2012/07/27

「静岡県警」OBがスキャンダルのもみ消しに暗躍 捜査情報の漏えいも疑われる学校法人「常葉学園」のダークサイド

僕はいろんな面で顔が利く。ヤクザの親分はいまでも、しょっちゅう相談にくる。携帯にも、びっくりするくらいたくさん、親分から電話がかかってくる。

署長に会ったり、静岡中央署の刑事部長も同期で、若手を指導するのは僕だから。僕ら捜査2課は、キャリアだからトップもおなじ。トップはキャリアの集団だから──。

'10年の7月16日、学校法人『常葉学園』(静岡市葵区瀬名)が経営する系列校に勤務する市谷勝弘さん(仮名)のもとを訪ねた初老の男性は、暴力団幹部や警察幹部などとの"コネ"をことさら強調した。

男性は、その年の春に常葉学園法人本部の総務課に入ったばかりの<静岡県警>OBで、危機管理を担当する小野田勝課長補佐。市谷さんが、学内のパワーハラスメントなどの不正を監督官庁や捜査機関に告発しようとしていたさなかの訪問だった。

それまでに市谷さんは学内のハラスメント委員会に、不正についての対応を求めるメールを送ったり、掲示板にパワーハラスメント防止啓発ポスターを貼るなどの活動をしていた。これについて小野田課長補佐は、メールを受けたハラスメント委員が精神疾患にかかったとして「傷害罪になる。被害届もいらないから、待ったなしだ」と指摘。ポスターについては、静岡県警の<ふれあい相談室>の電話番号が刷り込まれていたことを理由に、「詐称でもって、標章の盗用にもなる」と言いがかりをつけた。

その翌日にも<静岡労働基準監督署>で、小野田課長補佐は同署員をまじえた席で市谷さんらに対し、冒頭の"コネ自慢"に加えて「常葉内部の問題が警察にいけば、事が大きくなって取り返しがつかなくなる」などと発言。これらの会話を市谷さんは録音していた。音声を変えて、その音声データを編集したものが、この動画だ。

<静岡労働基準監督署>でのやり取りから数日後、市谷さんは小野田課長補佐に勤務中の教室から呼び出され、「俺はお前をやるぞ」とドスを効かされたという。

これらの小野田課長補佐の威嚇行為によって、現職警察官を使った嫌がらせの逮捕やもみ消し、暴力団員からの危害などをおそれて、市谷さんは内部告発を断念せざるを得なくなったのだ。

小野田課長補佐は、常葉学園が経営する別の系列校『常葉菊川高校』の硬式野球部内で'10年から'11年にかけてあった<集団いじめ暴行>の問題でも、虚偽の報告をするなどして証拠隠滅をしたとして、被害少年の保護者から静岡地検に告訴されるなどしている。

【関連記事】<常葉学園>常葉菊川高校野球部員「暴行イジメ訴訟」で被告側「イジメはなかった」と主張 2012/07/10

【関連記事】「暴力団排除」の推進がふとらせる“用心棒稼業”の元警察官と“悪徳”弁護士のフトコロ 2011/09/05

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2012/06/11

<常葉学園>常葉菊川高校野球部員「暴行イジメ訴訟」第1回口頭弁論 〔横浜地裁〕

『常葉学園菊川高校』(静岡県菊川市)硬式野球部の部員(事件当時2年生)4人が下級生部員に暴行を加えた<イジメ暴行事件>の被害少年と保護者が、「イジメによって不登校を強いられ、野球をあきらめざるを得なくなった」などとして、加害少年や同校を経営する学校法人『常葉学園』(静岡市葵区)らを相手に計約2900万円の損害賠償を求めた民事訴訟の第1回口頭弁論が今月29日午前10時から、横浜地裁で開かれる。

被告のうち、静岡県警OBで常葉学園法人本部総務課の小野田勝課長補佐は、危機管理責任者として現在も学園内に強い影響力を持ちつづけているという。

<常葉菊川高校>野球部暴行事件の被害少年側が、学校法人ほか6名に損害賠償を求め提訴 〔横浜地裁〕 2012/04/25

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2011/09/05

「暴力団排除」の推進がふとらせる“用心棒稼業”の元警察官と“悪徳”弁護士のフトコロ

テレビ局や芸能事務所に、暴力団の排除に向けたコンプライアンス強化の動きがあることを、4日の<読売新聞>が報じている。

TV局が暴力団排除強化…紳助さん問題で動き〔読売新聞〕

こうした芸能メディアの対応は、指定暴力団幹部との交友関係を理由とした元タレントの島田紳助(本名:長谷川公彦)氏の芸能界引退を受けてのことだが、1日には安藤隆春警察庁長官が国家公安委員会後の会見で「芸能界の暴力団排除活動」について言及していた。

