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2013/03/20

<弁護士と闘う!>と提携する太田真也弁護士(神田のカメさん)が行政書士と闘う<かなめくじウォーズ>端緒の「ナマコ詐欺事件」を追う ①

乾燥黒ナマコ事業などへの投資勧誘にからんで昨年2月20日、サイパン籍のファンド運営会社『南洋』(東京都港区赤坂)の関係者17名が詐欺の疑いで警視庁に逮捕(起訴後に組織犯罪処罰法違反⦅組織的詐欺⦆罪へ訴因変更)された事件で、あす同社社長の中元雅二被告らの公判が東京地裁である。

3月21日(木)東京地裁715号法廷

中元 雅二被告:午前10時00分

大久保雄太被告:午後1時15分

1月28日に開かれた前回の公判では、中元被告らとともに昨年2月に逮捕された南洋グループ元幹部のAが検察側の証人として出廷した。逮捕されるまではクレーム処理を担当し、すでに懲役7年6月の実刑判決を受けている人物だ。

「サイパンでシルバー事業を計画している。6億円から7億円ほどの資金を集めるのに協力してもらえないか」

社債販売で悪名高い「アフリカントラスト社」(現ワールド・リソースコミュニケーション社)の渉外係をしていたA証人が、知人から紹介を受けた中元被告にスカウトされたのは'10年11月のこと。その資金集めに、中元被告が提示した期間は3、4ヵ月間だったという。

その頃に、A証人はホテルオークラ東京で、同事件の共犯として公判中の大久保雄太被告との顔合わせもしている。大久保被告は、『南洋』の<実行部隊>ともいえる電話勧誘グループのひとつを管理する立場にあった。15人ほどの<掛け子>を擁した「大久保グループ」は、東京都港区赤坂3丁目のマンション<コンチネンタルアパートメント赤坂>の一室をアジトに使い、シルバー事業への投資を名目にした資金集めを担当。A証人も『南洋』の一員となり、“営業”は'10年12月にスタートした。

<ナマコ・ファンド>を担当したのは、「大久保グループ」とは別の<ローズ赤坂>というマンションの一室にアジトを置いた「ハナザワ・グループ」だった。

『南洋』が「日本支店」と称した事務所を赤坂1丁目の<三会堂ビル>9階に設け、ナマコNamako4事業のパンフレットができ上がったのは'11年4月頃。乾燥黒ナマコ事業への投資を名目とした資金集めの準備が整ったかのようにみえた矢先に、大久保被告が「辞めたい」と言いだしたのだという。

この頃、大久保被告が管理していた十数名いた<掛け子>のうちの半分ぐらいが辞めていた。そのためか「大久保グループ」はアジトを<ローズ赤坂>に移し、「ハナザワ・グループ」と同室で活動する。しかし、それから間もない6月頃に「ハナザワ・グループ」は解散。「大久保グループ」は<赤坂桧町レジデンス>の一室にアジトを替えた。

<掛け子>が詰める秘密のアジトは、南洋の事務所とは違ったマンションの一室に用意された。そこに社長の中元被告が立ち寄ることは、ほとんどない。しかもメンバーの集合離散は激しく、短期間のうちにアジトを転々とする。それだけでも、まともな会社ではないことを知るには十分な怪しさだが、証人が南洋の資金集めの違法性を認識せざるを得ない不穏な出来事が次つぎと起こった。

'11年8月から9月にかけての頃から、客からのクレームが増えはじめる。大半は解約の申し出だったが、客の代理人の弁護士から送られてきた通知書には<詐欺>の文言が記されていた。それを見て、証人は中元被告に、通知書の内容について問い合わせたのだという。

「うすうす、詐欺になるのではないかと感じてはいるが、あくまでグレーゾーン。お金を返せば大丈夫だ。返金の請求には応じておいて、はやく事業展開をするしかない」

そんな中元被告の言葉もあって、膨らみかけていたA証人の疑念が、一気に確信へと変わる事件があった。

同年11月頃、徳島県警から電話がかかってきたという。本社の所在地と営業の場所はどこか。事業の内容は、どのようなものなのか。就業者は何人いるのか。警察の質問に、A証人は正直に答えたという。そして、そのことを中元被告に報告した。すると中元被告は、その翌日に徳島県警へ説明に出向く。

「南洋の事業については理解を得た。警察は営業方法に興味があるようだ」

警察からもどってきた中元被告から、A証人はそのように聞かされた。しかし、この一件でA証人は、『南洋』の資金集めが<詐欺>だということを確信する。

徳島県警から照会があったことを受け、中元被告と大久保被告、そして証人を含む『南洋』の幹部4人が同月中にホテルオークラ東京で緊急に会合を開いた。

その席で、大久保被告は“営業”の中止を提言。しかし、中元被告はそれに反対し、資金集めを継続する意向を示した。そのため大久保被告は、事務所の移転を希望した。その提案は、移転先の事務所は中元被告が知らない場所にして、固定電話の回線は引かないようにする、というものだった。

そして<実行部隊>のアジトは、神田の<KKビル>に移された。契約は、貸主と借主とのあいだに業者をはさんだ転貸借。電話回を引かず、中元被告らとの連絡には専用の携帯電話が使われた。

その翌月の'11年12月にも、同じホテルオークラ東京で、同一メンバーの会合があったという。このとき話し合われたのは、口座凍結の問題についてだった。

『南洋』の銀行口座は、その年の8月の中頃から、すでに<振り込め詐欺救済法>に基づく措置として凍結されていた。そこで中元被告が金融機関と、凍結解除の交渉を進めると同時に、<掛け子>が勧誘した相手に直接会って集金することで急場をしのぐことが決められた。実際、中元被告らが名古屋や大阪などへ出向いて、現金を集金してきていたのだという。

つづく

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