2012/09/30

<常葉学園>常葉菊川高校「野球部イジメ訴訟」に提出された静岡県警OBの「調査報告書」

「イジメによって不登校を強いられた」などとして、『常葉学園菊川高校』(静岡県菊川市)硬式野球部を退部した元部員(事件当時1年生)の少年と保護者が、同校を経営する学校法人『常葉学園』(静岡市葵区)らに計約2900万円の損害賠償を求めた民事訴訟で、被告側が本件のイジメ問題に関する内部調査の結果をまとめた<調査報告書>を提出した。

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<調査報告書>は昨年の4月25日付で、A4判横書きの13ページ。常葉学園法人本部の小野田勝課長補佐が作成し、同学園の木宮健二理事長に提出していたものとされる。静岡県警OBで、現在は常葉学園の危機管理を担当する小野田課長補佐は、本件イジメ問題を調査するに至った経緯について<調査報告書>にこう記している。

<当学園の職員及び生徒など学園全体のメンタルヘルスやハラスメント更に、傷害、暴力等の刑事、民事など学園にかかる事件の調査解決を業務とする危機管理担当の当学園法人本部総務課長補佐を務める本職(小野田勝)に調査依頼があった>

経営者に提出された内部資料にしては、やたらとくどい能書きのように思えるが、学園内での小野田課長補佐の役割がよくわかる。<調査報告書>に自身が書いたように、いかにも元警察官らしい“トラブルシューター”として、ハラスメント問題にも介入しているという小野田課長補佐。しかし、その仕事っぷりそのものが、悪質なハラスメント行為になっている疑いがある。

学内のパワーハラスメントや不正などを、監督官庁や捜査機関に告発しようとした常葉学園系列校に勤務する男性に対し、小野田課長補佐は暴力団組長らとの“親密な関係”をチラつかせて威嚇。さらに「常葉内部の問題が警察にいけば、事が大きくなって取り返しがつかなくなる」と、警察へのコネを脅しのネタにして、男性の口を封じようとした。それらの威迫行為の証拠の録音をまとめたのが、この動画だ。

 

小野田課長補佐のトラブルの解決とは、もっぱら雇い主である学園側の利益に沿った“スキャンダル隠し”のようだ。そのような立場の人物の調査報告が、公正であるわけがない。小野田課長補佐の<調査報告書>は、「『いじめ』は存在しないものと思料された」と結論づけられている。しかし、原告側は、この書面の内容について「デタラメなことばかり書かれている」と憤慨している。

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2012/07/27

「静岡県警」OBがスキャンダルのもみ消しに暗躍 捜査情報の漏えいも疑われる学校法人「常葉学園」のダークサイド

僕はいろんな面で顔が利く。ヤクザの親分はいまでも、しょっちゅう相談にくる。携帯にも、びっくりするくらいたくさん、親分から電話がかかってくる。

署長に会ったり、静岡中央署の刑事部長も同期で、若手を指導するのは僕だから。僕ら捜査2課は、キャリアだからトップもおなじ。トップはキャリアの集団だから──。

'10年の7月16日、学校法人『常葉学園』(静岡市葵区瀬名)が経営する系列校に勤務する市谷勝弘さん(仮名)のもとを訪ねた初老の男性は、暴力団幹部や警察幹部などとの"コネ"をことさら強調した。

男性は、その年の春に常葉学園法人本部の総務課に入ったばかりの<静岡県警>OBで、危機管理を担当する小野田勝課長補佐。市谷さんが、学内のパワーハラスメントなどの不正を監督官庁や捜査機関に告発しようとしていたさなかの訪問だった。

それまでに市谷さんは学内のハラスメント委員会に、不正についての対応を求めるメールを送ったり、掲示板にパワーハラスメント防止啓発ポスターを貼るなどの活動をしていた。これについて小野田課長補佐は、メールを受けたハラスメント委員が精神疾患にかかったとして「傷害罪になる。被害届もいらないから、待ったなしだ」と指摘。ポスターについては、静岡県警の<ふれあい相談室>の電話番号が刷り込まれていたことを理由に、「詐称でもって、標章の盗用にもなる」と言いがかりをつけた。