暴力団排除の気運はここのところ急速に、社会全体に拡がりつつある。昨年以降、各地の地方公共団体で制定されはじめた<暴力団排除条例>も、今年10月までにほぼ全国の都道府県に施行される。この動きも、警察庁のはたらきかけによるものだ。

反社会的勢力が、社会から排除されるのは当然のこと。しかし、暴力団対策法('92年3月)施行後も、企業・団体と裏でかかわりつづけてきた暴力団の締め出しがすすむと、その代役を担う者たちのニーズが高まることにつながる。

<福島第一原子力発電所>の事故を発端に、「東京電力」に多くの警察関係者が天下っていた事実が明らかになっている。警察官僚や警察官が退官後、民間の企業などに再就職することは、決してめずらしいことではない。そして、雇い入れる企業・団体側が元警察関係者に期待するのは、おもに<用心棒>としての役割だ。その名目は、たいがい「危機管理」。

だが、民間に<用心棒>として雇われた元警察官のなかには、ガラの悪い者もいる。'07年2月、「ソフトバンク」子会社の「BBテクノロジー」(旧:ソフトバンクBB)の危機管理室長とその部下が、業務上横領の疑いで警視庁捜査2課と久松署に逮捕される事件があった。2人は大阪府警と警視庁の元警察官で、危機管理室に保管されていた現金1000万円を横領してギャンブルなどに使い込み、同社から刑事告訴されていた。

飼い主の手を噛んで事件になるのは例外的ケースだろうが、元警察官の<用心棒>の多くは元の肩書きをフルに利用して“任務”を遂行する。

<NEWS RAGTAG>管理者の津田哲也は、今年4月に金融商品取引法違反の疑いで書類送検された「サンラ・ワールド社」の悪質商法を批判する記事を書きつづけてきたが、同社が雇った元警視庁警察官で危機管理会社社長の釘抜進氏に自宅へ押しかけられたことがあった。最近では<週刊文春>で、静岡県の大手学校法人「常葉学園」を取材したら、学園側のスポークスマンとして小野田勝氏という危機管理担当者が登場している。小野田氏は静岡県警を退職したのち、常葉学園に法人部総務課長補佐のポストで再就職した人物。“各方面”にコネがあることを強調し、津田と<週刊文春>の記者に対して、記事を書かないよう執拗に要求した。

【関連記事】「週刊文春」の取材に“コワモテ”の(自称)元警察官を対応させた学校法人のダークサイド 〔常葉学園〕 2011/07/13

【関連記事】増田俊男氏の周辺に蠢く「闇社会」の住人 2008/04/15

元警察官とおなじく、暴力団の排除が利益につながる可能性があるのが弁護士だ。示談屋、取立屋、整理屋などは暴力団の代表的な“シノギ”になっていた。それらの仕事を合法的に行うことを許されているのが弁護士である。もちろん、正常なやり方で業務を遂行するのなら問題はない。しかし、弁護士のなかには恫喝や脅迫など、暴力団的な交渉をして暴利をむさぼる“悪徳”な輩もいるのは事実。暴力団排除の“特需”で、そういう悪い弁護士が「商売繁盛」となることもあり得る。

相手が暴力団関係者なら、脅されたら警察に駆け込めばよい。暴力団排除が推進されるこの時期だから、すぐに逮捕してくれる。ところが、元警察官や弁護士が相手だったとしたら、被害を申し出ても警察は取りあってくれない。それだけに暴力団よりも、さらにタチが悪いといえる。

暴力団排除の推進は社会的に好ましいことだが、法律や条例の規制の網の目をくぐって行われる「暴力団まがいの行為」をのさばらせないための体制づくりも必要だろう。

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2011/08/04

元ヤクザの更生を支援する先端医療技術 〔人工ボディ〕

「エンコ詰め」というヤクザ用語がある。

その意味は、いわゆる「指詰め」。英語では'yakuza finger-cutting ritual' と訳され、指を故意に切断するなどの行為は、国際的にも認知されたヤクザ社会に特有の慣習だ。

