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2013/05/30

〔岐阜市議会〕大西隆博議員「住民監査請求」に怒りの反撃 近く請求者らを提訴へ

岐阜市議会の大西隆博議員(47歳)が政務調査費を不正に支出したとして、同市に住む整体治療院経営の男性(63歳)が27日、市に返還させるよう求める住民監査請求をしたことを『毎日新聞』(地方版)や『中日新聞』などの一部の新聞が28日の朝刊で報じた。

住民監査請求:自己啓発のCD教材に58万円 岐阜市議の政調費返還を /岐阜〔毎日新聞〕

男性が岐阜市に提出した<岐阜市職員措置請求書>などによると、大西議員に支出され945418_615773311769149_660755245_nた'11年度分の政務調査費は165万円。大西議員は'11年9月に<SMIプログラム>という自己啓発の教材(CD14枚、マニュアル2冊)を65万円で購入したが、その代金のうち58万5000円を政務調査費から資料購入費として支出していた。これが市政の課題とは無関係の私的な支出だとして、岐阜市長に対して勧告することを監査委員会に求めたのが、今回の住民監査請求だった。

だが<NEWS RAGTAG>の取材に、大西議員は「購入した教材は、マイナス思考をプラス思考に転換するためのノウハウが体系化された、ひじょうに優れたもの。精神疾患を持つ人の942008_614755085204305_978630596_nリハビリ的なステップに活用でき、社会復帰の支援に役立てる研究材料として購入しました。あくまで公務を目的としたものです」と、男性の主張に反論する。元中学校教諭の大西議員は、心理学を得意とし、市民の精神衛生の向上に目を向ける。現在は児童相談所の問題に力を入れて取り組んでいるが、次回の議会の一般質問では精神疾患を持つ人の社会復帰について、購入した教材を活かした質問をする予定だという。

教材の購入費用を不正な支出と指摘されたことに強い遺憾の意を表す大西議員は、さらにこう付け加える。

「住民監査請求は本来、市民の方々の権利を守るためにある制度ですが、今回の請求は正当な目的から逸脱して、私個人への嫌がらせを意図したものとしか思えない」

大西議員が怒りをあらわにするのは、“第三者”の関与の疑いがあるからだ。請求者の男性は岐阜市民だが、愛知県に住む市民活動家の男性がインターネット上に、この住民監査請求を自分が仕掛けたことをほのめかす書き込みをしているという。

じつはこの男性、大西議員のブログ記事に名誉を棄損されたなどとして民事訴訟を起こしており、同じ理由で岐阜県警に刑事告訴もしている。そんな対立関係にある県外の人物が、悪意をもって主導した不当な請求だと、大西議員はとらえているのだ。

また大西議員は、住民監査請求で問題とされた'11年度の165万円の政務調査費について、「私が使ったのは、教材の購入費を含めて102万円。63万円を返納しています。東北復興支援のボランティアも2ヵ月間やりましたが、それにかかった費用は、政務調査費として計上できるものです。しかし、私はボランティアとして1円も計上しませんでした。政務調査費の支出を理由にした住民監査請求をされたことは、痛恨の思いです」と話している。

住民監査請求をした岐阜市の男性と愛知県の市民活動家について、大西議員は名誉棄損と偽計業務妨害に当たるとして、早ければ来週にも民事と刑事の双方で訴えを起こすという。

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2013/05/28

<南洋株式会社>ナマコ詐欺事件 高齢者らを食い物にした「被害回復型」だましの手口

乾燥黒ナマコ事業への投資などを名目に高齢者など290人が現金をだまし取られた<ナマコ詐欺事件>で、組織犯罪処罰法(組織的詐欺)違反の罪に問われている『南洋株式会社』社長の中元雅二被告の公判が24日、東京地裁であった。

この日の公判では、同事件で被害者の勧誘を行なっていた<実行部隊>のメンバーのひとりが検察側の証人として出廷。「勧誘部隊が勝手にやったこと」などとして、詐欺への関与を否定しつづけている中元被告の主張を覆す証言をした。

証言台に立ったのは<実行部隊>のナンバー2とされた男で、すでに懲役7年6月の実刑判決が確定し、現在服役中のⅠ受刑者。逮捕された当初は、事件関係者からの報復を恐れて黙秘していたⅠ受刑者だが、勾留中に被害者に対する謝罪の気持ちなどから反省し、罪状を認めたという。