その翌日にも<静岡労働基準監督署>で、小野田課長補佐は同署員をまじえた席で市谷さんらに対し、冒頭の"コネ自慢"に加えて「常葉内部の問題が警察にいけば、事が大きくなって取り返しがつかなくなる」などと発言。これらの会話を市谷さんは録音していた。音声を変えて、その音声データを編集したものが、この動画だ。

<静岡労働基準監督署>でのやり取りから数日後、市谷さんは小野田課長補佐に勤務中の教室から呼び出され、「俺はお前をやるぞ」とドスを効かされたという。

これらの小野田課長補佐の威嚇行為によって、現職警察官を使った嫌がらせの逮捕やもみ消し、暴力団員からの危害などをおそれて、市谷さんは内部告発を断念せざるを得なくなったのだ。

小野田課長補佐は、常葉学園が経営する別の系列校『常葉菊川高校』の硬式野球部内で'10年から'11年にかけてあった<集団いじめ暴行>の問題でも、虚偽の報告をするなどして証拠隠滅をしたとして、被害少年の保護者から静岡地検に告訴されるなどしている。

【関連記事】<常葉学園>常葉菊川高校野球部員「暴行イジメ訴訟」で被告側「イジメはなかった」と主張 2012/07/10

【関連記事】「暴力団排除」の推進がふとらせる“用心棒稼業”の元警察官と“悪徳”弁護士のフトコロ 2011/09/05

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2012/07/10

<常葉学園>常葉菊川高校野球部員「暴行イジメ訴訟」で被告側「イジメはなかった」と主張

『常葉学園菊川高校』(静岡県菊川市)硬式野球部を退部した元部員(事件当時1年生)の少年と保護者が、「イジメによって不登校を強いられ、野球をあきらめざるを得なくなった」などとして、少年に暴行を加えていた4人の上級生(当時)の少年や同校を経営する学校法人『常葉学園』(静岡市葵区)らに計約2900万円の損害賠償を求めた民事訴訟で、第1回目の口頭弁論が先月29日に横浜地裁であった。

原告少年が被害者となった常葉菊川高校野球部の<イジメ暴行事件>では、家裁送致された4人の加害少年(民事訴訟の被告)について今年1月、静岡家裁浜松支部は暴行の事実があったことを認定したうえで少年審判不開始を決定している。ところが今回の口頭弁論の期日前に提出した答弁書で、被告側は<イジメはなかった>とする主張をした。

静岡県弁護士会の前会長で、常葉学園監事の斎藤安彦弁護士らを訴訟代理人とした学園側(常葉学園、佐野心野球部長、小野田勝総務課長補佐)は、被告少年らの原告少年に対する暴行のあった事実を認めながらイジメの存在は否定。村田恒夫弁護士(横浜弁護士会)を訴訟代理人とする被告少年のうちの2少年も同様に、原告少年を<平手で叩いたこと>などは認めたうえで、<原告に対するいじめは無かった>とした。そのうえで「原告は被告●・被告●を責めるばかりでなく、自分の入学の経緯・入部した目的・入部後の生活態度・練習中の態度につき想起し、どうあるべきだったのか、また何故自分の周囲が自分の反省を求め続けてきたのかを真摯に考えて頂きたい」と、原告少年の態度を批判する主張を展開している。

これでは、まるで平手打ちをするなどした暴力行為を肯定しているかのようにも受け取れる。

上級生の下級生に対する集団暴力は、そのものが虐待であり、イジメなのではないのか。それは、いかなる理屈をつけようとも、正当化されるべき行為ではないはずだ。

学園側代理人の斎藤弁護士は、静岡県弁護士会の会長に就任する直前の昨年3月に<朝日新聞>のインタビューのなかで「いじめや体罰、学級崩壊のない楽しい学校できちんと学べること。これが(子どもの)権利ですよね」と話し、<子どもの権利委員会>に長くかかわってきた弁護士だ。