それだけに暴力団組員が組を脱会する際、“欠けた指”が社会復帰の妨げになるため、医療の助けを借りることもある。形成外科の分野では、足指を移植する手術が施されるが、もっと簡単に詰めてしまった指を“復元”する方法があるという。

「読売新聞」大阪本社版が、7月29日から8月3日にかけて掲載した6回の連載記事<人工ボディーを究める>で注目を集めている特殊義肢がそれだ。

ダミーとはいえ、人体用シリコンを使用した完全オーダーメードで、見た目も質感もリアルでPub_sub2精巧。義指には、ちゃんと指紋まである。

この<人工ボディ>は本来、事故や病気などで失った身体の一部を補うための医療用として製作されるものであることは、いうまでもない。だが、特例的に、不謹慎にも自分で指を詰めてしまった“裏社会の住人”の更生支援に応用されているのだそうだ。前述の「読売新聞」連載記事の4回目は、<人工ボディ>を製作する「工房アルテ」(大阪市北区)の福島有佳子さんの社会貢献活動について書いている。

これまでに、福島さんが「人口指」を製作し、社会復帰を助けた暴力団からの離脱者は約150人。その活動で、'04年には「第13回暴力団追放府民大会」で功労賞を受賞した。

ただし、この連載記事を担当した「読売新聞」の中沢直紀記者によると、「きちんと組を離脱して、警察から紹介を受けた人でなければ、製作を引き受けてもらえないようです」とのことだ。

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2009/10/28

暴力団恐喝事件の被害者威迫で弁護士に求刑1年

2 5代目共政会の守屋輯(写真)会長が、解体業者にあいさつ料を要求したとされる恐喝事件(公判中)の被害者に対し、被害申告をしないよう迫ったとして証人威迫罪に問われた関元隆弁護士(広島弁護士会:登録番号11802)の差し戻し審で、きのう検察側が懲役1年を求刑した。

関元弁護士は1審判決で無罪を言い渡されていたが、昨年6月に広島高裁が無罪判決を破棄。広島地裁に審理が差し戻されていた。

5代目共政会は、広島市内に本拠を置く指定暴力団。300人余りの構成員を擁するとされる。

弁護人は依頼者以外のものに対し,驚き,苦しみ,災厄,破壊をもたらそうとも介意すべきではありません。否,弁護人が愛国者として負担する国家に対する義務をも必要あれば風に吹きとばし,依頼者保護のため国家を混乱に陥れることも,それがもし不幸にして彼の運命だとしたら,結果を顧みることなしに,続けなければならないのであります。

佐藤博史著『刑事弁護の技術と倫理』(有斐閣刊)より

〔関連記事〕「暴力団員との交際で倫理観が鈍麻していた」と弁護士に実刑判決

〔関連記事〕弁護士の「誠実義務」

〔関連記事〕裁判所内「暴行事件」を週刊誌に報じられた翌日に弁護士を脅した佐藤博史弁護士

〔関連記事〕〝嫌がらせ訴訟〟を起こして墓穴を掘った増田俊男氏らの敗訴確定

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2008/04/27

自称「時事評論家」増田俊男氏〝闇勢力〟との黒い関係

きょう未明、「増田俊男,サンラ・ワールド,SIC」投資被害対策室に「チャーター機の大嘘!」と題するコメントが投稿された。

チャーター機の大嘘!

思い起こせば、小生が「増田俊男」を知ったのは、2002年の事。パラオ共和国の独立記念日の事だ。式典に招待された際にその名前を聞いた。ステージ中央には「パラオ大統領」右側には、麹町の大物の方が座り、左側に「増田俊男」が座っていた。その際、パラオ国会アドバイザーと言う紹介は無く、ただ「トシオ・マスダ」と呼ばれただけだったと記憶する。後で判った事だが、この時「サンラ増田」は、パラオの投資者を何人か連れて来ていた様だ。しかも、投資者には「サンラ・増田」が、JAL機をチャーターしたと言っていたようである。笑ってしまう。小生もこの飛行機に乗っていた。このチャーター機を飛ばしたのは、日本でも超有名な「超党派右翼団体」がチャーターした機である。同団体は、増田氏より遥か昔、昭和61年よりパラオとの交流を持っている団体である。それを、「サンラ増田」がチャーターしたなどと言う大嘘ついて投資者を騙していたのである。何度も言うが「増田信者」は、一度パラオへ行って見るがいい。そして現地の人達に「トシオ・マスダ」を知っているか?尋ねれば、増田俊男の正体がすべて分かるはずだ。