『南洋株式会社』の<実行部隊>は複数あったが、そのなかのひとつで、現在公判中の大久保雄太被告が率いた<大久保グループ>に、Ⅰ受刑者はいた。<大久保グループ>の初期のアジトは、東京都港区赤坂のマンション「赤坂七番館」の一室にあった。わずか15畳ほどのスペースにⅠ受刑者を含む12、3人の“架け子”が詰め、詐欺の電話勧誘を行なっていたという。

その手口は、まずⅠ受刑者らがインターネットなどで、“カモリスト”といわれる投資詐欺の被害者の名簿を購入する。そして、この名簿をもとに、加害会社の元社員になりすました“架け子”が片っ端から電話をかけていく。

「スイスの隠し口座に隠されていた資産がみつかりました。これで、あなたが被害に遭った損失金を取り戻すことができます」

電話に出た被害者が関心を示したら、こう切り出す。

「返還されるお金を受け取るには、救済団体に連絡をとって手続きをする必要があります」

<元社員役>は救済団体を紹介するが、それは実在はしない団体だった。被害者が電話をかけ、つながるのは<元社員役>が詰めているアジトの別の電話。応対するのは、救済団体員を装った“架け子”だ。『南洋株式会社』の詐欺の<実行部隊>は、こうした架空の団体名をだいたい2ヵ月ごとに変え、使った名称は10を超えるという。警察への被害相談の件数が、同じ名称で増えれば、それだけ摘発を受けるリスクが高くなるからだ。

<団体員役>の“架け子”は、問い合わせのあった被害者に対して、最初にアプローチした<元社員役>のすぐ傍でウソの説明をする。

「あなたの損害を受けたお金を返す手続きをすすめるには、被害額の30%に相当する有価証券を預けていただかなければなりません」

そして、被害者が<団体員役>から「信用できる優良な会社」として紹介されるのが『南洋株式会社』。応対するのは、同社の社員を名乗る詐欺の<実行部隊>の“架け子”だ。この<社員役>を担当していたのがI受刑者だった。証券外務員の資格を持っていたことなどから、この役割を受けもたされた。

「南洋の社債を買って救済団体に預ければ、3ヵ月後には過去の損失の全額を取り戻せ、しかも高額な特別配当も支払われます」

虚偽のセールストークを使って、I受刑者ら<社員役>の“架け子”は被害者を勧誘していく。この電話勧誘で話がまとまれば、『南洋株式会社』社長の中元被告が“受け子”となって、直々に被害者から現金を集金した。<実行部隊>の詐欺行為が開始された'10年12月から半年も経たない'11年5月以降、3つの金融機関に開設されていた『南洋株式会社』が<振り込め詐欺救済法>に基づいて凍結されてしまったからだ。

I受刑者はアジトで電話勧誘をはじめてから2、3日目頃には、すでに自分たちの行為が詐欺であることを認識していたと証言している。中元被告の公判で、検察側の証人として同事件の共犯者はI受刑者で3人目。先に召喚されたほかの2名も、およそI受刑者と同様の証言をしており、いずれも罪状を認めてすでに実刑判決を受けている。その量刑は、それぞれ7年6月と4年6月だ。

『南洋株式会社』社長の中元被告は、現在も<無罪>を争っている。しかし、中元被告の指示あるいは承認の有無にかかわらず、『南洋株式会社』に渡った資金が<被害回復型詐欺>によって被害者からだまし取られたものであった事実は変わることはない。

次回の中元被告の公判は6月18日午後、東京地裁715号法廷で開かれ、大久保被告の証人尋問が行われる予定だ。

 【関連記事】<弁護士と闘う!>と提携する太田真也弁護士(神田のカメさん)が行政書士と闘う<かなめくじウォーズ>端緒の「ナマコ詐欺事件」を追う ①

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2013/05/16

弁護士のあり方を問う2つのイベント

今月から来月にかけて、弁護士の職業倫理を考える集会が、東京と大阪である。

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そのひとつは<5.26 変えよう日本の離婚実行委員会>が主催し、<日本弁護士被害者連絡会>の協賛で開催される『面会交流と間接強制 ~子どもに会える別れ方研究~』と題するシンポジウムだ。離婚後の子どもとの面会交流の問題をテーマにしたイベントのようだが、メインパネリストは<日本弁護士被害者連絡会>の会長を名乗り、弁護士の非行を糾弾するブログ<弁護士と闘う!>を運営する市井信彦氏と太田真也弁護士(神田のカメさん法律事務所)。このご両人はというと、近ごろ<AKUTOKUバスターズ>なるチーム(?)を結成し、「悪徳弁護士退治」を旗印に怪気炎を上げる弁護士叩きの最右翼的なコンビだ。