【静岡】虐待やいじめのない学校・家庭を 斎藤安彦さん(61)〔朝日新聞〕2011年3月4日

そして、横浜弁護士会副会長を歴任したこともある村田弁護士は、警察署内の取調室で男性が拳銃によって死亡した<戸部署事件>では、遺族の代理人として神奈川県警を相手に民事訴訟で1審を勝訴した“弱者側の味方”だったはず。

依頼人の利益を守るのが弁護士の仕事だ。民事では、自分が雇われた側の主張を擁護するのは当然のこととはいえ、弁護士は職務の自由と独立を保障されている。一度は掲げたポリシーを最後まで貫いてもらいたかった。

【関連記事】〔戸部署事件〕で神奈川県警と対決した村田恒夫弁護士のトホホな戒告処分 2011/04/24

【関連記事】「神奈川県警」取調室で「拳銃発砲」被疑者死亡の『戸部署事件』から10年 2007/11/08

常葉菊川高校の<イジメ暴行事件>が刑事告訴や民事訴訟に発展するまでにこじれた原因は、原告少年が不登校になる以前から学園側が<イジメはなかった>として、改善策を講じなかったことにある。

ところが村田弁護士は答弁書に、自分の依頼人ではない他の被告の内心を推し量った想察をまじえて、つぎのように書いた。

原告の為に,被告●・被告●は入学・入部の時から協力し続け,被告佐野氏・被告小野田氏も原告の夢の実現,原告の将来を考え,原告の足りないところ・努力しなければならないこところを親身になって指導し,教育してきたものであろう。
その結果がこの裁判(訴状内容)かと思うと,大変残念に思われる。

原告側の主張をまとめると、少年がイジメを受けはじめたのは'10年の5月。その暴力に耐えかねて、野球部の寮に寄宿していた少年が、神奈川県内の自宅へ帰ったのは同年の8月だった。当時の野球部部長だった佐野心氏からのすすめで、いったんはやりなおす決心をして寮へ戻る。が、少年を“無視”というイジメが待っていた。そして昨年2月、<全治3ヵ月>の肉離れを起こしたが、被告少年らから練習を強要される。さらに同月の下旬ごろ、被告少年らから「野球をやめろ」「オマエなんかいらない。出ていけ」などと怒鳴られ、胸ぐらをつかまれるなどして少年は寮にいられなくなった。

その後、自宅へ帰っていた少年と保護者に、佐野氏に代って連絡をとってきたのが常葉学園法人本部の総務課課長補佐の小野田勝氏だった。「きちんとイジメの防止策をとった」とする小野田氏の説得に応じて、昨年4月1日に少年は学校へ戻る。しかし、その約束は守られず、なんらの対策も講じられていなかった──。

これが原告側が主張する“ことの経緯”だ。そして、学園側に対する不信感から、原告は刑事告訴や民事訴訟の提起へと踏み切った。

一連の暴力などが原告側のいう<イジメ>か、あるいは<原告少年の怠惰に対する愛のムチ>とする被告側の言い分か、そのどちらを司法の判断が支持するのかは判決をみるまでわからない。

しかし<NEWS RAGTAG>管理者の津田哲也は、昨年の7月に<週刊文春>の取材で小野田氏と会っている。そのときの小野田氏は、学園を代表しての対応としながら質問にはいっさい答えず、高圧的な態度で一方的に「記事を書くな」と要求するだけだった。また、3年ほど前に静岡中央署勤務を最後に静岡県警を退職した小野田氏は、常葉学園が運営する系列校でトラブルが起きると登場する危機管理担当者だ。

そのやり方が強引なことは、複数の学園関係者から寄せられた情報に共通している。それを知る津田には、小野田氏が原告少年に対して<親身になって指導し,教育してきた>とは信じがたいのだ。