2008/04/27(日) 01:10:22 | URL | パラオ共和国 FIB

800px2007taipeiitf_day1_tommyremeng 「時事評論家」や「金融スペシャリスト」などの肩書きを名乗り、海外への投資を名目に巨額の資金を集めてきた増田俊男氏だが、彼のホラを指摘する声は枚挙にいとまがない。

パラオ国会アドバイザー」という役職については、当ブログ管理者の津田哲也も以前、雑誌の取材で『在日パラオ共和国大使館』(東京都新宿区)に照会したことがある。その回答は、「そのような肩書きを自称している日本人がいることは承知しているが、パラオ共和国に『国会アドバイザー』などという役職は存在しません」というものだった。

Shihon0011 増田氏は、パラオに設立した『サンラ国際信託銀行』が銀行許可を取り消された'05年1月以降も、その事実を隠して日本で銀行業務を継続。ゴルフ場(PGI)の開発事業では、スコップひとつ入れずに、ニセの工事現場の写真で出資金を集めていた。一時はパラオ共和国政府からも「入国禁止」とされ、現地での評判は、すこぶる悪い。そんな増田氏のことだから「チャーター機のウソ」も、さもありなん。

いまや、周知の事実となりつつある増田氏のインチキ臭い行状はともかく、ハンドル・ネーム「パラオ共和国FIB」氏からののコメントに「麹町の大物」が登場するのは2度目だ。

[関連記事]増田俊男氏の周辺に蠢く「闇社会」の住人

Nakagawahi パラオ共和国の独立記念式典に、増田氏と同席したという大物とは、日本最大勢力といわれる右翼団体『日本青年社』(東京都港区)大幹部の滑川裕二(なめかわゆうじ)氏である。日本青年社は、広域指定暴力団『住吉会』の西口茂男総裁が最高顧問を務める同会系の右翼標榜暴力団。そして滑川氏は、'00年に中川秀直氏が日本青年社へ官房機密費を流したとされる疑惑で官房長官を辞任した問題で、その名を一般にも知られるようになった〝闇勢力〟の大物だ。

その滑川氏は『NPO南洋交流協会』の理事長でもあり、毎年「清流社青年神職南洋群島慰霊巡拝団」というパラオ独立記念祭ツアーを主催している。

どうやら増田氏は、滑川氏のツアーに相乗りをさせてもらって、さも自分が主催者であるかのように吹いていたのだろう。それだけなら、毎度のインチキと笑ってすますこともできる。しかし、増田氏と滑川氏との関係はもっと深い。破綻したサンラ国際信託銀行の売却にも、滑川氏が暗躍していたらしい。

パラオ共和国での利権にからんで、増田氏が集めた資金の一部が闇勢力に流れていた可能性があるのだ。

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2008/04/15

増田俊男氏の周辺に蠢く「闇社会」の住人

「増田俊男,サンラ・ワールド,SIC」投資被害対策室に、きのう気になるコメントがついた。

パラオ共和国 FIB
    
増田信者ももう直ぐ分  サンラのHPの掲示版の応援メッセージを見てみたが、この場に及んでも信じているらいい?投資するだけの「お金」があるのだから、一度自分で「パラオ」に行って現地の人、又は現地の銀行「バンクオブ・ハワイ」その他・・・に聞いて見ればいいと思いますがネ! どうせサンラの関係者が見ていると思うので、言っておくが。あんたらが裏からどんな手を使ったのを全部バラシテもよいのですが? 勝手の見方だった麹町の人まで敵に回して良いのでしょうか?怒ってましたよ! 麹町の大物の方。