悪徳弁護士退治させていただきます。AKUTOKUバスターズ参上! 〔弁護士と闘う!〕

そして、イベントの第1部に登壇するのは市井氏。岐阜市議会の大西隆博市議をゲストに招き、離婚事件で子どもに会わせない弁護士を実名でバンバン晒す予定らしい。2部で「間接強制をとった弁護士」として講演する太田弁護士は、おなじ部の別の出し物のテーマになっている「裁判所の調査官を訴えた国賠訴訟」の代理人でもある。この訴訟を含めて、太田弁護士が代理人となった訴訟の口頭弁論が17日、東京地裁で2件ある。このうちの1件は、間接強制に応じない債務者である元妻と、その元代理人の弁護士に義務の履行や損害賠償を求める訴訟だ。

「離婚事件・面会交流を求める」裁判のお知らせ 5月17日東京地裁 〔弁護士と闘う!〕

26日のイベントは離婚事件をテーマにしつつも、予告を見るかぎりでは<AKUTOKUバスターズ>の“旗揚げ公演”ともいえそうな内容になっている。

ふつう弁護士は、弁護士や裁判所職員を訴える訴訟の代理人にはなりたがらない。それを太田弁護士は引き受ける、というのが<AKUTOKUバスターズ>のウリとするところ。その存在は、離婚や別居によって子どもと理不尽に引き離されている親や、弁護士の不当行為の被害に泣いている人にとっては“救いの神”ともいえるだろう。しかし、それはあくまで公平性に配慮があればの話。もしも、依頼者の主張にウソや不当な目的があった場合には、紛争の相手方や代理人の弁護士らに対する嫌がらせ行為を助長することにもなりかねない。つまり<AKUTOKUバスターズ>には、その運営方針に偏りがあったとすれば“諸刃の剣”となりうる危うさがあるのだ。

<弁護士職務基本規程>の第31条は「弁護士は、依頼の目的又は事件処理の方法が明らかに不当な事件を受任してはならない」と定めて、弁護士が不当な事件を受任することを禁じている。また同規定の第14条には「弁護士は、詐欺的取引、暴力その他違法若しくは不正な行為を助長し、又はこれらの行為を利用してはならない」とされるが、これらのしごく当然のモラルに背く弁護士もいる。

弁護士が、不当な業務を受任することの不正義について問題を提起するのが、来月に大阪で開催されるもうひとつのイベントだ。<悪徳・非行弁護士の闇を暴くシンポジウム>と題する集会で、主催はパナソニックPDP偽装請負訴訟の元原告で<吉岡力企画>代表の吉岡力氏。吉岡氏のほか、行政書士の藤田泰裕氏や<NEWS RAGTAG>の津田哲也らがパネリストを務める。

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2013/05/14

<和歌山県警>参考人聴取の執拗な性的質問でPTSDに 女性が和歌山県を提訴

SかMか知りたいんで、体位を聞きたい。
尺八はするんですか?
フィニッシュは中出しですか?

和歌山県警に逮捕された内縁の夫の参考人聴取で、取調室で男性警察官から執拗に性的Wakayama_sojo内容の質問をされたことでPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症したとして、大阪府内に住む30代の女性が13日、同県に1100万円の損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こした。

女性の内縁の夫は昨年1月25日、行きつけのラウンジのホステスの身体を触ったとして、強制わいせつの疑いで県警に逮捕された。その事件の参考人聴取のなかで女性は、男性警察官から冒頭のような質問をしつこくされたのだという。

そのショックから心身の不調を感じるようになった女性は、いくつかの医療機関で診察を受け、PTSDと診断された。京都市内の神経科医院が発行した同年9月28日付の診断書には、つぎのように記載されている。

本年1月27日に警察の事情聴取において人格的尊厳を揺るがす質問を長時間にわたり受けたことを契機に、上記(註:PTSD)を発症している。睡眠障害、抑うつ症状、回避症状、フラッシュバック、自律神経症状が持続しており、継続的な精神科治療を要する。

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この、和歌山県警のわいせつ参考人聴取をめぐって女性は昨年5月、担当刑事を特別公務員暴行陵虐罪で和歌山地検に告訴(後に同致傷罪に変更)。地検は同年11月に「嫌疑なし」で不起訴処分としている。

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