そんな小野田氏の名前を挙げ、原告少年に反省を促すかのような村田弁護士の書面の記述には、残念ながら説得力がない。

【関連記事】<常葉菊川高校>野球部暴行事件の被害少年側が、学校法人ほか6名に損害賠償を求め提訴 〔横浜地裁〕 2012/04/25

【関連記事】<常葉菊川高校>野球部暴行事件の被害少年保護者が野球部長、元静岡県警“マル暴”警官らを刑事告訴 2012/02/24

【関連記事】「週刊文春」の取材に“コワモテ”の(自称)元警察官を対応させた学校法人のダークサイド 〔常葉学園〕 2011/07/13

滋賀県大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒が飛び降り自殺した<大津イジメ自殺>でも、教師の“見てみぬふり”や教育機関の“イジメ隠し”などがあったことが明らかになった。だが、埼玉県北本市の<イジメ自殺>訴訟では9日、東京地裁は「自殺の原因となるようなイジメがあったとは認められない」として、亡くなった女子生徒の両親の請求を棄却。イジメ認定に消極的な司法の在り方が問われる判決を出している。

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2012/06/11

<常葉学園>常葉菊川高校野球部員「暴行イジメ訴訟」第1回口頭弁論 〔横浜地裁〕

『常葉学園菊川高校』(静岡県菊川市)硬式野球部の部員(事件当時2年生)4人が下級生部員に暴行を加えた<イジメ暴行事件>の被害少年と保護者が、「イジメによって不登校を強いられ、野球をあきらめざるを得なくなった」などとして、加害少年や同校を経営する学校法人『常葉学園』(静岡市葵区)らを相手に計約2900万円の損害賠償を求めた民事訴訟の第1回口頭弁論が今月29日午前10時から、横浜地裁で開かれる。

被告のうち、静岡県警OBで常葉学園法人本部総務課の小野田勝課長補佐は、危機管理責任者として現在も学園内に強い影響力を持ちつづけているという。

<常葉菊川高校>野球部暴行事件の被害少年側が、学校法人ほか6名に損害賠償を求め提訴 〔横浜地裁〕 2012/04/25

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2012/04/25

<常葉菊川高校>野球部暴行事件の被害少年側が、学校法人ほか6名に損害賠償を求め提訴 〔横浜地裁〕

『常葉学園菊川高校』(静岡県菊川市)硬式野球部の部員(事件当時2年生)4人が下級生部員に暴行を加えた事件をめぐって、被害少年と保護者が25日、同校を経営する学校法人『常葉学園』(静岡市葵区)と同学園法人本部総務課の小野田勝課長補佐、佐野心野球部部長(当時)のほか、4人の加害少年を相手に約2900万円の損害賠償を求める民事訴訟を横浜地裁に提起した。

暴行事件については静岡家裁浜松支部が今年1月、暴行の事実があったことを認定したうえで、4人の加害少年に対して審判不開始を決定。また被害少年側は、常葉菊川高校の大石富之校長と佐野元野球部長、小野田勝課長補佐の3人を犯人蔵匿や証拠隠滅などの疑いで静岡地検に刑事告訴し、同地検はこれを今年2月に受理している。

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2012/02/24

<常葉菊川高校>野球部暴行事件の被害少年保護者が野球部長、元静岡県警“マル暴”警官らを刑事告訴

『常葉学園菊川高校』(静岡県菊川市)硬式野球部の3年生部員(事件当時2年生)4人が下級生部員に暴行を加えた事件にからんで、被害少年の保護者が同校の大石富之校長と佐野心野球部長、常葉菊川高校を経営する学校法人『常葉学園』(静岡市葵区)法人本部総務課の小野田勝課長補佐の3人を刑事告訴し、静岡地検が受理していたことがわかった。

昨年10月20日付で提出されていた告訴状によると、3人の告訴の被疑事実は、大石校長については上級生による私物の窃盗を隠蔽するなどした疑い。小野田課長補佐は、暴行事件が存在した事実を知りながら、虚偽の報告をするなどして証拠隠滅を指揮。佐野部長は、未成年者である被害少年に自宅で飲酒を強要したというもの。それらの罪状は犯人蔵匿・証拠隠滅の罪、教唆罪、強要罪などだ。