サンラ・ワールド社』(江尻眞理子社長)の内情に詳しい人物の投稿だと思われるが、文中の「麹町の大物」とは誰なのか。

「パラオ共和国」、「かつてのサンラの味方」などの併記されたキーワードから、広域指定暴力団系右翼の大物N氏だと推察される。N氏は、企業買収グループ会長のT氏らとともに、増田俊男氏を婿とする〝江尻ファミリー〟のビジネス・パートナーだった人物だ。その名を闇社会に轟かせる超大物だけに、サンラ・グループの用心棒として威力を発揮していたに違いない。コメント文中にある「裏からどんな手を使ったのか」とは、暴力的威力を背景にした何らかの〝裏工作〟が行われたということなのだろう。

しかし、現在のサンラ・ワールド社の用心棒は、警視庁OB釘抜進(くぎぬき・すすむ)氏である。釘抜氏は、いわゆるマル暴の元刑事で、警視庁を退職後に『ピラミッド・セーフ・ガード』という危機管理コンサルタント会社を経営。『船井総合研究所』会長の船井幸雄氏とも親交があり、サンラ・ワールド社の危機管理顧問を務めている。

釘抜氏は昨年12月の連休中に、部下の元マル暴刑事と2人で、津田哲也の自宅へアポなしで押しかけた。「増田氏の件で」というだけで、用件は判然としなかった。が、いきなり自宅へ、コワモテの訪問だ。「なんの目的で、サンラの批判をやっているんだ」と訊かれれば、威圧行為と受け取るのが相当だろう。この件については、いずれ証拠を添えて問題にするつもりだが、釘抜氏の話から、江尻ファミリーと闇勢力が仲間割れをしていたことがわかった。

眞理子氏の実弟が社長を務めていた『あおば出版』が倒産した昨年夏ごろを境に、サンラ・ワールド社の母体である『サンラ社』の会長だったT氏は、同社を含めたサンラ・グループ企業数社の役員を辞任している。T氏が、サンラ・グループを去った理由については定かではない。しかし、もとは江尻ファミリーの盟友だった人物だ。それを増田氏は、言うにことかいて「TとNは、津田の仲間だ」と吹聴しているというのだ。

釘抜氏は「TとNから脅されている」と、増田氏から聞かされていたらしい。それが、事実なのかどうかは知らない、が、かりに江尻ファミリーが新たに雇った用心棒を使い、邪魔になった仲間を追い出したというのであれば、「麹町の大物」が怒るのも無理はないのかもしれない。

ともあれ、増田氏らが集めた巨額の資金の一部が闇勢力に流れていた可能性があることを、捜査機関は重視すべきだろう。

サンラ・ワールド社法律顧問の佐藤博史弁護士には、〝闇社会の守護神〟などと呼ばれることのないよう、注意してもらいたい。

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2007/05/30

警察「ヤラセ押収」のツケがまねいた「闇拳銃」の氾濫!

拳銃を国内に蔓延させた責任は、警察にある。暴力団との癒着の構造、常態化した違法捜査、協力者の犯罪の助長──。

Asahi070608Asahi070608b今週発売号(6/7特大号)で最終回を迎える『週刊アサヒ芸能』の緊急集 中連載「ヤクザと銃器」は、警察の拳銃捜査の闇に迫る。

銃器問題では、ほかに『週刊ポスト』(6/8号)が「拳銃10万丁社会の『密輸』『流行モデル』『試射』を追う」という記事を掲載している。Post070607

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2007/05/05

元「潜入捜査官」が語るヤクザの拳銃事情

Tk2 写真の人物は、高橋功一氏(49)。大阪府警の元巡査部長だ。

高橋氏は、在職中の一時期、府警の銃器対策課に所属する「情報作業員」だったことがある。情報作業員とは、一般に聞きなれない職名だが、拳銃捜査のスパイ(協力者)獲得と運用に専従する〝秘密警察官〟だ。それは、「拳銃を挙げるためなら、法も破れ」とする警察庁の勅令によって、95年から全国警察の銃器対策課(係)に設置されたセクションだった。高橋氏のほかにも現職と離職を含め、私は他都府県警察の複数の情報作業員とも接触し、その存在を確認している。

'00年9月、「週刊現代」(講談社)の取材でインタビューさせてもらったのが、高橋氏との最初の出会いだ。「ヤラセ押収事件」など、警察の違法な拳銃捜査の実態を追っていた私にとって、高橋氏の証言はじつに参考になった。その稀有な体験は、'03年7月に上梓した拙小説『汚名刑事』(小学館刊)のモデルにさせてもらっている。

