元警官を介して、検察まで学園と通じていると言う可能性はあるのだろうか、それはさすがにないか。

投稿: 退職者 | 2012/03/21 21:43

暴力団組長との緊密な接触が本当にあったのか?「いじめはなかった」というような「事実確認がいい加減な報告」では困るが、スケジュールなどを具体的に示して「組長との接触の事実はなかった」という明確な報告がなければ、いつまでも決して安心はできない。記事によれば、警察からの漏えい教唆の疑いすらあるのだから、学園本部職員が、組長にぽろっと、気に食わない人間の情報漏洩をすることも十分にありうる話である。菊川暴行事件以前に複数の学園のトラブルに介入した実績をもつ小野田氏であるが、いつも誰の指示・依頼で動いていたのか。

投稿: 退職者 | 2012/03/26 00:12

経緯・事実確認が尽くされなければ、問題がなかったのに問題ありとなり処分を加えてしまう、あるいは逆に問題があったのに問題はないとして放置してしまう、こうした冤罪処分や放置が生まれてくる。菊川事件でいじめ暴行はなかったとされた事実関係の調査はどのように行われたのか、小野田氏に菊川事件以前から複数の案件の依頼をし続けた学園内の人物は誰なのか等々の事実関係の調査は行われていないのか?小野田氏関連のトラブルの調査報告が行われていないとしたら、逆に学園組織や上層部の関与が疑われても仕方ないのではないか。組織的にやっているから、小野田氏個人のことを誰も責められないと言うことになるのではないか。

投稿: 退職者 | 2012/03/31 21:54

報道記事によれば、紛争処理の場面において、現職時代につちかった暴力団組長らとの“親密”な交友関係をチラつかせて当事者を畏怖させたということだが、小野田氏は、週刊文春らの記者に一筆「責任をとる」と言う内容の念書を書かせようとしたという報道もなされている。暴力団組長との関係は現職時代に培ったものだと言うことだが、念書や謝罪文をすぐに書かせると言うやり方は、一体どこで培ったものなのか?ここまで異常なやり方だと、逆に、このような尋常ではない方法を駆使してまで公表したくない内容とは何なのか、と思われてしまう。そして、こうしたクレーム処理を許可・依頼・指示した人物はだれなのか?

投稿: 退職者 | 2012/05/24 09:17

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