告訴事案のうち、私物の窃盗と佐野部長による飲酒強要の疑いについては、静岡県警菊川署が昨年7月に暴行事件とあわせて被害届を受理していた。しかし、同署は同年9月、暴行事件のみを静岡地検浜松支部に送致。他の事件は放置し、暴行事件についても加害者側の調書すら地検に送らず、担当検事には「被害者側が検事調べを拒んでいる」との虚偽の報告をしていた。そのため被害少年側は、被害届では警察内部で事件をウヤムヤにされる恐れがあると判断。あらためて菊川署に対し、警察が検察への書類や証拠の送付の義務を負う告訴を行ったが、同署は頑なに受理を拒否したという。そこで被害少年側は、告訴先を静岡地検に変更。検察官は今月1日に被害少年の保護者から事情聴取したうえで、20日に告訴を受理した。

菊川署が捜査に消極的だった理由について、被害少年側が疑いの目を向けるのが小野田課長補佐の“暗躍”だ。運営校を統括管理する常葉学園の<危機管理>を担当する小野田課長補佐は、常葉菊川高野球部の暴行事件に当初から介入。被害少年の保護者に「イジメはなかった」などというウソの調査報告をするなど、事件のもみ消しと隠蔽を図ろうとしていた。

そして小野田課長補佐は、元警察官を自称していた人物だ。県警内部の“現職”と通じている可能性があることから、被害少年側は菊川署に対して昨年8月、小野田課長補佐を通じた捜査情報の漏えいの疑いについての調査を求める苦情を申し出た。その回答は、「小野田勝氏が、県警の警察官だったかどうかについては不明」というものだった。

ところが小野田課長補佐は、静岡県警で暴力犯捜査などを担当し、静岡中央署勤務を最後に3年ほど前に退職した県警OBだったことが判明しているのだ。しかも、常葉学園が運営すKakiken20100831る学校でトラブルが起きるとすかさず登場し、現職時代につちかった暴力団組長らとの“親密”な交友関係をチラつかせて当事者を畏怖させるなど、学園関係者のあいだではコワモテの“トラブルシューター”ぶりで知られた人物だった。そんな危機管理のプロも今回ばかりは、もみ消し工作が裏目に出て、かえって騒ぎを大きくしてしまったようだ。

暴行事件で昨年9月30日に家裁送致された4人の加害少年について、静岡家裁浜松支部は今年1月16日付で、少年審判を開かないことを決定した。だが、同支部は暴行の事実があったことを認定。教育的な措置として、4少年に訓戒や指導を行った。暴力行為を含んだ上級生からのイジメを昨年5月、学校側に相談していた被害少年の保護者に対し、「イジメ(暴行)はなかった」とした小野田課長補佐の説明が、まったくの虚偽だったことが証明されている。

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2011/10/15

「常葉菊川高校」野球部の特待生イジメ「暴行事件」の事件送致に不正疑惑 〔静岡県警〕

『常葉学園菊川高校』(静岡県菊川市)野球部の2年生部員(事件当時1年生)が上級生部員から暴行を受けた事件で、静岡地検浜松支部が4名の加害部員を9月30日付で家裁送致していたことを、きょうの<毎日新聞>などが報じた。

<常葉菊川高校>野球部で後輩部員に暴行 4人が書類送検

毎日新聞 10月15日(土)11時37分配信

 甲子園優勝経験のある常葉菊川高校=静岡県菊川市半済=の硬式野球部で昨年、同じ寮に住む後輩部員に暴行したとして、静岡県警菊川署が今年9月、3年生の男子生徒4人を、暴行の疑いで静岡地検浜松支部に書類送検していたことが県警への取材で15日、分かった。同支部は9月30日に家裁送致した。