41rb3367w7l__ss500_519qtgw5fzl__ss500_高橋氏は現在、東京都内に居を移して、執筆活動に携わる。著書に「手記 潜入捜査官」(角川書店刊)があり、7月に新刊を出版されるそうだ。

「大阪府警『隠蔽の構図』ダウンロード

「警察庁がひた隠す〝マル秘〟指南書を暴露する」ダウンロード

今回は、高橋氏に「週刊アサヒ芸能」(徳間書店)の取材でご協力いただいた。記事は「ヤクザと銃器」と題した連載で、5月10日発売号(5月17日号)からスタート。Ag070517

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2007/04/30

銃が人を殺すのか、人が人を殺すのか

今月16日、『バージニア工科大学』(バージニア州ブラックスバーグ)で32人を射殺したあと、自分の頭を撃ち抜いて自殺した韓国人学生のチョ・スンヒ(23)。彼は、凶器に使った2挺のセミオート・マティック拳銃を合法的に入手していた。1挺は『ワルサー社』製の22口径拳銃。これは今年の2月に、大学近くの質屋を通じ、州外の販売店から取り寄せて入手したとみられている。そしてもう1挺の『グロック社』製の9ミリ口径拳銃は、銃弾50発とともに先月、バージニア州内の銃砲店で購入したものだったという。

P2007041900030 チョは'05年、バージニア州の裁判所から精神疾患の司法判断を受けていた。にもかかわらず、彼の銃の購入を法律が許していたのだ。銃がなくても、チョは凶行におよんだかもしれない。しかし、刃物や鈍器だけで30人を超える大量殺人にはいたらなかっただろう。誰でも簡単に、銃が入手できる社会が招いた惨劇だった。

2億数千万挺もの銃が氾濫するといわれるアメリカでは、殺人事件の犠牲者の6割から7割が銃によって殺害されている。自殺や誤射などの事故を含めれば、銃による死者は年間3万人以上。それでもアメリカは、「市民の武装権」を捨てようとしない。

銃が人を殺すのではない。人が人を殺すのだ──。

これは、全米ライフル協会(NRA)が掲げる有名なスローガンである。アメリカで犠牲者を生んでいるのは、犯罪者が持つ無登録の銃だけではない。市民が合法所持する〝自衛の銃〟で、数え切れないほどの市民が死傷している。そんな銃社会では、「銃が人を殺すのではない──」と言われても、銃擁護論者の詭弁にしか聞こえない。NRAの主張には、反発するアメリカ市民も多いが、「武装の権利」を持たない日本人にはなおさら理解しがたい。「銃が人を殺すのではない──」というフレーズを日本で口にすれば、反社会的な極論とみなされるに違いない。

Img241 だが、その言葉を日本で公言した人物がいる。銃を肯定する意見としてではない。銃弾を受けた被害者の立場から、銃犯罪の根絶を願って述べられた言葉だ。その人物とは、元長崎市長の本島等氏である。'96年5月に、朝日新聞労働組合が主催した『第9回/言論の自由を考える5・3集会』と題するシンポジウムでのコメントだった。

銃が人を撃つのではなく、人が銃を使って撃つのだと思う。銃の規制や取り締まりは、もちろん徹底的にやってほしいが、人間そのものをどう教育し、社会がどう適応し、マスコミが協力するかというような、心の問題としてとらえたい──。

「asahi5.3.pdf」をダウンロード

当時は、市民社会に銃口を向けられた発砲事件が相次ぎ、「市民に銃が拡散し、日本もアメリカのような銃社会になった」と騒がれていた。その時代の中で、本島氏が述べられた言葉が、唯一の「正論」だったのではないかと、私は思っている。アメリカと日本では、文化も法律も根本的に違う。日本には、市民の〝自衛の銃〟がない。一般市民は、拳銃の所持を法律で認められておらず、あるのは非合法の拳銃のみ。所持すること自体が違法であり、犯罪である。しかも、容易に手に入るものではない。それをあえて入手し、犯罪に使用する者は、端から〝武器〟としての目的を持っている。だから、日本の銃犯罪は「心の問題」によるところが大きい。「人が人を殺す」という当たり前の概念を忘却すれば、その対策も誤った方向へと暴走してしまう。

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