 県警によると、4人は当時2年生だった昨年、同校の寮や部室で、当時1年生だった後輩部員に突き飛ばすなどの暴行を加えた、としている。

 同校によると、男子部員は2年生になった今年4月から、いじめを訴えて学校を休むようになり、同校は高野連に報告し注意処分を受けた。福世(ふくよ)敏浩教頭は「書類送検したとは警察から聞いていなかった。生徒のプライバシーにかかわることなのでコメントできない」と話している。

 同校は春夏通じて6回甲子園大会に出場しており、07年の第79回選抜で優勝、08年の第90回夏でも準優勝している。【平塚雄太、西嶋正信】

この事件は、捜査にあたった静岡県警菊川署が9月15日に書類送検していたことは<NEWS RAGTAG>が同月20日の記事で伝えていたが、送致を受けた検察官は被害者側の検面調書(検察官面前調書)を作成しないまま静岡家裁浜松支部に送致している。これを不審に思った被害部員の保護者が10月14日、加害少年の処分について担当検事に電話で問い合わせたところ、応対した検察事務官の説明から菊川署の事件処理に不正があった疑いが浮上した。

【関連記事】「常葉菊川高校」野球部イジメ暴行事件で4少年を書類送検 〔静岡県警〕2011/09/20

被害部員の保護者によると、検察事務官は「菊川署から被害者調書が送られてこなかった」と話したという。さらには検面調書が作成されなかった理由について、同事務官の説明から、菊川署が担当検事に対して「被害部員側が検事調べに応じることを拒んでいる」との虚偽報告をしていたことも判明した。Kikugawa_sho

被害部員側は、この暴行事件の被害届を今年7月に出し、菊川署生活安全課が作成した被害者調書に署名・押印している。また当初から、事件の厳正な捜査と加害部員の処分を、菊川署に対して強く求めてきた。被害部員とその保護者が検察への協力を拒んでいる、などという菊川署の検察官送致の際の報告は、まったくのデタラメなのだ。

この事件をめぐっては、常葉菊川高校の経営母体である学校法人『常葉学園』法人本部総務課長補佐の静岡県警OBを通じた捜査情報の漏えいの疑いがあるとして、被害部員の保護者が<静岡県公安委員会>に苦情申し出をするなどしてきた経緯がある。

被害者調書の隠蔽と検察官への虚偽報告は、常葉学園のスキャンダルを小さくおさめようとした菊川署の“便宜”だったのかもしれない。

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2011/09/20

「常葉菊川高校」野球部イジメ暴行事件で4少年を書類送検 〔静岡県警〕

『常葉学園菊川高校』(静岡県菊川市)野球部で4名の上級生部員から暴行を受けたとして、2年生部員の保護者が7月に静岡県警菊川署へ被害届を出していた4件の暴行事件について、同署生活安全課(依田隆利課長)が15日付で静岡地検浜松支部に送致していたことがわかった。

今回、検察官送致された4件の暴行事件のほか、被害少年側は1件の窃盗と、常葉菊川高校野球部の佐野心部長から受けた飲酒の強要についても被害を届けている。この送致されていない2事件で、菊川署生活安全課は来週にも捜査を本格化させる方針のようだ。

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【関連記事】「週刊文春」の取材に“コワモテ”の(自称)元警察官を対応させた学校法人のダークサイド 〔常葉学園〕 2011/07/13

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2011/09/06

「常葉菊川高」野球部イジメ暴行事件「捜査情報漏えい」の調査を求めて被害少年保護者が「静岡県公安委員会」に苦情申し出

『常葉学園菊川高校』(静岡県菊川市)野球部で暴行などの被害を受けたとして、静岡県警菊川警察署に6件の被害届を出している2年生部員の保護者が5日付で、「静岡県公安委員会」に対して<苦情申出書>を送った。

この苦情申し出は、常葉菊川高校を経営する学校法人『常葉学園』法人本部総務課長補佐の小野田勝氏を通じた捜査情報の漏えいの疑いについての調査などを求めるもので、少年の保護者は先月に菊川警察署に同様の苦情申し出を行っていた。これに対し、同署は「小野田勝氏が、県警の警察官だったかどうかについては不明」としたうえで、「捜査情報の漏えいはなかった」と回答しているという。

ほんの2、3年前と思われる退職者の確認すらできない調査力で、「漏えい」の疑いを否定しきれるのだろうか。

静岡県公安委員会様
 

前 略

私共は被害届を提出する目的で菊川署から時間指定を受け、平成23年6月26日に行きました。

被害届けの相談は事前に電話で終わらせて、被害届の提出ということで時間指定されたのですから菊川警察署はやはりおかしいです。情報操作していることは明らかです。私共が被害届を出す事を常葉学園側に密告しています。

被害届が相談受理票にすり替えられていたことがわかったのは7月4日保有個人情報の開示請求をした時でした。そこで知人のジャーナリスト津田哲也氏に警察が情報操作していることを相談して取材が始まりました。

7月8日当日津田氏と週刊文春記者二人と実況見分前に合流し、追跡しました。実況見分は暴行被害だけ簡単に終わらせて手じまいにしようとした林巡査と言い合いになりました。結局飲酒強要と窃盗被害について省かれてしまいました。そこで津田氏と文春記者らが菊川署に取材を申込に行きました。まさか追跡取材されているとは知らない菊川署は驚き、被害届が受理されて今日実況見分している事実を隠しました。

それから30分後に6件の被害について慌てて山田課長は調書を取り始めたのです。5時間あまり私共が調書作成している間に津田氏と記者は常葉学園本部法人総務課長補佐小野田勝氏に取材をしていました。驚いた事に小野田氏は記事にはしないでくれと交換条件を出して揉み消しを計りました。この7月8日の内容が7月13日発売の週刊文春記事です。発売後多くの記者が取材に菊川警察署にいきましたが警察は事実を隠蔽し発表しませんでした。また本件苦情申立を出したことにより、飲酒強要、窃盗被害の件が放置されていた事がわかりました。

山田課長は放置したまま県警へ栄転です。おかしくないですか?

最近知ったのですが常葉学園小野田氏が静岡県警OBである情報をもらいました。元警察官OBの指示で菊川警察署が被害届を情報操作してマスコミに発表させなかった疑いがあります。菊川警察署情報漏洩事件について徹底調査をお願いします。

平成23年9月5日

     差出人 ●●●●●●●●●●●●●●●●
         申立人 ●●●●

     受取人 静岡県静岡市葵区追手町9-6
         静岡県公安委員会補佐室 苦情申出係

静岡県警人事異動(8月26日付)

【警部】災害対策課津波対策官(災害対策課次席)渡辺吉見▽災害対策課次席(総務課長補佐)片山英樹▽総務課長補佐(菊川生安課長)山田広和▽刑事企画課長補佐(警務課長補佐)渡辺健太▽捜査1課検視官(刑事企画同)川合将仁▽交通企画課長補佐(藤枝交通課長)三宅淳▽松崎署警務課長(袋井刑事課長)山本照夫【任警部(1日)】藤枝署交通課長(高速隊)守屋徳雄▽菊川署生活安全課長(少年課)依田隆利▽袋井署刑事課長(刑事企画課)青島剛

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2011/08/09

捜査情報漏えい疑惑で「常葉菊川高」野球部イジメ暴行事件の被害少年側が県警に苦情申し出

『常葉学園菊川高校』(静岡県菊川市)野球部で暴行などの被害を受けたとして、静岡県警菊川警察署に6件の被害届を出している2年生部員の保護者が先週、同署に対して<苦情申出書>を提出していたことがわかった。

被害少年側はこの書面で、常葉菊川高校を経営する学校法人『常葉学園』法人本部総務課長補佐で県警OBの小野田勝氏を介した捜査情報漏えいの疑いについて、調査を求めている。

小野田氏の“暗躍”疑惑をめぐっては、被害少年側は同様の趣旨の質問状を常葉学園の木宮健二理事長あてにも送っているが、それについての回答は現時点でない。

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